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第六章
097 浜焼
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「バーベキューしてるやん!」
まりあ「ユタさん、行きますよ! お肉です!」
シュ
まりあが飛んで行く。
クロートー「私達も行きますわよ♪」
「「は~い♪」」
シュ
クロートー達が飛んで行く。
いなば「ユタ、行かないの?」
「あははは、行こうか」
いなば「うん♪」
シュ
俺達も飛んで行く。
エスさんの横に降り立つ。
エス「ん? ユタ、遅かったじゃないか、終わったのか?」
「あぁ、なんとかな、急に呼び出して悪かったな(苦笑)」
エス「ああん! いつもの事だろ? いつもは祭りだが、初めて騎士団らしい集まりだったな(笑)」
「あははは、確かに、主旨が違うけどな、この騎士団としては」
エス「良いじゃねぇか、人助け? 誰を助けたのか知らないがな(笑)」
「まあな、迷惑かけてきた奴らはダンジョンへ閉じ込めたし、しばらくは苦労はするやろうけど平和にはなったんだと思うよ」
エス「なら問題無いな、猪鹿蝶騎士団の初陣の勝利の宴だ!」
そう言うとエスさんは立ち上がり
エス「皆聞け!」
わいわい賑やかだったものが、その一声で静になり注目がエスさんに集まる。
この辺が王様なんやね。
エス「猪鹿蝶騎士団の初陣! 誰一人欠けること無くの勝利だ! 戦勝祭り開会だぁ~!」
いつの間にか二百人近くに増えた騎士団員が、一斉に勝鬨をあげた。
戦勝祭りを終え、ハゲてしまった広大な土地を木魔法で緑豊かな森に戻した俺達は、各々帰っていく。
エスさん達は魔道王国へ戻り、また俺とまりあ、虎鉄、タマ、クロートー、アトロポス、ラケシスだけが残りエルフの国へ行くことになった。
「ここは普通に街なんやね、高床式ツリーハウスを期待していたのに」
まりあ「仕方ないですよ、国土の半分が森でも、流石にこの国の商業街ですから、沢山の人が行き来しますからね~」
クロートー「そうですわ、王城がある王都に次ぐと言われる大きな街なのですから」
その通りなのだが、大通りは馬車が四台が横並びで走れそうなほど広く、沢山の商店が建ち並び、沢山の人が行き来している。
そうなんですわ、人なんですわ大多数が、エルフさんが少ない! 人が九割近くだ、たまに見かけるエルフさんと、冒険者であろう姿の獣人さんとドワーフさん、まぁ街が、大国と教国から延びる大きな街道がこの街に繋がっているからだが、なんか釈然としない、しないまま、屋台も見つけてないのに冒険者ギルドを見つけてしまった。チッ!
まりあ「あはは、ユタさんそんな嫌そうな顔しないで行きますよ」
なでなで
撫でられるほど顔に出ていた様だ。
俺達は冒険者ギルドへ入り、依頼が貼ってある左側の壁際へ向かうが、夕方の買い取りラッシュ出て込み合っているため、掲示板が見えないほどだ。
人をかき分けたどり着き、見つけたが戻るのもまた、そんなこんなで疲れはてたが、受け付けカウンターへようやくたどり着いた。
アトロポスが前に出る。
「今回はアトロポスの番やね」
まりあ「そうみたいですね、あの三人の間で色々な順番が決められてそうですね、隠し部屋にしても順番がありましたし」
「やね、喧嘩せず仲良くしてくれて良かったよ、三人とも全て生まれ育ちが違うからね」
まりあ「それは言えてますね、ここに地球からの子と、もう一つの星からの子が加わったりして(笑)」
「いやいや、ってか召喚があるとしたらこの国か?」
まりあ「別の大陸は無いのですか?」
「はっ! せや、他の大陸の事考えてなかった······」
