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第十六章
リェータ-06
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突然の言葉に、三人は呆然とする他なかった。
リントヴルムという人物の事だから、本気ではないのではと考えるが、しかし彼の眼は真剣そのもので、涙を拭いながらズーウェイのが「どう、やって……?」と問う。
「その前に、いくつか確認だ。リェータちゃんはこのUIGがどこか知ってッか?」
「……いいえ。でも、輸送機の飛行可能距離と時間、気温等を鑑みると……多分、日本だと思う」
「やっぱか。オレもそうじゃねェのか睨んでたンだ。ンで、ココがニッポンだとしたら、非公式のUIGを建造できる場所なンざ限られる」
「……トーホク」
現在、日本の東北地方、特に福島周辺の約六割は、原子力発電施設及び完全自動化整備の進んだ稲作場となっており、人の立ち入りが殆ど行われていない地域となっている。
仮に、日本のどこかに連邦同盟上存在する筈の無いUIGを建設する場合、どの地域が適しているかを考えると、この周辺になるのでは無いか、というのがリントヴルムとズーウェイの考えだ。
「ンでもって、アルトアリスはカタログスペック上で陸上作戦可能時間は二十三時間ちょい。派手に動かす事考えても、十五時間は十分に稼働できらぁな」
仮に東北地方の何処かで無かったとしても、整備されしっかりと行われていれば、アルトアリスによる徒歩移動で十分に逃走は可能、という目論みだ。
「でも、脱出の方法自体、どうするんですか? いや、ボクも脱出自体は賛成ですけど」
哨の目算では、UIG内のゲート等に搭載されているセキュリティシステムを突破するのは容易ではないし、ましてやAD兵器に搭載できる火器での突破は、不可能ではないが困難となり、突破を試みている間に鎮圧されてしまう。
「――リントヴルムさんかリェータさん、どんな低スペックでも構いませんので、通信端末を貸していただけないでしょうか」
小さくため息をついた後、梢がそう申し出ると、リントヴルムが掌サイズの携帯端末を取り出した。
「性能自体は高いが、あくまで携帯だぜ?」
「通信さえ出来れば問題はありません。――清水程ではありませんが」
「セキュリティは突破出来るンだな?」
「ええ。後は作戦の実行を何時にするかで」
「今に決まってンだろ?」
リントヴルムがニヤリと笑い、梢もまた、彼に合わせて笑みを浮かべ、携帯端末と自前の無線キィボードを接続。UIG内のローカル回線に侵入し、セキュリティシステムの改竄を行っていく。
「リアルタイムで改竄していきます。今すぐ脱出します」
「おう、リェータちゃん、動ける?」
「……はいっ」
哨と梢の部屋を出て、走り出す四人。
二人の持つ役割から格納庫に近い部屋を割り当てられていた事もあり、特に妨害と言う妨害を受けずに格納庫へ辿り着いたはいいが、そこからが問題だ。
「リェータちゃん、二人は三号機に乗せてやってくれや」
「ええ」
リントヴルムは、アルトアリス試作五号機の整備を行う整備班を殴りつけ、そのままラダー等を使う事なく、装甲を掴んで器用にコックピットへと昇っていく。
ズーウェイも同じく、試作三号機の整備班の手首を掴んで引き、男の頭を地面へ強く打ち付ける事によって気絶させ、そのままコックピットへ。
腸辺りが痛んでグッと堪えていると、武装した兵士たちが三名ほど格納庫まで現れ、その銃口を哨と梢に向け出したので、マイクに『伏せて!』と声を吹き込みながら、胸部CIWSで威嚇射撃。
急遽退避を行った兵士たち。梢は哨の体を抱き寄せ、今マニピュレーターを地面へと向けた三号機の手に乗る。
コックピットに乗り込むと、リントヴルムから通信が。
『コズエちゃん、セキュリティはどうだ!?』
「後五秒下さい――解除完了」
