夕陽を映すあなたの瞳

葉月 まい

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通達と告白

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 「伊吹、おはよう。お前さ、給与明細見たか?」

 週明け、かろうじて会社に辿り着くと、同僚が声をかけてくる。

 「おはよう。え、何?なんの話?」
 「だから、給与明細。お前、ロイヤルローズカンパニーの件で、すんごい待遇上がってるはずだぞ?見てないのか?」
 「見てない。明細はいつも大して気にしてないし」
 「えー?!マジかよ。今回はちゃんと見てみろよ。多分、凄い金額振り込まれてると思うぞ」

 興味津々で聞いてくる同僚に、はあと気の抜けた返事をしてデスクに向かう。

 昴は、おとといの心の言葉が突き刺さり、昨日も1日ぼーっとしたままだった。

 「伊吹 心は?」
 それは明らかに、自分と結婚して"伊吹 心"になるのはどう?という意味だった。

 それに対して心は…
 「絶対だめ!それはさすがに考えられない」
 と言ったのだ。

 心のばっさりとした切り方は、同窓会の時の瑞希を彷彿とさせる。

 数年越しの想いを胸に告白した瑞希も、あっけなく心に切られていたっけ。

 「はあー」

 昴は大きなため息をついて、デスクに突っ伏した。

 「おいおい、伊吹!お前、何をそんなにシケた顔してんだ?これからロイヤルローズとのでっかい仕事、お前が中心になってやっていくんだからな。気合い入れろよ!」
 「はあ」

 ため息なのか返事なのか…
 もはや昴は、気の抜けたソーダのようだった。

 かろうじてパソコンを立ち上げると、先程の同僚の言葉を思い出す。

 (給料か…。そう言えばボーナスの金額も見てなかったな) 

 昴は、給与振込の口座をインターネットバンキングで見てみた。

 まず初めに、残高が表示される。

 (ん?なんだ、この数字。いち、じゅう、ひゃく、せん、まん…え?じゅうまん、ひゃくまん、せんまん…え?)

 「なんだこりゃー!!」

 昴は思わず大声を上げて飛び退いた。

*****

 「心ちゃん、この間は結婚式に来てくれて本当にありがとう!」
 「こちらこそ!お招きありがとうございました。とーっても素敵でした。お二人の幸せのお裾分けをいただきましたよ」
 「ふふ、ありがとう」

 沙良は笑って心に紅茶を淹れてくれる。
 心は改めて結婚祝いを渡しに、沙良と桑田の新居にお邪魔していた。

 「うわー、メモリアルプレート?素敵ね」
 「はい。挙式の年月日が刻まれてるんです。節目で使っていただけたら」
 「ありがとう!大切にするわね」

 沙良は心に笑顔で礼を言う。

 しばらく結婚式の写真を見ながら、あの日の感動に浸ったあと、沙良が、ところで…と話題を変えた。

 「心ちゃん。そのー、伊吹くんは元気?」
 「伊吹くんですか?沙良さん、妙に伊吹くんの話をしますよね」
 「え、そうね。まあ、ちょっと気になって」
 「ふーん。伊吹くん、元気にしてますよ。ちょうど沙良さん達の結婚式の日に会ったんです」
 「えっ、そうなの?」
 「はい。マンションに帰ったら、エントランスで伊吹くんが待ってて」
 「ちょ、ちょ、ちょっと心ちゃん。その話、詳しく話してくれる?」

 真剣な顔で訴えてくる沙良に、半分首をひねりながら、心はいきさつを話す。

 「なるほど。スマホを届けにね」
 「そうなんです。それで沙良さんの結婚式の話をしたあと、アメリカのサラの話になって。なんだか、さらって名前に縁があるなーって話してたんです。将来女の子が生まれたら、さらって名前もいいねって話して。そしたら伊吹くんがね」
 「うんうん、何?」
 「伊吹 さらは?って言うから、いいんじゃないって答えたら、そのあとに、伊吹 心はどう?って聞くんです。あり得ないですよねー」

 ガチャッと沙良は、紅茶のカップを落としそうになる。

 「こ、こ、心ちゃん?えっと、もう一回おさらいさせて。まず最初に伊吹くんが、伊吹 さらは?って聞いたのよね?」
 「はい。あ、その前に私が、もし子どもが生まれたら、久住 さらにしようかなって言ったんです。そしたら、結婚したら久住じゃなくなるんじゃない?って」
 「ヒーー!それでそのあとに、伊吹 さらは?って言ったの?」
 「はい、そうです」
 「そ、そ、それで?そのあと心ちゃんはなんて?」
 「えー?!なんだっけ。よく覚えてないな」