ナビ『残念ながら······大きな大陸がもう一つと、島国がありますね♪』
まりあ「あるみたいですね(苦笑)」
クロートー「島国は楽しみですわ! なんでも、あっ、手続きが終わったようですわね」
アトロポスがこしょこしょと
アトロポス「黒貨偽物しかありませんよ」
俺達もこしょこしょと
「「マジかぁ~」」
ナビ『ここの領主の所には黒貨十一枚ありますね(笑)』
「盗賊ギルド?」
ナビ『正解! なのでポイントしましたから、報酬を貰う時に入れ替えしましょう♪』
「「賛成♪」」
カウンター前でこしょこしょしてたので、受け付けの方達にじろじろ見られたが、俺達は冒険者ギルドを出て路地裏を探しながら大通りを避けて一本入った通りに移動。
そこにはまた、デカい教会が建っている。
まりあ「また、悪どい事をやって儲けているのでしょうね」
「だろうな、ほら見ろ、ぶよぶよ太った白ローブしかいやんし」
まりあ「ほんとですね(苦笑)」
夕方で、隣接の豪華かな建物に、教会から出てくる人が入っていく。
まりあ「教会の宿舎なのでしょうか? 高級宿みたいですね」
「神眼! あぁ~! マジかぁ~!」
まりあ「どうしました? 神眼! あらぁ~転生さんですね~奴隷になってますしって! 御神! ユタさん! あの娘って!」
「俺の弟の娘やねん! 召喚された次の日、日曜にお葬式に行く事になってた娘や! ナビ、ポイント御願い」
ナビ『はい、ポイントしました』
「路地裏を探すよ」
「「はい!」」
虎鉄とタマもフードから出てき走り出す、するとすぐに
タマ(こっちにゃ! 見つけたにゃ!)
タマが念話で呼ぶ方に走る。
タマが路地裏の入口で俺達を待っており、そこへ俺達は走り込んだ。
そしてすぐさま周りの確認をして
「転移!」
パッ
「きゃ!」
「奴隷解除!」
転移してきた瞬間に奴隷を解除。
「あれ? ここって外?」
「こんにちは、勇死ぬ前ぶり、勇大だ」
勇「へ? 勇大のおっちゃん? あれ?何で若いん? 勇大お兄ちゃんって言わなあかん?」
「おっちゃんでええよ、転生してるとはビックリやわ、しかもエルフて」
勇「おっちゃんは人間に転生したんやね、若返って良かったやん! 凛々しゅうて、惚れてまうやん! 嘘やけど(笑)♪」
「前はシブいでって言ってたな、そのフレーズ、また聞けて嬉しいわほんま、ってか俺は召喚やねん」
勇「おっちゃん、そっち系の漫画は読んでなかったからビックリしたやろ」
「そりゃな、知らん訳でも無かったけど内容はなぁ、読んでなかったし、神様には会うしで」
勇「おっちゃんも猫助けてた口なんやろ?」
「お前もな、とりあえず、教会からは助け出したし、俺達と来るやろ?」
勇「うん! せやけど······」
「なんかあるんか? 奴隷なら解除したで」
勇「ちゃうねん、教会の孤児院って奴隷ばっかの所やから私だけ助かるのも気が引けてな」
「ナビ、何人くらいいる?」
ナビ『十八人ですね、したが五歳から上が十五歳までいます』
勇「え? おっちゃん独り言は寂しいから私が相手になったるよ?」
「ありがと、十八人いるんやろ?」
勇「へ? せやよ、お姉さん達は可哀想やねん色々やられてるみたいやし」
まりあ「ああ! ユタさんが怒りの顔になりました!」
タマ「ダメにゃ、教会壊滅、違うにゃ消滅するにゃよ!」
「「手伝います!」」
虎鉄「マスターやりましょう!」
「ナビ、この星の教会全てお宝セット建物も全て! 奴隷になっている犯罪奴隷以外全ては秘密基地へ転移させる!」
ナビ『はい! 十分いえ、五分お待ちください!』
勇「え? え? 何今の声?」
まりあ「大丈夫ですよ、勇ちゃん、ちょっと教会が無くなるだけですから(笑)」
クロートー「そうですわ! 悪は滅びるものですわ!」
