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王子の権力は伊達じゃない
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翌日、なんだか大変な事になっていた。
まず昨日人面花になってしまい塵と消えたクラスメイトのレイラだが、いつの間にか転校したことになっていたのだ。
しかもなぜか私との事も勘違いや誤解があったが和解したみたいになってて他のクラスメイトたちが私を見つけると慌てて寄ってきて「誤解しててごめんね」と謝ってくる。
私的には一体感何がどうなってるのやらわけがわからない。
「ふーん、たぶん妖精の仕業じゃない?」
ずしりと頭の上に重みがくる。ニコラスが私の後ろからのし掛かってきた。
ええい、頭の上に顎をのせるな!密着するんじゃない!
「あ~、リリーの髪から甘い匂いが……ぐげっ!」
すんすんと鼻を動かし匂いを嗅ごうとしたニコラスが首根っこを掴まれた鶏のような声を出した。
「お行儀が悪い犬ですね?」
……あ、実際にセバスチャンに首根っこを掴まれているわ。
「本日のアイリ様の髪の香りでしたら、ミルキーローズのシャンプーの香りです。ちなみに石鹸はラベンダーハーブオイル入り。
香水などの類いは禁止しておりますのでほのかに香る程度なのですが、さすが発情期の犬は匂いに敏感ですね?」
「ええい、離せ!なんで陰険執事がそんなこと知ってるんだよっ」
「もちろん私が用意したからです」
セバスチャンはニコラスを私からひっぺがすと、ぽいっと投げ捨てた。……壁に向かって。(ちょっとめり込んでるけど、壁は大丈夫なのだろうか?)
「アイリ様、どうやらその他の妖精どもが色々と記憶などを微調整したようです。妖精王の魂がやらかしたことなので後始末をした。ということでしょう」
「でも、ルーちゃんの事はそのままだよ?」
ルーちゃんはいまだに私をいじめるために王子の権力を使って国外追放された。となっているのだ。
「それはさすがに規模が大き過ぎて下級の妖精の力ではどうにもならないのでしょう。あの妖精どもにはせいぜいこの学園の中の人間の記憶を改竄するのが限界です」
「そっか……」
私が残念に思いうつむくと、いつの間にかニコラスが私の横に立ち手を握ってくる。
「安心しなよ、リリー。ルチアって子はちゃんと俺の国で客人として優遇してるからさ!
時期王位継承者の婚約者の親友ってことで、それはそれは大事にしてるよ?」
「う、うん。それはありがたいんだけど……」
なんか顔が近いので思わずのけ反ってしまった。
「リリーの唇は柔らかそうだね?味見していふぼっ!」
さらにニコラスの顔が近づいた瞬間、セバスチャンはニコラスの顔に蛸を押し付けた。えっ、なぜ蛸?どこから蛸?
「いてててて?!生きてる?!吸盤吸い付いてる?!かまっ噛まれるって!」
「とれたて新鮮ですから軟らかいですよ?」
「俺は生臭いの嫌いなんだよ――――っ!」
「さぁ、アイリ様。こんな犬は放っておいて行きましょうか」
セバスチャンはいつもの執事スマイルで私を教室に促した。
「うん……蛸大丈夫なの?」
「問題ありません」
セバスチャンが問題無いと言うので、蛸が顔から剥がれず悪戦苦闘しているニコラスを放置して教室に行くことにした。
そして教室にはいると、さらに大変な事になっていた。
黒板には“アイリさん婚約おめでとう”と大きく書かれていて、クラスメイトたちが祝福の言葉をかけてくれる。後ろの方でカルディナが悔しそうにハンカチを噛んでいた。
「アイリさん!あの異国の王子と婚約したって学園中の噂だよ!」
「あのミルク色の髪のワイルドな王子でしょう?!ファンも多いんだって!」
女子生徒達が口々に「羨ましい!」「お似合いだよ!お幸せに!」と言ってくる。
するとカルディナが女子生徒たちを押し退けて私の前に来た。
「……いつの間にあの異国の王子をたぶらかしましたの?アイリ・ルーベンスに今後何かしたら異国の王家が許さないと脅されたと、我が大国から連絡が来ましたわ」
「私は何もしてないわよ。だいたいあなたが勝手に私に嫌がらせをしてたんでしょ?」
「ふん、そんな証拠が、どこに――――」
「あんたが俺のリリーをいじめてた真犯人?」
私の背後にニコラスが生えた。
「……いつの間に来たの?蛸は?」
「俺は1分1秒リリーと離れたくないと思っているんだよ?」
ニコラスの顔にはうっすら吸盤の丸い跡がついている。
「ひっ……、そのミルク色の髪はっ」
カルディナがニコラスを見て怯えた。
ニコラスは目を細め、笑顔でカルディナを見たが、カルディナの顔色はどんどん悪くなっていった。
「俺の大切な婚約者に、そんなことしていいと思ってるんだ?
