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第ニ章・幸せな結婚?
30・更なる真実
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急に内藤の家にやって来た私に、叔父は一瞬驚いたようだった。だけど私の只ならない様子に気が付いてのことだろう…すんなりと迎え入れてくれた。
「どうしたんだ?涼、こんな時間に…。何か、何かあったのか?」と心配気にそう言う。
「叔父さん、夜分遅くすみません。私どうしても聞きたい事があるんです…。もしかして、お父さんと伏木さんとの事で私に伝えてない事って…ないですか?」その言葉に一瞬叔父の顔が強張る。
──やっぱり…何かあるんだ!?
「何か…私に隠してるんでしょうか?もしかして言っちゃいけない事なんですか?」
私はそう聞いて緊張で息を呑む。そして…
「この事はやっぱりお前にはショックかも知れないな。お前のお母さんの事を考えると…。実は兄さんは伏木さんの番…だったんだ。」
──えっ!番…だったの?別れてしまったけど、その時は既に番に…なっていた!?
まるでパズルのピースが嵌まるような気がした。
──番にはならない。そう言われたのは、これが原因かもしれないと…
私の父と直哉さんの父、二人が番だった。だけどそれならオメガの父はアルファの母とは番にはなれなかった?永遠に…
母はどれくらいの孤独だったんだろうか…恐らくは納得済で父と結婚したんだろうけども。
だけどやっぱり父を愛していたんだろう…そのくらいの強い愛だったんだ。
自分とは一生番になれない人を…愛する。
──まるで私のようだ…
お母さん親子二代だね?って思って、フッと笑った…泣きながら。
「お前はお母さんの事を考えてしまうだろうけど…兄さんも勇気のいる事だったと思うよ?番と別れるのは。一生一人になるって決まったようなものだからね。お母さんが居て、たまたまそうならなかっただけだ。伏木さんの方はアルファだからいくらでも番を作れるだろうけどなぁ…」
──そうだ。この事は確かにショックだけど、この事が私を殺したいほど憎い…ってなるだろうか?
直哉さんの番にならないって理由にはなるけど…
きっと私の知らない事がまだあるんだ…それは恐らく伏木の家での事なんだろう。
そしてそれは優さんに関係があるんだ。
そう考えていると…ふいに玄関の呼び出しベルが鳴る。
──もしや、このベルは…
「涼、直哉さんだったらどうする?もしも嫌なら今日は居ないって言うか?会いたくないから帰って欲しいって言うか?」
その叔父の言葉に一瞬迷う。どうしよう…
「取り敢えず話をしてみろ!その方が良いと思う…俺は席を外すから。何かあって家に来たんだろう?そんな事を聞くほどなんだから」
そう言って叔父は玄関に向かう。
──そうだね。優さんにあの件を聞いて来たのかは分からない。そうじゃないのだとしたら純粋に心配して…なんだから。
「涼!やっぱりここに居たのか?帰ってきた気配があるのにお前居ないから…心配しただろ!」
そう言って私の身体をぎゅっと抱き締めて来た直哉さん…
そんな行動に安心してしまったら、また涙が出てきたろ
もう嫌になる!なんて泣き虫になっちゃったんだろ?私。
直哉さんに出逢って、そして愛してしまって…
──もしかしたら愛しちゃいけない人なのに…
「どうしたんだ?涼、こんな時間に…。何か、何かあったのか?」と心配気にそう言う。
「叔父さん、夜分遅くすみません。私どうしても聞きたい事があるんです…。もしかして、お父さんと伏木さんとの事で私に伝えてない事って…ないですか?」その言葉に一瞬叔父の顔が強張る。
──やっぱり…何かあるんだ!?
「何か…私に隠してるんでしょうか?もしかして言っちゃいけない事なんですか?」
私はそう聞いて緊張で息を呑む。そして…
「この事はやっぱりお前にはショックかも知れないな。お前のお母さんの事を考えると…。実は兄さんは伏木さんの番…だったんだ。」
──えっ!番…だったの?別れてしまったけど、その時は既に番に…なっていた!?
まるでパズルのピースが嵌まるような気がした。
──番にはならない。そう言われたのは、これが原因かもしれないと…
私の父と直哉さんの父、二人が番だった。だけどそれならオメガの父はアルファの母とは番にはなれなかった?永遠に…
母はどれくらいの孤独だったんだろうか…恐らくは納得済で父と結婚したんだろうけども。
だけどやっぱり父を愛していたんだろう…そのくらいの強い愛だったんだ。
自分とは一生番になれない人を…愛する。
──まるで私のようだ…
お母さん親子二代だね?って思って、フッと笑った…泣きながら。
「お前はお母さんの事を考えてしまうだろうけど…兄さんも勇気のいる事だったと思うよ?番と別れるのは。一生一人になるって決まったようなものだからね。お母さんが居て、たまたまそうならなかっただけだ。伏木さんの方はアルファだからいくらでも番を作れるだろうけどなぁ…」
──そうだ。この事は確かにショックだけど、この事が私を殺したいほど憎い…ってなるだろうか?
直哉さんの番にならないって理由にはなるけど…
きっと私の知らない事がまだあるんだ…それは恐らく伏木の家での事なんだろう。
そしてそれは優さんに関係があるんだ。
そう考えていると…ふいに玄関の呼び出しベルが鳴る。
──もしや、このベルは…
「涼、直哉さんだったらどうする?もしも嫌なら今日は居ないって言うか?会いたくないから帰って欲しいって言うか?」
その叔父の言葉に一瞬迷う。どうしよう…
「取り敢えず話をしてみろ!その方が良いと思う…俺は席を外すから。何かあって家に来たんだろう?そんな事を聞くほどなんだから」
そう言って叔父は玄関に向かう。
──そうだね。優さんにあの件を聞いて来たのかは分からない。そうじゃないのだとしたら純粋に心配して…なんだから。
「涼!やっぱりここに居たのか?帰ってきた気配があるのにお前居ないから…心配しただろ!」
そう言って私の身体をぎゅっと抱き締めて来た直哉さん…
そんな行動に安心してしまったら、また涙が出てきたろ
もう嫌になる!なんて泣き虫になっちゃったんだろ?私。
直哉さんに出逢って、そして愛してしまって…
──もしかしたら愛しちゃいけない人なのに…
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