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赤子転生11
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タウカと一緒にログハウス風我が家に帰り、熊肉の調理にかかった父の背中を見守っているうちに、私は眠ってしまったようだった。
次に目が覚めた時、太陽はもう高い所にいて、私はタウカの胸の前で横になった姿で括り付けられていた。
「良かった、タウカは俺と同じような体形だからちゃんと使えるな」
「ああ。ありがとうな! おかげでティカを抱っこしていても手が塞がらないで済む」
どうやらトールがバスケット型抱っこ紐をおさがりでくれたらしい。
私としても家族と一緒に外に出られて嬉しい。
穴にすっぽり嵌まったスーパーボールになった気がしたが、留守番ではなくタウカと一緒に居られるのでそんな思いは些細なことだ。
嬉しくて楽しくて有難くて、その気持ちをタウカに伝えようと両手を差し伸べた。
「うぶう」
喜びの言葉は大量の涎となって私の口から出てきた。
「ありゃー、ティカどうした? 泡拭いてんのか?」
「心配するな、涎だな。別に体調が悪いわけでも無さそうだが……ちょっと通常より量が多いか」
トールがまた私に対して失礼なことを言っている。
私の涎の量は人並みのはずだ。もし万が一、億が一今日の涎排出量が多いのだとしても、それは私がタウカとの外出に心が浮き立ち過ぎてちょっと口の中がジューシーになってしまっただけなのだ。
怒りを込めて睨みつけてやったが、トールはどこからか取り出した布で私の口を拭い、タウカの胸と私の顔の間にガーゼのような布切れを挟んだ。
「ありがとう。そうか、涎掛けも必要なんだな」
「そうだぞ。ティカは涎の量が多いみたいだからたくさん用意するといい」
トールが失敬過ぎる!
あまりに私に対して配慮のない言い草に我慢できなくなり、足をばたつかせようと思ったが、残念ながら両手以外はすっぽりと抱っこバスケットに嵌まってしまっているのでそれは叶わなかった。代わりに両手を振り回したが、自分の体だというのにまだ扱いに慣れておらず、自分のぷくぷくお手手で自分の額を殴打してしまった。
「あ! ティカ何してるんだ、痛いだろうに」
タウカが気付いてくれて額を撫でてくれたが、赤ん坊の身の上を嘆くのは止められない。
はやく大きくならなければ。
私は熊肉を食べてみたいし、一人でトイレに行きたいし、二の村に潜入したいのだ。
いつまでも赤ん坊をやってはいられない。
人より早く成長することを心に固く誓っていると、どう言うシステムなのか涎が口から溢れてきた。
「ああ! ティカ、本当にお前は涎が多いな」
タウカと並んで歩いているトールにディスられながら再び口を拭われているうちに、二人の足が止まった。
三の村の男達が勢ぞろいしている。
しかしそこは集会所ではなかった。
一生懸命頭を動かして周囲を見回してみるが、集会所はおろか建物は一棟も見えない。しかし森の中という訳でもない。そこは赤土が剥き出しの開けた場所で、焚火が中央で燃え盛っていた。
火を中心に三の村の人々は扇状に並んでいる。
何故みんなは空いているところに行かないのだろう、せっかくなら広がった方が話しやすいだろうに。
そう火から最も離れた扇面の端でそう不思議に思っていると、がやがやと集団の人間がやってくる音が聞こえてきた。足音も大きいので、結構な人数なのだとわかる。
また襲撃かも! とバスケットの中で硬直した私を他所に、火の最も近くに立っていた村長が剣を頭上に掲げて左右に振った。陽光を何度か剣で反射させている。開けた場所の向こう、木立の間で応えるように金属の反射光が瞬き返してきた。
