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10話 呼び出された令嬢:エミィ、真実を知る
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「そうねえ……、あなた、今度剣闘大会が開かれることはご存じ?」
「え、ええ。確かアレリア様との婚約権が優勝賞品って……」
「そうよ。あなたならそんなのを勝手に優勝賞品にするような人のこと、好きになれるかしら? それが答えね」
「勝手……? 本当ですの? エミィ、アレリア様が言い出したのかと思っていましたわ」
「何故わたくしがそんなことをしないといけませんの?」
「だって、エミィがアレリア様を追い出したから。またマルク様とまた婚約し治すために、自分との婚約権をかけて大会を開くのかと……」
エメリーヌの考察は意外にも筋が通っていた。
アレリアはため息をつき、ついでに眉間を揉んだ。
「そうね。確かにそれなら救いがあるわね……。でも現実は違うの。そこの王太子殿下が勝手に開催して勝手にわたくしを優勝賞品にしたのよ。中止してくれと頼んでもしてくれず、どんなに説得してもが自分が優勝するから安心しろと開き直るばかり」
そこまで一気に言って区切り、アレリアは間をとって続ける。
「あなた、そんなにマルク殿下と婚約したいのなら大会に出てマルク殿下を破るっていうのはどうかしら? その、犬に強い女王ならそれもできるでしょう?」
「野犬の群れの王な。アレ姉は女の方が好きなのか? だから俺の想いを受け入れてくれないのか……。しかも好みがエメリーヌ。確かに俺とはまったくタイプが違うぜ」
「早とちりはやめてくださいませ。ええとつまり、あなたが優勝すれば、あなたがマルク殿下と婚約できる可能性も高まるんじゃないかしら。少なくともわたくしと婚約しているマルク殿下とよりはね」
「え……?」
エメリーヌがまたきょとんとしている。
ちょっと言い回しがややこしすぎたか。
「つまりマルク殿下とわたくしの婚約を阻止するということよ。他人任せにするよりは、あなたはお強いらしいですし、ご自分で出たほうがいいんじゃなくて?」
「そういうことか。ま、無理だな。今度の剣闘大会は女は出場禁止にしたから」
それに、とマルクはエメリーヌにごく自然な感じの視線を送った。
「お前の親父さん、いい将軍だよなあ、忠義心厚くてさ。……その辺分かってるよな、エメリーヌ? 未来の王様にお前が勝っちゃったらどうなるか、くらいは」
エメリーヌは可愛らしい顔を泣きそうにくしゃっとさせる。
「マルク様、エミィは……」
「騎士エメリーヌ、未来の王に忠義を見せろ。さあ、保健室行くんだろ? 怪我してるのは事実なんだから。とっとと手当するぞ」
「殿下、彼女を傷つけたのはわたくしですので。それを踏まえた上でのお取りはからいを――」
「分かった分かった。エメリーヌの親父さんは立派な騎士で、忠義心の厚い立派な将軍だ。まさかその娘が浅はかな罠で将来の王の妃を罠にはめようとなんかしないだろうよ」
「その通りですわ。殿下のご慧眼には感服いたします。騎士達も我ら貴族も殿下に仕える未来が確約されていることがとても誇らしいですわ」
「そうそう、騎士も貴族もみんなが俺をたたえて我が国は歴史上希見る発展をし、かと思ったらなんやかんやあって分裂したり刃傷沙汰を捏造してみたり庇ったりくっついたりでああ国同士って男女関係に似てるよねってやっかましいわ!」
やはりちゃんと事実を把握はしている。この辺りはさすが王太子といったところか。
まあ、ノリツッコミみがうるさいが。
「やかましいのは殿下ですわ」
「え? なんか言ったか?」
「なにも」
「ぁ……ぉ…………」
エメリーヌが震えながら、なにかを小さな声で言った。
「え? なんですって?」
「アレリア様のお人好しー!」
叫んだかと思うと膝のバネをきかせて一気に立ち上がり、その勢いのまま教室をダッシュで出て行ってしまった。
「なんだ?」
マルクが呆気にとられたように言う。
「さあ……」
アレリアも首を傾げるばかりである。
とりあえず、保健室の方向に走っていったので保健室に行ったのだと思いたい。
アレリアはふうっと息をつくと、マルクに向かって跪いた。
