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第四章
第161話 白鳥さんの置き土産
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まず僕は、イシェに念話を。
(イシェ、聞こえる? 念話で話しているんだけど、あの階段上の五人の内四人は悪者だからやっつけてしまいますね)
イシェはちゃんと聞こえたのか、一瞬驚いた顔をしましたが、こくりと頷いてくれました。
そして、ぐるぐるしながら教国の四人の持っている魔道具と服もです。
怒られないように、パンツと、上着を残して収納し、その後一気に魔力を抜いてあげ――。
(ライ! 先にシラトリの首輪を外しなさい! 変な命令されてるかも!)
(分かりました! ほいっと! そして収納!)
魔力をバラバラにした奴隷の首輪を収納して、その次に四人の魔力を抜ききりました。
服がなくなった事にすぐ気付いたようですけど、何かする前に気絶して、その場に崩れ落ちました。
「よし! 二人私の側から離れる許可を出す! その気絶している者達四人を奴隷の腕輪で拘束するんだ! 急げ!」
「はっ!」
イシェの護衛としてついていた八人の内二人が離れ、階段を走り上がってあっという間に奴隷の腕輪を嵌めてしまいました。
「ありがとうイシェ。それからえっと、白鳥早紀さん。もう自由だと思うけど、何か悪さされてませんか?」
「あら。君が助けてくれたのね、問題ないわ、心配してくれてありがとう。これでスマホを見付けて買い取れば連絡できるかしらね」
「連絡? スマホですか! そうです白鳥さんのスマホを手に入れてありますのでお返ししますね」
僕は手にスマホと充電器を取り出すと、白鳥さんは驚いた顔をしたと思ったら、今度は笑みを浮かべながら階段を下りてきました。
「ありがとう君。充電器もあるし、これならいけそうね」
「ふむ。旦那様、こやつは良いのか?」
「はい。たぶんですが、教国で召喚されて、奴隷にされてただけだと思います。テラに見てもらっても、悪い称号はありませんでしたからね」
「良く分かったわね。いきなり床に魔法陣の様な物が描かれて、凄く眩しい光で目を開けていられなくなったの。その後はこの世界に来ていたって訳よ」
へぇー、魔法陣ですか、見てみたいですね。でも、この後はどうすればもとの世界に戻ってもらえるかですよね。
「ところで君、何故スマホを知ってるの? この世界には無いと思うのだけれど。あの人達も知らなかったし。あっ、······そう言う事ね。このスマホを露天商で買った時に聞いたと言うわけか、だから私の名前も知ってるのね」
「おお! その通りですよ、ですが少し違いますね、僕は転生ですから前世の記憶があるのでスマホの事は見たことありましたから――」
そして僕はなぜか白鳥さんに、前世ではどういう状態だったのかを説明しました。
「――と、簡単ですが、そんな感じです」
その話を聴いたテラと、ムルムル以外は神妙な顔になって僕を見てきます、どうしたのでしょうか?
「うん。だいたい分かったわ、君がスマホを知っていた理由。とするなら本当に神が存在するのね、じゃあリリは来ないか、悪魔だし」
「リリ? 悪魔のリリってリリアモス? ライやシラトリがいた世界にも悪魔がいるのね」
それを聞いた白鳥さんは驚いた様子で目を見開いています。
「え? えっとテ、ラちゃんよね? あなた知っているの?」
「ええ。パパに言えば呼んでもらえるかもね、まあその魔道具で呼べるなら必要は無さそうだけど」
「そ、そうね、でもこのまま帰るのもあれだし教国には仕返ししたいわね」
うんうん。悪さした教国には仕返ししても良いと思いますよ。
「でも、向こうでも、監禁王の元に早く帰らないと······」
そっか、王様のお嫁さん候補でしたね。それは早く帰って安心させたいでしょうし。
「ねえテラ、お義父さんを呼んで帰してあげない? できるんでしょ? 仕返しができないのは可哀想だけど、婚約者の方にも心配させちゃってるみたいだよ」
「婚約者って訳でも、まあそんな感じなのかもね」
白鳥さんは少し苦笑いですが、嬉しそうです。
「じゃあ呼んでみるわ、パパ、どうせ聞いてたでしょ? なんとかならない?」
(いやいや、いつも聞いてるみたいに言うんじゃない、そ、そりゃ今は聞いてたが、リリアモスの関連か、ちょっと待て)
そう念話でお義父さんが言いますので、待ちましょう。
「良かったわねシラトリ、なんとかなりそうよ」
「ええ、じゃあ、時間もなさそうだし、奴らの事で私が見聞きした物を書き留めて、残してあげるわ、だからやるなら徹底的にやってもらえると嬉しいわね」
「おお! 僕も悪い人をやっつけようと思ってましたから、任せてください」