勇「残った教会関係者はどうしはるの?」
まりあ「たぶん転移させると私は思います!」
虎鉄「全員煮干し3号ですね」
タマ「凶悪なのは上にゃ!」
ナビ『整いました!』
「ありがと! 収納! 転移!」
少しはなれた所で
ドサッドサッドサッ
と何かが落ちる音と
「ギャー!」
「ウガー!」
「足が折れとる!」
「あがががが!」
などの叫び声が聞こえる。
「ナビ、この教会の関係者は全てポイントして、違う神を奉っていても、やってる事が一緒なら、煮干し三号へ飛ばすよ」
ナビ『精査してポイントしますから時間を少し下さい』
「了解、皆、秘密基地へ行くぞ、転移!」
パッ
俺達はツリーハウスのテラスへ転移したが、教会で奴隷になっていた人達は木の根元に大量にいる。
まりあ「はわわわ!ユタさんまずは奴隷解除しないと! 湖を渡ろうとしている人がいますよ足突っ込みかけてます!」
「ヤバっ! 奴隷解除! ほいっと!」
ギリギリ間に合ったが、もう少しで湖に入る所だった。
「何人いるの?」
ナビ『八万六十三人ですね、この島ではいささか小さいですね、魔獣の森を開拓してしまいましょうか? それとも魔の森でしょうか』
「ん~まったり? 聞こえる?」
『はい』
「8万人程やけど移住出来るかな?」
『可能です 既に十万人は住める街になりました 周囲に田畑も収穫出来る物もあります 川 湖 海の方までも開拓しています 鉱山から出土した貴金属も今の貨幣に加工してあります 獣王国 アモルファス王国 教国へも街道が出来る状態ですからいつでも開国可能』
おい! 開国って!
「ま、まぁ、住めるなら良いか、ありがとうね、まったり今からそっちへ飛ぶね」
『はい 飛空艇二号艇も完成しております 水の中も大丈夫です』
「あはは、ありがとう!」
そんなのも造ってたのか(笑)
ナビ『あらあら開国ですか王様』
まりあ「ユタさん王様! 私は王妃!」
「いやいや王様なんかやだって! それより王命して転移やね」
俺は念話で
(王命である! 今から移る場所で生活を始めよ! お城以外は自由にして良い! 悪さはするな! 善き、良き事をやって行け! 何か要望があれば何でも城に言いに行け! 対処する! 今から使う魔法については如何なる方法を用いても他者に伝えることを禁止! 永続である!)
「まりあ、クロートー、アトロポス、ラケシス、怪我したり、汚された子達は再生させるよ」
まりあ「任せて下さい、全力で行きますよ!聖女の力を見せてあげましょう!」
「「はい!」」
まりあ「せ~の!」
「「再生! ほいっと!」」
手足の無くなっている者達もおり、数時間かかったが全員が怪我、病気全てが治り、精神に異常が出てた娘達は、精神耐性だけでは可哀想なので忘却の付与を施し、年長の二十歳だが女性をトップに百名のリーダーを選出し、八百名弱のグループを作った。
班分けは後でして貰うとして、グループ単位で城下町に転移してもらった。
ナビ『教会関係者は振り分け完了です。凶悪犯罪者、凶悪ではないが犯罪者、まともな人は少数ですがいました』
「ありがとう、凶悪犯罪者は上に転移!」
「犯罪者は煮干し三号へ転移!」
まりあ「ユタさんまともな人はどうしますか?」
「放っておこうか、この後悪さするなら仕方がないかな、お金も建物も衣服も無くなったからね、まともに周りの人達と付き合っていたら助けてもらえるんじゃないかな(苦笑)」
自業自得やし頑張ってね。
まりあ「ですね、これからどうしますか? 夜になってしまいましたが」
「ん~せや、もう一つの大陸は今は昼間?」
ナビ『残念ですが、もう夕方ですね、島国はお昼を回った所ですね』
クロートー「行きますの! 高速船で、一週間かかるほど遠くにある島国! 外務大臣が綺麗な海があってずっと夏らしいですわ!」