 心が困ったように言うと、沙良は身を乗り出し、思い出して!と懇願する。

 「え?どうしてそんな…。えっと、確か。そう!伊吹 さらは?って聞かれたから、いいんじゃない?伊吹くんに女の子が生まれたらどうぞって。私がどうぞって言うのも変かって笑って」
 「そしてそのあとに、伊吹 心は?って聞かれたのよね?」
 「そうです。でもあり得ないでしょう?そんなの。奥さんにしてみたら絶対いい気分しませんよね。だって自分の娘に、旦那さんが同級生の名前つけるなんて。だから伊吹くんにも、絶対だめ、考えられないって言ったんです」
 「イヤーー!!」

 沙良は、両手で頬を押さえ、後ろに倒れそうになっている。

 「沙良さん?どうしました?」
 「ちょ、ちょっと待って。深呼吸させて」

 沙良は胸に手を当てて、大きく息を吐く。

 「どうしよう、私、どうすればいい?今すぐ伊吹くんのところに行って慰めてあげたい。あー、まるで昔の私のよう。辛いよね、うん。鈍感な人って、時にこんなにも残酷なのよー」

 演劇でも始まったのかと、心は眉間にシワを寄せる。

 「心ちゃん、伊吹くんに伝えて。陰ながら私はあなたを応援してるって。何かあったらいつでも相談に乗るから、がんばって!って」
 「は?はい…」

 心は、首をひねりつつ頷いた。

*****

 ある日の夜。

 仕事をひと通り終え、心は事務所のデスクで業務日誌を打ち込んでいた。

 遅番でまだ残っているのは、心と桑田だけ。

 心はふと、デスクで書類を読んでいる桑田に目を向ける。

 右手に書類を持ち、左手でコーヒーを飲むその薬指には、沙良とお揃いのマリッジリングが光っていた。

 「ぐふっ」

 心が思わずニヤけながら声を漏らすと、気味悪そうに顔を上げた桑田が心の視線に気付き、わざと書類を左手に持ち替える。

 「ああー、見えない!」
 「アホ!見せ物じゃない!」
 「いいじゃないですかー、減るもんじゃなし」
 「お前に見せると減る!」
 「ちぇっ!いいもん。沙良さんに言ってやろー」
 「おまっ、バカ!仕事中にその名前を出すな!」

 言い合っていると、桑田のデスクの電話が鳴る。

 低い声で短くやり取りすると、受話器を置いた桑田が立ち上がった。

 「本部に行ってくる」
 「え?こんな時間から?」
 「ああ。遅くなりそうだから、お前は先に上がってろ」

 そう言うと、スタッフジャンパーを羽織り桑田は出て行った。

 妙に険しい顔つきが、心はなんだか気になった。

*****

 次の日。
 事務所に出勤した皆に、朝礼を始めると言った切り、桑田はうつむいて口を閉ざす。

 (どうしたんだろう、桑田さん。目も真っ赤に充血してるし。夕べ寝てないのかな?)

 昨夜本部に行った桑田は、なかなか戻って来ず、言われた通り心は先に職場をあとにしていた。

 (何か大事なお話されたのかな?)

 考えられるとしたら、春に向けてショーの内容をリニューアルしたり、新しい技を考えたり、といったところだろうか。

 だか、それにしては、桑田が見たこともないほど暗い表情なのが腑に落ちない。

 ただならぬ雰囲気に、皆も息を詰めて桑田の次の言葉を待つ。

 やがて、足元に視線を落としていた桑田が、意を決したように顔を上げた。

 「イルカショーについての議論や法改正については、皆も報道で知っていると思う。うちでも、上層部が何度も話し合いを重ねていた。そして結論が出たらしい」

 えっ!と皆が目を見開く。

 イルカショーについての結論、そしてこの桑田の険しい表情…

 悪い予感は的中する。

 「海外の動向、日本での世論も鑑み、ここマリーンワールドでは、いずれイルカショーを廃止することになった」

 空気が凍りつき、誰も動けない。

 「今すぐという話ではない。だが、ショーをリニューアルしたり新しい技を考えることはしない。時期が決まれば、いずれショーチームは解散となる」

 まるで現実に起こっていることではないような気がして、心はぼんやりと床に目を落としていた。

 「今はただ目の前のことに集中してくれ。ショーは危険を伴う。いつも以上に緊張感を持って臨んでくれ。俺らのやるべきことは、今日のゲストとイルカ達にしっかり向き合うことだ」
 「はい」