「待たせたな」
村長と同じように手に長剣を掲げて太陽の光をピカピカ反射させながら近寄って来た人は、気心が知れたように軽い声音で話しかけてきた。
村長と同じくらいの年のその人は、後ろに従えてきた人達に視線をやる。それを受けて三人の男達が火の回りに立った。
うちの村長も後ろに並んで立っている村人達を振り返り、誰にともなく頷く。すると私の赤ん坊仲間達を抱えた三人が火の近くに速足で寄る。
「三の村に発情期が近い者がいることは知っている。だが家族の逢瀬を魔獣によって邪魔されたのだから、だれのせいでもない。ならば」
村長と同じ年頃でありながら白髪と黒髪の割合が五分五分で、しかし鼻と口の間に生えている髭は真っ白なその人は、捲し立てるように一気にそう喋り立てた。
「一気に言うな。儂だとてその辺りのことはちゃんと考えている!」
うちの村長はイライラしているようだったが、対する人は楽しそうに見える。
「それならば、彼らを子供と一緒に一の村に迎えてもいいな?」
「一の村は駄目だ。アルファのフェロモンはまだ強すぎる」
「じゃあどうするんだ? 二の村にするか?」
「それは断る」
いつの間にか、火の回りにもう一人立っていた。
昼間の開けた場所に大勢の人間が勢ぞろいしているというのに、その人はテレポーテーションをしてきたかのように気が付いたらそこに居た。
緑色の髪を後頭部で一つに縛り、猫のしっぽのように背中に垂らしている。目は鳶色で濃いが肌は白く、体つきは華奢で体重が軽そうに見えた。おそらく二十歳を迎えてそんなに時が経っていないのだろう。誰かに似ているような親近感を感じさせるその顔には幼さが残っていた。
「二の村の! 何故ダメなんだ?」
白髭が年甲斐もなくプンと唇を尖らせたが、緑の若人は表情を変えることなく首を横に振る。
「成人して二の村に来たばかりの子供たちがまだ落ち着いていない。ただでさえ魔獣のせいで不安になっているというのに。今、三の村に関係する人間に触れ合ったら、教育が済んでいないのに父親の元に逃げ帰ってしまう」
ざわり、と三の村の集団が騒めいた。
トールとは反対側のタウカの隣に佇んでいた、ムキムキした銀髪の人が何かを堪えるように自分の手を握りこんだのが見えた。おそらく彼の子供も二の村に行って間もないのだろう。
教育、と二の村の人は言っていた。
三の村は精通したら? 成人したら? 出されると推測される。その後は二の村へと移され、教育されるのだとしたら――二の村は全寮制の学校のようなものと言えるかもしれない。
そう把握した途端、私の脳裏にめくるめく青い薔薇の花園が咲き乱れた。
一つ所に閉じ込められた少年達は思春期を迎え、隣り合う友人たちに友情以上の想いを抱いて戸惑うのだ。反発し、拳を交え、許しあってお互いにはお互いが必要なのだと自覚した時に唇を――
「三の村では発情期間近な者もいる。それは避けねばならないな」
お耽美で甘酸っぱい妄想はうちの村長の重々しい言葉で邪魔されてしまった。
だが二の村への憧れで一層大きく高鳴る私の胸を落ち着かせることは、村長にも出来ない。
「どうした、ティカ? 鼻が詰まったのか?」
ふんすふんすと鼻息が荒くなっていた私を心配そうにタウカが見下ろしてくる。
いいえ、ちょっと腐った嗜好に耽っていただけなのです、と言う思いを込めて瞬きをして見せたが、横から伸びてきたトールの手で再び口を拭われた。
「涎で口がいっぱいで息ができないのかもしれないな」
「そうか、ティカ苦しかったな、ごめんな気づいてやれなくて」
まったく的外れだが、確かに口元がびしょびしょだったので大人しく拭われることにする。
憮然としてされるがままになっていると、不意に視線を感じた。
視線の元を辿って顔を横向けると、緑の若人と目が合った。