南国やね。
「行ってみるか、ナビ、表示頼める?」
ナビ『は~い♪ 良い屋台があれば良いですね(笑)』
「あはは、ありがとう、人影無し! 転移!」
パッ
「到着! ってか暑いな! カラっとしていて気持ちいい暑さやね」
ツナギの裾を巻き上げ、袖も巻き巻き。
実は巻き上げなくても、耐性が仕事をして快適だったりするが、周りは半袖の人達ばかりで目立ちそうだからである。
屋台を探しながら歩いていると、店先で魚や貝などを売ってる店があったのでよってみる。
カラフルな魚が並び、貝は見たこともない大きなものもあるしで買って海辺で浜焼! と思ってると
おっちゃん「目移りして決めきれなさそうな顔してるが、裏で食べられるぜ、浜焼の店もやってるからよ」
「マジすか! どうする? 屋台も捨てがたいが、浜焼の店もなぁ」
まりあ「私は賛成です! 焼きましょう! 食べましょう!」
クロートー「私も賛成ですわ!」
うんうん
アトロポスもラケシスも賛成の様だ。
「よし! 五人やけどいけますか?」
おっちゃん「問題ないぞ、そこの路地から浜へ出れるから向こうで話してくれれば大丈夫だ」
「ありがとう!」
店の脇から入れる細い路地に入ると、そこには
「いなば、海だから来たのか?」
いなば「うん! ナビが教えてくれた! 頼んでおいたんだ、海とか釣り出来そうな時は教えてって」
いなばが竿を持って立っていた(笑)
「あはは、浜焼食べるつもりやったけど、いなばは食べたの?」
いなば「ちょっと前に食べたぞ! 葉月にお弁当作ってもらったから!」
満面の笑みである。
「そっか、俺達は食べるけど、釣りしてて良いよ」
いなば「う~んう~ん、浜焼とやらも気になります」
「少しくらい食べたら良いやん、ほら、海はすぐそこやし」
いなば「うん! そうする! 行くぞユタ!」
ミスリルと、オリハルコンで作った青い竿を肩にかつぎ元気いっぱい、ぴょんぴょん跳ねるように路地を進んでいく。
「俺達も遅れないように行くか!」
「「は~い♪」」
ちなみに、勇もついてきている。
父を探しに来て迷子になったシロシロにエサを何度かやったことがあるらしいから、確かめると、シロシロは覚えていたようだ。
補助もついているから、ついでにレベルアップさせる予定だ。
路地を抜けると、小さな浜百五十メートルくらいかな? と小さな磯があり、中々良い場所だ。
俺も思わず竿を出しかけたが、我慢し浜焼の受け付けに向かう。
「七人やけど大丈夫ですか?」
おっちゃん「いらっしゃい、大丈夫ですよ、そちらの大きな席にお願いしますね」
真っ黒に日焼けしたおっちゃんが、席を用意してくれるみたいだ。
店内に戻ったおっちゃんがバケツを二つ持って帰ってくる。
一つは炭の入ったバケツで、もう一つは貝が山盛り入ったバケツだ。
炭を俺達の席にある囲炉裏風のテーブルの中央に放り込む。
おっちゃん「生活魔法は使えるか?」
「はい、使えますよ」
おっちゃん「なら、炭に火をつけて、好きに焼くと良い、朝採りの巻き貝と、二枚貝は前日から砂抜きしてあるから砂を噛むことも無いぞ、ほら、酒か醤油だな、かけて食べてくれ、バケツいっぱいで大銅貨二枚だ」
「安いな!」
おっちゃん「あははは! そこの磯で採れるからな、毎朝俺の日課だ! 良い小遣いになるぞ」
貝採りが日課か、そう言うのも良いよな。
俺は炭に火さんを放り込み、網をかぶせる。
網が焼けて来たので貝を焼いていく。
スキレットも脇で熱しアサリを入れ酒蒸しにしてしまおう。
つまんで、釣りをしてまた、食べて、おにぎりも追加して、途中でおっちゃんも加わったりしてお酒を飲んだり、酔っぱらいが暴れて浜に入ってきたから切猫の鞘付きでペシペシシバいたりと、日が沈みかけるまでその浜焼のお店に居座り、また来ると約束し店を出てエルフの国に転移した。