 桑田の力強い言葉に返事をして、皆は通常業務に戻る。

 明るくイルカ達に話しかけ、体調チェックをし、調餌と掃除、そしてショーの準備をする。

 「皆さん、こんにちは!イルカショーへようこそ」

 心はいつも以上に、ハキハキとMCを務める。

 (どうかこのショーを、イルカ達のことを、いつまでも覚えていてくれますように…)

 願いを込めるように、心は観客に語りかけた。

 「かわいいイルカ達が繰り広げる素晴らしいパフォーマンスを、どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください!」

 やるべきことに集中した。
 目の前の大事なことに全力で向かった。
 イルカ達と、いつも通りに息を合わせた。

 だが…、気持ちはついていけなかった。

*****

 「うーん…」

 休日の夕方。
 自宅のソファで腕を組みながら、昴は考え込んでいた。 

 (久住の好きなもの、喜びそうなものって、何だろう?)

 思い浮かぶのは、やはりイルカだ。

 (でも、イルカの何を贈ればいいんだ?)

 考えに詰まり、昴はあの時お土産として買ったイルカの図鑑をパラパラとめくる。

 ロイヤルローズカンパニーとの一件で、昴は今後の取り引きを担当することになり、社内でも昇進した。

 おまけに、驚くほどのボーナスが振り込まれていたのだ。

 だがこれは、全て自分ではなく心が受け取るべきものだと昴は思っていた。

 心のおかげで、サラはあんなにも日本での暮らしを楽しむことが出来たのだから。

 とはいえ、心がすんなりお金を受け取るとも思えない。
 それならせめて、何か心が喜ぶものをプレゼントしたいと、昴はあれこれ悩んでいた。

 その時、ふいにインターフォンが鳴る。

 宅配便か?と気軽にモニターを見た昴は、そこに映る人物に驚いて慌てて応答した。

 「く、久住?どうした?」
 「伊吹くん、あの…。急にごめんね。私…」

 たどたどしく呟く心の小さな声に、昴は、とにかく上がって来てと言ってロックを解除する。

 待ち切れずに玄関のドアを開けて廊下に出ると、エレベーターを降りた心が、ゆっくりとこちらに向かって来た。

 「久住?どうかした?」
 「うん、あの…」
 「とにかく入って」

 昴は、明らかにいつもと様子が違う心を心配し、部屋に上げた。

*****

 「はい。ココア」
 「ありがとう」

 ソファに座った心は、昂の淹れたココアを両手で握りしめながら味わう。

 「美味しい…」
 「そう。良かった」

 窓の外をじっと見つめる心を、昴は隣に座ったまま優しく見守る。

 心がここに来た目的は、言われなくても昴には分かっていた。

 心は、沈んでいく夕陽を黙って眺めている。

 やがて思い出したように昴を振り返り、照れ笑いを浮かべた。

 「ごめんね、またここに来ちゃって。なんだか伊吹くんのおうちを、展望台みたいにしちゃってるね、私」

 ははっと昴は明るく笑う。

 「いいよ、いつでも来てくれて。久住がそんなふうに思って来てくれると、この部屋も喜ぶよ」
 「ふふっ、伊吹くんはこのお部屋、高過ぎて怖いんだもんね」
 「そう。だから俺なんかより久住の方が、この部屋に好かれてるよ」

 心は微笑んで昴を見つめる。
 優しく自分に微笑み返してくれる昴の目は、暖かい夕陽の色に染まっていた。

 「伊吹くんの目に、夕陽が映ってる。伊吹くんの目も温かいね」

 するとなんの前触れもなく、心の目から涙がごぼれ落ちた。

 「あ、ごめん。なんだろう、なぜだか急に…」

 そう言って慌てて指先で涙を拭う心を、昴はそっと抱きしめた。

 「いいよ。無理しなくて」

 胸の奥に、じーんと温かく響く昴の声。
 心は昴に身を任せ、止めどなく涙を溢れさせる。

 昴は、ただ黙って心を優しく抱きしめていた。

*****

 「伊吹くん、この図鑑読んでたの?」

 夕陽が完全に沈み、落ち着きを取り戻した心が、ソファの前のテーブルに置かれたイルカの図鑑を手に取る。

 「ああ、ちょっとね。でもこれ、なかなか勉強になるよ。イルカとクジラって、特にこれと言って明確に分類分けする定義がないんだね」
 「そう。どちらもクジラ目に属していて、体長が大体4mを超えると、クジラって呼ぶの」
 「そうなんだね。俺、イルカショーの時、久住が、クジラの仲間って紹介したのが忘れられなくて。何だっけ、オキ…」
 「オキゴンドウね」
 「そう、それ。イルカショーなのにクジラの仲間?って思って調べてみたんだ」