彼はすぐに私から視線を逸らしたが、そこでようやく先ほど感じた親近感の原因が分かった。
二の村の若者の面差しはトールにあまりにも似ていたのだ。
次に目が覚めた時、太陽はもう高い所にいて、私はタウカの胸の前で横になった姿で括り付けられていた。
「良かった、タウカは俺と同じような体形だからちゃんと使えるな」
「ああ。ありがとうな! おかげでティカを抱っこしていても手が塞がらないで済む」
どうやらトールがバスケット型抱っこ紐をおさがりでくれたらしい。
私としても家族と一緒に外に出られて嬉しい。
穴にすっぽり嵌まったスーパーボールになった気がしたが、留守番ではなくタウカと一緒に居られるのでそんな思いは些細なことだ。
嬉しくて楽しくて有難くて、その気持ちをタウカに伝えようと両手を差し伸べた。
「うぶう」
喜びの言葉は大量の涎となって私の口から出てきた。
「ありゃー、ティカどうした? 泡拭いてんのか?」
「心配するな、涎だな。別に体調が悪いわけでも無さそうだが……ちょっと通常より量が多いか」
トールがまた私に対して失礼なことを言っている。
私の涎の量は人並みのはずだ。もし万が一、億が一今日の涎排出量が多いのだとしても、それは私がタウカとの外出に心が浮き立ち過ぎてちょっと口の中がジューシーになってしまっただけなのだ。
怒りを込めて睨みつけてやったが、トールはどこからか取り出した布で私の口を拭い、タウカの胸と私の顔の間にガーゼのような布切れを挟んだ。
「ありがとう。そうか、涎掛けも必要なんだな」
「そうだぞ。ティカは涎の量が多いみたいだからたくさん用意するといい」
トールが失敬過ぎる!
あまりに私に対して配慮のない言い草に我慢できなくなり、足をばたつかせようと思ったが、残念ながら両手以外はすっぽりと抱っこバスケットに嵌まってしまっているのでそれは叶わなかった。代わりに両手を振り回したが、自分の体だというのにまだ扱いに慣れておらず、自分のぷくぷくお手手で自分の額を殴打してしまった。
「あ! ティカ何してるんだ、痛いだろうに」
タウカが気付いてくれて額を撫でてくれたが、赤ん坊の身の上を嘆くのは止められない。
はやく大きくならなければ。
私は熊肉を食べてみたいし、一人でトイレに行きたいし、二の村に潜入したいのだ。
いつまでも赤ん坊をやってはいられない。
人より早く成長することを心に固く誓っていると、どう言うシステムなのか涎が口から溢れてきた。
「ああ! ティカ、本当にお前は涎が多いな」
タウカと並んで歩いているトールにディスられながら再び口を拭われているうちに、二人の足が止まった。
三の村の男達が勢ぞろいしている。
しかしそこは集会所ではなかった。
一生懸命頭を動かして周囲を見回してみるが、集会所はおろか建物は一棟も見えない。しかし森の中という訳でもない。そこは赤土が剥き出しの開けた場所で、焚火が中央で燃え盛っていた。
火を中心に三の村の人々は扇状に並んでいる。
何故みんなは空いているところに行かないのだろう、せっかくなら広がった方が話しやすいだろうに。
そう火から最も離れた扇面の端でそう不思議に思っていると、がやがやと集団の人間がやってくる音が聞こえてきた。足音も大きいので、結構な人数なのだとわかる。
また襲撃かも! とバスケットの中で硬直した私を他所に、火の最も近くに立っていた村長が剣を頭上に掲げて左右に振った。陽光を何度か剣で反射させている。開けた場所の向こう、木立の間で応えるように金属の反射光が瞬き返してきた。
「待たせたな」
村長と同じように手に長剣を掲げて太陽の光をピカピカ反射させながら近寄って来た人は、気心が知れたように軽い声音で話しかけてきた。
