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第ニ章・先輩が彼氏に?
15・お試しの境界線
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成り行きで先輩とお付き合いする事になった僕だけど、だからって何か大きく変わる訳でもなくって。
取り敢えず、先輩が大学を卒業してて良かった。
流石に大学にまだ居た時だったら、お試しと言えどもひと騒動あっただろうと思う。
先輩も就職して直ぐだし、忙しくて暫くは連絡もないだろう?
なーんてことは┉なかった。
今日は、何とデートだ!
何処か行きたい所あるか?って聞かれても、経験ないから分からないんですが┉。
映画とか見る感じ?その後食事行く?そのくらいしか思いつかないし、良く考えたら先輩の好きな事それほどよく知らないし┉。
そう正直に言ったら、先輩の会社のイベントに来るか?って。
先輩は今、新しい事業のお手伝いに行っているらしい。
新人だと色んな所に行かされるんだね。大変だ!
そんな会社のイベントに僕が?って思うんだけど、社員の家族向けの催しなんだって~。
だから大丈夫みたいだ!
って事は、デートなようでデートじゃない?
でもそういう方が気楽でいいかも?って。
と言う事で、今大学の前で待ち合わせを。校門で待ち合わせと言えば、初めて会ったあの時を思い出してしまうな┉あの綺麗なオメガの人。
イヤイヤ、それは考えまい!と、頭の中から追い払う。今の楽しい事を考えた方がいいよね?
そろそろ先輩が迎えに来てくれるハズだけど┉あっ、来たかな!
「瑞樹、待ったか?早速だけど時間ないから乗ってくれ!」
はーい!って返事して、先輩の車に乗り込む。
結構な高級車だな?って思って見ていると┉
「兄さんのお古貰ったんだ、車。ちょっと目立つかな?生意気だと思われるとイヤなんだけど┉。」
あの先輩がそんな事気にするんだ!?って思ったら、ちょっと笑ってしまった。
「フフッ、大丈夫ですよ~。新車じゃないの見て分かりますしね。それにしても先輩、大人になりましたねぇ?そんな事を気にするなんて!」
可笑しそうに笑う僕を見て、ちょっと先輩はむくれて、そうかな?って。
「瑞樹ゴメンな!急がせて。俺新人だからさ、ちょっと手伝いしなきゃいけないかも?その間、イベント楽しんでくれてていいからな~お前は。」
その言葉に、分かりました!って答える。だけど┉
「僕も手伝いますよ!出来ることあったら。これも社会勉強です!先輩と一緒なら楽しいですからね~」そう言って笑った。
それに先輩は嬉しそうにしながら僕の頭を撫でて、じゃあ頼もうか!って。
先輩、わざわざ迎えに来てくれたんだし、僕だけ知らない顔なんて出来ない。
それに会社での様子も知ることが出来るだろうし┉やっぱり嬉しい!
会場に着いて、車を降りたら驚いた!なかなかの規模のイベントで。
確かに家族連れが多くて、僕が居ても悪目立ちはしなさそうで良かった。
先輩に恥はかかせられない!でも、まさか僕を恋人だって言わないよね?他の人に。
後輩が遊びに来て┉って言ってもらわないと!
そう思いながら先輩の後を着いて行く。
イベント受付の奥に何人か集まっていて、先輩が声を掛けていた。
その人達と親しげに話しをしている様子を見て、僕は本当に安心したんだ──。
大学にいる時は、極端だったからね?
僕や何人かの友人には凄く人懐っこいのに、興味のない人には冷たい印象だった┉。
たまに、よくあの先輩と話せるね?って不思議がられていたし。
やっぱり先輩、大人になった!頑張ってる!!って思って、早くも今日来て良かったな~って。
先輩が僕を手招きして、その人達に紹介してくれる。
「こちら、大学の後輩で恋人の葛西瑞樹です。」
──こ、恋人!先輩その紹介でいいんですか?
取り敢えず、先輩が大学を卒業してて良かった。
流石に大学にまだ居た時だったら、お試しと言えどもひと騒動あっただろうと思う。
先輩も就職して直ぐだし、忙しくて暫くは連絡もないだろう?
なーんてことは┉なかった。
今日は、何とデートだ!
何処か行きたい所あるか?って聞かれても、経験ないから分からないんですが┉。
映画とか見る感じ?その後食事行く?そのくらいしか思いつかないし、良く考えたら先輩の好きな事それほどよく知らないし┉。
そう正直に言ったら、先輩の会社のイベントに来るか?って。
先輩は今、新しい事業のお手伝いに行っているらしい。
新人だと色んな所に行かされるんだね。大変だ!
そんな会社のイベントに僕が?って思うんだけど、社員の家族向けの催しなんだって~。
だから大丈夫みたいだ!
って事は、デートなようでデートじゃない?
でもそういう方が気楽でいいかも?って。
と言う事で、今大学の前で待ち合わせを。校門で待ち合わせと言えば、初めて会ったあの時を思い出してしまうな┉あの綺麗なオメガの人。
イヤイヤ、それは考えまい!と、頭の中から追い払う。今の楽しい事を考えた方がいいよね?
そろそろ先輩が迎えに来てくれるハズだけど┉あっ、来たかな!
「瑞樹、待ったか?早速だけど時間ないから乗ってくれ!」
はーい!って返事して、先輩の車に乗り込む。
結構な高級車だな?って思って見ていると┉
「兄さんのお古貰ったんだ、車。ちょっと目立つかな?生意気だと思われるとイヤなんだけど┉。」
あの先輩がそんな事気にするんだ!?って思ったら、ちょっと笑ってしまった。
「フフッ、大丈夫ですよ~。新車じゃないの見て分かりますしね。それにしても先輩、大人になりましたねぇ?そんな事を気にするなんて!」
可笑しそうに笑う僕を見て、ちょっと先輩はむくれて、そうかな?って。
「瑞樹ゴメンな!急がせて。俺新人だからさ、ちょっと手伝いしなきゃいけないかも?その間、イベント楽しんでくれてていいからな~お前は。」
その言葉に、分かりました!って答える。だけど┉
「僕も手伝いますよ!出来ることあったら。これも社会勉強です!先輩と一緒なら楽しいですからね~」そう言って笑った。
それに先輩は嬉しそうにしながら僕の頭を撫でて、じゃあ頼もうか!って。
先輩、わざわざ迎えに来てくれたんだし、僕だけ知らない顔なんて出来ない。
それに会社での様子も知ることが出来るだろうし┉やっぱり嬉しい!
会場に着いて、車を降りたら驚いた!なかなかの規模のイベントで。
確かに家族連れが多くて、僕が居ても悪目立ちはしなさそうで良かった。
先輩に恥はかかせられない!でも、まさか僕を恋人だって言わないよね?他の人に。
後輩が遊びに来て┉って言ってもらわないと!
そう思いながら先輩の後を着いて行く。
イベント受付の奥に何人か集まっていて、先輩が声を掛けていた。
その人達と親しげに話しをしている様子を見て、僕は本当に安心したんだ──。
大学にいる時は、極端だったからね?
僕や何人かの友人には凄く人懐っこいのに、興味のない人には冷たい印象だった┉。
たまに、よくあの先輩と話せるね?って不思議がられていたし。
やっぱり先輩、大人になった!頑張ってる!!って思って、早くも今日来て良かったな~って。
先輩が僕を手招きして、その人達に紹介してくれる。
「こちら、大学の後輩で恋人の葛西瑞樹です。」
──こ、恋人!先輩その紹介でいいんですか?
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