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美月の不安。
しおりを挟む歓談中
ずっと美月は俺に寄り添っている。
俺を見上げては頬を赤らめて微笑んでいる。
「美月……スゴく綺麗だよ。
艶やかで色っぽい。俺のモノにしたいよ?」
美月にしか聞こえないように囁いた。
「信夫……好きっ……」
「ありがとう美月。」
「信夫……カッコいい……他のヒトのトコに行かないで……。」
「美月?」
見れば美月は瞳に泪をいっぱいにして
今にも溢れてしまいそうだった。
「ノブ君……ミキちゃん不安なんだよ?
手に入らないのも不安だし、
手に入っても離れて行かないか不安なの。」
「……空センパイ…」
「くうは不安じゃないのか?」
「うん。
だってりっくん僕以外愛せないでしょ?
戸籍も一緒だしね。」
「まぁそうだな。離れようがないな。」
「ノブ君、
だからミキちゃん安心させてあげてね。」
空センパイの言葉に頷いた。
俺と美月、陸空センパイに駿さんは1時間近くゲストに囲まれていた。
「お前らそろそろ着替えてこいよ。」
「「えっ?」」
カウントダウンの後、ダンスがあるって言われ着替えに向かった。
レセプションフロアからホテルの部屋へ向かう途中も色んなゲストに声をかけられた。
俺と陸センパイは翔さんたちの部屋、
美月と空センパイは隣りの部屋に向かった……。
「くうちゃん陸クンのトコちょっと行ってきなよ。せっかく可愛いくしてるんだから。
ミキも……信夫にぎゅっとして欲しい……。」
「うん。行ってくる。」
くうちゃんはチュウしてくれて、陸クンの部屋に向かった。
くうちゃんと入れ替わりにすぐにチャイムが鳴った。
ドアを開けると信夫の姿。
もう着物は脱いでいてTシャツにハーパンスタイルだ。
「美月どうした?
空センパイが美月が呼んでるって。」
僕は信夫の手を引いた。
「……信夫……ミキ可愛い?」
「うん。スゲエ可愛いよ。」
「信夫、ミキのこと好き?」
「もちろん。
ずっと大切にしたいくらい好きだ。」
「ミキのこと抱ける?」
「……美月……どうしたんだ?」
「……信夫…いつも最後までしてくれないからミキの事、抱けないのかなって……」
美月はポロポロと大粒の泪を溢れさせた。
……抱いていいのか?
イクの事、もういいのか?
美月を大切にしたい。
でも……俺の美月に……したい……
「……抱いていいのか?」
美月は小さく頷いた。
俺の理性が切れた音がした……。
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