5 / 33
5、当日 ~下~
しおりを挟む
賢斗と弘貴も眼福物だったが、彦根と広樹もまた良いものだった。
彦根は無類のゲーマーなので基本ゲームをしている。
今日の彦根はスマホゲームをしていたのだが、なんとそのゲームを広樹と二人でしていたのだ!
しかもイヤホンを二人で使って!
スマホの画面は小さくて、二人の顔が近づく近づく!
あ~、ほんっとに眼福物だ…。
なんかいろんな人に申し訳ないわ。
っといけないいけない。
精神がトリップしてしまったようだ。
「広樹!彦根!ゲームやめろ!」
いつのまにか優がケーキを切り分けてお皿に並べていた。
優の号令に従って広樹と彦根も席に座る。
この統一性のないようなあるような微妙な感じもいいなぁ。
んん~っ、萌え!
「じゃあ賢斗の誕生日を祝って!頂きます!」
どうやら誕生日っぽい感じのことはもう済ましたようで、大変楽でありがたかった。
ばくばくとケーキを食す皆さん。
美味しい…かな?
「うめぇ!どうせ賢斗の好みに合わせたろうから甘ぇと思ってたけどうめぇ!」
「ちょっこれ誰が作ったの!?ちょー美味しいんだけど!」
…よかったぁ~!これで不味いとか言われてたら凹んだわ~
いやー、うれ死すですわ~。
「広樹、口にチョコついてる」
「あ、まじ?」
っとはい、萌えポイント~!
あぶねぇ、見逃すとこだったわ~!
たしかに広樹の口の端にはチョコがついてて、それを指摘したのは優。
「えっ、どこ?」
「ここだよ、ここ」
「えっ、あれ?」
「ここだってば。もう、はい。いいよ」(口の端のチョコを指で拭って自分が舐める)
「ん、さんきゅ」
皆さんわかります?
この、萌え!!!!!
少女漫画かっての!
乙女かっての!
この場にいれることに感謝致します!
アパート買ってきたお父様、それを私に押し付けたお母様、そして私にケーキを注文した優、ありがとう!!!
と、トリップしてる場合じゃないね!
何故か自分の分も用意されてしまったチョコレートケーキを食しましょう。
みんな食べ終わりそうだし急ごう。
「門野」
「ん?」
あくまで綺麗にばくばく食べていると、優が話し掛けてきた。
「門野もここ、口の端にチョコついてる」
広樹の時のごとくすっと親指で口の端を拭ってくれた優。
それは勿論優の口にぱくり。
「あ、ごめん、ありがと」
…なんだいまの!
えっちょっまっ、男子ってこれが普通なの!?
『あ、ごめん、ありがと』と、どうにか普通の反応はしてみたものの!
なんだいまの!
全国の女子がきゅん死にするぞ!
大切な事だからもう一回言います。
なんだいまの!
っと、それどころじゃない。
優は広樹と彦根と弘貴と賢斗のものなんだから!
私はそれを観察する者なのよ!
変な横槍入れない!!!
つーか私はあれごときできゅんとするほど乙女じゃないわな。
今後もこの身を我が愛するBLに捧げよう!
…そうしてすぎた波瀾の誕生日パーティーは夜がふけていった…。
(勿論家に帰ってちゃんとツブヤキッターに投稿したよ?)
彦根は無類のゲーマーなので基本ゲームをしている。
今日の彦根はスマホゲームをしていたのだが、なんとそのゲームを広樹と二人でしていたのだ!
しかもイヤホンを二人で使って!
スマホの画面は小さくて、二人の顔が近づく近づく!
あ~、ほんっとに眼福物だ…。
なんかいろんな人に申し訳ないわ。
っといけないいけない。
精神がトリップしてしまったようだ。
「広樹!彦根!ゲームやめろ!」
いつのまにか優がケーキを切り分けてお皿に並べていた。
優の号令に従って広樹と彦根も席に座る。
この統一性のないようなあるような微妙な感じもいいなぁ。
んん~っ、萌え!