 へえー、さすがは伊吹くん、と心は感心する。

 「そんなひと言を覚えていてくれるなんて、なんだか嬉しい」
 「俺だけじゃないよ。きっと他にも、あとから気になって調べてみる人いると思う。子ども達とか」
 「そうだといいなー。私達の仕事の意義って、やっぱり多くの人にイルカのことを知ってもらうことだから。イルカのかわいらしさだけでなく、高い身体能力や、人間とコミュニケーションが取れるところ。あとは、いたずらっ子みたいに人間をからかったりもするし」
 「え、そうなの?」
 「う、うん、まあ。でもイルカもからかう相手をちゃんと見極めてるって言うか…。その、そんなことされるの、うちでは私くらいなんだけど…」

 心の声がだんだん小さくなる。

 「そうなんだ。凄いね!イルカって」
 「うん、知能指数も高いしね。私よりは低い…と思うけど…」

 すると昴は、心に向き直って聞いてくる。 

 「久住とイルカのやり取り、見てみたいなあ。ショーだとかっこいいけど、普段はどんな感じなの?」
 「そ、それはまあ、普通よ。普通にかわいくて、体をなでて、一緒に笑って…。時々水を浴びせられたり、とか?」

 あはは!そうなんだ、と、昴は想像したのか、おもしろそうに笑う。

 心はポツリと呟いた。

 「でも、ショーでのかっこいいイルカ達の姿は、もう見られなくなるの」
 「え?それは、どういう…」

 昴の顔から、すっと笑みが消える。

 「うちの職場、イルカショーの廃止が決まったの。いずれイルカ達は、プールでの展示のみになる」

 手元に視線を落としたまま淡々と話す心に、昴は言葉を失った。

 以前この部屋で、ポロポロと涙をこぼしながら、私の大好きなこの仕事は非難されることなのかな?と言っていた心を思い出す。

 昴が何も言えないでいると、心はふっと頬を緩めた。

 「そんなに心配しないで。分かってたことだから。これからも私は、あの子達に向き合っていく。毎日しっかり心を通わせる。今までと変わらずあの子達に会えるんだもん。離れ離れになる訳じゃない。だから私は、これからも幸せなの」

 そう言って心は微笑んだ。
 その笑顔は、清らかでとても美しかった。

 昴は思わず心を抱き寄せる。

 「伊吹くん?」

 戸惑う心を、昴はきつく抱きしめた。

 「久住。久住は強いな。弱いけど強い。悲しくて涙をこぼしても、ちゃんと最後には顔を上げて前を向く。子どもみたいに無邪気だけど、しっかりとイルカ達を守ってる。嬉しい時には笑って、悲しい時には泣いて、人を想いやって寄り添って、優しくてたくましい。そんな久住が、俺は好きだ」

 昴の腕の中で、心が思わず息を呑む。

 「久住、これからもがんばりすぎるな。ちゃんと自分の気持ちに素直になるんだぞ。泣きたくなったらここに来て、俺の前で泣けばいい。いつでも俺は久住を支える。どんな時もそばにいる」

 そしてそっと身体を離すと、心の顔を覗き込む。

 「分かった?」

 心はうつむいたまま頷いた。

 昴はふっと目を細めると立ち上がり、何かを手にして戻ってきた。

 「久住、これ。ずっと持ってて」

 それは、この部屋のカードキー。
 心は慌てて首を振った。

 「そんな!留守番でもないのに、預かれないよ」
 「いいから、持ってて。そしていつでもここに来て。俺がいてもいなくても。朝早くても夜遅くても。久住の来たい時に来てくれていいから」

 昴は茶目っ気たっぷりに、
 当展望台は24時間年中無休です、と付け加えて微笑んだ。

 心もつられて笑顔になる。

 「ありがとう。本音を言うと、とっても心強くて嬉しい」
 「良かった。俺には何でも本音で話してね」
 「うん!」

 昴の優しい口調に、心はとびきりの笑顔で頷いた。
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