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五章:強化合宿
結果やいかに!?
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「神屋さん、おはようございます。」
「おはよう。今日もしかしたらスタッフコーデの結果が出るかもしれないよ。」
わかり次第知らせるよ、と言って一旦バックルームに入った。
おお…とうとう!
撮影した直後に刈谷さんのことがあって、その衝撃で緊張する暇もなく月曜日を迎えた。
朝からお昼過ぎまで本社では色んな会議が行われていて、夕方頃になると会議で決まった内容が一気にメールで届く。
多分その中にスタッフコーデの結果と刈谷さんの処分内容もあるだろう、ということだった。
今日は夕方までずっとソワソワしてしまいそうだな…なんて思ってたけど甘かった。
午前中は入荷が大量にあって、結局ソワソワする暇はなく慌ただしく過ごした。
彰がパッキン(段ボールのことを何故かパッキンと呼ぶ。語源は謎…。)から商品を出して、どんどんレジカウンターに積み上げていく。
それを私がひたすら袋から出してハンガーにかけていくという作業で終わった。
本来なら刈谷さんも出勤で三人がかりでするはずだった作業を二人でこなす。
お昼に店長が出勤して入れ替わりで休憩に入った。
「疲れた…。」
食堂に着いて座った瞬間、思わず呟いてしまった。
例えギスギスしていても、今日ばかりは刈谷さんにも居てほしかったくらいだ…。
お茶を一気に飲み干しておかわりを注いでまた席に着く。
そこでやっと落ち着いてきて、お弁当を出した。
そういえば今日は瑠偉くん休みだから、神社行ってるかな?
神様、瑠偉くんに気付いてくれるといいけど…。
しかし瑠偉くんが神社好きだったとは意外だ。
きっかけはなんだったんだろう?あんまり詳しく聞けなかったから、また話できる機会があればいいな。
休憩が終わって再び入荷した商品と戦うことになる。
店長と彰が揃うと一気に作業のスピードが上がるから本当にすごい…大量に積み上げていた商品が全てハンガーにかかっていた。
店長が事務作業のため一旦バックルームに入る。
私は彰の指示通りに店頭のラックに出していった。
量が多いだけに指示を覚えるのも大変だ。
そんなこんなで午後からもあっという間に過ぎていき、いつの間にか16時を過ぎていた。
「相原さん、レジに集まって。」と店長から声がかかって、やっと夕方になったことに気付いた。
「まず刈谷さんのことだけど、とりあえず今週いっぱい謹慎。
ただ…もともと店頭での態度に改善が見られなかったから、復帰したところであまり期待はできないわ。」
復帰しても態度が改善しない場合にはやっぱり異動の話を進めることになるんだそうだ。
「それで来週の月曜日、本来は刈谷さんが休みだったんだけど…神屋くんが今週ずっと出勤してくれているからシフトを変えようと思っています。
神屋くんに休んでもらって刈谷さんが出勤ということで、後で私から刈谷さんに伝えておくわ。」
「ありがとうございます。」と彰が呟いた。
もし月曜日に休まなければ12日連勤になってしまう。
「こうなったことには責任があるから」と、彰自ら引き受けたことらしいけど…それでも12日連勤(しかもその間に週末2回)は大変だ。
「それとスタッフコーデなんだけど…。」
と切り出されて一気に緊張が走る。
「もうサイトに掲載されてるということだったから確認したんだけど…打海くんは全てのコーデを採用されたわ!
相原さんも2コーデ採用よ!」
おおおおお!!!採用された!!!
「どのコーデですか!?」
と店長に飛びつくと、「はいはい、落ち着いて…」と笑ってスマホの画面を見せてくれた。
彰に薦められて撮った柄ボトムのコーデとTシャツワンピが載っていた!
でも…唯一自分で考えたカラーパンツのコーデが不採用だ…。
「画像はプリントアウトして店頭でも掲示していいということだから、これもあとでパネル作っておくわね。
接客の時にバンバン活用して!」
「かしこまりました!」
うーん…嬉しいんだけど…。
自分コーデが採用されなかったことが少しショックだ…。
「おはよう。今日もしかしたらスタッフコーデの結果が出るかもしれないよ。」
わかり次第知らせるよ、と言って一旦バックルームに入った。
おお…とうとう!
