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2,(カイルside)
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レオンは第2騎士団の上位を常に占める美しい騎士だ。
騎士に成るための訓練でも、その華奢な身体には似合わない実力を秘めていて、訓練で遅れを取る事は決して無く、本心も弱みも見せない。
騎士に成ってからは一人称が『俺』から『私』に替わり、清廉潔白な騎士演じ余計に隙を見せなく成った。
そんなレオンをからかって素顔を引き摺り出すのが俺の細やかな楽しみだ。
レオンとは訓練時代から同期で寝食を共にしてきた。
他にもライナスとアルベルトとルイとグリードが第2騎士団所属の同期メンバーになる。
訓練時代は6名部屋で、勿論全員同室だった。
始めは他の騎士団を希望してた奴も居たが、訓練を終えて騎士に成った時は全員レオンと同じ第2騎士団に希望を出していたのは流石に苦笑してしまったが・・・。
本人には自覚がないが、レオンには人を惹き付ける魅力がある。
聖者の様に清廉な雰囲気は、俺達の様に不埒な欲望を持つ者には堪らない魅力だ。
動きの一つ一つに気品が有り、優雅で高潔で無垢そうな魅力を放つ。
性的な事に興味を示さず性的な変化も一切見せず性に疎そうに思えたのに、普通に娼館で女を抱いていたのは驚きだった。
娼館から戻っても情事の痕跡をまるで感じなかったので、後日レオンが抱いた娼婦を買い探りを入れたら、まるでお姫様の様な扱いを受け優しく抱かれたとうっとりする女からのノロケを聞かされて、腹立たしく感じて客が取れなく成る程に抱き潰してしまったが・・・。
そんな俺達の邪な視線には気付かず、無防備に過ごすレオンはある意味大物だ。
訓練時代は規則が厳しく、不埒な行いにまで発展する事は無かったが、俺達が常に隙を狙い牽制しあっていたのは言うまでもない。
騎士に成ってからは、直ぐに精鋭部隊の上位に名を連ねる様になり、気安く絡む事が難しくなってしまったが、俺達がチャンスを虎視眈々と狙っているのは当然の事で暗黙の了解となっている。
その日は朝から王城に呼ばれた。
謁見に相応しく、正装をきっちりと着こなしたレオンの姿は真冬の張り詰めた空気の様にクールで、それを乱して凌辱してやりたいほど美しい。
膝を付き下げた横顔に少し癖のある金髪が落ちる。
レオンの白いうなじが髪の隙間から覗き、背後からライナスの強い視線を感じる。
又、脳内でレオンを痛ぶって楽しんでいるのだろう。
確かに痛みに耐え強がるレオンも堪らないだろうが・・・。
俺は骨の髄まで堪能したい派だから、許しを乞うレオンを満足いくまで犯す方が好きだ。
自分の欲望に思考を向けている間に勅命が下される。
50代に入っても現役の戦士である王は、好戦的で戦場で無双が出来る程の豪傑で好色家だ。
下心有りで密かにレオンを近衛騎士にしようとしていたが、手痛く拒否されてしまった顛末は第2騎士団では公然の秘密となっている。
今も、真面目な顔でいながらもレオンに未練がましい視線を送っているが、レオンは全く気付いていない。
かなり露骨な秋波でも、自分が対象だとレオンは凄まじくスルースキルを発揮している。
スルーし過ぎて、セクハラされていても無反応で気付いていない事も有り、不感症なのか?と思わせる一面もあるが、俺からすればどちらかというと無自覚過ぎて危ういと感じてしまう・・・。
「我が国の勇敢な第2騎士団の者達よ!魔界から侵略して来ている、民を脅かす魔性の森の魔族達を一刻も早く殲滅せよ!」
国王の声が謁見用のホールに木霊する。
最強の精鋭揃いである王領守護を担う第2騎士団は、王領の端に位置する魔性の森への魔族殲滅の遠征が恒例となっている。
対魔族戦のエキスパートが揃い、国営の騎士団に無干渉の神殿ですら協力を惜しまない程、最重要と位置付けられているのだ。
だから騎士にあるまじき行いをする者が多数居ても、他の騎士団から『清廉潔白な騎士道からは外れている外道集団』と影で噂される程であるとしても、咎められる事は無い。
俺はそんな第2騎士団の中ではトップクラスの殲滅数を誇っていて、レオンと同じく上位から5位以内には常に入っている。
1位は団長のクラウスで、魔王クラスの魔族を殲滅した事があるらしく、最強の名を不動として羨望を欲しいままにしている。
2位以下は副団長のカトラスとレオンとグリードと俺の4名で5位以内の順位を競っている状態だ。
「はっ!勅命を賜りました!」
