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No.042
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ギャシュリーが一枚上手だったか。
「何故、その事実を俺には話さなかった。分かっていたなら『耐エイリアン・キラー』を使う意味なんてーー」
何かに気づいたのか、ギャシュリーを見上げていたレインツリーは、着流しを勢いよく掴んで、「ギャシュリー」と押し殺すように声を漏らした。
「マイナーに攻撃できるように、わざとスキルを食い尽くすウィルスを残したんだろ。元のウィルスを組み替えたから、仕方ないと言ってたけど、本当はわざとプログラムを残したのか」
「嘘をついたのは、悪かった。ギルドを完璧に仕上げ、仮想世界と現実世界に革命を起こすためには、あの時は、まだ言えなかった。これで、俺自身にウィルスを打ち込めば、革命が本当の意味で始動する」
着流しを掴んでいたレインツリーの手から力が抜けるように、離れていった。
「ギャシュリー。どういう、――革命って、なんだ。俺は、そんなことまで、してくれとは頼んでない。お前にウィルスを打ち込むとどうなる、言え!」
その時、ギャシュリーはヴェインに向けていた銃を、確実に定めた。
撃たれると思った刹那、発砲音と共に、「やめろッ」とレインツリーの声が響いた。
ヴェインに向けられていた銃は、レインツリーの手によって、空を撃っていた。
意外にもギャシュリーは抵抗せず、レインツリーは銃を奪い取った。
「やっぱりな。お前はヴェインを手放せない。あんな大した遊び相手にもならなそうなオモチャに溺愛か。お前は、あんなつまらんモノに引っかかるような人間じゃないだろ」
ギャシュリーは着流しの裾の中に手を突っ込むと、別のハンド・ガンをレインツリーに向けた。同時にレインツリーも、ギャシュリーに銃を向けた。
「確かに、正宗以上に楽しませてくれるオモチャはいなかった。だからたま偶には、ヴェインみたいな目をした奴でもいいかな、って思ったんだよ」
いんけん陰険そうに片頬を吊り上げたレインツリーは「俺を撃つ気か」と挑発的に訊ねた。
「まさか」とほくそえ北叟笑んだギャシュリーがヴェインに銃口を向けた時、一発の発砲音が響いた。放心していたヴェインはハッと我に返り、自分の身体を確認した。
「俺は無傷だ。っていうことは」
視線が集まった先では、レインツリーが放った銃弾がギャシュリーの胸を撃ち抜いていた。
撃たれたにも拘わらず、ギャシュリーは撃たれた事実を満足そうに、自身に吸収しているようだった。感謝さえしているような大らかな笑みを空に仰いだ。
「俺も、自分で作ったチート・ツールを持っている。だから、ちょっとした仕掛けを施した。俺のチート・ツールだけは、ハブになっている。だから俺が自ら『耐エイリアン・キラー』に感染すれば、隠しプログラムが起動する」
「「その隠しプログラムは、何だ!」」
ヴェインとレインツリーの声が重なった。
まさかの同調に驚いたヴェインは、ふとレインツリーを一瞥すると、視線が重なった。
久しぶりに見たレインツリーの瞳は相変わらずの、夜を映したような黒檀色だ。
レインツリーの向こう側にいる本人を、ふと想像した。
『レインツリー』と現実世界の『彼』は切り離していたつもりだった。
だが、ヴェインには秦矢がいるように、レインツリーにも生身の人間が操作している。
仮想世界だが、現在進行形で実際に起こってい出来事だ。
行けるものなら、今すぐにでも生身のレインツリーに会いに行って、じか直に話したいと初めて思った。
ふっとギャシュリーはヴェインに向かって鼻で笑った。
レインツリーにもよく鼻で笑われたが、意味合いが違う。ギャシュリーの嘲笑は心の底から、相手を踏みつけていた。
「さて、俺のチート・ツールを持っているマイナーは、どれほどいるだろうか。せいぜい一万ってとこか? で、ハブはウィルスを拡散、隠しプログラムが起動したチート・ツールは、マイナーのHPを食い尽くし、強制ログアウトになる」
両手を広げたギャシュリーは空に向かって、馬鹿笑いした。
顎が外れんばかりに口を広げ、いよいよ壊れたかと思わせた。
「クソッ! 人をバカにしやがって! いい気になるんじゃねえ! ここはお前の遊び場じゃねえんだぞ!」
ここまでずっと我慢して黙っていたシャークが噛み付いた。ヴェインも気持ちはシャークと同じだが、ギャシュリーのチート・ツールを持っていなかっただけ救いだと思った。
「たまには、かっこいいこと言うじゃん」とレモンがシャークの腕を肘で突いた。
「初めから、それが狙いか。そんなことしても革命とはいえないぞ。正宗」
レインツリーとギャシュリーが対峙する背後では、ギルドのマイナーたちが騒ぎ出した。
「HPがなくなっていくぞ」
「どうなるんだよ!」
「俺たちは消えるのか!」