天井の三重に設置されているゲートが開かれていく。リントヴルムは先に三号機にラダーへ掴まって上昇させると、整備装置に用意されていた55㎜機銃を乱雑に掴み、三機程存在した量産型二号機に向けて、数発放つ。
しかし、それは動いた。
三機は起動を開始し、機体に電力を通す。T・チタニウム装甲が通電により装甲強度を増し、五号機の撃った銃弾を跳ね返す。
『あーあ、やっぱね。シューイチはホントに、人を見る眼が無いわ』
『ヴィスナーちゃんには、お見通しってワケ?』
リントヴルムは一瞬だけラダーでUIGより脱出していく三号機を見て、そちらに問題が無いかを確認。
同時にレーザーサーベルを構え、スラスターを吹かしながら機体を稼働させる。
量産型アルトアリスの速射砲が、三機より放たれる。射線は既に読んでいるので、避ける事自体は容易いが、しかし接近が出来ない。
『チッ』
時間はあまりかけられない。多少の無茶は必要かと機体を前へ動かしてやろうとした五号機だったが――しかし思いもよらぬ事態が発生した。
アルトアリス試作一号機が稼働を開始。
そのAD一機分にも相当する大きさの大型ブレイドを機体から切り離すと、リントヴルムの五号機へと、放り投げたのだ。
『それは、貴方が使っている方が合っているんじゃないかな』
オースィニの声と共に、一号機が駆けた。
量産型アルトアリスの一機に殴りかかると、そのままコックピットに向けて双剣ユニットを振り下ろし、即座に一機を戦闘不能にさせる。
『オースィニちゃん!?』
『行くよ、リントヴルムさん』
困惑するリントヴルムを放って、彼女の一号機がスラスターを吹かして上昇していく。
『お前もかよ、オースィニ……ッ! このビッチが……ァッ!』
『可愛い子がそんな汚い言葉を吐くモノじゃないよ。――しかもダッチワイフみたいな機械に言われたくはないね』
速射砲を撃ちながら一号機へと接近し、攻撃を仕掛ける一機と、五号機へと殴りかかる一機。しかし、数さえいなければ、力の差は明らかだった。
速射砲の砲撃を避けながら、量産型アルトアリスの腕部を切り裂き、空中で電磁誘導装置を稼働させてくるりと機体を一回転、踵落としを決めた一号機。
地面へと叩きつけられた事によって稼働しなくなる機体を見届けた後、オースィニは五号機を見る。
一号機より渡された大型ブレイドを掴み、地面へと突き刺した五号機。放たれた速射砲の砲弾を大型ブレイドで受けきり、弾が止んだと同時に、地を駆けた。
その高速駆動にヴィスナーはついていく事が出来ず、背後から展開されたレーザーサーベルにコックピットを焼かれ落ちていく。
すぐに大型ブレイドを地面から抜き、手に持った五号機は、そのまま地面を強く蹴って跳びながら、スラスターを吹かす。
UIGより飛び出していった三号機、一号機、五号機は、顔を合わせると機体に搭載されたGPSを起動し、地図データをリンクさせる。
オースィニが移動場所の位置を三機へ送ると、三機は別れて行動を開始。十分ほど移動をした後、合流した三機は、木々の生い茂る山の中で隣接する事なく、通信を使ってやり取りを行う。
『やはり東北地方だね。ここからだと福島第二原発が近い。かなり旧世代のものだが、まずはそっちに移動だ』
『トウキョー方面じゃなくていいのか?』
『我々が東京方面へ行くより、四六に回収して貰った方が何かと都合が良いだろう。そして――』
「ええ。既に四六へ暗号通信を送信済みです」
オースィニとリントヴルムの会話に割って入る梢の言葉に、リントヴルムは『やっぱ行き当たりばったりで考えたらダメだなぁ』と反省したようで、オースィニがクスリと笑う。
『では移動を開始するけど――気を付けてね、二人とも』
『ああ、分かってる』
『既にこの周辺は――シューイチの勢力圏内』
量産型アルトアリスの、赤く光るツインアイが、夜の山で不気味に光る姿を見て、哨はゴクリと息を呑む。
しかし、そんな哨の手をギュッと握った、ズーウェイと梢。
「大丈夫、ミハリ。……貴女とコズエは、私が命に代えても守るから」