騎士団長のクラウスが勅命書を受け取り、団員が合図と共に一斉に出立の隊列を作る。
派手な音楽が鳴り響き、出陣の儀の始まりと共に、ホールから出立のゲート迄の路を両サイドの貴族達の視線に晒されながら送り出される。
サイドのレオンから、少しウンザリとしている気配を感じ取って笑みが浮かぶ。
「いよいよだな。怖じ気付くなよ。」
俺は無造作に髪をを掻き上げながら笑みを浮かべたままレオンに視線を向ける。
俺に向けて、両脇で見送る貴婦人から悩ましい声が上がったのを不愉快に感じたのかレオンの眉が少し動く。
レオンは俺の本性を知っているから、表面だけしか見ない貴婦人に思うところが有るのだろう。
「私がそんな腰抜けだとも?」
俺からの軽口に余裕を見せながら言葉を返してくる。
その余裕を崩したいと、悪戯心が湧いてくる。
レオンは鍛練を休む事は無く真面目で、常に鍛えているので弱い訳では決して無いが、体格的には騎士団の中では華奢な部類になってしまう、その上少し癖のある柔らかな金髪にアクアマリンの穏やかな瞳の色と中性的な容姿から先輩騎士や同僚から『お嬢ちゃん』と揶揄される事も有り、からかわれるとプライドを刺激されるのか屈辱を感じて無意識に不機嫌になってしまう癖がある。
最近は気にしない風を装っているが、悔しさを滲ませ不機嫌になる瞳が俺を煽って仕方が無い。
「前回みたいに精々、足を引っ張らないことだな。」
更に挑発する様に、前回の植物系魔族に蔓で動きを制限されて苦戦していた事を暗に含めて、言い放つ。
蔓で身体を拘束されていたレオンは劣情を誘い、俺は昂りを鎮めるのに魔族を予定数より蹂躙し過ぎて苦笑されてしまったが、あの時のライナスの興奮は俺を上回り、広範囲に魔族の血糊の絨毯を大量に作って後方の第2部隊にドン引きされていた。
「どんな相手でも倒してきた!魔族相手に遅れを取る私では無い!」
ムキに成っているのを隠そうとするレオンに、愉快になった俺は嗤う。
「ハハッ!レオンは馬鹿だな?騎士は慢心は大敵だろう?」
以前俺に向けてきた言葉で揚げ足を取ってやると、憤慨した色を一瞬見せたが、無視する様に俺から視線を反らし、レオンは騎士団の馬車に乗り込む。
俺も戯れは終わりにして、レオンの後に続いて馬車に乗り込んだ。
レオンとは同じ隊なので、弄って遊ぶ機会は幾らでも有る。
馬車の中でもニヤニヤと視線を向ければ、面白く無さそうに視線を合わせようとしない。
俺にだけ向けてくるそんな反応に、可愛いものだと悦に浸りながら到着まで密やかに楽しんだ。
第2騎士団に入り、幾度と無く訪れている魔性の森が、静かに殲滅戦という名の虐殺の舞台の開幕を待っている。
人間とは違い強い力を持つ魔族達だが、第2騎士団が本格的に魔族に特化した騎士団と成ってからは力関係は逆転している。
第2騎士団の死亡率は下がり、運悪く重傷を負い騎士を続けられなくなる様な者も減少した。
それは一重に第2騎士団に入れる最低条件が低級魔族の単騎撃破が必須で有る様になったからに他ならない。
上級魔族達を、精鋭の上位陣が占める第1部隊でメインに殲滅して、中級魔族以下は人数の多い第2部隊で集中して殲滅する様になってから更に効率化が進み、専ら消化戦の様相を呈して来ていると言っても過言では無くなって来ている。
今の第2騎士団は過去最強で、上位陣は最早規格外であり、戦いを見た者は俺達を勇者の再来とか人の皮を被った魔人だとか人外扱いにしてくるのが俺は可笑しくて仕方が無い。
レオンが愛剣を握る手に力を入れて、一瞬鋭い視線を俺に向けた。
殲滅数で遥かに俺に及ばないのを、悔しがっていたという話を聞いた。
俺の順位を追い抜けないのが理由だろうが、誰もが特化している分野が違うので、ライバル視しても本当は意味が無いとは思うが、レオンの視線が愉しい俺は敢えて指摘しない。
野営の準備を終え、天幕の中でライトプレートの鎧を装備しているレオンを盗み見ながら、自分の装備を整える。
急所を守る為に無防備な場所がライトプレートで隠されていくのを眺める度に、それを無理矢理暴いていったらどんな反応を見せるだろうかと実行までのプロセスを考えて退屈な準備時間を楽しみに替える。
俺はライトプレートより軽量化されているハーフプレートを装備して魔法封じ予防のローブを纏う。
武器は槍を使うので、障害物の多い森の中で最小限の動きで槍を操れる様に、動きやすさを重視した装備を心掛けている。
ライナスやアルベルトやルイやグリードも準備をしているレオンをさりげなく見ている。
此だけ視線を向けられても気付かないのは、敵意が無いからだろうが、それでいいのか?
