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第5章164話:冬2
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おもむろに山小屋の屋根を見上げる。
屋根にも雪が積もっているのだが、その雪のうえに、見慣れたフクロウがいる。
トキフクロウのトキちゃんだ。
トキちゃんが山小屋に住み着いてから、ずっと、あの屋根の上を定位置としているのだが……
今日も変わらずそこで、留まっていた。
全然動いていなかったのか、頭のうえに雪が積もっている。
すっかりあの場所がお気に入りのようである。
「エサあげますか」
と、ひとりつぶやいて、屋内に戻り……
皿のうえにエサを乗せる。
トキフクロウは魚を主食にして生活しているので、フユニジマスを一匹乗せる。
フユニジマスは冬の川で獲れるニジマスである。
さらにトキちゃんの大好物であるチョコレートを乗せて、外に出た。
雪の地面に、皿を置く。
「おーい!」
と呼びかけると。
トキちゃんが、
「ホー!」
と、ひと鳴きしてから、
屋上からバサバサと飛び降りて、皿の前に着地。
ついばむようにフユニジマスを食べ始めた。
和む光景だ。
だが、
「うう、さむ」
さすがに冬の屋外は寒い。
手もかじかんできたが、何より雪に触れている靴裏から、冷気が立ちのぼってくる。
体温がどんどん奪われている感覚だ。
トキちゃんは放っておいても食事はするので、このまま放置でいい。
私は、家に戻ろう。
屋根にも雪が積もっているのだが、その雪のうえに、見慣れたフクロウがいる。
トキフクロウのトキちゃんだ。
トキちゃんが山小屋に住み着いてから、ずっと、あの屋根の上を定位置としているのだが……
今日も変わらずそこで、留まっていた。
全然動いていなかったのか、頭のうえに雪が積もっている。
すっかりあの場所がお気に入りのようである。
「エサあげますか」
と、ひとりつぶやいて、屋内に戻り……
皿のうえにエサを乗せる。
トキフクロウは魚を主食にして生活しているので、フユニジマスを一匹乗せる。
フユニジマスは冬の川で獲れるニジマスである。
さらにトキちゃんの大好物であるチョコレートを乗せて、外に出た。
雪の地面に、皿を置く。
「おーい!」
と呼びかけると。
トキちゃんが、
「ホー!」
と、ひと鳴きしてから、
屋上からバサバサと飛び降りて、皿の前に着地。
ついばむようにフユニジマスを食べ始めた。
和む光景だ。
だが、
「うう、さむ」
さすがに冬の屋外は寒い。
手もかじかんできたが、何より雪に触れている靴裏から、冷気が立ちのぼってくる。
体温がどんどん奪われている感覚だ。
トキちゃんは放っておいても食事はするので、このまま放置でいい。
私は、家に戻ろう。
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