まりあ「ユタさん、行きますよ! お肉です!」
シュ
まりあが飛んで行く。
クロートー「私達も行きますわよ♪」
「「は~い♪」」
シュ
クロートー達が飛んで行く。
いなば「ユタ、行かないの?」
「あははは、行こうか」
いなば「うん♪」
シュ
俺達も飛んで行く。
エスさんの横に降り立つ。
エス「ん? ユタ、遅かったじゃないか、終わったのか?」
「あぁ、なんとかな、急に呼び出して悪かったな(苦笑)」
エス「ああん! いつもの事だろ? いつもは祭りだが、初めて騎士団らしい集まりだったな(笑)」
「あははは、確かに、主旨が違うけどな、この騎士団としては」
エス「良いじゃねぇか、人助け? 誰を助けたのか知らないがな(笑)」
「まあな、迷惑かけてきた奴らはダンジョンへ閉じ込めたし、しばらくは苦労はするやろうけど平和にはなったんだと思うよ」
エス「なら問題無いな、猪鹿蝶騎士団の初陣の勝利の宴だ!」
そう言うとエスさんは立ち上がり
エス「皆聞け!」
わいわい賑やかだったものが、その一声で静になり注目がエスさんに集まる。
この辺が王様なんやね。
エス「猪鹿蝶騎士団の初陣! 誰一人欠けること無くの勝利だ! 戦勝祭り開会だぁ~!」
いつの間にか二百人近くに増えた騎士団員が、一斉に勝鬨をあげた。
戦勝祭りを終え、ハゲてしまった広大な土地を木魔法で緑豊かな森に戻した俺達は、各々帰っていく。
エスさん達は魔道王国へ戻り、また俺とまりあ、虎鉄、タマ、クロートー、アトロポス、ラケシスだけが残りエルフの国へ行くことになった。
「ここは普通に街なんやね、高床式ツリーハウスを期待していたのに」
まりあ「仕方ないですよ、国土の半分が森でも、流石にこの国の商業街ですから、沢山の人が行き来しますからね~」
クロートー「そうですわ、王城がある王都に次ぐと言われる大きな街なのですから」
その通りなのだが、大通りは馬車が四台が横並びで走れそうなほど広く、沢山の商店が建ち並び、沢山の人が行き来している。
そうなんですわ、人なんですわ大多数が、エルフさんが少ない! 人が九割近くだ、たまに見かけるエルフさんと、冒険者であろう姿の獣人さんとドワーフさん、まぁ街が、大国と教国から延びる大きな街道がこの街に繋がっているからだが、なんか釈然としない、しないまま、屋台も見つけてないのに冒険者ギルドを見つけてしまった。チッ!
まりあ「あはは、ユタさんそんな嫌そうな顔しないで行きますよ」
なでなで
撫でられるほど顔に出ていた様だ。
俺達は冒険者ギルドへ入り、依頼が貼ってある左側の壁際へ向かうが、夕方の買い取りラッシュ出て込み合っているため、掲示板が見えないほどだ。
人をかき分けたどり着き、見つけたが戻るのもまた、そんなこんなで疲れはてたが、受け付けカウンターへようやくたどり着いた。
アトロポスが前に出る。
「今回はアトロポスの番やね」
まりあ「そうみたいですね、あの三人の間で色々な順番が決められてそうですね、隠し部屋にしても順番がありましたし」
「やね、喧嘩せず仲良くしてくれて良かったよ、三人とも全て生まれ育ちが違うからね」
まりあ「それは言えてますね、ここに地球からの子と、もう一つの星からの子が加わったりして(笑)」
「いやいや、ってか召喚があるとしたらこの国か?」
まりあ「別の大陸は無いのですか?」
「はっ! せや、他の大陸の事考えてなかった······」
ナビ『残念ながら······大きな大陸がもう一つと、島国がありますね♪』
まりあ「あるみたいですね(苦笑)」
クロートー「島国は楽しみですわ! なんでも、あっ、手続きが終わったようですわね」
