短い夢物語

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繰り返される運命

もの寂しい

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冷えきった洋館の中で私は、

ただ一人で両親の帰りを待っていた。

カチ…カチ…カチ…

時計の音がこの部屋に響く。

自分の部屋。

ベッドにくまのぬいぐるみ。

机に私の日記。

床には散らばった紙。

その紙には私が描いた絵。

トントン

私の部屋の扉を外からノックする音。


「お嬢様、お食事の準備が出来ました」

「…」


私は黙って部屋から出る。

そしてメイドについて行く。


「お待ちしておりました。お嬢様」


執事が微笑んで私を迎える。

どうしてなんだろう。

人が二人も、私といてくれるのに。

ものすごく寂しい。

私は席に座った。

メイドも同じく席に座る。


「それでは、いただきます」


執事が言い、それに続けて私とメイドも「いただきます」と言う。

いつも通り豪華な食事が並んでいる。

そして静かなディナータイムは終わった。


「では」


と、執事は汚れた皿を片付け始めた。

カチャカチャと音が鳴る。

私はそれをじっと見つめていた。


「…?お嬢様、どうなさいましたか?」


私の視線に気付いた執事は首を傾げた。

私はフルフルと首を振って脱衣所へ向かった。

そしてお風呂に入る。

お母様と二人ならこんなに静かじゃないのに。

お風呂から出てパジャマに着替える。

こんな広い洋館にたった三人だなんて寂しすぎる。

私は部屋に戻ってベッドに入り、

ぬいぐるみを抱きしめながら両親の帰りを待った。
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