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◆登場人物紹介◆

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 感想欄でご意見をいただいて、作中人物の紹介を作成しました。
 (58話までのネタバレを若干多少含みます。ご了承ください)


 ◆◆フローラ~北部サイド◆◆

 ■フローラ・カディラ
 聖騎士エリオットの元妻。
 元夫は籍を入れてすぐに出征している為、子供は居ない。
 南部にあるカディラ子爵の姪だが貴族として生きる道は無く、
 伯父の厚意で職を得るために王都の学校に通い、現在は平民。
 王都では針子仕事で生計を立てていた。

 ■ギルバート
 元騎士。2年ほど前に利き腕を負傷し騎士団を退役。
 元王国騎士団長ライオネルの歳の離れた異母弟。庶子。

 ■ドルフ
 無私の祝福の村の鍛冶職人。何でも作っちゃうお爺ちゃん。

 ■バーバラ
 ドルフの妻。標の魔法使い。

 ■ライオネル・オリアス・ヴィニアデル
 元王国騎士団長でギルバートの異母兄。
 現在は盾を黒く塗りつぶし黒騎士となっている。

 ■シドニー
 西方大教会の老司祭。結界魔法のエキスパート。
 ドルフと同年代くらいの老人。

 ■ユアン・ケルヴィム
 北部ケルヴィム領の領主。爵位は伯爵。
 (名乗らずに話を進めると違和感があるため固有名詞を出していますが、それほど登場回数は多くありません)

 ■私兵団員
 ケルヴィム領の私兵団の団員達。北部は魔獣と戦う土地ゆえに魔獣に詳しい。

 ■傭兵たち
 ケルヴィム領に暮らし傭兵をして生計を立てている。私兵団員同様に魔獣に詳しい。
 ギルバートに助けられて以来ギルバートを戦友として慕ってるおっさんがいる。

 ■聖職者
 主にシドニー同様に西方大教会から来ている者が多い。
 結界魔法の使い手と治癒・回復専門の者、浄化特化の者がいる。

 ※私兵団員・傭兵・聖職者などは固有名詞を増やし過ぎて読者を混乱させるのを防ぐため、名前を出さずに書いています。

 <北部ジエメルド公爵家>
 ■ジエメルド公爵
 現ジエメルド公爵。高齢で長く病床にある。
 <登場話:55~57話>

 ■老騎士クラーク
 長くジエメルド家に仕える老騎士。
 ジエメルド公爵が健勝の頃から傍仕えも兼ねていた。
 <登場話:47、48話、55~57話>

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 ◆◆王都サイド◆◆

 ■エリオット・ウォルフ・トリス
 元は準男爵家の次男で下級騎士。
 不死魔獣アンデッド討伐の出征中、八カ月ほど経った頃に聖剣を手にする。
 その後約一年間ほど聖剣を持つ聖騎士として戦い、出征中に副団長に昇格。
 英雄と呼ばれるようになり、王都凱旋後に伯爵位を賜る。

 ■エミリー
 見習い僧侶。
 <登場話:5話(ケビン視点)、12話(エリオット視点)、
  21話、43話、49話、54話>

 ■ディラン・アグレアス・ジエメルド
 ジエメルド公爵家嫡男、次期当主。
 現当主が健在の為、儀礼爵位としてアグレアス伯爵を名乗る。
 ライオネルが辞任後に王国騎士団長となる。

 ■マリアンヌ・アグレアス・ジエメルド
 ディラン・アグレアスの妻。
 エリオットとの婚姻後に伯爵夫人となるエミリーの教育係をしている。


 ■王太子アレクシス
 作中舞台となる国の王太子。
 フルネームはアレクシス・ヴェレト・ギルグラド。
 (※作中の固有名詞登場数を減らす為に、フルネームは作中に出ていません)
 <登場話:25~27話、54話>

 ■アマンダ・エイム・ベレスフォルド
 アレクシスの婚約者。ベレスフォルド侯爵家令嬢。
 ⇒ベレスフォルド侯爵家:中部~南部の国境を護る貴族家派閥の筆頭
 <登場話:25~27話>

 ■上級騎士ロイド
 エリオットと同じく準男爵家出身の上級騎士。

 ■上級騎士マーカス
 名のある伯爵家の三男。騎士団ではエリオットの後輩。
 剣の才に恵まれ若くして上級騎士になった。
 <登場話:11話、49話、53話>

 ■上級騎士リチャード
 侯爵家の次男でマーカスの同期。
 マーカス同様に若くして上級騎士になった。
 <登場話:11話、49話、53話>

 ■パウエル司教
 王都大教会の司教。
 <登場話:15、16話>

 ■武器商人ゴリアテ。
 王都西門の傍に居を構える御用聞き商人。見上げるほど背の高い老人。
 <登場話:19、20話、39話>

 ■国王
 フルネームはダニエル・ヴェレト・ギルグラド
 (※作中に名前は出していません)

 ■ケビン
 王国騎士団の下級騎士。平民出身。
 エリオット、フローラとは以前から友人関係にあった。
 <登場話:3~5話、25~27話>

 ■チェルシー
 ケビンの恋人。平民。
 フローラの世話をしていた。
 下町に暮らし洗濯女中ランドリーメイドで生計を立てている。
 <登場話:6話、25~27話>


 ※脇役人物の再登場時はなるべく役職を付けていますが、
  わかりにくい表現があればご意見いただければ幸いです!

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 <作中用語>

 ●不死魔獣アンデッド
  魔獣が不死化したもの。大型や中型が主で発生原因はわかっていない。
  魔獣が多い地区に稀に出現し、腐肉に覆われた姿をしている。
  通常の攻撃では無限に再生してしまう為に死なない。
  聖水で清め加護を得た武器で頭と胴体と切り離す事で再生が止まり消滅する。
  不死魔獣アンデッドから受けた傷は浄化魔法で浄化をしなければ
  二日ほど経つと腐敗が始まり不死化するが、
  これまでは、小型の魔獣や人間はその過程に耐え切れずに死んでしまうのが常だった。

 ●変異種の不死魔獣アンデッド
  不死化の過程で死なずに完全に不死魔獣アンデッド化した小型の魔獣
  ⇒不死アンデッドスライム:更に弱毒化が進み、不死化したアメーバ状の粘性魔菌

 ●魔獣
  すべての生物が魔力を大小持っており、そのうち魔力の影響で変性した獣の総称
  
 ●魔術師
  魔力を魔法・魔術にして使える人間。
  非常に数が少なく、多くは宮廷魔術師となる。
  隠遁魔法の宝珠などを作る事が出来る
 
 ●聖職者・僧侶
  魔術師とは違い、修行の果てに女神の加護を力として授かり
  治癒・回復・浄化・結界の魔法が使えるようになった者

  僧侶⇒大きな区分として修業により女神の魔法が使える者の総称。
  ※現実世界でも宗教問わず修行している者に対して使われている為に採用しております。

  聖職者、司祭⇒各地の教会に所属し祈りの日々を経て更に魔法の力を高めた者。

 ●しるべの魔法使い
  聖職者や僧侶と異なり、うつわに直接祝福を宿して様々な効果を発現させる者の総称。

 ●バーバラさんの魔法の鍋 feat.フローラ~女神の祝福を添えて~
  以前いただいた感想の中でどんな鍋か?というご質問に答えられていなかったので
  黒い鉄鍋を想定しています。
  よくある魔女の窯を小さくしたようなものを想像していただければわかりやすいかもしれません。
  (中世期の鍋は殆どが南部鉄器のような黒い鉄鍋が多いようでした!)

 これが足りない!などありましたら、ご意見いただければ幸いです。




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