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第7章・番外編

76・買い物デート

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 今日は直哉さんとお買い物デートだ!
 と言っても柚子の誕生日プレゼントを買うんだけどね。

 柚子ももうすぐ4歳で…

 それに、もうすぐおねえちゃんになる。

 お腹の赤ちゃんは順調に育っていて、もう少ししたら性別も分かるだろう。
 私は無事に産まれてさえくれればどちらでもいいんだけど。

 柚子は妹希望で、直哉さんは男の子希望だ。さて、どちらかな?今から楽しみだ!

 「それで柚子は何が欲しいって?」
 初めての柚子への誕生日プレゼントに悩む直哉パパ。

 「なんかね、本が欲しいんだって~。絵本とか動物の本とか。選んであげて!」

 それで本屋さんまで歩いて行くことに。

 「涼、歩いて大丈夫か?俺が行ってくるから、座って待ってたらどうだ?」

 ──出た!…心配性。

 私はちょっと苦笑いしながら、少しは運動しないと…と言って、大丈夫だから!って。

 柚子の時は7ヶ月くらいまで働いていたような…?って思ったけど、驚かれそうなので黙っておく…

 直哉さんと二人、手を繋いで歩く。
 すると道行く人達が振り向いて見ていくんだ。
 私はやっぱり直哉さんがカッコイイから!って思って嬉しくなった。

 「ねえ、ねえ!直哉さんがカッコイイから皆んな見ていくね?」って笑顔で言ったら…あれ?どうかした…?

 信じられない!というような顔をした直哉さんが…

 「ハァァ…。それは涼だろ?皆んな涼を見てるんだ。綺麗だから!」 
 真面目な顔でそう言う直哉さん。

 えっ、ホントに!?って思ったけど直哉さんからそう言われたら嬉しいな。


 ──そんな二人の会話が聞こえた人からは、二人が素敵なカップルだからです!って声が聞こえるが、二人の耳には届かない…

 やがて本屋が見えてきて、そう言えば!って思い出して聞いてみた。

 「そう言えばなんだけどね、直哉さんって高校生の時、眼鏡掛けてたじゃない?あれって伊達メガネだったの?」
 そう言って直哉さんを見たら…えぇ~っ!?

 驚愕の表情で、みるみる顔が赤くなってきた…なんで?

 「り、涼…もしかして…もしかしたら覚えてた!?俺があの時の奴だって…ぐわぁぁ!」

 そこには顔を両手で隠して「俺の黒歴史…」と呟きながら盛大に恥ずかしがる…という貴重な直哉さんが!

 私は何でだろう?って思って、あの時可愛いかったよ!高校生の直哉さん…って笑う。

 「だってお見合いの時、はじめまして┉って言わなかったでしょ?見た瞬間分かったけど。」
 そう不思議そうにしていると、またまた直哉さんが唸って悶絶している姿が見れて、楽しいデートになった。

 
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