それにしてもこいつらは何を妄想しているのだろう?
ライナスは間違いなく調教めいた想像だろうが、アルベルトは変態だから、這いつくばって全身隈無く舐め廻して味わう想像でもしていそうだ。
ルイはストーキングが好きな執着系だから、レオンの私物を狙っているのかもな。
グリードは腹黒で、何時も何を考えているか分かりにくいが、レオンを絆して取り込もうとしているから、弱味を探しているのかも知れない。
相変わらず、俺を含めてろくでもない奴ばかりだ。
レオンもこんな仲間に執着対象にされて気の毒にな。
準備をすっかり済ませ俺は、レオンとライナスの3人で魔性の森を魔道具で目安を付けながら突き進む。
ライナスが、夕焼け色の瞳を輝かせて紺色の髪を靡かせると、嬉々として低級魔族の群れに特攻を掛ける。
風属性の魔法で複数の低級魔族を風の檻に閉じ込めて、刃の付いた鞭状の武器で相手に苦痛を与えながら切り刻み、笑っている。
俺は広域魔法を使い、雑魚の低級魔族を纏めて殲滅して、取り零しを氷撃と雷撃の槍で屠る。
遠慮無くハイスピードで蹴散らしていると、レオンの安堵した声が聞こえた。
「これなら、後陣の第2部隊は温存出来そうだ。」
レオンが銀白に煌めく愛剣を優雅に振り、下級魔族を次々と殲滅して行く。
相変わらず綺麗で、ダンスを舞う様な優雅な戦い方だ。
俺は気分善く、3人で無双を楽しんだ。
「数は減らせたが、相変わらず幾らでも湧き出て来るな・・・。」
数日が経ち、数だけは多い下級魔族を一掃しながらレオンがぼやく。
戦いに快楽を見出さないレオンは、騎士として守る為に戦っている。
殲滅戦が長引くのを良しとしていないのは当然だろう。
「下級魔族が頭打ちに成ったから、中級魔族や上級魔族が出てくる。第2部隊は分断されない様に警戒せよと伝令が入った。」
伝令を告げるレオンの言葉に、俺とライナスが楽しそうに笑みを浮かべたのを見て、レオンが冷たい視線を向けてきた。
作戦が第2段階に入り、第1部隊の第1陣は中級魔族や上級魔族対策に夜戦に挑んでいる。
今日は雲1つ無い満月で、森の中の視界も良好だ。
レオンの金髪が月の光を受けて煌めく。
夜の闇もレオンの神々しさに恐れをなして、霞む様に感じられる。
「やっと本気で遊べるね!」
殺伐としている筈の場に似合わない、ライナスの好青年な笑みにレオンが明らかに引いていて面白い。
何年も一緒に戦っているのだから、ライナスの性質は理解しているだろうに、普通の反応をこっそりと見せるレオンは微笑ましい。
「少しは蹂躙し甲斐が有ればいいんだがな。」
俺も雑魚相手に物足りないと思って居たので丁度良い。
徐々に増えていく中級魔族と上級魔族の反応に愉しくなり嗤う。
明らかに毒づいているだろう視線を此方に向けながら、レオンが体力と精神力と魔力を纏めて回復させる事の出来る特殊な癒しの魔法をその場の全員に使う。
聖属性と光属性を得意としているレオンは、回復・浄化・守護・加護・結界等の多彩な魔法を使う。
第2騎士団の中でも、悪魔属性や死霊属性や不死属性の魔族に対しては、レオンが最適で最強だろう。
戦闘技術も実力があり、魔法に置いても最上級で人格的にも騎士に相応しく、欠点らしい欠点も無い。
表面上のレオンの評価はそれに尽きる。
だからこそ暴いて本性を引き摺り出したい。
俺の腕の中で暴かれて、屈辱に憤るレオンはどんなに憐れで可愛いだろうか?
