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第4章152話:腐敗4
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むう……
なかなかダメージが入ってるぞ。
不死身なうえに痛覚すら遮断できるチョコレートだが、ドレアスの【腐敗】を食らった状態だと例外になるらしい。
(チョコレート魔法の効果を、半分ぐらい封殺されている感じかな)
苦戦というほどじゃない。
でも、あんまり油断しないほうがいいな。
さっさと【腐敗】への耐性を構築してしまおう。
私は頭をフル回転させ、自分の中にある知識をチョコレート魔法へと落とし込む。
腐敗に対しては防腐の知識を。
老化に対してはアンチエイジングの知識を。
あらんかぎりの知識を、己の魔法回路へと叩き込み、チョコレート魔法を再構築していく。
そのときだった。
「ひゃは――――――」
そのとき。
呵呵大笑と笑いはじめる男がいた。
ジルだ。
「ひゃはは、ひゃははははははははは!! セレナが、一方的にボコられてやがる!!!」
ジルが歓喜の大笑をあげる。
「さすがドレアスさんだ! あのセレナを圧倒するなんて、天才だぜ!! そうだ……セレナだって無敵じゃねえ!! ちゃんと攻撃は通用するんだ!!」
「……あなたがすごいわけじゃないのに、喜びすぎじゃないですか?」
と私はツッコミを入れる。
しかし、私にダメージが入っていることが、よほど嬉しいらしい。
私のツッコミなんざ聞いておらず、ジルは笑い続けるばかりだ。
「師匠はやっぱりすげえな」
とニッシュも感心している。
ドレアスは言った。
「感心していないで、お前たちも参戦しろ。3対1でいく」
「わかりやした!」
「ひゃははは、了解だぜドレアスさん!!」
とジルが応じてから、私に言ってきた。
「ぶっ殺してやるぜ、セレナァ? 決闘んときの仕返しだァ」
次の瞬間。
ジルが私に向かって突っ込んできた。
なかなかダメージが入ってるぞ。
不死身なうえに痛覚すら遮断できるチョコレートだが、ドレアスの【腐敗】を食らった状態だと例外になるらしい。
(チョコレート魔法の効果を、半分ぐらい封殺されている感じかな)
苦戦というほどじゃない。
でも、あんまり油断しないほうがいいな。
さっさと【腐敗】への耐性を構築してしまおう。
私は頭をフル回転させ、自分の中にある知識をチョコレート魔法へと落とし込む。
腐敗に対しては防腐の知識を。
老化に対してはアンチエイジングの知識を。
あらんかぎりの知識を、己の魔法回路へと叩き込み、チョコレート魔法を再構築していく。
そのときだった。
「ひゃは――――――」
そのとき。
呵呵大笑と笑いはじめる男がいた。
ジルだ。
「ひゃはは、ひゃははははははははは!! セレナが、一方的にボコられてやがる!!!」
ジルが歓喜の大笑をあげる。
「さすがドレアスさんだ! あのセレナを圧倒するなんて、天才だぜ!! そうだ……セレナだって無敵じゃねえ!! ちゃんと攻撃は通用するんだ!!」
「……あなたがすごいわけじゃないのに、喜びすぎじゃないですか?」
と私はツッコミを入れる。
しかし、私にダメージが入っていることが、よほど嬉しいらしい。
私のツッコミなんざ聞いておらず、ジルは笑い続けるばかりだ。
「師匠はやっぱりすげえな」
とニッシュも感心している。
ドレアスは言った。
「感心していないで、お前たちも参戦しろ。3対1でいく」
「わかりやした!」
「ひゃははは、了解だぜドレアスさん!!」
とジルが応じてから、私に言ってきた。
「ぶっ殺してやるぜ、セレナァ? 決闘んときの仕返しだァ」
次の瞬間。
ジルが私に向かって突っ込んできた。
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