マイナーたちは口々に騒ぎ始めた。レインツリーにも認められた、そこそこ腕の立つマイナーだろうが、こうなってはうぞうむぞう有象無象のかたまり塊と化していた。
「それは、どうだろうね。強制ログアウトになったマイナーたちは、現実世界で、どうなるのか。それこそ、工藤が作ったウィルスを利用しているんだ。お前だけが特別だと思うな。より世界の注目を浴びた者が、革命者だ」
今にも馬鹿笑いしそうに、ギャシュリーは目頭を細めた。
本番はこれからだと言わんばかりに、興奮を必死に押しとどめているようで、異様だった。
誇大妄想もいいところだ、即刻、精神病院かどこかに隔離して、二度と姿を見せないでほしい。
「もしかして、僕が作ったウィルスと同じように――、翔ッ」
工藤直也は、HPが減り続けている諏訪翔を心配して駆け寄った。
一人消え、また一人と、マイナーたちが形状崩壊して、強制的にログアウトを余儀なくされていく。
阿鼻叫喚が響いていた広場が静まっていく感じは、取り残されるような妙な感覚だった。
「翔ッ、やだよ!」
「ああは言っているが、このウィルスも、脳に障害を与えるとは限らない。きっと大丈夫だ。先に自首するからな。お前には逃げ延びてほしいが、警察はそれほど甘くないだろう」
諏訪翔は内側から光を放った。すると、ガラスがは爆ぜるように、アバターは散った。
ガラスのように光を反射させる破片を見上げたまま、工藤直也は力が抜けたように、その場に膝を突いた。
「お前たちの不出来な革命には、逆に感謝しているぐらいだ。お蔭で俺は、歴史に名を残す革命者に昇華できる」
甲高く笑い声を上げたギャシュリーも木っ端微塵に砕けて消えた。
とんでもない勘違いなんちゃって革命者が消えると、その場はいきなり静かになった。
「アホらしい。あいつ完全にイっちゃってるだろ。レインツリー! 残りHP、どのくらいだ」
自分と同じパーティ以外のマイナーのHPは見られない。
だが、ヴェインが「早くしろよ」と促してもレインツリーは教えてくれない。それどころか、前によく見せた飄々とした、鼻先で相手を蹴散らすような憎たらしい笑みを見せた。
「おい! へらへらしてる場合かよ、早く教えろッ」
レインツリーはヴェインの肩に手を置くと、初めて目尻に皺を寄せて、満面に笑った。
いつもの苛立つような嘲笑でもなく、友達と何かバカ話をした時のような、自然な笑みだった。
それなのに、ヴェインは今までの中で一番、腹が立った。らしくない笑顔を見せられて、心の底から辛くなった。
「また会えるって――」
とだけ言ってレインツリーのアバターは砕け散った。
「何故、その事実を俺には話さなかった。分かっていたなら『耐エイリアン・キラー』を使う意味なんてーー」
何かに気づいたのか、ギャシュリーを見上げていたレインツリーは、着流しを勢いよく掴んで、「ギャシュリー」と押し殺すように声を漏らした。
「マイナーに攻撃できるように、わざとスキルを食い尽くすウィルスを残したんだろ。元のウィルスを組み替えたから、仕方ないと言ってたけど、本当はわざとプログラムを残したのか」
「嘘をついたのは、悪かった。ギルドを完璧に仕上げ、仮想世界と現実世界に革命を起こすためには、あの時は、まだ言えなかった。これで、俺自身にウィルスを打ち込めば、革命が本当の意味で始動する」
着流しを掴んでいたレインツリーの手から力が抜けるように、離れていった。
「ギャシュリー。どういう、――革命って、なんだ。俺は、そんなことまで、してくれとは頼んでない。お前にウィルスを打ち込むとどうなる、言え!」
その時、ギャシュリーはヴェインに向けていた銃を、確実に定めた。
撃たれると思った刹那、発砲音と共に、「やめろッ」とレインツリーの声が響いた。
ヴェインに向けられていた銃は、レインツリーの手によって、空を撃っていた。
意外にもギャシュリーは抵抗せず、レインツリーは銃を奪い取った。
「やっぱりな。お前はヴェインを手放せない。あんな大した遊び相手にもならなそうなオモチャに溺愛か。お前は、あんなつまらんモノに引っかかるような人間じゃないだろ」
ギャシュリーは着流しの裾の中に手を突っ込むと、別のハンド・ガンをレインツリーに向けた。同時にレインツリーも、ギャシュリーに銃を向けた。
「確かに、正宗以上に楽しませてくれるオモチャはいなかった。だからたま偶には、ヴェインみたいな目をした奴でもいいかな、って思ったんだよ」
いんけん陰険そうに片頬を吊り上げたレインツリーは「俺を撃つ気か」と挑発的に訊ねた。
「まさか」とほくそえ北叟笑んだギャシュリーがヴェインに銃口を向けた時、一発の発砲音が響いた。放心していたヴェインはハッと我に返り、自分の身体を確認した。
「俺は無傷だ。っていうことは」
視線が集まった先では、レインツリーが放った銃弾がギャシュリーの胸を撃ち抜いていた。
撃たれたにも拘わらず、ギャシュリーは撃たれた事実を満足そうに、自身に吸収しているようだった。感謝さえしているような大らかな笑みを空に仰いだ。
「俺も、自分で作ったチート・ツールを持っている。だから、ちょっとした仕掛けを施した。俺のチート・ツールだけは、ハブになっている。だから俺が自ら『耐エイリアン・キラー』に感染すれば、隠しプログラムが起動する」
「「その隠しプログラムは、何だ!」」
ヴェインとレインツリーの声が重なった。
まさかの同調に驚いたヴェインは、ふとレインツリーを一瞥すると、視線が重なった。
久しぶりに見たレインツリーの瞳は相変わらずの、夜を映したような黒檀色だ。
レインツリーの向こう側にいる本人を、ふと想像した。
『レインツリー』と現実世界の『彼』は切り離していたつもりだった。
だが、ヴェインには秦矢がいるように、レインツリーにも生身の人間が操作している。
仮想世界だが、現在進行形で実際に起こってい出来事だ。
行けるものなら、今すぐにでも生身のレインツリーに会いに行って、じか直に話したいと初めて思った。
ふっとギャシュリーはヴェインに向かって鼻で笑った。
レインツリーにもよく鼻で笑われたが、意味合いが違う。ギャシュリーの嘲笑は心の底から、相手を踏みつけていた。
「さて、俺のチート・ツールを持っているマイナーは、どれほどいるだろうか。せいぜい一万ってとこか? で、ハブはウィルスを拡散、隠しプログラムが起動したチート・ツールは、マイナーのHPを食い尽くし、強制ログアウトになる」
両手を広げたギャシュリーは空に向かって、馬鹿笑いした。
顎が外れんばかりに口を広げ、いよいよ壊れたかと思わせた。
「クソッ! 人をバカにしやがって! いい気になるんじゃねえ! ここはお前の遊び場じゃねえんだぞ!」
ここまでずっと我慢して黙っていたシャークが噛み付いた。ヴェインも気持ちはシャークと同じだが、ギャシュリーのチート・ツールを持っていなかっただけ救いだと思った。
「たまには、かっこいいこと言うじゃん」とレモンがシャークの腕を肘で突いた。
「初めから、それが狙いか。そんなことしても革命とはいえないぞ。正宗」
レインツリーとギャシュリーが対峙する背後では、ギルドのマイナーたちが騒ぎ出した。
「HPがなくなっていくぞ」
「どうなるんだよ!」
「俺たちは消えるのか!」
マイナーたちは口々に騒ぎ始めた。レインツリーにも認められた、そこそこ腕の立つマイナーだろうが、こうなってはうぞうむぞう有象無象のかたまり塊と化していた。
「それは、どうだろうね。強制ログアウトになったマイナーたちは、現実世界で、どうなるのか。それこそ、工藤が作ったウィルスを利用しているんだ。お前だけが特別だと思うな。より世界の注目を浴びた者が、革命者だ」
今にも馬鹿笑いしそうに、ギャシュリーは目頭を細めた。
本番はこれからだと言わんばかりに、興奮を必死に押しとどめているようで、異様だった。
誇大妄想もいいところだ、即刻、精神病院かどこかに隔離して、二度と姿を見せないでほしい。
「もしかして、僕が作ったウィルスと同じように――、翔ッ」
工藤直也は、HPが減り続けている諏訪翔を心配して駆け寄った。
一人消え、また一人と、マイナーたちが形状崩壊して、強制的にログアウトを余儀なくされていく。
阿鼻叫喚が響いていた広場が静まっていく感じは、取り残されるような妙な感覚だった。
「翔ッ、やだよ!」
「ああは言っているが、このウィルスも、脳に障害を与えるとは限らない。きっと大丈夫だ。先に自首するからな。お前には逃げ延びてほしいが、警察はそれほど甘くないだろう」
諏訪翔は内側から光を放った。すると、ガラスがは爆ぜるように、アバターは散った。
ガラスのように光を反射させる破片を見上げたまま、工藤直也は力が抜けたように、その場に膝を突いた。
「お前たちの不出来な革命には、逆に感謝しているぐらいだ。お蔭で俺は、歴史に名を残す革命者に昇華できる」
甲高く笑い声を上げたギャシュリーも木っ端微塵に砕けて消えた。
とんでもない勘違いなんちゃって革命者が消えると、その場はいきなり静かになった。
「アホらしい。あいつ完全にイっちゃってるだろ。レインツリー! 残りHP、どのくらいだ」
自分と同じパーティ以外のマイナーのHPは見られない。
だが、ヴェインが「早くしろよ」と促してもレインツリーは教えてくれない。それどころか、前によく見せた飄々とした、鼻先で相手を蹴散らすような憎たらしい笑みを見せた。
「おい! へらへらしてる場合かよ、早く教えろッ」
レインツリーはヴェインの肩に手を置くと、初めて目尻に皺を寄せて、満面に笑った。
いつもの苛立つような嘲笑でもなく、友達と何かバカ話をした時のような、自然な笑みだった。
それなのに、ヴェインは今までの中で一番、腹が立った。らしくない笑顔を見せられて、心の底から辛くなった。
「また会えるって――」
とだけ言ってレインツリーのアバターは砕け散った。
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