悪役令嬢に転生しましたので、主人公をバッドエンドに叩き込んでやりますわっ!!

「なによこれぇーーーーーーーっ!!」

アラサー高校教師の野江 水流(31)は、ある日目が覚めると、そこは見知らぬ部屋だった。

高校生の頃から面倒見が良く周囲から恋愛マスターと呼ばれ、数多の恋の相談を受けていた彼女。
その実、豊富な恋愛知識は全て恋愛漫画や恋愛小説からの受け売りで、また自分の好きになった男の子は、ことごとくその相手との橋渡しをお願いしてくる同級生や後輩が現れると言う呪われた運命に嘆く毎日だった。

溢れ出る恋愛欲求のはけ口として、ますます恋愛漫画や小説に嵌って行った彼女だったが、最近は乙女ゲーにも手を出す始末。
忙しい高校教師生活を送る中、珍しく何もない三連休が取れた為、たまたま寄った中古屋で見知らぬ乙女ゲーを手に入れたので、休みはそのゲームの全ルート攻略に費やす事にした。

三連休の最終日、やっと全ルート攻略した事に喜びそのまま寝てしまった彼女だが、目が覚めるとそこは先程まで遊んでいたゲームの中。
さらに自身は主人公ではなく、悪役令嬢だった。

「私の取り巻き達を主人公なんかに譲ってやるもんですか!」

今まで人に好きな人を譲ってきた人生に決別する為、主人公をバッドエンドルートに叩き込む事を決意する。
そんな彼女の物語です。

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