村長と同じくらいの年のその人は、後ろに従えてきた人達に視線をやる。それを受けて三人の男達が火の回りに立った。
うちの村長も後ろに並んで立っている村人達を振り返り、誰にともなく頷く。すると私の赤ん坊仲間達を抱えた三人が火の近くに速足で寄る。
「三の村に発情期が近い者がいることは知っている。だが家族の逢瀬を魔獣によって邪魔されたのだから、だれのせいでもない。ならば」
村長と同じ年頃でありながら白髪と黒髪の割合が五分五分で、しかし鼻と口の間に生えている髭は真っ白なその人は、捲し立てるように一気にそう喋り立てた。
「一気に言うな。儂だとてその辺りのことはちゃんと考えている!」
うちの村長はイライラしているようだったが、対する人は楽しそうに見える。
「それならば、彼らを子供と一緒に一の村に迎えてもいいな?」
「一の村は駄目だ。アルファのフェロモンはまだ強すぎる」
「じゃあどうするんだ? 二の村にするか?」
「それは断る」
いつの間にか、火の回りにもう一人立っていた。
昼間の開けた場所に大勢の人間が勢ぞろいしているというのに、その人はテレポーテーションをしてきたかのように気が付いたらそこに居た。
緑色の髪を後頭部で一つに縛り、猫のしっぽのように背中に垂らしている。目は鳶色で濃いが肌は白く、体つきは華奢で体重が軽そうに見えた。おそらく二十歳を迎えてそんなに時が経っていないのだろう。誰かに似ているような親近感を感じさせるその顔には幼さが残っていた。
「二の村の! 何故ダメなんだ?」
白髭が年甲斐もなくプンと唇を尖らせたが、緑の若人は表情を変えることなく首を横に振る。
「成人して二の村に来たばかりの子供たちがまだ落ち着いていない。ただでさえ魔獣のせいで不安になっているというのに。今、三の村に関係する人間に触れ合ったら、教育が済んでいないのに父親の元に逃げ帰ってしまう」
ざわり、と三の村の集団が騒めいた。
トールとは反対側のタウカの隣に佇んでいた、ムキムキした銀髪の人が何かを堪えるように自分の手を握りこんだのが見えた。おそらく彼の子供も二の村に行って間もないのだろう。
教育、と二の村の人は言っていた。
三の村は精通したら? 成人したら? 出されると推測される。その後は二の村へと移され、教育されるのだとしたら――二の村は全寮制の学校のようなものと言えるかもしれない。
そう把握した途端、私の脳裏にめくるめく青い薔薇の花園が咲き乱れた。
一つ所に閉じ込められた少年達は思春期を迎え、隣り合う友人たちに友情以上の想いを抱いて戸惑うのだ。反発し、拳を交え、許しあってお互いにはお互いが必要なのだと自覚した時に唇を――
「三の村では発情期間近な者もいる。それは避けねばならないな」
お耽美で甘酸っぱい妄想はうちの村長の重々しい言葉で邪魔されてしまった。
だが二の村への憧れで一層大きく高鳴る私の胸を落ち着かせることは、村長にも出来ない。
「どうした、ティカ? 鼻が詰まったのか?」
ふんすふんすと鼻息が荒くなっていた私を心配そうにタウカが見下ろしてくる。
いいえ、ちょっと腐った嗜好に耽っていただけなのです、と言う思いを込めて瞬きをして見せたが、横から伸びてきたトールの手で再び口を拭われた。
「涎で口がいっぱいで息ができないのかもしれないな」
「そうか、ティカ苦しかったな、ごめんな気づいてやれなくて」
まったく的外れだが、確かに口元がびしょびしょだったので大人しく拭われることにする。
憮然としてされるがままになっていると、不意に視線を感じた。
視線の元を辿って顔を横向けると、緑の若人と目が合った。
彼はすぐに私から視線を逸らしたが、そこでようやく先ほど感じた親近感の原因が分かった。
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