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第3章87話:スキル石3

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……で。

とりあえず、可食判定魔法かしょくはんていまほうは習得しておくことにした。

スキルいしの使い方は、自分の魔力を石に送り込むこと。

実際に、やってみる。

スキル石を右手に持って、集中。

魔力を送り込むイメージ。

すると。

「……!」

自分の身体に、黄金の光が滞留たいりゅうする。

魔力回路が拡張されたような感覚。

これがスキルを新たに習得するということか。

やがて、黄金の光が霧散むさんしていった。

右手に持ったスキル石は、輝きを失っている。

使い終わったスキル石は、ただの石ころなので、捨ててしまう。

「これで、可食判定魔法を使えるようになったんでしょうか」

疑問に思ったので、実践してみる。

私は、テキトーに、そのへんに生えている雑草ざっそうを見つめた。

(可食判定……!)

頭の中で念じる。

すると。



◆◆◆

【シュクミンの草】
夏の山に生える雑草。
食用:不可
味 :草の味

◆◆◆



と、中空ちゅうくうに文字が表示される。

ほうほう。

まず、可食判定魔法は確かに習得したことを確認できた。

そして。

可食判定によって、得られる情報は四つあることがわかる。

①名前。

②概要。

③食用可能かについて。

④味について。

可食判定ということなので、食べられるかどうかだけがわかるのかと思っていたが……

対象の名前や、概要までわかるとは。

実質的な鑑定スキルじゃん!

超すごい魔法だよコレ!

思いがけない便利さに、私は興奮してしまう。

明日から使いまくって、食べられる食材探しでもしようかな?
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