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第二十三話
しおりを挟むある朝竜也くんが、今日は職場の飲み会で遅くなると言っていた為、私はあおいを早く寝かしつけて映画でも見ようとお昼に借りていたDVDを見ていた。
時刻は深夜の0時過ぎ。
映画も終わったしそろそろ寝ようかと思っていた時竜也くんが帰ってきた。
「おかえり」
「おー」
竜也くんはかなり酔っていた。
「もしかして飲んだの?」
「うえっ」
竜也くんは普段お酒を飲まない人だ、きっと飲まされたんだろうと思い、水を飲ましてベットまで運ぼうと思ったが玄関で転んで動かなくなってしまった。
「こんなとこで寝たら風邪引くよ」
結局竜也くんはそのままいびきをかいて寝てしまった。
私が上着や荷物を片付けていた時、上着のポッケに携帯が入っていた。充電しておこうと充電器を挿すとLINEの通知が来ていた。
こんな時間に誰だろ。
内容が載らないように設定してある為誰からきたのか分からない。
今なら爆睡してるからバレない。
私は勘が働き、ロックを解除したくなった。
竜也くんはまさか私に携帯チェックされるとは夢にも思ってなかったのだろう。
暗証番号はあおいの誕生日だった。
LINEを開くと案の定女だった。
その女は飲みすぎた竜也くんを心配していた。他にも体の関係がある事が確実なやりとりをしていた。内容を見る限り、同じ店で働いているようだ。
て事はあの時バイトの子って言っていたのは本当で、でもその子と浮気してて。
LINEを遡ってみると私がちょうど里帰りしている時期からだった。
私は写真に撮っておきたかったが携帯を没収されている為撮れない。
てか私は何がしたいんだ?竜也くんと別れたいのか?もし別れる気がなければこんな事する意味がない。
私はそっと画面を閉じた。
そして現実逃避する為睡眠薬の力で眠った。
私はOD常習者だ。
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