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【前編】僕たちの新婚旅行
差別と和合
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その後も道のりを進み、僕達は目的地のエルフの国に到着した。
「ここがエルフの国だ」
「へえ~綺麗な場所だね」
エルフの国は森に囲まれた自然豊かな国だった。僕達は王様へ挨拶しに行った。
「ようこそお越し下さいました勇者様。何でも世界をお救いになった英雄とか…。」
「世界が平和になったのは魔王様の寛大なお慈悲ゆえ、僕は何もしておりません。」
謙遜ではない有のままの事実を伝えることにした。
「いえいえ、あなた様のおかげですよ!」
「私達、エルフは皆感謝しています!」
「魔族が自ら平服するはずがございません!」
「これも勇者様の寛大なお力に違いないわ!」
エルフ達が口々に感謝するも僕の伴侶は元魔王軍最強の男。
次第に不愉快な気持ちになった。
「大変申し訳ございませんが体調が優れないため、本日はこちらで失礼致します。」
僕は気分が優れないことを伝えて退出し、そのままエルフの国を去った。
「ごめんね、ドレッド。」
「いいや、俺もあの国には嫌気がさしてたんだ。むしろ感謝したいくらいだぜ。」
そう言って彼は微笑んでくれた。しばらく道を進むと次の目的地に到着した。
「ここがドラゴンの里か!すごいな」
次に訪れた竜の国は広大な土地に大きな森があり、その中心に城がある。おとぎ話に出てくるような風景だ。僕達が里に入ると大きな赤いドラゴンが近づいてきた。
「よく来たのぅ。お前さんが勇者じゃろ?ワシは赤竜王ドラグニアじゃ」
「初めましてドラグニア様、タクトと申します。」
「うむ、お噂はかねがね。ところでそちらの男性は?」
「ご紹介します。魔王軍の四天王にして僕の伴侶であるドレッドです。」
「ほぉー!お主があの有名なドレッド殿か!会えて嬉しいぞ!」
竜王はドレッドの手を掴むと激しく上下に振った。
エルフの国と違い、この国は魔族にも友好的で内心ほっとする。
「早速だが案内しよう。ついてきてくれ!」
竜王が自ら案内してくれることになった。彼の背中に乗って空を飛ぶこと約3時間、ようやく目的地に着いたようだ。
「さあ着いたぞ。まずは我が里自慢の大浴場だ!」
そう言って連れてこられた大浴場はかなりの広さがあった。泳げそうなほど広大で、開いた口が塞がらなかった。
「凄いな…。」
「うむ、我が里自慢の温泉だ!」
温泉から上がると宴会場に通され、豪華な料理の数々を堪能した。どれも美味しくて食が進み、つい食べ過ぎてしまった。
食事が終わると宴もたけなわとなり、竜王ドラグニアの音頭により乾杯をした。すると突然、会場内に音楽が流れ始め、美しい踊り子が姿を現した。踊り子は次々と僕達の前に来ては美しい身体を見せつけるように踊った。
「なんだ、ああいうのが好みなのか?」
嫉妬したドレッドが少し不機嫌そうにそう言い放つがその姿もまた愛らしかった。
「まさか、ドレッド一筋だよ。ただ、竜人族の女性を間近で見るの初めてだから。」
僕がテーブルの下でドレッドの手を握ると、ドレッドは握り返してくれた。
翌朝、竜王の丁寧なおもてなしに感謝の気持ちを述べた。
「昨日は寛大なおもてなしをありがとうございます。こちらほんのお気持ちです。」
僕は竜王に金貨100枚の入った麻袋を渡した。
「これはご丁寧に痛み入ります。しかし、どうかお気遣いなく。」
「いえいえ、是非とも受け取っていただきたいのです。僕の感謝の気持ちとして!」
そう言って半ば強引に手渡した後、竜王に再びお礼を伝えて竜の国を去った。
「ここがエルフの国だ」
「へえ~綺麗な場所だね」
エルフの国は森に囲まれた自然豊かな国だった。僕達は王様へ挨拶しに行った。
「ようこそお越し下さいました勇者様。何でも世界をお救いになった英雄とか…。」
「世界が平和になったのは魔王様の寛大なお慈悲ゆえ、僕は何もしておりません。」
謙遜ではない有のままの事実を伝えることにした。
「いえいえ、あなた様のおかげですよ!」
「私達、エルフは皆感謝しています!」
「魔族が自ら平服するはずがございません!」
「これも勇者様の寛大なお力に違いないわ!」
エルフ達が口々に感謝するも僕の伴侶は元魔王軍最強の男。
次第に不愉快な気持ちになった。
「大変申し訳ございませんが体調が優れないため、本日はこちらで失礼致します。」
僕は気分が優れないことを伝えて退出し、そのままエルフの国を去った。
「ごめんね、ドレッド。」
「いいや、俺もあの国には嫌気がさしてたんだ。むしろ感謝したいくらいだぜ。」
そう言って彼は微笑んでくれた。しばらく道を進むと次の目的地に到着した。
「ここがドラゴンの里か!すごいな」
次に訪れた竜の国は広大な土地に大きな森があり、その中心に城がある。おとぎ話に出てくるような風景だ。僕達が里に入ると大きな赤いドラゴンが近づいてきた。
「よく来たのぅ。お前さんが勇者じゃろ?ワシは赤竜王ドラグニアじゃ」
「初めましてドラグニア様、タクトと申します。」
「うむ、お噂はかねがね。ところでそちらの男性は?」
「ご紹介します。魔王軍の四天王にして僕の伴侶であるドレッドです。」
「ほぉー!お主があの有名なドレッド殿か!会えて嬉しいぞ!」
竜王はドレッドの手を掴むと激しく上下に振った。
エルフの国と違い、この国は魔族にも友好的で内心ほっとする。
「早速だが案内しよう。ついてきてくれ!」
竜王が自ら案内してくれることになった。彼の背中に乗って空を飛ぶこと約3時間、ようやく目的地に着いたようだ。
「さあ着いたぞ。まずは我が里自慢の大浴場だ!」
そう言って連れてこられた大浴場はかなりの広さがあった。泳げそうなほど広大で、開いた口が塞がらなかった。
「凄いな…。」
「うむ、我が里自慢の温泉だ!」
温泉から上がると宴会場に通され、豪華な料理の数々を堪能した。どれも美味しくて食が進み、つい食べ過ぎてしまった。
食事が終わると宴もたけなわとなり、竜王ドラグニアの音頭により乾杯をした。すると突然、会場内に音楽が流れ始め、美しい踊り子が姿を現した。踊り子は次々と僕達の前に来ては美しい身体を見せつけるように踊った。
「なんだ、ああいうのが好みなのか?」
嫉妬したドレッドが少し不機嫌そうにそう言い放つがその姿もまた愛らしかった。
「まさか、ドレッド一筋だよ。ただ、竜人族の女性を間近で見るの初めてだから。」
僕がテーブルの下でドレッドの手を握ると、ドレッドは握り返してくれた。
翌朝、竜王の丁寧なおもてなしに感謝の気持ちを述べた。
「昨日は寛大なおもてなしをありがとうございます。こちらほんのお気持ちです。」
僕は竜王に金貨100枚の入った麻袋を渡した。
「これはご丁寧に痛み入ります。しかし、どうかお気遣いなく。」
「いえいえ、是非とも受け取っていただきたいのです。僕の感謝の気持ちとして!」
そう言って半ば強引に手渡した後、竜王に再びお礼を伝えて竜の国を去った。
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