余裕があるから雑念が尽きない。
上級魔族を一撃で殲滅しながら、ふとした違和感に視線をレオンに向けた。
レオンの目の前に、上級魔族よりも強い魔力を放つ淫魔が居るのが見えた。
頭の中を覗き見される様な不快感に、ザワリと鳥肌が立った。
次の瞬間、強い幻惑に包まれる。
レオンが対上級魔族用に幻惑の守護魔法を俺達に掛けていたにも関わらず、幻惑に阻まれ自分の居る場所が五感で正確に把握出来なくなる。
暗雲が立ち込めて月を包み隠し、更に視界を阻む。
相手は上級魔族よりも格上の存在の最上級魔族だろう。
魔界の幹部クラス、その事実にジワリと焦燥感が沸き上がる。
対悪魔属性特化のレオンが、幹部クラスだとしても負けるとは思えないが、リスキーなのは疑い様も無い。
「カイル!術に嵌まった!レオンとは繋がらない!」
ライナスの珍しく焦りを含んだ声が、風の魔法で届く。
やはりターゲットはレオンなのか・・・。
3人の中では1番清廉で、明らかに淫魔好みだから気持ちは分かる。
「レオンは最上級魔族と交戦中だ!俺達は周辺の雑魚の上級魔族を蹴散らすぞ!」
ライナスに魔法で返事を返し、俺は魔道具の反応を頼りに襲い来る淫魔達を片っ端から殲滅して行く。
それなりに数多く襲って来た上級魔族達だったが、呆気なく片付ける事が出来た。
後方の魔族の反応も消えたので、ライナスも片付け終わったのだろう。
周辺の魔族の反応は全て消失した。
勿論、レオンが居たであろう場所の強い魔族の反応も・・・。
レオンを見失っていたのは、時間にして僅かな間だった。
暗雲が晴れ、穏やかな月の光が周辺に降り注ぐ。
レオンの後ろ姿が、目視出来た途端に崩れ落ちた。
負傷したのか?急いで駆け寄る。
「レオン!」
金髪の頭が此方を振り返った様に見えたが、何か可笑しい。
「カイル・・・。」
甲高い可愛い声が俺の耳に届く。
「お前、レオンなのか?」
思わず驚きを秘めた声が零れる。
近付いた俺の眼下には、金髪でレオンよりも一回り以上に小さく華奢な少女が、アクアマリンの瞳で震えながら俺を見上げていた。
俺を瞳に捉えると少女は俯き唇を噛む。
「そうだ・・・。」
まるで泣き出しそうに、小刻みに肩が震えている。
「そうか。」
このままこの場に留まる必要は無い。
原因究明は後回しだ。
返事と共に、レオンが身に付けていた装備事まとめて、腕の中に抱き上げる。
有無を言わさず走り出した俺は、近くに居たライナスにすれ違い様に短く告げてスピードを上げる。
「拠点に戻る。第2陣とシフトする。」
身体強化を最大まで重ね、超特急で天幕まで戻ると、簡易的な寝台にレオンを放り込む。
戦いの余韻で興奮している熱を、受け止めて貰うのに丁度良い。
拒絶して来るだろうが愉しいだろう。
鬼畜な考えが首をもたげる。
サイズが合わず、鎧として機能していないライトプレートを無理矢理剥ぎ取り、華奢な身体を寝台に押し付ける。
俺の意図を読み取り、レオンが声を荒げて叫ぶ。
「ふざけるな!バカ野郎!!」
その声が聴きたかった。
冷静さを失い、感情の籠った素の言葉に素の態度。
ギリギリと上から力任せに押し付けると痛みに顔をしかめる。
俺の体を無理矢理にレオンの足を割り開いてその間に捩じ込ませる。
抵抗しようと押し返している様だが、か弱い女の細腕では役に立たずに、普段とのギャップに思わず鼻で笑ってしまう。
俺はサイズの合わない男物の下履きを、強引に剥ぎ取る。
「中身が男なら気遣いも遠慮も無用だよな。」
ニヤニヤと見下ろすと明らかに少女姿のレオンの顔から血の気が引く。
「正真正銘未通の処女だぞ!!なにを考えているんだ!こんな場所で無節操にも程がある!最低だよ!カイルっ!お前っ!!」
罵倒が心地好い。
レオンの体の震えは酷くなる。
本能的に補食される事に怯えているのか、震えが止まらない程の血の気の引いた蒼白具合に、俺の笑みが深まる。
「今更、初な童貞じゃあるまいし、処女位で喚くなよ。高潔なお前を引き摺り降ろして組敷ける折角の機会だからな、女相手みたいなロマンチックなムードは必要ないだろ?俺達男は即物的だからな。最高に善くしてやるよ。お前も快楽に素直に成ればいい。それとも俺に啼いて許しを乞うか?」
レオン相手に、女なら腰砕けの凄みを効かせた色気を振り撒き、からかう様に挑発する。
潔癖なお前は反発するだろうが、そのやり取りも愉しい。
「私はお前が女性に対して不誠実だと言いたいんだ!たとえ私であろうとも、今は女性だ!それなりの誠意を見せたらどうだ!」
俺は、犯されようとしているのに、未だ優等生な罵倒をしてくるレオンを見下ろし、舌打ちする。