今、アルトアリス試作一号機、三号機、五号機が、駆けた。
リントヴルムという人物の事だから、本気ではないのではと考えるが、しかし彼の眼は真剣そのもので、涙を拭いながらズーウェイのが「どう、やって……?」と問う。
「その前に、いくつか確認だ。リェータちゃんはこのUIGがどこか知ってッか?」
「……いいえ。でも、輸送機の飛行可能距離と時間、気温等を鑑みると……多分、日本だと思う」
「やっぱか。オレもそうじゃねェのか睨んでたンだ。ンで、ココがニッポンだとしたら、非公式のUIGを建造できる場所なンざ限られる」
「……トーホク」
現在、日本の東北地方、特に福島周辺の約六割は、原子力発電施設及び完全自動化整備の進んだ稲作場となっており、人の立ち入りが殆ど行われていない地域となっている。
仮に、日本のどこかに連邦同盟上存在する筈の無いUIGを建設する場合、どの地域が適しているかを考えると、この周辺になるのでは無いか、というのがリントヴルムとズーウェイの考えだ。
「ンでもって、アルトアリスはカタログスペック上で陸上作戦可能時間は二十三時間ちょい。派手に動かす事考えても、十五時間は十分に稼働できらぁな」
仮に東北地方の何処かで無かったとしても、整備されしっかりと行われていれば、アルトアリスによる徒歩移動で十分に逃走は可能、という目論みだ。
「でも、脱出の方法自体、どうするんですか? いや、ボクも脱出自体は賛成ですけど」
哨の目算では、UIG内のゲート等に搭載されているセキュリティシステムを突破するのは容易ではないし、ましてやAD兵器に搭載できる火器での突破は、不可能ではないが困難となり、突破を試みている間に鎮圧されてしまう。
「――リントヴルムさんかリェータさん、どんな低スペックでも構いませんので、通信端末を貸していただけないでしょうか」
小さくため息をついた後、梢がそう申し出ると、リントヴルムが掌サイズの携帯端末を取り出した。
「性能自体は高いが、あくまで携帯だぜ?」
「通信さえ出来れば問題はありません。――清水程ではありませんが」
「セキュリティは突破出来るンだな?」
「ええ。後は作戦の実行を何時にするかで」
「今に決まってンだろ?」
リントヴルムがニヤリと笑い、梢もまた、彼に合わせて笑みを浮かべ、携帯端末と自前の無線キィボードを接続。UIG内のローカル回線に侵入し、セキュリティシステムの改竄を行っていく。
「リアルタイムで改竄していきます。今すぐ脱出します」
「おう、リェータちゃん、動ける?」
「……はいっ」
哨と梢の部屋を出て、走り出す四人。
二人の持つ役割から格納庫に近い部屋を割り当てられていた事もあり、特に妨害と言う妨害を受けずに格納庫へ辿り着いたはいいが、そこからが問題だ。
「リェータちゃん、二人は三号機に乗せてやってくれや」
「ええ」
リントヴルムは、アルトアリス試作五号機の整備を行う整備班を殴りつけ、そのままラダー等を使う事なく、装甲を掴んで器用にコックピットへと昇っていく。
ズーウェイも同じく、試作三号機の整備班の手首を掴んで引き、男の頭を地面へ強く打ち付ける事によって気絶させ、そのままコックピットへ。
腸辺りが痛んでグッと堪えていると、武装した兵士たちが三名ほど格納庫まで現れ、その銃口を哨と梢に向け出したので、マイクに『伏せて!』と声を吹き込みながら、胸部CIWSで威嚇射撃。
急遽退避を行った兵士たち。梢は哨の体を抱き寄せ、今マニピュレーターを地面へと向けた三号機の手に乗る。
コックピットに乗り込むと、リントヴルムから通信が。
『コズエちゃん、セキュリティはどうだ!?』
「後五秒下さい――解除完了」
天井の三重に設置されているゲートが開かれていく。リントヴルムは先に三号機にラダーへ掴まって上昇させると、整備装置に用意されていた55㎜機銃を乱雑に掴み、三機程存在した量産型二号機に向けて、数発放つ。
しかし、それは動いた。