「じゃあ賢斗の誕生日を祝って!頂きます!」
どうやら誕生日っぽい感じのことはもう済ましたようで、大変楽でありがたかった。
ばくばくとケーキを食す皆さん。
美味しい…かな?
「うめぇ!どうせ賢斗の好みに合わせたろうから甘ぇと思ってたけどうめぇ!」
「ちょっこれ誰が作ったの!?ちょー美味しいんだけど!」
…よかったぁ~!これで不味いとか言われてたら凹んだわ~
いやー、うれ死すですわ~。
「広樹、口にチョコついてる」
「あ、まじ?」
っとはい、萌えポイント~!
あぶねぇ、見逃すとこだったわ~!
たしかに広樹の口の端にはチョコがついてて、それを指摘したのは優。
「えっ、どこ?」
「ここだよ、ここ」
「えっ、あれ?」
「ここだってば。もう、はい。いいよ」(口の端のチョコを指で拭って自分が舐める)
「ん、さんきゅ」
皆さんわかります?
この、萌え!!!!!
少女漫画かっての!
乙女かっての!
この場にいれることに感謝致します!
アパート買ってきたお父様、それを私に押し付けたお母様、そして私にケーキを注文した優、ありがとう!!!
と、トリップしてる場合じゃないね!
何故か自分の分も用意されてしまったチョコレートケーキを食しましょう。
みんな食べ終わりそうだし急ごう。
「門野」
「ん?」
あくまで綺麗にばくばく食べていると、優が話し掛けてきた。
「門野もここ、口の端にチョコついてる」
広樹の時のごとくすっと親指で口の端を拭ってくれた優。
それは勿論優の口にぱくり。
「あ、ごめん、ありがと」
…なんだいまの!
えっちょっまっ、男子ってこれが普通なの!?
『あ、ごめん、ありがと』と、どうにか普通の反応はしてみたものの!
なんだいまの!
全国の女子がきゅん死にするぞ!
大切な事だからもう一回言います。
なんだいまの!
っと、それどころじゃない。
優は広樹と彦根と弘貴と賢斗のものなんだから!
私はそれを観察する者なのよ!
変な横槍入れない!!!
つーか私はあれごときできゅんとするほど乙女じゃないわな。
今後もこの身を我が愛するBLに捧げよう!
…そうしてすぎた波瀾の誕生日パーティーは夜がふけていった…。
(勿論家に帰ってちゃんとツブヤキッターに投稿したよ?)
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
もう一度、貴方に出会えたなら。今度こそ、共に生きてもらえませんか。
天海みつき
BL
何気なく母が買ってきた、安物のペットボトルの紅茶。何故か湧き上がる嫌悪感に疑問を持ちつつもグラスに注がれる琥珀色の液体を眺め、安っぽい香りに違和感を覚えて、それでも抑えきれない好奇心に負けて口に含んで人工的な甘みを感じた瞬間。大量に流れ込んできた、人ひとり分の短くも壮絶な人生の記憶に押しつぶされて意識を失うなんて、思いもしなかった――。
自作「貴方の事を心から愛していました。ありがとう。」のIFストーリー、もしも二人が生まれ変わったらという設定。平和になった世界で、戸惑う僕と、それでも僕を求める彼の出会いから手を取り合うまでの穏やかなお話。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
とある隠密の受難
nionea
BL
普通に仕事してたら突然訳の解らない魔法で王子の前に引きずり出された隠密が、必死に自分の貞操を守ろうとするお話。
銀髪碧眼の美丈夫な絶倫王子 と 彼を観察するのが仕事の中肉中背平凡顔の隠密
果たして隠密は無事貞操を守れるのか。
頑張れ隠密。
負けるな隠密。
読者さんは解らないが作者はお前を応援しているぞ。たぶん。
※プロローグだけ隠密一人称ですが、本文は三人称です。
王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)
かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。
はい?
自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが?
しかも、男なんですが?
BL初挑戦!
ヌルイです。
王子目線追加しました。
沢山の方に読んでいただき、感謝します!!
6月3日、BL部門日間1位になりました。
ありがとうございます!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる