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第四章~フレイヤ国、北東領地、ヴァジ村、再び~
第九話
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「何言ってんだよ、まだお前と駆け落ちする気なんてねーぞ」
冗談気に笑ったザイドは来た道を引き返し始めた。
「村に帰って、洗礼を始めたら、大変なことになるんだよ!」
「何だよそれ、寝言は寝てから言えってな」
微塵も本気に受け取る気はないザイドは、足も止めずに来た道を戻る。
ザイドの足を止められずに祭典準備中のヴァジ村まで戻ってきた。
寺院に戻ると、案の定、ザイドの母親からこってり叱られた。
祭典は盛大に催され、隣町からも人が集まる。祭司の母親を手伝うため、ザイドは一日中、寺院に付きっ切りだった。何も話せないまま祭典は終わった。
祭典が終わった翌日からザイドの洗礼が始まった。
「ザイド、洗礼はするな! 聞けザイドッ」
ヴレイは中庭に通じる扉を必死に叩いたが、中からの応答はない。
神殿の中庭に通じる扉は堅く閉ざされた。次に開く時は、洗礼が終わってからだ。
「ヴレイ君、ごめんね。終わったらまた来てちょうだい」
ザイドの母親が申し訳なさそうに微笑んだ。
順調にいけば五日後には扉が開くと、ザイドは笑って言っていた。
もうザイドに会えなくなる、今日まで一緒にいたザイドには会えなくなる。
日が沈んで夜空に星々が瞬き始めた頃、「ヴレイ!」と母親の怒鳴り声が礼拝堂に響いた。
「いつまで帰ってこないつもりなの、ザイド君は洗礼に入ったんだから、帰るわよ」
手首を引っ張られ強引に連れ戻される。
「母さん! もう直ぐ、村は火の海になる! 母さんだけでも逃げて」
「何を言っているのよ、明日から学校よ、宿題は済んだの?」
ザイドと同じように全く聞く耳を持たない。どうしてだ、どうして何も聞かない。
「このままじゃ母さんも死ぬんだ! お願いだから、俺の話を聞いてよ!」
その時、寺院の奥から煌々とした光が射した。何だと思う間もなく、寺院は炎と熱風に包まれた。あっという間に寺院は崩壊し、熱風で舞う火の粉が近隣の建物に燃え移った。
住民たちが建物から飛び出し、阿鼻叫喚が渦巻き、人々は逃げ惑った。
視界に入る景色が全て炎に包まれていた。
景色がぐるぐる回転する。喉が焼けて息ができなくなる。
「息が、息が――」
心臓から大量の血液が吐き出されたかのように、鼓動が跳ねた。じわじわと両手が燃えるように熱くなった。内側から張り裂けそうなほどの圧力は熱に変わった。熱く焼けた刃が内側でぐじゃぐじゃに掻き回されているみたいだ。
「ヴレイ、どうしたの? ヴレイ!」
母親が近寄ろうとした時、ヴレイは反射的に母親の手を払った。
「近寄るな、早く逃げろ! 頭がぁ、うっ――」
近づいてくるザイドの気配に、ヴレイの気は逆立った。
割れそうな頭を抱えて、今にも爆発しそうな『妖源力』を必死に抑えた。
「うわあああぁぁ――」
頭を押さえていた手をついに離した。
両手を広げ、内側から溢れ出る『妖源力』を放出した。
自分でも何故こんなことになっているのか分からずに、ヴレイは叫びと共に、『妖源力』を放出する。
「ヴレイ! 止めなさい! ヴレイッ」
泣き叫ぶ母親が押さえつけようと、ヴレイに腕を回した時。
「触れるなぁ」
母親を払い飛ばした。数メートルは飛ばされただろうか、ヴレイは駆け寄りたい意志がありながらも、沸き続ける『妖源力』に捻じ込まれていた。
「ヴ、レイ、――お前は、逃げろ、俺の、手の、届かないところまで」
微かにザイドの声が聞こえた。
振り返ると、炎の逆光で表が影になっているザイドの姿を認めた。
ザイドの無事を安堵したのか、一筋の涙がヴレイの頬をつたった。
「直ぐに、楽になる」
ザイドは両手を鋭く閃光させると、流れ星のように儚く微笑んだ。直後、ヴレイはまるで突風に押されたかのような衝撃を受けた。仰向けに倒れたヴレイは、両手に違和感を覚えた。
何故、ザイドが自分の上に跨っているのか直ぐには理解できなかった。
頭の上の両手が次第に熱を持って、じんわり焼けるような痛みを感じた。
跨っていたザイドは何かを一気に引き抜き、離れていく。
「ザ、イド、待て――」
意識が遠のく中、母親が体を這いずって近寄ってくる姿が見えた。
血まみれの手を伸ばし、もう少しで届きそうで届かない。
その時、母親の体を何者かが踏み付けた、すると母親はガラス片となって散った。
「なんで、どうしてぇ――うう、うわあああぁぁ――」
「お前は何度、繰り返すつもりだ」
降ってきた声にハッとして、視線を上げた。
立ち去ったはずのザイドがいた。いや、顔に火傷の痕がある、青年に成長している。
何がどうなっているのか理解できず、ヴレイは喉を震わせた。
「やっと気付いたか。何回俺が呼びかけたと思ってる。お前は、自分の記憶を何度も遡っていたんだ、十八回な」
「じゃあ今までのは、俺の、記憶、なのか」
ついさっきまでの生々しい感触や熱さや痛みも、現実ではない。
ヴレイは手を自分の顔の前に持ってきた。突き刺されたような気がしたのに、血は一滴も流れておらず、見慣れた傷痕があった。
体を起こし、よくよく自分の体を観察すると、幼少から青年に戻っていた。
「俺は今まで――」
「自分の記憶の中だ。何度呼びかけても気付きゃしねえから、色々干渉した。村を五年後の姿にして違和感を出したり、お前の記憶の村は五年前のままだったからな」
目眩が起きそうになった。見ていた光景も出来事も記憶なら、惨い真実をヴレイは無責任にも忘れていたことになる。
「じゅあ、お袋は俺のせいで、死んだのか、村も俺のせいで崩壊したのか」
ザイドは何も答えなかった。何も言ってくれない態度に苛立ちが沸いた。
「見てたんだろ、何か言えよ!」
立ち上がったヴレイはザイドの胸ぐらを掴んでから突き放した。
「所詮は記憶だ、多少の変化はあれど、潜在的に残っていた記憶は、あまり変化はしない」
露が頬をつたった。思考は停止して、虚無だけが冷たく横たわっていた。
背を向けて歩き出したザイドに「ちょっと待てよ」と呼び止めた。
「俺はまだ自分の中の記憶にいるなら、ザイドはどうやってここに」
「まぁ、『妖源力』を使ってな。そろそろ出る。お前の意識が戻れば『那托』がまた暴れ出す」
ザイドの中に『那托』が存在しているのなら、爆発的な『妖源力』が『羅刹』だったのだろうか。これが『羅刹』だと言える意識や人格はなく、強大な『妖源力』そのものを指すのではないか。
「『魔獣の卵』を使う気か」
「俺の勝手だ、お前には関係ない」
無駄な冷徹さにますます苛立ちが湧き上る。
ザイドの腕を掴んで足を止めた。呼ぶだけでは、こいつの足は止まらないだろう。
「関係なくないだろ! 言ってたじゃねえか、解放した途端、お前は焼失すんだよ! それを俺は黙って見てろっていうのかよ!」
「このまま寝てればいい。今起きたところで、どうせ、何もできないんだからな」
「はぁ、何だよそれ、どういう――」そういえば、どれだけ俺は眠っているんだ。
「ちょっと待てよ、お前、今どこにいる」
ちらっとヴレイを一瞥したザイドは、腕を振り解いた。
「無駄だ、止めておけ。村にいた頃とは違う、もう俺に関わるな」
ザイドの姿が闇に消えていく。
追い駆けようとしても足が動かない。
どうしてもっと強く止めなかったんだろう、ザイドの腕を掴んでいたのに。直ぐそこにいたのに。ザイドが消えていった闇が、無限に広がる孤独のようで、目頭が熱くなった。
「バーカ、相変わらず泣き虫だなぁ。『那托』と地獄に落ちてやるっつてんだよ。だからお前は泣くな」
闇の中からザイドの声が響いた。
目頭から決壊した涙は熱く頬をつたった。
「テメェがバカだああぁ!」
自分の声でハッと目が覚めた。
冗談気に笑ったザイドは来た道を引き返し始めた。
「村に帰って、洗礼を始めたら、大変なことになるんだよ!」
「何だよそれ、寝言は寝てから言えってな」
微塵も本気に受け取る気はないザイドは、足も止めずに来た道を戻る。
ザイドの足を止められずに祭典準備中のヴァジ村まで戻ってきた。
寺院に戻ると、案の定、ザイドの母親からこってり叱られた。
祭典は盛大に催され、隣町からも人が集まる。祭司の母親を手伝うため、ザイドは一日中、寺院に付きっ切りだった。何も話せないまま祭典は終わった。
祭典が終わった翌日からザイドの洗礼が始まった。
「ザイド、洗礼はするな! 聞けザイドッ」
ヴレイは中庭に通じる扉を必死に叩いたが、中からの応答はない。
神殿の中庭に通じる扉は堅く閉ざされた。次に開く時は、洗礼が終わってからだ。
「ヴレイ君、ごめんね。終わったらまた来てちょうだい」
ザイドの母親が申し訳なさそうに微笑んだ。
順調にいけば五日後には扉が開くと、ザイドは笑って言っていた。
もうザイドに会えなくなる、今日まで一緒にいたザイドには会えなくなる。
日が沈んで夜空に星々が瞬き始めた頃、「ヴレイ!」と母親の怒鳴り声が礼拝堂に響いた。
「いつまで帰ってこないつもりなの、ザイド君は洗礼に入ったんだから、帰るわよ」
手首を引っ張られ強引に連れ戻される。
「母さん! もう直ぐ、村は火の海になる! 母さんだけでも逃げて」
「何を言っているのよ、明日から学校よ、宿題は済んだの?」
ザイドと同じように全く聞く耳を持たない。どうしてだ、どうして何も聞かない。
「このままじゃ母さんも死ぬんだ! お願いだから、俺の話を聞いてよ!」
その時、寺院の奥から煌々とした光が射した。何だと思う間もなく、寺院は炎と熱風に包まれた。あっという間に寺院は崩壊し、熱風で舞う火の粉が近隣の建物に燃え移った。
住民たちが建物から飛び出し、阿鼻叫喚が渦巻き、人々は逃げ惑った。
視界に入る景色が全て炎に包まれていた。
景色がぐるぐる回転する。喉が焼けて息ができなくなる。
「息が、息が――」
心臓から大量の血液が吐き出されたかのように、鼓動が跳ねた。じわじわと両手が燃えるように熱くなった。内側から張り裂けそうなほどの圧力は熱に変わった。熱く焼けた刃が内側でぐじゃぐじゃに掻き回されているみたいだ。
「ヴレイ、どうしたの? ヴレイ!」
母親が近寄ろうとした時、ヴレイは反射的に母親の手を払った。
「近寄るな、早く逃げろ! 頭がぁ、うっ――」
近づいてくるザイドの気配に、ヴレイの気は逆立った。
割れそうな頭を抱えて、今にも爆発しそうな『妖源力』を必死に抑えた。
「うわあああぁぁ――」
頭を押さえていた手をついに離した。
両手を広げ、内側から溢れ出る『妖源力』を放出した。
自分でも何故こんなことになっているのか分からずに、ヴレイは叫びと共に、『妖源力』を放出する。
「ヴレイ! 止めなさい! ヴレイッ」
泣き叫ぶ母親が押さえつけようと、ヴレイに腕を回した時。
「触れるなぁ」
母親を払い飛ばした。数メートルは飛ばされただろうか、ヴレイは駆け寄りたい意志がありながらも、沸き続ける『妖源力』に捻じ込まれていた。
「ヴ、レイ、――お前は、逃げろ、俺の、手の、届かないところまで」
微かにザイドの声が聞こえた。
振り返ると、炎の逆光で表が影になっているザイドの姿を認めた。
ザイドの無事を安堵したのか、一筋の涙がヴレイの頬をつたった。
「直ぐに、楽になる」
ザイドは両手を鋭く閃光させると、流れ星のように儚く微笑んだ。直後、ヴレイはまるで突風に押されたかのような衝撃を受けた。仰向けに倒れたヴレイは、両手に違和感を覚えた。
