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夏休みが明けたアカデミーでは
サブリナ集団が楽しそうにしていた
その一方でバーレンはマデリーンを
気にかけていた。

夏休みの間マデリーンからの連絡は
なかった…
サブリナ達と遊びに出かけて楽しかった
けれど、、僕は何であの時
マデリーンを避けてしまったのだろう

早くマデリーンに会わないと…
謝らないと…

バーレンはマデリーンの教室に向かった
しかしマデリーンの姿が見えず探して
いると会ったのはマデリーンの友人
だった

「あの、マデリーンは居るかな?」

「え?」

「いや、マデリーンを探しているんだ」

「何でよ」

「ちょっと話しをしたくてね」

「ふぅーん、何?わざわざ
「僕はサブリナが好きになりました」って
告白するの?あんたクズね」

「え?」

何を言ってるんだ?

「サブリナの取り巻き集団なんかに
用は無いわ彼女の尻を追いかけてれば
いいわよ」

「ちょっと待って」

「何?」

「いや、マデリーンと話したい」

「無理」

「ごめん、、何で無理なんだい?
話してくれないかな」

「あんたはまともだと思ってたのにね
マデリーンは見切りをつけたのよ。
どいつもこいつも
サブリナ、サブリナってさ、
あんたも夏休みの間サブリナと
イチャイチャしてたんでしょ?
捨てられたのよ!マデリーンにね」

バーレンは言葉を失った

マデリーンに告白した後
サブリナから連絡が来た…
「皆でピクニックに行きませんか?」
あの時はマデリーンも参加すると
思っていた。声をかけて一緒に行こうと
したけど返事もまだだったし
気を使わせてしまうと思い1人で行った
「マデリーンは予定があるみたい」
そう言われた。
バーベキューに誘われた時も同じだった
もしかしたらマデリーンは僕を避けている?
そう思った
マデリーンが居ないのに他の女性と
遊んでしまった後ろめたさ
僕を避けているんじゃないか。という
思い…
マデリーンがわからなかったんだ…
サブリナが別荘に誘ってきた時は
さすがに断ったが出発する当日に
サブリナ本人が迎えに来た
「ねぇ、参加してくれたら
マデリーンの事を教えてあげる」
日帰りだから…と
僕はサブリナの馬車に乗ってしまった

別荘でサブリナは言った

マデリーンはね、私が嫌いみたいなの
私は仲良くしたいのにいつも無視するの
たぶん子爵だからね。
友人になれないのよ

周りの男達はマデリーンを悪く言った

「あいつはさ昔からお転婆でさ
思い通りにならないとすぐに怒り出す
んだ」

「そういう女って居るよな
サブリナ嬢は気にするなよ そういう奴
とは合わないよ
君とは違うんだからさ」

僕はそんな会話を聞きながら思った

僕の知ってるマデリーンとは違う
彼女は街で転んだ子を抱き上げて
「気をつけてね」と頭を撫でてた

そう、サブリナと一緒にいる男達を
避けているんだ…

僕が避けられた理由はサブリナ嬢だ。

バーレンは次の日も
マデリーンの友人に声をかけた

「あのさ、昨日の事なんだけど
マデリーンから聞いたのかな?」

「何?」

「その…僕の事を」

「見ていればわかるわ
ニタニタヘラヘラどいつもこいつも
まぁね男達がいいならいいけどね」

「僕はそんなつもりじゃない」

「へぇーそうなの?サブリナが狙ってる
伯爵家以上の男じゃない」

「頼むから、ちゃんと教えてくれよ」

「知らないの?サブリナって元々は
平民なの。顔がいいから子爵が
養女として拾ったのよ
伯爵家以上の男と結婚させて
金を稼ぐ為にね。それをわかってて
追いかけているのかと思ったわ」

「知らない……よ」

「あら、有名な話よ。
知らないなんて…まぁ恋に落ちたら
騙されても本望なのかしら?
マデリーンは男友達が多かったから
サブリナに狙われたのね。
それでマデリーンはサブリナや貴方達に
見切りをつけたのよ」

「わかったよ。ありがとう
マデリーンと話してくるよ」

「は?どこに行くの?」

「アビュータ伯爵家だよ」

「ねぇ、
本当に結婚するつもりだったの?
信じられないわ
マデリーンはもう居ないわよ」

「アビュータ家に居ない?」

「違うわよ!この国に居ないの!
マデリーンは海を越えて出ていったのよ
本当に知らないのね?呆れるわ」

「嘘だ」

「だったらアビュータに行ったら?
別に止めないわ」

バーレンは教室を飛び出した

ガシッ!

バーレンの腕を掴んだのはホルバだった

「……あのさ、今の話しは本当か?」

バーレンは動揺していた

「僕も知らなかった…
これからアビュータに行って確かめる」

「俺も…行っていいか?」

「あぁ一緒に確かめよう」

バーレンとホルバはマデリーンに会う為
アビュータ伯爵家に向かった。

アビュータ邸の門前

「お嬢様は留守でございます」

「いつなら居ますか」

「分かりかねます」

「この国を出たと聞いたのですが」

「お嬢様と親しい方にしかお話は
出来かねます」

「いや、俺は幼なじみですよ」

ホルバは噛み付いた

「僕は彼女と付き合っていました」

バーレンも言うが…

「さて?お嬢様の幼なじみは居なくなり
お付き合いされた方も居ないはず
なんでも…婚約詐欺を働いている
どこぞやの令嬢と親しくされていて
男性の方から離れて行った。と
聞いておりますが…
あなた方でしょうか?」

「「??」」

2人は執事の言葉に絶句した

そして自分達で調べてみる事にした
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