アトロポスがこしょこしょと
アトロポス「黒貨偽物しかありませんよ」
俺達もこしょこしょと
「「マジかぁ~」」
ナビ『ここの領主の所には黒貨十一枚ありますね(笑)』
「盗賊ギルド?」
ナビ『正解! なのでポイントしましたから、報酬を貰う時に入れ替えしましょう♪』
「「賛成♪」」
カウンター前でこしょこしょしてたので、受け付けの方達にじろじろ見られたが、俺達は冒険者ギルドを出て路地裏を探しながら大通りを避けて一本入った通りに移動。
そこにはまた、デカい教会が建っている。
まりあ「また、悪どい事をやって儲けているのでしょうね」
「だろうな、ほら見ろ、ぶよぶよ太った白ローブしかいやんし」
まりあ「ほんとですね(苦笑)」
夕方で、隣接の豪華かな建物に、教会から出てくる人が入っていく。
まりあ「教会の宿舎なのでしょうか? 高級宿みたいですね」
「神眼! あぁ~! マジかぁ~!」
まりあ「どうしました? 神眼! あらぁ~転生さんですね~奴隷になってますしって! 御神! ユタさん! あの娘って!」
「俺の弟の娘やねん! 召喚された次の日、日曜にお葬式に行く事になってた娘や! ナビ、ポイント御願い」
ナビ『はい、ポイントしました』
「路地裏を探すよ」
「「はい!」」
虎鉄とタマもフードから出てき走り出す、するとすぐに
タマ(こっちにゃ! 見つけたにゃ!)
タマが念話で呼ぶ方に走る。
タマが路地裏の入口で俺達を待っており、そこへ俺達は走り込んだ。
そしてすぐさま周りの確認をして
「転移!」
パッ
「きゃ!」
「奴隷解除!」
転移してきた瞬間に奴隷を解除。
「あれ? ここって外?」
「こんにちは、勇死ぬ前ぶり、勇大だ」
勇「へ? 勇大のおっちゃん? あれ?何で若いん? 勇大お兄ちゃんって言わなあかん?」
「おっちゃんでええよ、転生してるとはビックリやわ、しかもエルフて」
勇「おっちゃんは人間に転生したんやね、若返って良かったやん! 凛々しゅうて、惚れてまうやん! 嘘やけど(笑)♪」
「前はシブいでって言ってたな、そのフレーズ、また聞けて嬉しいわほんま、ってか俺は召喚やねん」
勇「おっちゃん、そっち系の漫画は読んでなかったからビックリしたやろ」
「そりゃな、知らん訳でも無かったけど内容はなぁ、読んでなかったし、神様には会うしで」
勇「おっちゃんも猫助けてた口なんやろ?」
「お前もな、とりあえず、教会からは助け出したし、俺達と来るやろ?」
勇「うん! せやけど······」
「なんかあるんか? 奴隷なら解除したで」
勇「ちゃうねん、教会の孤児院って奴隷ばっかの所やから私だけ助かるのも気が引けてな」
「ナビ、何人くらいいる?」
ナビ『十八人ですね、したが五歳から上が十五歳までいます』
勇「え? おっちゃん独り言は寂しいから私が相手になったるよ?」
「ありがと、十八人いるんやろ?」
勇「へ? せやよ、お姉さん達は可哀想やねん色々やられてるみたいやし」
まりあ「ああ! ユタさんが怒りの顔になりました!」
タマ「ダメにゃ、教会壊滅、違うにゃ消滅するにゃよ!」
「「手伝います!」」
虎鉄「マスターやりましょう!」
「ナビ、この星の教会全てお宝セット建物も全て! 奴隷になっている犯罪奴隷以外全ては秘密基地へ転移させる!」
ナビ『はい! 十分いえ、五分お待ちください!』
勇「え? え? 何今の声?」
まりあ「大丈夫ですよ、勇ちゃん、ちょっと教会が無くなるだけですから(笑)」
クロートー「そうですわ! 悪は滅びるものですわ!」
勇「残った教会関係者はどうしはるの?」
まりあ「たぶん転移させると私は思います!」
虎鉄「全員煮干し3号ですね」
タマ「凶悪なのは上にゃ!」
ナビ『整いました!』
「ありがと! 収納! 転移!」
