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第二章 黒猫の恋人
第60話 合間の時間に※
しおりを挟む家に着くなり弦は、堪らない、と熱い吐息を漏らし、私を横抱きに抱き抱えながら激しいキスの雨を降らせた。
たっぷりと舌を絡ませ、上顎の裏を舌先で舐られると、ビクビクと身体が跳ねる。
快感を追うことに夢中になり息をするのもままならない程の激しいキスに、頭の芯が痺れてクラクラした。
「んっ……ふぁ……げ、んんっ……」
「名月…名月……愛してる……」
「……私も……んっ……あぁぁっ」
私を抱き抱え深いキスをしながら、弦は片手で器用に寝室の扉を開ける。ぽすんとベッドに降ろされても私は弦の首に腕を回したまま、離れることなく弦の唇を貪りつづけた。
その様子に、弦はネクタイをシュルっと抜きながら、目を細めて顔を綻ばせる。
「…っは、名月。激しいなぁ…」
「んっ……嫌?」
私が弦のメガネを外して情欲に濡れた弦の瞳を見つめると、弦は私の頬を愛おしそうにするりと撫でちゅっと唇にキスを落とす。
「ふっ、嬉しい……大歓迎だよ…」
そう言うと、再び弦からの激しいキスが降り注ぐ。
キスをしながら弦が私のブラウスのボタンをプチプチと外し、私が弦のワイシャツのボタンを外した。
ふたりの荒い息とリップ音が響く中、服を脱ぐのももどかしい程お互いを求め合い、舌を絡ませちゅっちゅっとキスを贈り合う。
弦は私のブラウスと下着を剥ぎ取ると、胸をやわやわと揉みしだき、首筋に唇を這わせた。
弦の唇が肌に触れる度に、お腹の奥がきゅんと疼いて、身体が火照り熱くなる。
弦が柔らかい乳房をキツく吸い上げるとピリピリっとした刺激が背筋を走り、蜜壷からトロリと蜜が溢れた。
「はぁん……」
私の口から甘い吐息が漏れ快感に背筋を仰け反らせたところに、弦は背中に腕を回して抱きしめる。
ぎゅっと身体が密着し、お腹の当たりに弦の熱く固く滾ったモノを感じると蜜壷からこぽこぽっと蜜が溢れ、お尻を伝ってリネンを濡らした。
お腹の奥がきゅんきゅん疼いて腰が落ち着かず、モゾモゾしていると、弦は唇を舌でペロリと舐めくすりと笑うと、耳元に唇を寄せ、耳たぶを食んだ。
「くすっ…名月、わかる?もう俺のガッチガチ……早く名月に挿りたくて堪らない……」
そう言うと弦は耳たぶをぴちゃぴちゃと舐めながら、身体を密着させたまま腰を前後に動かし始めた。
弦から出た先走りで、ぬるぬると肉棒が滑り擦れる感覚が刺激となり、子宮の奥がぎゅっと収縮する。
「あはっ、これ気持ちいいなぁ…もうこのままでいいかなぁ……ねぇ、名月は?どうしたい?」
「うぅ…このままは……いやっ……お願い…もう……」
涙目で懇願するも、弦は片口角をあげて意地悪そうに笑いながら私に訊ねる。
「……もう?何?ちゃんと言えないとあげないよ?」
弦の甘い甘い甘言にゾクゾクと快感が走り、私の思考はトロトロに蕩かされてしまう。
もはや、私の頭の中は羞恥心よりも快楽を欲する心が大半を占めており、身体の芯は弦が欲しいと切なく疼いてい止まらない。
「……挿れ…て?…弦が……欲し…いの……」
「ふふ、いい子。うん、いいよ…挿れてあげる。」
弦は満足そうに艶然と微笑むと、自身の熱い塊を蜜口に当て私の腰を持ち、滾った熱杭を一気に最奥まで貫いてきた。
「んんんあぁぁっ!!!ふかぁ……っんっ!!!」