「相変わらずの騎士道精神だな・・・。こんな状況でも揺るがないとは恐れ入る。」
そして更に押し付ける体に体重を乗せて、抵抗出来ない無力さを思い知らせる。
レオンは重みで胸を圧迫されるのか、息苦しそうに息が乱れている。
堕ちて来い、そうすれば気持ち善く喰い尽くしてやる。
そう、骨の髄まで・・・。
騎士に成るための訓練でも、その華奢な身体には似合わない実力を秘めていて、訓練で遅れを取る事は決して無く、本心も弱みも見せない。
騎士に成ってからは一人称が『俺』から『私』に替わり、清廉潔白な騎士演じ余計に隙を見せなく成った。
そんなレオンをからかって素顔を引き摺り出すのが俺の細やかな楽しみだ。
レオンとは訓練時代から同期で寝食を共にしてきた。
他にもライナスとアルベルトとルイとグリードが第2騎士団所属の同期メンバーになる。
訓練時代は6名部屋で、勿論全員同室だった。
始めは他の騎士団を希望してた奴も居たが、訓練を終えて騎士に成った時は全員レオンと同じ第2騎士団に希望を出していたのは流石に苦笑してしまったが・・・。
本人には自覚がないが、レオンには人を惹き付ける魅力がある。
聖者の様に清廉な雰囲気は、俺達の様に不埒な欲望を持つ者には堪らない魅力だ。
動きの一つ一つに気品が有り、優雅で高潔で無垢そうな魅力を放つ。
性的な事に興味を示さず性的な変化も一切見せず性に疎そうに思えたのに、普通に娼館で女を抱いていたのは驚きだった。
娼館から戻っても情事の痕跡をまるで感じなかったので、後日レオンが抱いた娼婦を買い探りを入れたら、まるでお姫様の様な扱いを受け優しく抱かれたとうっとりする女からのノロケを聞かされて、腹立たしく感じて客が取れなく成る程に抱き潰してしまったが・・・。
そんな俺達の邪な視線には気付かず、無防備に過ごすレオンはある意味大物だ。
訓練時代は規則が厳しく、不埒な行いにまで発展する事は無かったが、俺達が常に隙を狙い牽制しあっていたのは言うまでもない。
騎士に成ってからは、直ぐに精鋭部隊の上位に名を連ねる様になり、気安く絡む事が難しくなってしまったが、俺達がチャンスを虎視眈々と狙っているのは当然の事で暗黙の了解となっている。
その日は朝から王城に呼ばれた。
謁見に相応しく、正装をきっちりと着こなしたレオンの姿は真冬の張り詰めた空気の様にクールで、それを乱して凌辱してやりたいほど美しい。
膝を付き下げた横顔に少し癖のある金髪が落ちる。
レオンの白いうなじが髪の隙間から覗き、背後からライナスの強い視線を感じる。
又、脳内でレオンを痛ぶって楽しんでいるのだろう。
確かに痛みに耐え強がるレオンも堪らないだろうが・・・。
俺は骨の髄まで堪能したい派だから、許しを乞うレオンを満足いくまで犯す方が好きだ。
自分の欲望に思考を向けている間に勅命が下される。
50代に入っても現役の戦士である王は、好戦的で戦場で無双が出来る程の豪傑で好色家だ。
下心有りで密かにレオンを近衛騎士にしようとしていたが、手痛く拒否されてしまった顛末は第2騎士団では公然の秘密となっている。
今も、真面目な顔でいながらもレオンに未練がましい視線を送っているが、レオンは全く気付いていない。
かなり露骨な秋波でも、自分が対象だとレオンは凄まじくスルースキルを発揮している。
スルーし過ぎて、セクハラされていても無反応で気付いていない事も有り、不感症なのか?と思わせる一面もあるが、俺からすればどちらかというと無自覚過ぎて危ういと感じてしまう・・・。
「我が国の勇敢な第2騎士団の者達よ!魔界から侵略して来ている、民を脅かす魔性の森の魔族達を一刻も早く殲滅せよ!」
国王の声が謁見用のホールに木霊する。
最強の精鋭揃いである王領守護を担う第2騎士団は、王領の端に位置する魔性の森への魔族殲滅の遠征が恒例となっている。
対魔族戦のエキスパートが揃い、国営の騎士団に無干渉の神殿ですら協力を惜しまない程、最重要と位置付けられているのだ。
だから騎士にあるまじき行いをする者が多数居ても、他の騎士団から『清廉潔白な騎士道からは外れている外道集団』と影で噂される程であるとしても、咎められる事は無い。
俺はそんな第2騎士団の中ではトップクラスの殲滅数を誇っていて、レオンと同じく上位から5位以内には常に入っている。
1位は団長のクラウスで、魔王クラスの魔族を殲滅した事があるらしく、最強の名を不動として羨望を欲しいままにしている。
2位以下は副団長のカトラスとレオンとグリードと俺の4名で5位以内の順位を競っている状態だ。
「はっ!勅命を賜りました!」