何故、ザイドが自分の上に跨っているのか直ぐには理解できなかった。
頭の上の両手が次第に熱を持って、じんわり焼けるような痛みを感じた。
跨っていたザイドは何かを一気に引き抜き、離れていく。
「ザ、イド、待て――」
意識が遠のく中、母親が体を這いずって近寄ってくる姿が見えた。
血まみれの手を伸ばし、もう少しで届きそうで届かない。
その時、母親の体を何者かが踏み付けた、すると母親はガラス片となって散った。
「なんで、どうしてぇ――うう、うわあああぁぁ――」
「お前は何度、繰り返すつもりだ」
降ってきた声にハッとして、視線を上げた。
立ち去ったはずのザイドがいた。いや、顔に火傷の痕がある、青年に成長している。
何がどうなっているのか理解できず、ヴレイは喉を震わせた。
「やっと気付いたか。何回俺が呼びかけたと思ってる。お前は、自分の記憶を何度も遡っていたんだ、十八回な」
「じゃあ今までのは、俺の、記憶、なのか」
ついさっきまでの生々しい感触や熱さや痛みも、現実ではない。
ヴレイは手を自分の顔の前に持ってきた。突き刺されたような気がしたのに、血は一滴も流れておらず、見慣れた傷痕があった。
体を起こし、よくよく自分の体を観察すると、幼少から青年に戻っていた。
「俺は今まで――」
「自分の記憶の中だ。何度呼びかけても気付きゃしねえから、色々干渉した。村を五年後の姿にして違和感を出したり、お前の記憶の村は五年前のままだったからな」
目眩が起きそうになった。見ていた光景も出来事も記憶なら、惨い真実をヴレイは無責任にも忘れていたことになる。
「じゅあ、お袋は俺のせいで、死んだのか、村も俺のせいで崩壊したのか」
ザイドは何も答えなかった。何も言ってくれない態度に苛立ちが沸いた。
「見てたんだろ、何か言えよ!」
立ち上がったヴレイはザイドの胸ぐらを掴んでから突き放した。
「所詮は記憶だ、多少の変化はあれど、潜在的に残っていた記憶は、あまり変化はしない」
露が頬をつたった。思考は停止して、虚無だけが冷たく横たわっていた。
背を向けて歩き出したザイドに「ちょっと待てよ」と呼び止めた。
「俺はまだ自分の中の記憶にいるなら、ザイドはどうやってここに」
「まぁ、『妖源力』を使ってな。そろそろ出る。お前の意識が戻れば『那托』がまた暴れ出す」
ザイドの中に『那托』が存在しているのなら、爆発的な『妖源力』が『羅刹』だったのだろうか。これが『羅刹』だと言える意識や人格はなく、強大な『妖源力』そのものを指すのではないか。
「『魔獣の卵』を使う気か」
「俺の勝手だ、お前には関係ない」
無駄な冷徹さにますます苛立ちが湧き上る。
ザイドの腕を掴んで足を止めた。呼ぶだけでは、こいつの足は止まらないだろう。
「関係なくないだろ! 言ってたじゃねえか、解放した途端、お前は焼失すんだよ! それを俺は黙って見てろっていうのかよ!」
「このまま寝てればいい。今起きたところで、どうせ、何もできないんだからな」
「はぁ、何だよそれ、どういう――」そういえば、どれだけ俺は眠っているんだ。
「ちょっと待てよ、お前、今どこにいる」
ちらっとヴレイを一瞥したザイドは、腕を振り解いた。
「無駄だ、止めておけ。村にいた頃とは違う、もう俺に関わるな」
ザイドの姿が闇に消えていく。
追い駆けようとしても足が動かない。
どうしてもっと強く止めなかったんだろう、ザイドの腕を掴んでいたのに。直ぐそこにいたのに。ザイドが消えていった闇が、無限に広がる孤独のようで、目頭が熱くなった。
「バーカ、相変わらず泣き虫だなぁ。『那托』と地獄に落ちてやるっつてんだよ。だからお前は泣くな」
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