弦の熱杭の先が子宮をノックすると、快感が電気のように全身を駆け巡り、息が止まる。視界にチカチカと星が散り、眦から涙が零れた。やがて、大きく息を吸い込むと、先程の強い刺激に蜜壷が痙攣し、中の肉棒をぎゅっぎゅっと締め付ける。弦が苦しそうに息を吐いた。
「…っくっ!きっつ……名月、締め過ぎ……。」
「はぁん……だっ…て……奥っ……あんっ!」
弦はより一層深く腰を押し付けて、子宮をグリグリと刺激する。感じる場所に当たり、足がガクガクしその度に嬌声をあげながら身体が跳ねる。
「ふふふ、蕩けた顔しちゃって…可愛いなぁ。名月は奥が好きなんだよね?さぁ、名月どうして欲しい?」
私の顔の横に手を付いて情欲をたっぷり含んだ瞳で私を覗き込む。
子宮の奥が熱く燻り、次の刺激が早く欲しくて疼いて仕方ない。快感を追いかけるのに必死な私は、弦の言葉の通り自分の要望を震えながら言う。
「あっ……弦、もっと……おっく、に…」
「奥に…なに?どうして欲しいか言って?」
弦はわかっている癖に、まだ言葉で言わせようとする。
しかし、与えられる快楽で思考がトロトロに蕩けきった私には、弦のその意地悪ですら甘い刺激となり、更なる快楽の深淵へと引き摺り混んでいく。
「……名月?奥を、どうしたらいいの?」
「… …キス…しながら、ゴンゴンって…奥……して…」
「ふふ……了解。」
そう言うと弦はペロリと私の唇を舐め、口を開けるように促した。
私は弦に促されるまま口を開くとぬるりと弦の舌が入ってきて、口腔内を蹂躙する。
同時に、腰を押し付けるようにしながら奥深くを力強く突かれ、鼻にかかった甘い嬌声をあげるも、唇を塞がれているのでその声は弦に絡め取られていく。
「ふぅぅぅんっ!!」
弦は少しずつ抽挿のスピードを上げて私を攻めたて、高みへ押し上げていく。気持ちいい場所にピンポイントで刺激を受け、私は啼きながら縋り弦の腰に足を絡める。
「はっ、はっ……名月……愛してるよ……もっと…もっと感じて……っ!!!」
切なそうに眉を寄せて一心不乱に腰を打ち付ける弦に、どうしようもなく愛しさが溢れ、きゅうっと子宮が収縮し絶頂感が這い上がってくる。
「げんんっ……も、イキそ……はぁぁぁんっ!!!」
「はっ…俺も……そろそろ限界……中に…出していい?」
「んっ……出して…あぁぁぁっ!!!」
「くっ……あぁ…イクよ……名月っ!!!!」
ぐっと強く腰を押し付けられその衝撃に頭の芯が痺れて達してしまった。全身が痙攣し、収縮する膣に勢いよく白濁が吐き出される。お腹の奥に熱が広がり、私はびくびくと体を震わせその感覚に酔いしれた。
「あぁぁぁ……熱…いぃ……」
「はぁ、名月……ありがとう……愛してるよ……」
肩で荒い息をしている私の額にキスをすると、弦は繋がったまま私を抱き込むと横に倒れこんだ。
弦は顔中にちゅっちゅっとキスを降らせ、そして首筋まで唇を滑らせていくと、項の辺りを軽く吸い上げた。
「んっ…弦……だめっ……」
「名月……痕つけたら、怒る?」
首筋に顔を埋めながら、弦が訊ねる。
その間も弦は首筋を軽く吸い上げたり、舌を這わせたりと私の思考を絡めとる。
「ねぇ、だめ?痕…付けたいな……。」
その懇願するような声音に弱い私は、断る事ができない。
それならせめて、見えない所にお願いしたいと弦に言った。
「見えない所で……お願い……」
「ありがとう……んー、目立たないようにするね。」
そう言ってにっこりと笑った弦は、思いっきり私の項に吸い付いた。
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