撮影した直後に刈谷さんのことがあって、その衝撃で緊張する暇もなく月曜日を迎えた。
朝からお昼過ぎまで本社では色んな会議が行われていて、夕方頃になると会議で決まった内容が一気にメールで届く。
多分その中にスタッフコーデの結果と刈谷さんの処分内容もあるだろう、ということだった。
今日は夕方までずっとソワソワしてしまいそうだな…なんて思ってたけど甘かった。
午前中は入荷が大量にあって、結局ソワソワする暇はなく慌ただしく過ごした。
彰がパッキン(段ボールのことを何故かパッキンと呼ぶ。語源は謎…。)から商品を出して、どんどんレジカウンターに積み上げていく。
それを私がひたすら袋から出してハンガーにかけていくという作業で終わった。
本来なら刈谷さんも出勤で三人がかりでするはずだった作業を二人でこなす。
お昼に店長が出勤して入れ替わりで休憩に入った。
「疲れた…。」
食堂に着いて座った瞬間、思わず呟いてしまった。
例えギスギスしていても、今日ばかりは刈谷さんにも居てほしかったくらいだ…。
お茶を一気に飲み干しておかわりを注いでまた席に着く。
そこでやっと落ち着いてきて、お弁当を出した。
そういえば今日は瑠偉くん休みだから、神社行ってるかな?
神様、瑠偉くんに気付いてくれるといいけど…。
しかし瑠偉くんが神社好きだったとは意外だ。
きっかけはなんだったんだろう?あんまり詳しく聞けなかったから、また話できる機会があればいいな。
休憩が終わって再び入荷した商品と戦うことになる。
店長と彰が揃うと一気に作業のスピードが上がるから本当にすごい…大量に積み上げていた商品が全てハンガーにかかっていた。
店長が事務作業のため一旦バックルームに入る。
私は彰の指示通りに店頭のラックに出していった。
量が多いだけに指示を覚えるのも大変だ。
そんなこんなで午後からもあっという間に過ぎていき、いつの間にか16時を過ぎていた。
「相原さん、レジに集まって。」と店長から声がかかって、やっと夕方になったことに気付いた。
「まず刈谷さんのことだけど、とりあえず今週いっぱい謹慎。
ただ…もともと店頭での態度に改善が見られなかったから、復帰したところであまり期待はできないわ。」
復帰しても態度が改善しない場合にはやっぱり異動の話を進めることになるんだそうだ。
「それで来週の月曜日、本来は刈谷さんが休みだったんだけど…神屋くんが今週ずっと出勤してくれているからシフトを変えようと思っています。
神屋くんに休んでもらって刈谷さんが出勤ということで、後で私から刈谷さんに伝えておくわ。」
「ありがとうございます。」と彰が呟いた。
もし月曜日に休まなければ12日連勤になってしまう。
「こうなったことには責任があるから」と、彰自ら引き受けたことらしいけど…それでも12日連勤(しかもその間に週末2回)は大変だ。
「それとスタッフコーデなんだけど…。」
と切り出されて一気に緊張が走る。
「もうサイトに掲載されてるということだったから確認したんだけど…打海くんは全てのコーデを採用されたわ!
相原さんも2コーデ採用よ!」
おおおおお!!!採用された!!!
「どのコーデですか!?」
と店長に飛びつくと、「はいはい、落ち着いて…」と笑ってスマホの画面を見せてくれた。
彰に薦められて撮った柄ボトムのコーデとTシャツワンピが載っていた!
でも…唯一自分で考えたカラーパンツのコーデが不採用だ…。
「画像はプリントアウトして店頭でも掲示していいということだから、これもあとでパネル作っておくわね。
接客の時にバンバン活用して!」
「かしこまりました!」
うーん…嬉しいんだけど…。
自分コーデが採用されなかったことが少しショックだ…。
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