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第九話

仲間がいたよっ!!

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 神様こと、ミシェルが天国に旅立った三日後のこと、リクは放心状態で空を観ていた。それは、どこか切なそうに見えた。

…………だから言おう。神様!マジで早く帰って来いっ!リクがいつも死んだ瞳をしているんだ!!俺にはどうにもできんわ!頼むっ!!を空に向かってお願いしていた。
 
 あと、一つご報告が。佐藤と鈴木の無罪が分かって、釈放されました!!あと、まぁ佐藤と鈴木にファンが出来てきています。あの人のテクニックが良いんだよ~、やら、スズキさんの具合ヤバい!!マジで最高なんだよ!あぁ、スズキさん、俺と結婚してくれないかな~、等多数の情報を耳にしました。彼らは王子の件以来、俺を好きとは言いません。何かあったのは明白なので考えることは止めておきます。
怖いので…………

 神様がいなくなってから少し空気が悪いので今、外出しています。新しい本屋を探しにっ!!

「う~ん…………こう言う系は前世で見てるんだよなぁ~。あっ!これは良いかもっ!」

 あ、一つ言っとくよ?お金は前に村を救った(ほとんど神様のお陰だけど…………)クエストで割り勘したお金だからね!

「最後に泣かす系のBLってこう、グッと来るよな~。あ、これ続編もあんの!?どこだっ!」

 まぁ、楽しいんだけど。楽しいけど、なんか複雑なんだよね。心境が、だってリクは悲しんでるのに俺は悲しい気持ちになれないし…………

「まぁ、早く買って帰ろう。」

優一はレジに向かった。

「いらっしゃいませ。三点ですね、………お会計は2Gと16Kですね。」

 ゴールドはG・千円、キールはK・十円や百円、一円などの小銭として、そして、万の場合は金貨になっている。なぜだかしらんけど………

その間に、店員は会計分の金額を計算し、小銭を渡してくれた。

「っ!あ、あのお客様。お名前聞いてよろしいでしょうか?」
「え?あ、はい。優一と言います。」

優一の名前を聞いたのは焦げ茶色の髪をした日本人で言えば二十歳位の顔をしていた。顔は中性的な顔立ち。モデルとかにいそうなタイプだ。

「黒髪って珍しいですね。優一さんの地方は黒髪の人が多いんですか?」
「え、ええ、まぁ…………」

ーなんなんだろう、この人。やけに話かけてくるな。なんか企んでる、とかかな?

 慎重に話すことにしよう。

「もしかして“ニホンジン”ですか?」
「えっ!?」

ーな、なんで分かったの!?俺、口に出して無いんだけど!?

「よ、良かった~。俺も日本人なんだ!」
「ええっ!!??」

店員さんが日本人と発覚した件についてどうなる?
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