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やっぱりなにか
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それからおーちゃんの話も色々聞いた。
高校出た後、早朝はコンビニ夜は居酒屋でバイトしながらイラストの専門学校に通い、3年後にイラストレーターになったこと。
「うちは母ちゃんだけしかいねえし、そん時は母ちゃん病気しててほんっとに金がなくってよ。もっかいやれって言われてもぜってぇヤだな、あの生活」
今は主に生活のためにイラストの仕事は続けてるけど、いずれは油彩だけで食べていけるようになりたいんだって。
おーちゃんは苦笑いしながら言ったけど、俺も……そしてきっとしーちゃんも、まるで違う世界の話を聞いてるように本当には共感できなくて、ちょっとだけおーちゃんを遠く感じた。
だけど……なんか、すっごいかっこいいなって思った。
自分の力で生活して、自分の手で未来を切り開いてってるって感じが。
俺は自分が経済的に恵まれた家に生まれたことを本当に感謝してるしそこに不満は全然ないんだけど、この環境じゃおーちゃんが持ってる「生き抜く強さ」は持ち得ないもんね、やっぱり。
俺の周りには本当に素敵な大人がたくさんいるけど、おーちゃんは今までに出会ったことのないタイプの人。
しーちゃんが惹かれるのが、前よりももっと分かる感じ。
「ちょい、便所」
おーちゃんは立ち上がって、カウンターを回り込んだ向こう側へ行った。
ぐるりと見渡した店内はほぼ満席なのに、その割にほとんどの人が本を読んでるせいか、とっても静か。
ゆるやかに流れるジャズ風アレンジのBGMに紛れて微かなおしゃべりがさざ波のように聞こえてる。
「おーちゃんて、かっこいいね……」
本人がいたらちょっと気恥ずかしくて言えないことをぼそぼそと囁いた。
「だろ。すげーんだ、先生は。でも……実は俺も初めて聞く話ばっかだったの。瑞希だと話しやすいのかな。瑞希ばっか見てたしな……」
しーちゃんが少し寂しそうに言うのがちょっと胸にきゅんと痛くてさ。俺も途中で思ったから。おーちゃん、やけに俺にばっか喋るなあって。
「ほら、俺が初対面だから……気ぃ遣ってくれたんじゃない?」
「うん……そうかもな」
しーちゃんは小さく笑うと、カップを揺すってカフェオレをゆらゆらさせる。
「でもやっぱ……避けられてたんだなって思った。今日話してて。 俺……多分なんかしちゃったんだ……」
しーちゃんはそう言ってカップをテーブルに置いて、揺れるカフェオレの水面を見つめた。
「でも、本当にしーちゃんが何かしたんなら言ってくれるでしょ?おーちゃんの性格なら」
確かに俺にばっかり喋ってたけど、俺はおーちゃんがしーちゃんを見てたあの優しい目を知ってるし……
まあだからって、初対面の俺を気遣って積極的に俺に話し掛けてくれたってのも、なんとなく違和感なんだけど。
なんかおーちゃんそういう気遣いってしなさそうで。
「言ってもキリがねえから面倒になったのかもしんねえじゃん……」
おーちゃんを見つけた時の嬉しそうな顔から一転、しょんぼり萎れちゃったしーちゃんがどうにも可哀想で、なんて声かけようって考えてるうちにおーちゃんが戻ってきちゃって。
あー……しょうがない。また後で2人になった時に話そう。
「お前ら、まだいる?俺そろそろ帰るけど」
おーちゃんは席には座らずにテーブルの上の写真をまとめて小さなカバンに仕舞うと、木製の筒状の伝票立てから伝票を取って俺たちを見た。
見てから……「士央、どうした。腹でも痛いんか?」と、少し首をかしげてしーちゃんの顔を伺うようにする。
「いえ……痛くないです。 俺たちも帰ります。まだ買い物の続き、あるし……」
しーちゃんはおーちゃんを見ないように立ち上がると、「あ、瑞希良かった?まだいたい?」って、まるでおーちゃんを見ないで済む、って感じに縋るような視線を向けてくる。
「ううん、いいよ。まだ回りたいところあるしね」
おーちゃんが俺たちの会話を聞いて納得したようにカウンターに行きかけたら、先生、ってしーちゃんが慌てて呼び止めて「それ払います」と、手を出した。
わー!しーちゃん!って内心で思ってたら、おーちゃんは呼び止められてこちらを向いてた顔をふいと向こうへ向けてそのまま行っちゃって。
俺は追おうとしたしーちゃんを止めて、耳元に「おーちゃんに払ってもらった方がいいよ」って囁いた。
「なんで。先生、苦しいって言ってたろ。俺は金持ってるし……」
しーちゃんの目にはほんっとに悪気が無くて、もう……もう焦れったい……!