何にせよマルクの協力なくしてはエメリーヌを逃がすことはできなかった。ここは素直に礼をするのが令嬢というものである。
「殿下、ありがとうございます。そしてご無礼をお許しくださいませ。お叱りはなんなりとお受けいたしますわ。どうぞ、今度こそ婚約破棄なさってください……」
「立て立て。誰がするかよ、惚れ直したわ」
「あなたのことかなり悪しざまに言った自覚がありますのに。変わったお方ですこと」
立ち上がりながら冷たく言い放つアレリアに、マルクはニヤリと笑った。
「俺はアレ姉のほうが変わってると思うぜ。なんで嘘ついてまであいつのこと守るんだ? あれだけ敵意向けられてるのにさ」
「……自分でも、よく分かりませんわ」
アホすぎて心配になるとはいえ、アレリアを罠にはめようと自らを傷つけすらするような少女である。何故助けてしまったのか……。
「ですが、あの子は悪い子ではないような気がします。好きな人に一途だったり夢に燃えたりするのは悪いことではないでしょう?」
「そのためにライバルを罠にはめて破滅させようって魂胆の女が悪い子でなかったらなんなんだって話だがな」
「そうですわね……」
アレリアは本日何度目かも分からないため息をついた。
自分が甘いのはもう自覚している。
甘いからこそ前世をあんな悲劇で終わらせてしまったのだ。
裏切られても最後の最後まで信じていた、前世の甘いアレリアは今世のアレリアと同一人物だ。中身は同じ。いくら前世の最後で何もかもに絶望しようとも、結局、人に対して甘くなってしまう。根っこの部分は変えられないらしい。
「……彼女が刃物によって傷ついたのは事実です。その傷に免じて今回は見逃す、でも次はない――こんなところでいかがですかしら」
「いかがかって、俺に聞かれてもな。まあどうせ次もなんのかんの許すと思うぜ、アンタのことだから」
そしてマルクは本日一番に楽しそうに顔を輝かせて爽やかに笑った。
「信じて裏切られて、信じて裏切られて。それでも信じるんだろ? よく飽きないな。それじゃ利用されて終わりだぜ、アレ姉」
美少年顔で意地の悪いことを言うものだ。
そんなのアレリアだって分かっている。
だから逃げると決めたのだ。結婚からも、恋愛からも。
今回だってそうだ。
アレリアはマルクとは結婚しない、恋愛もしない。
だから。
そろそろ、本当に潮時なのかもしれない。
「え、ええ。確かアレリア様との婚約権が優勝賞品って……」
「そうよ。あなたならそんなのを勝手に優勝賞品にするような人のこと、好きになれるかしら? それが答えね」
「勝手……? 本当ですの? エミィ、アレリア様が言い出したのかと思っていましたわ」
「何故わたくしがそんなことをしないといけませんの?」
「だって、エミィがアレリア様を追い出したから。またマルク様とまた婚約し治すために、自分との婚約権をかけて大会を開くのかと……」
エメリーヌの考察は意外にも筋が通っていた。
アレリアはため息をつき、ついでに眉間を揉んだ。
「そうね。確かにそれなら救いがあるわね……。でも現実は違うの。そこの王太子殿下が勝手に開催して勝手にわたくしを優勝賞品にしたのよ。中止してくれと頼んでもしてくれず、どんなに説得してもが自分が優勝するから安心しろと開き直るばかり」
そこまで一気に言って区切り、アレリアは間をとって続ける。
「あなた、そんなにマルク殿下と婚約したいのなら大会に出てマルク殿下を破るっていうのはどうかしら? その、犬に強い女王ならそれもできるでしょう?」
「野犬の群れの王な。アレ姉は女の方が好きなのか? だから俺の想いを受け入れてくれないのか……。しかも好みがエメリーヌ。確かに俺とはまったくタイプが違うぜ」
「早とちりはやめてくださいませ。ええとつまり、あなたが優勝すれば、あなたがマルク殿下と婚約できる可能性も高まるんじゃないかしら。少なくともわたくしと婚約しているマルク殿下とよりはね」
「え……?」
エメリーヌがまたきょとんとしている。
ちょっと言い回しがややこしすぎたか。
「つまりマルク殿下とわたくしの婚約を阻止するということよ。他人任せにするよりは、あなたはお強いらしいですし、ご自分で出たほうがいいんじゃなくて?」
「そういうことか。ま、無理だな。今度の剣闘大会は女は出場禁止にしたから」
それに、とマルクはエメリーヌにごく自然な感じの視線を送った。