「くくくっ、旦那様にやられる教国が可哀相になるのう。よし私も付いていくとしようか。おい、紙とペンを用意せよ!」
「イシェありがとう。椅子と机は、あのソファのところ借りても良い?」
「うむ、そうだな、立ったままではの。構わんぞ、では飲み物も用意させよう」
それから白鳥さんは沢山の事を細かく書いていってます、召喚された場所の地図や、その形まで、後、教国がやってる事は僕たちが知ってる事がほとんどですが、人攫いにあった方達が捕らわれている場所が分かったのは大収穫です。
「そっか、でも助けてもらったのに何も返せないって事にはならなくて良かったわ。後、邪神復活って言葉を何度か聞いたわ」
「それは本当! 本当なら今封印されてるのって、エリスはもういないけど、ヤバそうなのはまだまだいるし、急がないといけないかもね」
テラはテーブルの上を歩き回りながら目線は白鳥さんの書いた物から離しません。
そして、白鳥さんが筆を置いた時。
「ブアイソ早くこっち来るデビ、あまり開けてられないデビよ」
何もないところにいきなりドアが開き、姿が見えないですが、声が聞こえてきました。
「あら、お迎えのようね。ライ君にテラちゃん、それからアフロディーテ公爵様でしたね、ありがとう、もう会うことはないでしょうけど、本当に感謝するわ、時間もないみたいだから、これで失礼するわね」
そう言うと白鳥さんは、扉だけポツンとある場所に行き、振り向き、笑顔で軽く手を上げて、開かれた真っ暗な闇に溶け込んだと思ったら、そこには何もなくなっていました。
(これで良かったのかな、では私は仕事に戻る)
「お義父さん、ありがとうございます」
「パパ仕事頑張ってね、あっ、そうだ! お義父様がお会いしたいって言ってたわ、ママと二人で会える時があったら教えてね」
(ぐっ、わ、分かった、ママと相談しよう。でわな)
「ふむ。何やら良く分からんが、あやつは帰れたのだな」
「うん。それにこんな凄い情報を残してね」
さて、こんなの知ったらもうゆっくりしてられませんね。
(イシェ、聞こえる? 念話で話しているんだけど、あの階段上の五人の内四人は悪者だからやっつけてしまいますね)
イシェはちゃんと聞こえたのか、一瞬驚いた顔をしましたが、こくりと頷いてくれました。
そして、ぐるぐるしながら教国の四人の持っている魔道具と服もです。
怒られないように、パンツと、上着を残して収納し、その後一気に魔力を抜いてあげ――。
(ライ! 先にシラトリの首輪を外しなさい! 変な命令されてるかも!)
(分かりました! ほいっと! そして収納!)
魔力をバラバラにした奴隷の首輪を収納して、その次に四人の魔力を抜ききりました。
服がなくなった事にすぐ気付いたようですけど、何かする前に気絶して、その場に崩れ落ちました。
「よし! 二人私の側から離れる許可を出す! その気絶している者達四人を奴隷の腕輪で拘束するんだ! 急げ!」
「はっ!」
イシェの護衛としてついていた八人の内二人が離れ、階段を走り上がってあっという間に奴隷の腕輪を嵌めてしまいました。
「ありがとうイシェ。それからえっと、白鳥早紀さん。もう自由だと思うけど、何か悪さされてませんか?」
「あら。君が助けてくれたのね、問題ないわ、心配してくれてありがとう。これでスマホを見付けて買い取れば連絡できるかしらね」
「連絡? スマホですか! そうです白鳥さんのスマホを手に入れてありますのでお返ししますね」
僕は手にスマホと充電器を取り出すと、白鳥さんは驚いた顔をしたと思ったら、今度は笑みを浮かべながら階段を下りてきました。
「ありがとう君。充電器もあるし、これならいけそうね」
「ふむ。旦那様、こやつは良いのか?」
「はい。たぶんですが、教国で召喚されて、奴隷にされてただけだと思います。テラに見てもらっても、悪い称号はありませんでしたからね」
「良く分かったわね。いきなり床に魔法陣の様な物が描かれて、凄く眩しい光で目を開けていられなくなったの。その後はこの世界に来ていたって訳よ」
へぇー、魔法陣ですか、見てみたいですね。でも、この後はどうすればもとの世界に戻ってもらえるかですよね。
「ところで君、何故スマホを知ってるの? この世界には無いと思うのだけれど。あの人達も知らなかったし。あっ、······そう言う事ね。このスマホを露天商で買った時に聞いたと言うわけか、だから私の名前も知ってるのね」
「おお! その通りですよ、ですが少し違いますね、僕は転生ですから前世の記憶があるのでスマホの事は見たことありましたから――」
そして僕はなぜか白鳥さんに、前世ではどういう状態だったのかを説明しました。
「――と、簡単ですが、そんな感じです」
その話を聴いたテラと、ムルムル以外は神妙な顔になって僕を見てきます、どうしたのでしょうか?