三機は起動を開始し、機体に電力を通す。T・チタニウム装甲が通電により装甲強度を増し、五号機の撃った銃弾を跳ね返す。
『あーあ、やっぱね。シューイチはホントに、人を見る眼が無いわ』
『ヴィスナーちゃんには、お見通しってワケ?』
リントヴルムは一瞬だけラダーでUIGより脱出していく三号機を見て、そちらに問題が無いかを確認。
同時にレーザーサーベルを構え、スラスターを吹かしながら機体を稼働させる。
量産型アルトアリスの速射砲が、三機より放たれる。射線は既に読んでいるので、避ける事自体は容易いが、しかし接近が出来ない。
『チッ』
時間はあまりかけられない。多少の無茶は必要かと機体を前へ動かしてやろうとした五号機だったが――しかし思いもよらぬ事態が発生した。
アルトアリス試作一号機が稼働を開始。
そのAD一機分にも相当する大きさの大型ブレイドを機体から切り離すと、リントヴルムの五号機へと、放り投げたのだ。
『それは、貴方が使っている方が合っているんじゃないかな』
オースィニの声と共に、一号機が駆けた。
量産型アルトアリスの一機に殴りかかると、そのままコックピットに向けて双剣ユニットを振り下ろし、即座に一機を戦闘不能にさせる。
『オースィニちゃん!?』
『行くよ、リントヴルムさん』
困惑するリントヴルムを放って、彼女の一号機がスラスターを吹かして上昇していく。
『お前もかよ、オースィニ……ッ! このビッチが……ァッ!』
『可愛い子がそんな汚い言葉を吐くモノじゃないよ。――しかもダッチワイフみたいな機械に言われたくはないね』
速射砲を撃ちながら一号機へと接近し、攻撃を仕掛ける一機と、五号機へと殴りかかる一機。しかし、数さえいなければ、力の差は明らかだった。
速射砲の砲撃を避けながら、量産型アルトアリスの腕部を切り裂き、空中で電磁誘導装置を稼働させてくるりと機体を一回転、踵落としを決めた一号機。
地面へと叩きつけられた事によって稼働しなくなる機体を見届けた後、オースィニは五号機を見る。
一号機より渡された大型ブレイドを掴み、地面へと突き刺した五号機。放たれた速射砲の砲弾を大型ブレイドで受けきり、弾が止んだと同時に、地を駆けた。
その高速駆動にヴィスナーはついていく事が出来ず、背後から展開されたレーザーサーベルにコックピットを焼かれ落ちていく。
すぐに大型ブレイドを地面から抜き、手に持った五号機は、そのまま地面を強く蹴って跳びながら、スラスターを吹かす。
UIGより飛び出していった三号機、一号機、五号機は、顔を合わせると機体に搭載されたGPSを起動し、地図データをリンクさせる。
オースィニが移動場所の位置を三機へ送ると、三機は別れて行動を開始。十分ほど移動をした後、合流した三機は、木々の生い茂る山の中で隣接する事なく、通信を使ってやり取りを行う。
『やはり東北地方だね。ここからだと福島第二原発が近い。かなり旧世代のものだが、まずはそっちに移動だ』
『トウキョー方面じゃなくていいのか?』
『我々が東京方面へ行くより、四六に回収して貰った方が何かと都合が良いだろう。そして――』
「ええ。既に四六へ暗号通信を送信済みです」
オースィニとリントヴルムの会話に割って入る梢の言葉に、リントヴルムは『やっぱ行き当たりばったりで考えたらダメだなぁ』と反省したようで、オースィニがクスリと笑う。
『では移動を開始するけど――気を付けてね、二人とも』
『ああ、分かってる』
『既にこの周辺は――シューイチの勢力圏内』
量産型アルトアリスの、赤く光るツインアイが、夜の山で不気味に光る姿を見て、哨はゴクリと息を呑む。
しかし、そんな哨の手をギュッと握った、ズーウェイと梢。
「大丈夫、ミハリ。……貴女とコズエは、私が命に代えても守るから」
今、アルトアリス試作一号機、三号機、五号機が、駆けた。
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