俺だけ異世界転生出来なかったので世界で一人、スローライフを送りたいと思います

Ⅱ：人族戦争

６：人族戦争 そのⅠ

「ウオォォォォォ！！！」

それぞれの兵士が動き出した。



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「ウオォォォォォ！！！」

レイン・ボルト。

ヴォルカ二カ王国で知らない者はいないとされる程の兵士。

別名《死神》。

彼は負けを知らない。

アールン・ニャンチ。

見た目は猫そのもの。

だが中身は心臓を食べる悪魔。

王都レグルスで最強と言われている。

実際にウェール国と言う一つの国を滅ぼしたこともあるとか。

別名《心臓喰悪魔ソウルイーター》。

まさに悪魔だ。

そして今、死神と悪魔がぶつかり合おうとしている。



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「お前が王都レグルスで最強と言われている悪魔..

アールン・ニャンチか」

「君こそヴォルカ二カ王国で知らない者はいないとされる程の兵士。

レイン・ボルトだね」

「お前から来てもいいんだぞ、アールン」

「じゃあお言葉に甘えて..」

その0.3秒後レインの目の前にはアールンがいた。

速い！！

「捕食魔法LvMAX。

『臓器喰い』！」

「ウ"ッ..」

今..臓器のどこかが喰われた。

苦しい...

「捕食魔法LvMAX。

『両腕喰い』！」

「ア"ァァァァァァァァァ!!」

痛い痛い痛い痛い。

「良い反応だねぇ！

レイン君。君にはフルコースを与えよう！

捕食魔法LvMAX。

『両目喰い』！」



「ア"ァァァァァァァ！！」

「もっと行くよぉ！

捕食魔法LvMAX。

『血液飲み』！」



なんだ...これ？

体が..熱くなって.....

「あれれぇ？

死んじゃったかぁ。

ヴォルカ二カ王国で知らない者はいないって言うから強いと思ったんだけどなぁ..

まっ！

最後に心臓、いただきまぁ"す！」

「暗黒系魔法LvMAX..

『黒渦』！」



「ん..!?」

「まんまと引っかかったな！

そいつは俺、レインのクローンだよ！！」



「だからと言って僕の捕食魔法には敵わないよ！」

「残念だったなアールン。

俺の『黒渦』は一時的に相手の魔法を全て無効化するんだ」

「くそ..」



「終わりにしようアールン。

暗黒系魔法LvMAX。

『黒雷兎』..」



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『黒雷兎』。

黒い雷が兎の速さで数多く降ってくる暗黒系魔法の一つ。

最終的には燃え尽き、散っていく。

..............

死んだか..アールン。



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ツイングスト・カルティア。

別名《人竜》。

あまりの強さから王都レグルスの問題児とされていて、王都レグルスから追放された。

現在エルガスト山脈のどこかに封印されている。情報が少なく未だに謎に包まれている人物。

「ツイングスト様。

よろしいでしょうか？」

「なんだ？」

「現在ヴォルカ二カ王国と王都レグルスとの戦争が起こっているらしいです」

「そうか..

ここは《護人》として、止めに行かなければな」