「うん。だいたい分かったわ、君がスマホを知っていた理由。とするなら本当に神が存在するのね、じゃあリリは来ないか、悪魔だし」
「リリ? 悪魔のリリってリリアモス? ライやシラトリがいた世界にも悪魔がいるのね」
それを聞いた白鳥さんは驚いた様子で目を見開いています。
「え? えっとテ、ラちゃんよね? あなた知っているの?」
「ええ。パパに言えば呼んでもらえるかもね、まあその魔道具で呼べるなら必要は無さそうだけど」
「そ、そうね、でもこのまま帰るのもあれだし教国には仕返ししたいわね」
うんうん。悪さした教国には仕返ししても良いと思いますよ。
「でも、向こうでも、監禁王の元に早く帰らないと······」
そっか、王様のお嫁さん候補でしたね。それは早く帰って安心させたいでしょうし。
「ねえテラ、お義父さんを呼んで帰してあげない? できるんでしょ? 仕返しができないのは可哀想だけど、婚約者の方にも心配させちゃってるみたいだよ」
「婚約者って訳でも、まあそんな感じなのかもね」
白鳥さんは少し苦笑いですが、嬉しそうです。
「じゃあ呼んでみるわ、パパ、どうせ聞いてたでしょ? なんとかならない?」
(いやいや、いつも聞いてるみたいに言うんじゃない、そ、そりゃ今は聞いてたが、リリアモスの関連か、ちょっと待て)
そう念話でお義父さんが言いますので、待ちましょう。
「良かったわねシラトリ、なんとかなりそうよ」
「ええ、じゃあ、時間もなさそうだし、奴らの事で私が見聞きした物を書き留めて、残してあげるわ、だからやるなら徹底的にやってもらえると嬉しいわね」
「おお! 僕も悪い人をやっつけようと思ってましたから、任せてください」
「くくくっ、旦那様にやられる教国が可哀相になるのう。よし私も付いていくとしようか。おい、紙とペンを用意せよ!」
「イシェありがとう。椅子と机は、あのソファのところ借りても良い?」
「うむ、そうだな、立ったままではの。構わんぞ、では飲み物も用意させよう」
それから白鳥さんは沢山の事を細かく書いていってます、召喚された場所の地図や、その形まで、後、教国がやってる事は僕たちが知ってる事がほとんどですが、人攫いにあった方達が捕らわれている場所が分かったのは大収穫です。
「そっか、でも助けてもらったのに何も返せないって事にはならなくて良かったわ。後、邪神復活って言葉を何度か聞いたわ」
「それは本当! 本当なら今封印されてるのって、エリスはもういないけど、ヤバそうなのはまだまだいるし、急がないといけないかもね」
テラはテーブルの上を歩き回りながら目線は白鳥さんの書いた物から離しません。
そして、白鳥さんが筆を置いた時。
「ブアイソ早くこっち来るデビ、あまり開けてられないデビよ」
何もないところにいきなりドアが開き、姿が見えないですが、声が聞こえてきました。
「あら、お迎えのようね。ライ君にテラちゃん、それからアフロディーテ公爵様でしたね、ありがとう、もう会うことはないでしょうけど、本当に感謝するわ、時間もないみたいだから、これで失礼するわね」
そう言うと白鳥さんは、扉だけポツンとある場所に行き、振り向き、笑顔で軽く手を上げて、開かれた真っ暗な闇に溶け込んだと思ったら、そこには何もなくなっていました。
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「お義父さん、ありがとうございます」
「パパ仕事頑張ってね、あっ、そうだ! お義父様がお会いしたいって言ってたわ、ママと二人で会える時があったら教えてね」
(ぐっ、わ、分かった、ママと相談しよう。でわな)
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