騎士団長のクラウスが勅命書を受け取り、団員が合図と共に一斉に出立の隊列を作る。
派手な音楽が鳴り響き、出陣の儀の始まりと共に、ホールから出立のゲート迄の路を両サイドの貴族達の視線に晒されながら送り出される。
サイドのレオンから、少しウンザリとしている気配を感じ取って笑みが浮かぶ。
「いよいよだな。怖じ気付くなよ。」
俺は無造作に髪をを掻き上げながら笑みを浮かべたままレオンに視線を向ける。
俺に向けて、両脇で見送る貴婦人から悩ましい声が上がったのを不愉快に感じたのかレオンの眉が少し動く。
レオンは俺の本性を知っているから、表面だけしか見ない貴婦人に思うところが有るのだろう。
「私がそんな腰抜けだとも?」
俺からの軽口に余裕を見せながら言葉を返してくる。
その余裕を崩したいと、悪戯心が湧いてくる。
レオンは鍛練を休む事は無く真面目で、常に鍛えているので弱い訳では決して無いが、体格的には騎士団の中では華奢な部類になってしまう、その上少し癖のある柔らかな金髪にアクアマリンの穏やかな瞳の色と中性的な容姿から先輩騎士や同僚から『お嬢ちゃん』と揶揄される事も有り、からかわれるとプライドを刺激されるのか屈辱を感じて無意識に不機嫌になってしまう癖がある。
最近は気にしない風を装っているが、悔しさを滲ませ不機嫌になる瞳が俺を煽って仕方が無い。
「前回みたいに精々、足を引っ張らないことだな。」
更に挑発する様に、前回の植物系魔族に蔓で動きを制限されて苦戦していた事を暗に含めて、言い放つ。
蔓で身体を拘束されていたレオンは劣情を誘い、俺は昂りを鎮めるのに魔族を予定数より蹂躙し過ぎて苦笑されてしまったが、あの時のライナスの興奮は俺を上回り、広範囲に魔族の血糊の絨毯を大量に作って後方の第2部隊にドン引きされていた。
「どんな相手でも倒してきた!魔族相手に遅れを取る私では無い!」
ムキに成っているのを隠そうとするレオンに、愉快になった俺は嗤う。
「ハハッ!レオンは馬鹿だな?騎士は慢心は大敵だろう?」
以前俺に向けてきた言葉で揚げ足を取ってやると、憤慨した色を一瞬見せたが、無視する様に俺から視線を反らし、レオンは騎士団の馬車に乗り込む。
俺も戯れは終わりにして、レオンの後に続いて馬車に乗り込んだ。
レオンとは同じ隊なので、弄って遊ぶ機会は幾らでも有る。
馬車の中でもニヤニヤと視線を向ければ、面白く無さそうに視線を合わせようとしない。
俺にだけ向けてくるそんな反応に、可愛いものだと悦に浸りながら到着まで密やかに楽しんだ。
第2騎士団に入り、幾度と無く訪れている魔性の森が、静かに殲滅戦という名の虐殺の舞台の開幕を待っている。
人間とは違い強い力を持つ魔族達だが、第2騎士団が本格的に魔族に特化した騎士団と成ってからは力関係は逆転している。
第2騎士団の死亡率は下がり、運悪く重傷を負い騎士を続けられなくなる様な者も減少した。
それは一重に第2騎士団に入れる最低条件が低級魔族の単騎撃破が必須で有る様になったからに他ならない。
上級魔族達を、精鋭の上位陣が占める第1部隊でメインに殲滅して、中級魔族以下は人数の多い第2部隊で集中して殲滅する様になってから更に効率化が進み、専ら消化戦の様相を呈して来ていると言っても過言では無くなって来ている。
今の第2騎士団は過去最強で、上位陣は最早規格外であり、戦いを見た者は俺達を勇者の再来とか人の皮を被った魔人だとか人外扱いにしてくるのが俺は可笑しくて仕方が無い。
レオンが愛剣を握る手に力を入れて、一瞬鋭い視線を俺に向けた。
殲滅数で遥かに俺に及ばないのを、悔しがっていたという話を聞いた。
俺の順位を追い抜けないのが理由だろうが、誰もが特化している分野が違うので、ライバル視しても本当は意味が無いとは思うが、レオンの視線が愉しい俺は敢えて指摘しない。
野営の準備を終え、天幕の中でライトプレートの鎧を装備しているレオンを盗み見ながら、自分の装備を整える。
急所を守る為に無防備な場所がライトプレートで隠されていくのを眺める度に、それを無理矢理暴いていったらどんな反応を見せるだろうかと実行までのプロセスを考えて退屈な準備時間を楽しみに替える。
俺はライトプレートより軽量化されているハーフプレートを装備して魔法封じ予防のローブを纏う。
武器は槍を使うので、障害物の多い森の中で最小限の動きで槍を操れる様に、動きやすさを重視した装備を心掛けている。
ライナスやアルベルトやルイやグリードも準備をしているレオンをさりげなく見ている。
此だけ視線を向けられても気付かないのは、敵意が無いからだろうが、それでいいのか?