「お前の親父さん、いい将軍だよなあ、忠義心厚くてさ。……その辺分かってるよな、エメリーヌ? 未来の王様にお前が勝っちゃったらどうなるか、くらいは」
エメリーヌは可愛らしい顔を泣きそうにくしゃっとさせる。
「マルク様、エミィは……」
「騎士エメリーヌ、未来の王に忠義を見せろ。さあ、保健室行くんだろ? 怪我してるのは事実なんだから。とっとと手当するぞ」
「殿下、彼女を傷つけたのはわたくしですので。それを踏まえた上でのお取りはからいを――」
「分かった分かった。エメリーヌの親父さんは立派な騎士で、忠義心の厚い立派な将軍だ。まさかその娘が浅はかな罠で将来の王の妃を罠にはめようとなんかしないだろうよ」
「その通りですわ。殿下のご慧眼には感服いたします。騎士達も我ら貴族も殿下に仕える未来が確約されていることがとても誇らしいですわ」
「そうそう、騎士も貴族もみんなが俺をたたえて我が国は歴史上希見る発展をし、かと思ったらなんやかんやあって分裂したり刃傷沙汰を捏造してみたり庇ったりくっついたりでああ国同士って男女関係に似てるよねってやっかましいわ!」
やはりちゃんと事実を把握はしている。この辺りはさすが王太子といったところか。
まあ、ノリツッコミみがうるさいが。
「やかましいのは殿下ですわ」
「え? なんか言ったか?」
「なにも」
「ぁ……ぉ…………」
エメリーヌが震えながら、なにかを小さな声で言った。
「え? なんですって?」
「アレリア様のお人好しー!」
叫んだかと思うと膝のバネをきかせて一気に立ち上がり、その勢いのまま教室をダッシュで出て行ってしまった。
「なんだ?」
マルクが呆気にとられたように言う。
「さあ……」
アレリアも首を傾げるばかりである。
とりあえず、保健室の方向に走っていったので保健室に行ったのだと思いたい。
アレリアはふうっと息をつくと、マルクに向かって跪いた。
何にせよマルクの協力なくしてはエメリーヌを逃がすことはできなかった。ここは素直に礼をするのが令嬢というものである。
「殿下、ありがとうございます。そしてご無礼をお許しくださいませ。お叱りはなんなりとお受けいたしますわ。どうぞ、今度こそ婚約破棄なさってください……」
「立て立て。誰がするかよ、惚れ直したわ」
「あなたのことかなり悪しざまに言った自覚がありますのに。変わったお方ですこと」
立ち上がりながら冷たく言い放つアレリアに、マルクはニヤリと笑った。
「俺はアレ姉のほうが変わってると思うぜ。なんで嘘ついてまであいつのこと守るんだ? あれだけ敵意向けられてるのにさ」
「……自分でも、よく分かりませんわ」
アホすぎて心配になるとはいえ、アレリアを罠にはめようと自らを傷つけすらするような少女である。何故助けてしまったのか……。
「ですが、あの子は悪い子ではないような気がします。好きな人に一途だったり夢に燃えたりするのは悪いことではないでしょう?」
「そのためにライバルを罠にはめて破滅させようって魂胆の女が悪い子でなかったらなんなんだって話だがな」
「そうですわね……」
アレリアは本日何度目かも分からないため息をついた。
自分が甘いのはもう自覚している。
甘いからこそ前世をあんな悲劇で終わらせてしまったのだ。
裏切られても最後の最後まで信じていた、前世の甘いアレリアは今世のアレリアと同一人物だ。中身は同じ。いくら前世の最後で何もかもに絶望しようとも、結局、人に対して甘くなってしまう。根っこの部分は変えられないらしい。
「……彼女が刃物によって傷ついたのは事実です。その傷に免じて今回は見逃す、でも次はない――こんなところでいかがですかしら」
「いかがかって、俺に聞かれてもな。まあどうせ次もなんのかんの許すと思うぜ、アンタのことだから」
そしてマルクは本日一番に楽しそうに顔を輝かせて爽やかに笑った。
「信じて裏切られて、信じて裏切られて。それでも信じるんだろ? よく飽きないな。それじゃ利用されて終わりだぜ、アレ姉」
美少年顔で意地の悪いことを言うものだ。
そんなのアレリアだって分かっている。
だから逃げると決めたのだ。結婚からも、恋愛からも。
今回だってそうだ。
アレリアはマルクとは結婚しない、恋愛もしない。
だから。
そろそろ、本当に潮時なのかもしれない。
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