「後で説明するから!こういう時は、お店を出てごちそうさまでした、でいいの!」
ひそひそ小声で言い合って、俺はしーちゃんの背中を押してカウンターの司さんに頭を下げ、支払いを済ませてすたすた店を出ていくおーちゃんの後を追った。
「ごちそうさまでした!すごく素敵なお店だったんで、この辺に来た時はまた寄らせてもらいます」
俺が頭を下げる横で、しーちゃんは小さな声でごちそうさまでした、って言って同じように頭を下げた。
「じゃあな」
おーちゃんは、一瞬しーちゃんを見てすぐに視線を俺に戻すと、背を向けてズボンのポッケに両手を突っ込んで歩き出した。
見送ってるしーちゃんの顔を見んのが辛いんですけど!そんなしょんぼりしないでー!
猫背の背中が道の向こうに小さくなってから、俺は「じゃあ俺らも行く?」と、次に行く予定にしてたショップに向かった。
「さっきのは……なんでダメなの……」
さほど広くはない歩道を向こうから来る人を避けながら歩いてたら、しーちゃんの方から聞いてきた。
「おーちゃんは年上で大人で、しかも働いてるでしょ?俺たちは学生じゃん。実質俺たちの方がお金を持ってたとしても、向こうが払うもんなんだよ」
「そう……先生が一生懸命働いて稼いだ金だし自分のために使ってもらいたかったけど……ダメなの」
自信を無くしたような顔で言われると胸が痛い。こういうことって学校で習う事じゃないもんね。俺だっていつ教わったのかわかんない。それは母ちゃんと外に出かけたときだったり、テレビでドラマを見てるときだったりいろいろだから。
「しーちゃん。俺さ、おーちゃんはしーちゃんのこと嫌になったりしてないと思うよ。しーちゃんのこと見る目がすごく優しかったもん」
ちらりと横を見ても、しーちゃんは元気をなくしたままで。
「そうかな。そういう風には見えなかった。さっきのでまたポイントが下がったかもな。はは……悪いな、なんかテンション下げちゃって。この話はこれで終わりな。俺、ブッテロのレースアップが欲しくてさ~…」
俺の肩に手を回してパンパンと叩いた後、肩を組んだまま話を靴の方へ持ってったしーちゃんは、もうそっちに話を戻すな、って全身で訴えてた。
今は何を言ってもダメなのかもなぁ……
その日はそこから4軒のショップを回って、しーちゃんはヤケクソみたいに買い物をしてた。
いつもは割と厳選する方なのに、なんか手当たり次第って感じに。
でも……何も言わなかった。
だってしーちゃんの気持ちも痛いくらい分かったから。
この日の後くらいから、しーちゃんはまた前みたいな、ぼんやりした顔をする事が多くなった。
俺はなんか胸の奥がずーんとしていた。
してあげられることが何もなくて、しーちゃんを思いながらモヤモヤしてた。
高校出た後、早朝はコンビニ夜は居酒屋でバイトしながらイラストの専門学校に通い、3年後にイラストレーターになったこと。
「うちは母ちゃんだけしかいねえし、そん時は母ちゃん病気しててほんっとに金がなくってよ。もっかいやれって言われてもぜってぇヤだな、あの生活」
今は主に生活のためにイラストの仕事は続けてるけど、いずれは油彩だけで食べていけるようになりたいんだって。
おーちゃんは苦笑いしながら言ったけど、俺も……そしてきっとしーちゃんも、まるで違う世界の話を聞いてるように本当には共感できなくて、ちょっとだけおーちゃんを遠く感じた。
だけど……なんか、すっごいかっこいいなって思った。
自分の力で生活して、自分の手で未来を切り開いてってるって感じが。
俺は自分が経済的に恵まれた家に生まれたことを本当に感謝してるしそこに不満は全然ないんだけど、この環境じゃおーちゃんが持ってる「生き抜く強さ」は持ち得ないもんね、やっぱり。
俺の周りには本当に素敵な大人がたくさんいるけど、おーちゃんは今までに出会ったことのないタイプの人。
しーちゃんが惹かれるのが、前よりももっと分かる感じ。
「ちょい、便所」
おーちゃんは立ち上がって、カウンターを回り込んだ向こう側へ行った。
ぐるりと見渡した店内はほぼ満席なのに、その割にほとんどの人が本を読んでるせいか、とっても静か。
ゆるやかに流れるジャズ風アレンジのBGMに紛れて微かなおしゃべりがさざ波のように聞こえてる。
「おーちゃんて、かっこいいね……」
本人がいたらちょっと気恥ずかしくて言えないことをぼそぼそと囁いた。
「だろ。すげーんだ、先生は。でも……実は俺も初めて聞く話ばっかだったの。瑞希だと話しやすいのかな。瑞希ばっか見てたしな……」
しーちゃんが少し寂しそうに言うのがちょっと胸にきゅんと痛くてさ。俺も途中で思ったから。おーちゃん、やけに俺にばっか喋るなあって。
「ほら、俺が初対面だから……気ぃ遣ってくれたんじゃない?」
「うん……そうかもな」
しーちゃんは小さく笑うと、カップを揺すってカフェオレをゆらゆらさせる。