それにしてもこいつらは何を妄想しているのだろう?
ライナスは間違いなく調教めいた想像だろうが、アルベルトは変態だから、這いつくばって全身隈無く舐め廻して味わう想像でもしていそうだ。
ルイはストーキングが好きな執着系だから、レオンの私物を狙っているのかもな。
グリードは腹黒で、何時も何を考えているか分かりにくいが、レオンを絆して取り込もうとしているから、弱味を探しているのかも知れない。
相変わらず、俺を含めてろくでもない奴ばかりだ。
レオンもこんな仲間に執着対象にされて気の毒にな。
準備をすっかり済ませ俺は、レオンとライナスの3人で魔性の森を魔道具で目安を付けながら突き進む。
ライナスが、夕焼け色の瞳を輝かせて紺色の髪を靡かせると、嬉々として低級魔族の群れに特攻を掛ける。
風属性の魔法で複数の低級魔族を風の檻に閉じ込めて、刃の付いた鞭状の武器で相手に苦痛を与えながら切り刻み、笑っている。
俺は広域魔法を使い、雑魚の低級魔族を纏めて殲滅して、取り零しを氷撃と雷撃の槍で屠る。
遠慮無くハイスピードで蹴散らしていると、レオンの安堵した声が聞こえた。
「これなら、後陣の第2部隊は温存出来そうだ。」
レオンが銀白に煌めく愛剣を優雅に振り、下級魔族を次々と殲滅して行く。
相変わらず綺麗で、ダンスを舞う様な優雅な戦い方だ。
俺は気分善く、3人で無双を楽しんだ。
「数は減らせたが、相変わらず幾らでも湧き出て来るな・・・。」
数日が経ち、数だけは多い下級魔族を一掃しながらレオンがぼやく。
戦いに快楽を見出さないレオンは、騎士として守る為に戦っている。
殲滅戦が長引くのを良しとしていないのは当然だろう。
「下級魔族が頭打ちに成ったから、中級魔族や上級魔族が出てくる。第2部隊は分断されない様に警戒せよと伝令が入った。」
伝令を告げるレオンの言葉に、俺とライナスが楽しそうに笑みを浮かべたのを見て、レオンが冷たい視線を向けてきた。
作戦が第2段階に入り、第1部隊の第1陣は中級魔族や上級魔族対策に夜戦に挑んでいる。
今日は雲1つ無い満月で、森の中の視界も良好だ。
レオンの金髪が月の光を受けて煌めく。
夜の闇もレオンの神々しさに恐れをなして、霞む様に感じられる。
「やっと本気で遊べるね!」
殺伐としている筈の場に似合わない、ライナスの好青年な笑みにレオンが明らかに引いていて面白い。
何年も一緒に戦っているのだから、ライナスの性質は理解しているだろうに、普通の反応をこっそりと見せるレオンは微笑ましい。
「少しは蹂躙し甲斐が有ればいいんだがな。」
俺も雑魚相手に物足りないと思って居たので丁度良い。
徐々に増えていく中級魔族と上級魔族の反応に愉しくなり嗤う。
明らかに毒づいているだろう視線を此方に向けながら、レオンが体力と精神力と魔力を纏めて回復させる事の出来る特殊な癒しの魔法をその場の全員に使う。
聖属性と光属性を得意としているレオンは、回復・浄化・守護・加護・結界等の多彩な魔法を使う。
第2騎士団の中でも、悪魔属性や死霊属性や不死属性の魔族に対しては、レオンが最適で最強だろう。
戦闘技術も実力があり、魔法に置いても最上級で人格的にも騎士に相応しく、欠点らしい欠点も無い。
表面上のレオンの評価はそれに尽きる。
だからこそ暴いて本性を引き摺り出したい。
俺の腕の中で暴かれて、屈辱に憤るレオンはどんなに憐れで可愛いだろうか?