少しはなれた所で
ドサッドサッドサッ
と何かが落ちる音と
「ギャー!」
「ウガー!」
「足が折れとる!」
「あがががが!」
などの叫び声が聞こえる。
「ナビ、この教会の関係者は全てポイントして、違う神を奉っていても、やってる事が一緒なら、煮干し三号へ飛ばすよ」
ナビ『精査してポイントしますから時間を少し下さい』
「了解、皆、秘密基地へ行くぞ、転移!」
パッ
俺達はツリーハウスのテラスへ転移したが、教会で奴隷になっていた人達は木の根元に大量にいる。
まりあ「はわわわ!ユタさんまずは奴隷解除しないと! 湖を渡ろうとしている人がいますよ足突っ込みかけてます!」
「ヤバっ! 奴隷解除! ほいっと!」
ギリギリ間に合ったが、もう少しで湖に入る所だった。
「何人いるの?」
ナビ『八万六十三人ですね、この島ではいささか小さいですね、魔獣の森を開拓してしまいましょうか? それとも魔の森でしょうか』
「ん~まったり? 聞こえる?」
『はい』
「8万人程やけど移住出来るかな?」
『可能です 既に十万人は住める街になりました 周囲に田畑も収穫出来る物もあります 川 湖 海の方までも開拓しています 鉱山から出土した貴金属も今の貨幣に加工してあります 獣王国 アモルファス王国 教国へも街道が出来る状態ですからいつでも開国可能』
おい! 開国って!
「ま、まぁ、住めるなら良いか、ありがとうね、まったり今からそっちへ飛ぶね」
『はい 飛空艇二号艇も完成しております 水の中も大丈夫です』
「あはは、ありがとう!」
そんなのも造ってたのか(笑)
ナビ『あらあら開国ですか王様』
まりあ「ユタさん王様! 私は王妃!」
「いやいや王様なんかやだって! それより王命して転移やね」
俺は念話で
(王命である! 今から移る場所で生活を始めよ! お城以外は自由にして良い! 悪さはするな! 善き、良き事をやって行け! 何か要望があれば何でも城に言いに行け! 対処する! 今から使う魔法については如何なる方法を用いても他者に伝えることを禁止! 永続である!)
「まりあ、クロートー、アトロポス、ラケシス、怪我したり、汚された子達は再生させるよ」
まりあ「任せて下さい、全力で行きますよ!聖女の力を見せてあげましょう!」
「「はい!」」
まりあ「せ~の!」
「「再生! ほいっと!」」
手足の無くなっている者達もおり、数時間かかったが全員が怪我、病気全てが治り、精神に異常が出てた娘達は、精神耐性だけでは可哀想なので忘却の付与を施し、年長の二十歳だが女性をトップに百名のリーダーを選出し、八百名弱のグループを作った。
班分けは後でして貰うとして、グループ単位で城下町に転移してもらった。
ナビ『教会関係者は振り分け完了です。凶悪犯罪者、凶悪ではないが犯罪者、まともな人は少数ですがいました』
「ありがとう、凶悪犯罪者は上に転移!」
「犯罪者は煮干し三号へ転移!」
まりあ「ユタさんまともな人はどうしますか?」
「放っておこうか、この後悪さするなら仕方がないかな、お金も建物も衣服も無くなったからね、まともに周りの人達と付き合っていたら助けてもらえるんじゃないかな(苦笑)」
自業自得やし頑張ってね。
まりあ「ですね、これからどうしますか? 夜になってしまいましたが」
「ん~せや、もう一つの大陸は今は昼間?」
ナビ『残念ですが、もう夕方ですね、島国はお昼を回った所ですね』
クロートー「行きますの! 高速船で、一週間かかるほど遠くにある島国! 外務大臣が綺麗な海があってずっと夏らしいですわ!」
南国やね。
「行ってみるか、ナビ、表示頼める?」
ナビ『は~い♪ 良い屋台があれば良いですね(笑)』
「あはは、ありがとう、人影無し! 転移!」
パッ