「でもやっぱ……避けられてたんだなって思った。今日話してて。 俺……多分なんかしちゃったんだ……」
しーちゃんはそう言ってカップをテーブルに置いて、揺れるカフェオレの水面を見つめた。
「でも、本当にしーちゃんが何かしたんなら言ってくれるでしょ?おーちゃんの性格なら」
確かに俺にばっかり喋ってたけど、俺はおーちゃんがしーちゃんを見てたあの優しい目を知ってるし……
まあだからって、初対面の俺を気遣って積極的に俺に話し掛けてくれたってのも、なんとなく違和感なんだけど。
なんかおーちゃんそういう気遣いってしなさそうで。
「言ってもキリがねえから面倒になったのかもしんねえじゃん……」
おーちゃんを見つけた時の嬉しそうな顔から一転、しょんぼり萎れちゃったしーちゃんがどうにも可哀想で、なんて声かけようって考えてるうちにおーちゃんが戻ってきちゃって。
あー……しょうがない。また後で2人になった時に話そう。
「お前ら、まだいる?俺そろそろ帰るけど」
おーちゃんは席には座らずにテーブルの上の写真をまとめて小さなカバンに仕舞うと、木製の筒状の伝票立てから伝票を取って俺たちを見た。
見てから……「士央、どうした。腹でも痛いんか?」と、少し首をかしげてしーちゃんの顔を伺うようにする。
「いえ……痛くないです。 俺たちも帰ります。まだ買い物の続き、あるし……」
しーちゃんはおーちゃんを見ないように立ち上がると、「あ、瑞希良かった?まだいたい?」って、まるでおーちゃんを見ないで済む、って感じに縋るような視線を向けてくる。
「ううん、いいよ。まだ回りたいところあるしね」
おーちゃんが俺たちの会話を聞いて納得したようにカウンターに行きかけたら、先生、ってしーちゃんが慌てて呼び止めて「それ払います」と、手を出した。
わー!しーちゃん!って内心で思ってたら、おーちゃんは呼び止められてこちらを向いてた顔をふいと向こうへ向けてそのまま行っちゃって。
俺は追おうとしたしーちゃんを止めて、耳元に「おーちゃんに払ってもらった方がいいよ」って囁いた。
「なんで。先生、苦しいって言ってたろ。俺は金持ってるし……」
しーちゃんの目にはほんっとに悪気が無くて、もう……もう焦れったい……!
「後で説明するから!こういう時は、お店を出てごちそうさまでした、でいいの!」
ひそひそ小声で言い合って、俺はしーちゃんの背中を押してカウンターの司さんに頭を下げ、支払いを済ませてすたすた店を出ていくおーちゃんの後を追った。
「ごちそうさまでした!すごく素敵なお店だったんで、この辺に来た時はまた寄らせてもらいます」
俺が頭を下げる横で、しーちゃんは小さな声でごちそうさまでした、って言って同じように頭を下げた。
「じゃあな」
おーちゃんは、一瞬しーちゃんを見てすぐに視線を俺に戻すと、背を向けてズボンのポッケに両手を突っ込んで歩き出した。
見送ってるしーちゃんの顔を見んのが辛いんですけど!そんなしょんぼりしないでー!
猫背の背中が道の向こうに小さくなってから、俺は「じゃあ俺らも行く?」と、次に行く予定にしてたショップに向かった。
「さっきのは……なんでダメなの……」
さほど広くはない歩道を向こうから来る人を避けながら歩いてたら、しーちゃんの方から聞いてきた。
「おーちゃんは年上で大人で、しかも働いてるでしょ?俺たちは学生じゃん。実質俺たちの方がお金を持ってたとしても、向こうが払うもんなんだよ」
「そう……先生が一生懸命働いて稼いだ金だし自分のために使ってもらいたかったけど……ダメなの」
自信を無くしたような顔で言われると胸が痛い。こういうことって学校で習う事じゃないもんね。俺だっていつ教わったのかわかんない。それは母ちゃんと外に出かけたときだったり、テレビでドラマを見てるときだったりいろいろだから。
「しーちゃん。俺さ、おーちゃんはしーちゃんのこと嫌になったりしてないと思うよ。しーちゃんのこと見る目がすごく優しかったもん」
ちらりと横を見ても、しーちゃんは元気をなくしたままで。
「そうかな。そういう風には見えなかった。さっきのでまたポイントが下がったかもな。はは……悪いな、なんかテンション下げちゃって。この話はこれで終わりな。俺、ブッテロのレースアップが欲しくてさ~…」
俺の肩に手を回してパンパンと叩いた後、肩を組んだまま話を靴の方へ持ってったしーちゃんは、もうそっちに話を戻すな、って全身で訴えてた。
今は何を言ってもダメなのかもなぁ……
その日はそこから4軒のショップを回って、しーちゃんはヤケクソみたいに買い物をしてた。
いつもは割と厳選する方なのに、なんか手当たり次第って感じに。
でも……何も言わなかった。
だってしーちゃんの気持ちも痛いくらい分かったから。
この日の後くらいから、しーちゃんはまた前みたいな、ぼんやりした顔をする事が多くなった。
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