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第5章153話:サイクリング

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というわけで数分後。

サイクリングロードに到着した。

サイクリングロードとは、自転車用の道路のこと。

川沿いなどに設けられた直線的な自転車道。

視界が開けており、うっかり歩行者とぶつかったりする危険も少ない。

ここだと思い切り走ることができる。

ルミはロードバイクを加速させた。

ぐんぐんスピードが上がっていく。

一般的な自転車の速度を遥かに上回り、なおも速度を上げていく。

「これは……良いですね」

風を切る感覚が気持ちいい。

視界を過ぎていく景色がめまぐるしく変わる。

このスピード感。

爽快感。

最高だ。

ルミは、思わず微笑みをこぼしながら、ひたすらサイクリングロードを駆け続けた。





一時間ほどで岐阜県。

さらに三時間も経てば、滋賀県に到達していた。

速すぎて笑ってしまう。

ここでいったん昼食にしたいと思った。

時辻町(ときつじちょう)という、小さな町。

山に近い町で、丘の上の道路から見下ろすと、3分の1ほどが田畑であることがわかる。

携帯で調べてみると、オムレツの名店があるそうなので、立ち寄ることにした。

素朴な洋食店。

カウンター席に座る。

オムレツを注文して、食べる。

美味しい……!

とろとろふわふわのオムレツであり、ケチャップも自家製なのか、めちゃくちゃ美味しい。

大満足だった。

さて……お腹も膨れたところで、サイクリング再開。

ふたたび道路を走り始める。
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