余裕があるから雑念が尽きない。
上級魔族を一撃で殲滅しながら、ふとした違和感に視線をレオンに向けた。
レオンの目の前に、上級魔族よりも強い魔力を放つ淫魔が居るのが見えた。
頭の中を覗き見される様な不快感に、ザワリと鳥肌が立った。
次の瞬間、強い幻惑に包まれる。
レオンが対上級魔族用に幻惑の守護魔法を俺達に掛けていたにも関わらず、幻惑に阻まれ自分の居る場所が五感で正確に把握出来なくなる。
暗雲が立ち込めて月を包み隠し、更に視界を阻む。
相手は上級魔族よりも格上の存在の最上級魔族だろう。
魔界の幹部クラス、その事実にジワリと焦燥感が沸き上がる。
対悪魔属性特化のレオンが、幹部クラスだとしても負けるとは思えないが、リスキーなのは疑い様も無い。
「カイル!術に嵌まった!レオンとは繋がらない!」
ライナスの珍しく焦りを含んだ声が、風の魔法で届く。
やはりターゲットはレオンなのか・・・。
3人の中では1番清廉で、明らかに淫魔好みだから気持ちは分かる。
「レオンは最上級魔族と交戦中だ!俺達は周辺の雑魚の上級魔族を蹴散らすぞ!」
ライナスに魔法で返事を返し、俺は魔道具の反応を頼りに襲い来る淫魔達を片っ端から殲滅して行く。
それなりに数多く襲って来た上級魔族達だったが、呆気なく片付ける事が出来た。
後方の魔族の反応も消えたので、ライナスも片付け終わったのだろう。
周辺の魔族の反応は全て消失した。
勿論、レオンが居たであろう場所の強い魔族の反応も・・・。
レオンを見失っていたのは、時間にして僅かな間だった。
暗雲が晴れ、穏やかな月の光が周辺に降り注ぐ。
レオンの後ろ姿が、目視出来た途端に崩れ落ちた。
負傷したのか?急いで駆け寄る。
「レオン!」
金髪の頭が此方を振り返った様に見えたが、何か可笑しい。
「カイル・・・。」
甲高い可愛い声が俺の耳に届く。
「お前、レオンなのか?」
思わず驚きを秘めた声が零れる。
近付いた俺の眼下には、金髪でレオンよりも一回り以上に小さく華奢な少女が、アクアマリンの瞳で震えながら俺を見上げていた。
俺を瞳に捉えると少女は俯き唇を噛む。
「そうだ・・・。」
まるで泣き出しそうに、小刻みに肩が震えている。
「そうか。」
このままこの場に留まる必要は無い。
原因究明は後回しだ。
返事と共に、レオンが身に付けていた装備事まとめて、腕の中に抱き上げる。
有無を言わさず走り出した俺は、近くに居たライナスにすれ違い様に短く告げてスピードを上げる。
「拠点に戻る。第2陣とシフトする。」
身体強化を最大まで重ね、超特急で天幕まで戻ると、簡易的な寝台にレオンを放り込む。
戦いの余韻で興奮している熱を、受け止めて貰うのに丁度良い。
拒絶して来るだろうが愉しいだろう。
鬼畜な考えが首をもたげる。
サイズが合わず、鎧として機能していないライトプレートを無理矢理剥ぎ取り、華奢な身体を寝台に押し付ける。
俺の意図を読み取り、レオンが声を荒げて叫ぶ。
「ふざけるな!バカ野郎!!」
その声が聴きたかった。
冷静さを失い、感情の籠った素の言葉に素の態度。
ギリギリと上から力任せに押し付けると痛みに顔をしかめる。
俺の体を無理矢理にレオンの足を割り開いてその間に捩じ込ませる。
抵抗しようと押し返している様だが、か弱い女の細腕では役に立たずに、普段とのギャップに思わず鼻で笑ってしまう。
俺はサイズの合わない男物の下履きを、強引に剥ぎ取る。
「中身が男なら気遣いも遠慮も無用だよな。」
ニヤニヤと見下ろすと明らかに少女姿のレオンの顔から血の気が引く。
「正真正銘未通の処女だぞ!!なにを考えているんだ!こんな場所で無節操にも程がある!最低だよ!カイルっ!お前っ!!」
罵倒が心地好い。
レオンの体の震えは酷くなる。
本能的に補食される事に怯えているのか、震えが止まらない程の血の気の引いた蒼白具合に、俺の笑みが深まる。
「今更、初な童貞じゃあるまいし、処女位で喚くなよ。高潔なお前を引き摺り降ろして組敷ける折角の機会だからな、女相手みたいなロマンチックなムードは必要ないだろ?俺達男は即物的だからな。最高に善くしてやるよ。お前も快楽に素直に成ればいい。それとも俺に啼いて許しを乞うか?」
レオン相手に、女なら腰砕けの凄みを効かせた色気を振り撒き、からかう様に挑発する。
潔癖なお前は反発するだろうが、そのやり取りも愉しい。
「私はお前が女性に対して不誠実だと言いたいんだ!たとえ私であろうとも、今は女性だ!それなりの誠意を見せたらどうだ!」
俺は、犯されようとしているのに、未だ優等生な罵倒をしてくるレオンを見下ろし、舌打ちする。
「相変わらずの騎士道精神だな・・・。こんな状況でも揺るがないとは恐れ入る。」
そして更に押し付ける体に体重を乗せて、抵抗出来ない無力さを思い知らせる。
レオンは重みで胸を圧迫されるのか、息苦しそうに息が乱れている。
堕ちて来い、そうすれば気持ち善く喰い尽くしてやる。
そう、骨の髄まで・・・。
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