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第八話

私を差し置いてっ!!ちっとは物語進めろよっ!?

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『バタンッ!』

「サトーっ!!」

鈴木は勢い良く扉を開くと、近くにいた佐藤に抱きついた。

「うわっ!?な、なんだよ。気色悪っ!」

「田中さんの…………意外に、デカカッタ…………」
「ブッ!!!!」

※今現在の佐藤の状況

「.∵・(゚ε゚ )!!!!」

まさにこれです。

「な、なに言ってんだっ!!!」
「マジでだってっ!!!ほ、本当お前ぐらいの大きさだったんだよっ!!」

嘘だ~と言いながら興味を持つ佐藤。鈴木は興奮しきっていた。



ーーーーー
「ひひ、ひひひひひ………………」

怪しい感じになっている………正体はミシェル。

「これで………だいじょお、ぶ…………」

『バタンッ!!』

それを見ていた人影が一人…………

「あの、大丈夫ですか?てか、早く会わせて下さい。」

倒れたミシェルを人差し指で頬っぺたを突くと、首をかしげながら呟いた。

「…………死んでる?いや、寝てるな…………」

ミシェルの寝ている様子を見ながら人影は微笑んだ。

「ふふ………これでまた、会えるね…………“ニイニ”…………」



[ 宿屋 ヘドリン ]
ここは本来なら優一達が泊まる宿だったのだが…………

ー…………こ、これは、いったい何事?

宿屋の店主、マヤ・ヘドリンは不思議な光景。いわば本来いるはずのない“客人”に驚いている。

ーあの人はアルツホート国の第一部隊の騎士団長、ラウデビット・マルティリア様とその副団長のサディ・フェール殿………どれもかしこも良い男♡………じゃなかったっ!!なぜ、私の宿屋にっ!?

まさか知るよしもないですよね?だって優一探すためだけに手配したんですからね…………王子が。

そんなことを知るよしもないラウデビットとサディは王子がなぜ、一人の男を守りたいのかが分からなかった。

ーま、まさか、王子がたらしこまれたのか?しかし、王子は特別な訓練をやってらっしゃる。そんなことあるはずが……………(ラウデビット)

ーひひっ!!まさかあの王子が堕ちるとはね…………ふふ、実に面白いっ!!……………(サディ)

?サディの様子がおかしい。何かあったのだろうか?サディの目線の先にはマヤがいる。

ー?な、なぜこちらを見ているのでしょう?

「そこの美しいキミっ!!!」
「えっ?」

マヤは周りをキョロキョロ見回すが誰もいなかった。

ー…………私?…………いやいや、まさか~っ!………まさか、だよ、な?………ウソ~!?

「私ですか?」
「そうだっ!!」

ー……………えっーーーーーっ!?

驚くのはマヤだけではなく、ラウデビットもだった。

ーはっ?…………お前、今は王子直々の仕事の最中だろっ!?

だよね~、分かるわ。まぁ、マヤさんはサディに口説かれています。…………物語進んでねーーーっ!!!
    





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