初恋

あんず

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作戦。

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「楠木さぁ彼女いないの?」


「えっ。いないよ~」


「じゃあ、好きな子は?」


「何でそんな話しになるんだよ」


「高橋センパイが言うには
好きな子がいるとか
付き合ってるヒトがいるとかだと
離れてくんだって。
深追いはしないって。」


「クスどうなの?」

ミナがちょっと意地悪い顔で聞いてくる。



「好きな子はいるよ。ずっと好きな子。
あと、特別な子もいるよ。
付き合ってるかどうかは、よくわかんないけど
俺はとっても大事に想ってる。」


「何だ。じゃっ大丈夫だよ。
今度、部長が触ってきたら
特別な子がいるから触らないでって言って?

それに
俺と高橋センパイ
もちろん櫻もお前の味方だ。

せっかく入った部活だ
俺ら一年で盛り上げたいじゃん?」



「そうだな。僕も吉岡の意見に賛成だよ。
クス頑張ろう?」


「ありがとう。」



俺たちはココアを飲んだ。

9時に吉岡が帰って行った。






「ミナ、本当にありがとう。」

俺はミナに抱きついた。

どうしようもなくミナに甘えたかった。

あんなに汚い俺を捨てないでくれた。




「ヨシ、僕の部屋いこう?」

俺は頷いた。






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