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第5章156話:夕食

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さて……夕食。

旅館の料理は、まさに和風づくしである。

牛肉のしゃぶしゃぶ。

お造り。

茶碗蒸し。

たい釜飯かまめし

天ぷら。

お漬物。

味噌汁。

などなど。

一つ一つは、大した量ではないが、とにかくメニューの種類が多い。

20種類以上はあるのではないか?

紛うことなきご馳走ちそうである。

「美味しそうですね!」

ルミはさっそく食べ始める。

カンパチの刺身。

醤油にわさびを溶かして……刺身を浸した。

口に運ぶ。

んー、美味しい!!

刺身のほんのりした甘味と、醤油の味わいがたまらない!

お次は釜飯。

「ホクホクですっ!」

しっかりと鯛の風味がしみこんだご飯。

それから焼けた鯛の白身。

美味すぎる!!

さて……

お漬物をシャキシャキと食べて、お口直しをしてから、天ぷらへ。

天つゆをつけて、エビの天ぷらを食べる。

これもホクホク。

美味しい!!

カリっとした天ぷらの衣、エビの肉ぶり、優しい天つゆの味わい。

はぁ……

最高すぎる。

至福のひとときだ。

「この旅館は当たりですね」

ふと、そうつぶやいた。

料理が美味しい旅館に、ハズレ無し!

ルミは、素晴らしい夕食を堪能するのだった。


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