「到着! ってか暑いな! カラっとしていて気持ちいい暑さやね」
ツナギの裾を巻き上げ、袖も巻き巻き。
実は巻き上げなくても、耐性が仕事をして快適だったりするが、周りは半袖の人達ばかりで目立ちそうだからである。
屋台を探しながら歩いていると、店先で魚や貝などを売ってる店があったのでよってみる。
カラフルな魚が並び、貝は見たこともない大きなものもあるしで買って海辺で浜焼! と思ってると
おっちゃん「目移りして決めきれなさそうな顔してるが、裏で食べられるぜ、浜焼の店もやってるからよ」
「マジすか! どうする? 屋台も捨てがたいが、浜焼の店もなぁ」
まりあ「私は賛成です! 焼きましょう! 食べましょう!」
クロートー「私も賛成ですわ!」
うんうん
アトロポスもラケシスも賛成の様だ。
「よし! 五人やけどいけますか?」
おっちゃん「問題ないぞ、そこの路地から浜へ出れるから向こうで話してくれれば大丈夫だ」
「ありがとう!」
店の脇から入れる細い路地に入ると、そこには
「いなば、海だから来たのか?」
いなば「うん! ナビが教えてくれた! 頼んでおいたんだ、海とか釣り出来そうな時は教えてって」
いなばが竿を持って立っていた(笑)
「あはは、浜焼食べるつもりやったけど、いなばは食べたの?」
いなば「ちょっと前に食べたぞ! 葉月にお弁当作ってもらったから!」
満面の笑みである。
「そっか、俺達は食べるけど、釣りしてて良いよ」
いなば「う~んう~ん、浜焼とやらも気になります」
「少しくらい食べたら良いやん、ほら、海はすぐそこやし」
いなば「うん! そうする! 行くぞユタ!」
ミスリルと、オリハルコンで作った青い竿を肩にかつぎ元気いっぱい、ぴょんぴょん跳ねるように路地を進んでいく。
「俺達も遅れないように行くか!」
「「は~い♪」」
ちなみに、勇もついてきている。
父を探しに来て迷子になったシロシロにエサを何度かやったことがあるらしいから、確かめると、シロシロは覚えていたようだ。
補助もついているから、ついでにレベルアップさせる予定だ。
路地を抜けると、小さな浜百五十メートルくらいかな? と小さな磯があり、中々良い場所だ。
俺も思わず竿を出しかけたが、我慢し浜焼の受け付けに向かう。
「七人やけど大丈夫ですか?」
おっちゃん「いらっしゃい、大丈夫ですよ、そちらの大きな席にお願いしますね」
真っ黒に日焼けしたおっちゃんが、席を用意してくれるみたいだ。
店内に戻ったおっちゃんがバケツを二つ持って帰ってくる。
一つは炭の入ったバケツで、もう一つは貝が山盛り入ったバケツだ。
炭を俺達の席にある囲炉裏風のテーブルの中央に放り込む。
おっちゃん「生活魔法は使えるか?」
「はい、使えますよ」
おっちゃん「なら、炭に火をつけて、好きに焼くと良い、朝採りの巻き貝と、二枚貝は前日から砂抜きしてあるから砂を噛むことも無いぞ、ほら、酒か醤油だな、かけて食べてくれ、バケツいっぱいで大銅貨二枚だ」
「安いな!」
おっちゃん「あははは! そこの磯で採れるからな、毎朝俺の日課だ! 良い小遣いになるぞ」
貝採りが日課か、そう言うのも良いよな。
俺は炭に火さんを放り込み、網をかぶせる。
網が焼けて来たので貝を焼いていく。
スキレットも脇で熱しアサリを入れ酒蒸しにしてしまおう。
つまんで、釣りをしてまた、食べて、おにぎりも追加して、途中でおっちゃんも加わったりしてお酒を飲んだり、酔っぱらいが暴れて浜に入ってきたから切猫の鞘付きでペシペシシバいたりと、日が沈みかけるまでその浜焼のお店に居座り、また来ると約束し店を出てエルフの国に転移した。
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