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【後編】魔界の救済
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「ハァハァ…ここが魔王の間か。」
「あぁ、いよいよだな。」
長い階段を駆け上がり、魔王サタンのいる謁見の間の扉を開く。
「待っていましたよ。ドレッド将軍と御付の方……いえ、勇者殿。」
目の前に立っているサタンの側近マオが顔を上げると寒気のするような視線を僕達に送る。マオの後ろに巨大なカーテンがかかっており、玉座にはサタンと思わしき人物の影が潜む。
「……!?」
「まさか城内にスパイを送り込むなんて、あなたもなかなかの策士ですね?」
マオがそう言うと、こちらに剣を構えた。そして、部屋中が闇に包まれる。僕が唖然としているとドレッドが僕の胸倉を掴み、僕をサタンの王座の方へ放り投げる。
「えっ!?」
僕がサタンのいるカーテンの前に着くとドレッドが大きな声で叫ぶ。
「お前に全てがかかっている、先にいけぇーーー!!」
漆黒の闇は進路を阻むためのものらしく、徐々にカーテンが闇に吸い込まれていく。いち早く気が付いたドレッドが僕を投げ飛ばしたようだ。
「させるかぁーー!!」
マオが僕に襲い掛かるもドレッドが先回りしてマオの攻撃をはじく。
「くっ……!」
「タクト、何をしている!?俺に任せて早くいけ!!俺らも後で合流する。」
僕はドレッドに目配せしてサタンのもとへ向かった。2人とも死ぬなよ……。
「あぁ、いよいよだな。」
長い階段を駆け上がり、魔王サタンのいる謁見の間の扉を開く。
「待っていましたよ。ドレッド将軍と御付の方……いえ、勇者殿。」
目の前に立っているサタンの側近マオが顔を上げると寒気のするような視線を僕達に送る。マオの後ろに巨大なカーテンがかかっており、玉座にはサタンと思わしき人物の影が潜む。
「……!?」
「まさか城内にスパイを送り込むなんて、あなたもなかなかの策士ですね?」
マオがそう言うと、こちらに剣を構えた。そして、部屋中が闇に包まれる。僕が唖然としているとドレッドが僕の胸倉を掴み、僕をサタンの王座の方へ放り投げる。
「えっ!?」
僕がサタンのいるカーテンの前に着くとドレッドが大きな声で叫ぶ。
「お前に全てがかかっている、先にいけぇーーー!!」
漆黒の闇は進路を阻むためのものらしく、徐々にカーテンが闇に吸い込まれていく。いち早く気が付いたドレッドが僕を投げ飛ばしたようだ。
「させるかぁーー!!」
マオが僕に襲い掛かるもドレッドが先回りしてマオの攻撃をはじく。
「くっ……!」
「タクト、何をしている!?俺に任せて早くいけ!!俺らも後で合流する。」
僕はドレッドに目配せしてサタンのもとへ向かった。2人とも死ぬなよ……。
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