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22、地獄タイム
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自由祭も終わり、三年生が楽しくない時期がやって来る…。
静まりかえった教室に先生の声が響く。
「えーっと、名簿順に呼んでいくぞ~!まず藍沢 優!」
「うーい」
「スペルミス多かったな。気を付けるんだぞ!」
地獄の儀式…そう、テスト返却!
三年となると自ずとテストが月一回あるようになり、先生からのプレッシャーが重くなる。
(今回は小テストだが。)
後輩や先輩がハロウィンだのクリスマスだの盛り上がっている中、私達は受験なのだ。
門野 寿美子、高校三年生、受験生です…。
テストよ今すぐ無くなれ~!
はぁ、本当に無くなれば良いのに…。
「門野~、門野 寿美子~!」
「あ、はい」
薄目を開けて点数を見る。
英語の小テスト……42点!!!
ガビーン!!!
赤点は免れたが超絶ギリギリ!
本テストだったらヤバかったな…。
「門野、何点だった?」
「42点。優は?」
「43点!勝った~!」
能天気に喜びの声を上げているのは優。
クソッ!たかが1点じゃないか!
「彦根と賢斗は?」
いつの間にか彦根と賢斗も私の机の回りに集結していた。
「「俺ら40点!」」
バッチリ声を合わせてキメ顔をする二人。
ふっ、アホ共め!
私の方が2点上だ!
「四人ともバカ過ぎ。受験ヤバいよ?」
すっと現れたのは弘貴(と賢斗)。
「そー言う弘貴は何点なんだよ」
「98点。賢斗は?」
「俺も98点~!」
この天才共め!
二人でお揃いの点数かこのやろう!
萌えるわ!運命的だな、おい!
「おーい、そこの六人、黒板見ろー!」
テストを配り終わったらしく、先生からヤジが飛ぶ。
目立っちゃったじゃねえか!
ふざけんな担任!
「先生~!」と、弘貴が手を上げる。
「俺は賢斗の目にうつった黒板見てるんで大丈夫ですよ~」
マジいいわぁ!
ふわって弘貴が微笑むのいいわぁ!
「いちゃいちゃすんな~」
って回りの奴に言われて真っ赤になる賢斗も最高だわぁ!
もうこれクラス公認のカップルで良くない?
マジ萌えなんですけど。
死んじゃうぜ、私?
「あ、そうだ。次のテストで赤点とっても困るし、四人に勉強教えよっか?」
「そうだな!弘貴と俺で、二人ずつ教えてやるよ!」
え?私も?
と、言うわけで現在、テスト点の高い弘貴と広樹に教えて頂くため、隣部屋を訪れている。
「じゃあ!これから勉強会を始めます!」
静まりかえった教室に先生の声が響く。
「えーっと、名簿順に呼んでいくぞ~!まず藍沢 優!」
「うーい」
「スペルミス多かったな。気を付けるんだぞ!」
地獄の儀式…そう、テスト返却!
三年となると自ずとテストが月一回あるようになり、先生からのプレッシャーが重くなる。
(今回は小テストだが。)
後輩や先輩がハロウィンだのクリスマスだの盛り上がっている中、私達は受験なのだ。
門野 寿美子、高校三年生、受験生です…。
テストよ今すぐ無くなれ~!
はぁ、本当に無くなれば良いのに…。
「門野~、門野 寿美子~!」
「あ、はい」
薄目を開けて点数を見る。
英語の小テスト……42点!!!
ガビーン!!!
赤点は免れたが超絶ギリギリ!
本テストだったらヤバかったな…。
「門野、何点だった?」
「42点。優は?」
「43点!勝った~!」
能天気に喜びの声を上げているのは優。
クソッ!たかが1点じゃないか!
「彦根と賢斗は?」
いつの間にか彦根と賢斗も私の机の回りに集結していた。
「「俺ら40点!」」
バッチリ声を合わせてキメ顔をする二人。
ふっ、アホ共め!
私の方が2点上だ!
「四人ともバカ過ぎ。受験ヤバいよ?」
すっと現れたのは弘貴(と賢斗)。
「そー言う弘貴は何点なんだよ」
「98点。賢斗は?」
「俺も98点~!」
この天才共め!
二人でお揃いの点数かこのやろう!
萌えるわ!運命的だな、おい!
「おーい、そこの六人、黒板見ろー!」
テストを配り終わったらしく、先生からヤジが飛ぶ。
目立っちゃったじゃねえか!
ふざけんな担任!
「先生~!」と、弘貴が手を上げる。
「俺は賢斗の目にうつった黒板見てるんで大丈夫ですよ~」
マジいいわぁ!
ふわって弘貴が微笑むのいいわぁ!
「いちゃいちゃすんな~」
って回りの奴に言われて真っ赤になる賢斗も最高だわぁ!
もうこれクラス公認のカップルで良くない?
マジ萌えなんですけど。
死んじゃうぜ、私?
「あ、そうだ。次のテストで赤点とっても困るし、四人に勉強教えよっか?」
「そうだな!弘貴と俺で、二人ずつ教えてやるよ!」
え?私も?
と、言うわけで現在、テスト点の高い弘貴と広樹に教えて頂くため、隣部屋を訪れている。
「じゃあ!これから勉強会を始めます!」
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