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22. 侍女って大変
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翌日、朝の9時頃にダーラさんが迎えに来た。
わりと早く来たのでちょっとびっくりしたが、準備は昨日したので充分だった。
ダーラさんは
「少々お時間頂きます。」
と言って、着替えを渡してきた。
その服はダーラが着ている服と同じ侍女服だった。
ダーラさんに部屋に押し込められて着替えたが、着替えている途中で、
「もしかしていつも着せ替えてもらってるから着かた分かりませんか?」
という声が聞こえてきた。
「大丈夫ですよ~!慣れてますから」
と返事をすると、廊下から舌打ちが聞こえてきた…気がする。
あれ嫌味のつもりだったのか?
気のせいだといいな!
伊達眼鏡をつけて、厚底のローファーを履いたら完成だ。
案外様になっている…かな?
鏡の前でくるりと回ってみる。
よし、大丈夫!
「ダーラさん、着替えました!ドア開けますね!」
ドアを開けると、少しムッとした表情のダーラさんが立っていた。
「ミスは…ないようですね…。チッ!ここからは歩きです。行きますよ。」
少しあるくと、王城の使用人用の裏口についた。
「ここからは絶対に喋らないで下さい。クソ傲慢なバカ貴族もいますのでご注意を。では行きます。」
ク、クソ傲慢なバカ貴族の中に、知り合いがいないといいな…。
廊下を歩いていると、さっそく渋めのダンディーなおっさんが声をかけていた。
「あ!そこの侍女!このネクタイの色が気に入らないんだ。違うものを用意してくれないか?」
これ、どう返すんだろ?
下手すると反逆罪てかいって魔法で殺されることもあるそうだ。
「申し訳ございません、旦那様。わたくしは王妃殿下から急ぎの用を承っておりますゆえ…大変申し訳ございません。」
「いやいや、他の侍女に頼むよ。急ぎの時にすまなかったね。」
なんとも紳士的な対応をするダンディーなおっさん。
ああやって対応するといいんだね!
よしっ!
もう少し歩くと、怯える女の子の手を引っ張っている男がいた。
どこの良いとこのバカ坊っちゃまだありゃ。
どう考えても女の子は嫌がってるじゃない!
「お!ちょうどいいところにいるな!お前!俺はこの女性を部屋まで送るから帰りは明日の朝になると父上…、オードルー家に伝えろ。」
「いえ、申し訳ございません。わたくしは…」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよお前!俺はオードルー家の息子だぞ!」
んん?
これ、どうやって対応したらいいんだ~!?
わりと早く来たのでちょっとびっくりしたが、準備は昨日したので充分だった。
ダーラさんは
「少々お時間頂きます。」
と言って、着替えを渡してきた。
その服はダーラが着ている服と同じ侍女服だった。
ダーラさんに部屋に押し込められて着替えたが、着替えている途中で、
「もしかしていつも着せ替えてもらってるから着かた分かりませんか?」
という声が聞こえてきた。
「大丈夫ですよ~!慣れてますから」
と返事をすると、廊下から舌打ちが聞こえてきた…気がする。
あれ嫌味のつもりだったのか?
気のせいだといいな!
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よし、大丈夫!
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「ここからは絶対に喋らないで下さい。クソ傲慢なバカ貴族もいますのでご注意を。では行きます。」
ク、クソ傲慢なバカ貴族の中に、知り合いがいないといいな…。
廊下を歩いていると、さっそく渋めのダンディーなおっさんが声をかけていた。
「あ!そこの侍女!このネクタイの色が気に入らないんだ。違うものを用意してくれないか?」
これ、どう返すんだろ?
下手すると反逆罪てかいって魔法で殺されることもあるそうだ。
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「いやいや、他の侍女に頼むよ。急ぎの時にすまなかったね。」
なんとも紳士的な対応をするダンディーなおっさん。
ああやって対応するといいんだね!
よしっ!
もう少し歩くと、怯える女の子の手を引っ張っている男がいた。
どこの良いとこのバカ坊っちゃまだありゃ。
どう考えても女の子は嫌がってるじゃない!
「お!ちょうどいいところにいるな!お前!俺はこの女性を部屋まで送るから帰りは明日の朝になると父上…、オードルー家に伝えろ。」
「いえ、申し訳ございません。わたくしは…」
「ごちゃごちゃうるせぇんだよお前!俺はオードルー家の息子だぞ!」
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これ、どうやって対応したらいいんだ~!?
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