そうかー、大国の皇女は異国の王家との関係なんかどうなってもいいわけだ」
「そっ、それは……」
「俺が王位を継げはリリーは異国の王妃なのに、そんなことするんだ?」
まるで脅してるみたい……うん、完全な脅迫である。いや、結婚する気はないんだけど。
「し、知りません!あたくしはなにもしてないし、これからも致しません!ル、ルチアのことも関係ありませんからね!あたくしはなにもしていませんからね!!」
そう叫ぶとカルディナは教室から出ていった。ニコラスはニッと笑うと小声で耳元に囁く。
「とりあえず、これでいじめは完全に無くなるんじゃない?」
「うん……」
ルーちゃんの冤罪が晴らせないのは悔しいがあの嫌がらせがなくなるならそれはそれでありがたい。しかし、ニコラスの権力的なものの威力の大きさに驚いている。あのカルディナが真っ青になって逃げたのだから、相当なものだ。
「リリーの為ならなんでもするよ」
そしてに抱き締めようと腕を伸ばしてくる。クラスメイトの女の子たちが「きゃあー!」と黄色い声をあげるが、その腕が私に触れる前にニコラスはセバスチャンに首根っこを掴まれて連れていかれた。
「用が済んだのなら自分の教室に帰りなさい。役に立てて良かったですね?」
「はーなーせー!」
セバスチャンがやたらとニコラスにかまうせいか、ニコラスに最初に抱いていた警戒心がだいぶ薄れていた。婚約者っていうのはやはりお断りだが、ルーちゃんも助けてもらったし悪い人ではないのはわかる。
……とりあえずはお友達かな?
ニコラスが私の中で、ストーカー痴漢男から男友達にランクアップしたのだった。
まず昨日人面花になってしまい塵と消えたクラスメイトのレイラだが、いつの間にか転校したことになっていたのだ。
しかもなぜか私との事も勘違いや誤解があったが和解したみたいになってて他のクラスメイトたちが私を見つけると慌てて寄ってきて「誤解しててごめんね」と謝ってくる。
私的には一体感何がどうなってるのやらわけがわからない。
「ふーん、たぶん妖精の仕業じゃない?」
ずしりと頭の上に重みがくる。ニコラスが私の後ろからのし掛かってきた。
ええい、頭の上に顎をのせるな!密着するんじゃない!
「あ~、リリーの髪から甘い匂いが……ぐげっ!」
すんすんと鼻を動かし匂いを嗅ごうとしたニコラスが首根っこを掴まれた鶏のような声を出した。
「お行儀が悪い犬ですね?」
……あ、実際にセバスチャンに首根っこを掴まれているわ。
「本日のアイリ様の髪の香りでしたら、ミルキーローズのシャンプーの香りです。ちなみに石鹸はラベンダーハーブオイル入り。
香水などの類いは禁止しておりますのでほのかに香る程度なのですが、さすが発情期の犬は匂いに敏感ですね?」
「ええい、離せ!なんで陰険執事がそんなこと知ってるんだよっ」
「もちろん私が用意したからです」
セバスチャンはニコラスを私からひっぺがすと、ぽいっと投げ捨てた。……壁に向かって。(ちょっとめり込んでるけど、壁は大丈夫なのだろうか?)
「アイリ様、どうやらその他の妖精どもが色々と記憶などを微調整したようです。妖精王の魂がやらかしたことなので後始末をした。ということでしょう」
「でも、ルーちゃんの事はそのままだよ?」
ルーちゃんはいまだに私をいじめるために王子の権力を使って国外追放された。となっているのだ。
「それはさすがに規模が大き過ぎて下級の妖精の力ではどうにもならないのでしょう。あの妖精どもにはせいぜいこの学園の中の人間の記憶を改竄するのが限界です」
「そっか……」
私が残念に思いうつむくと、いつの間にかニコラスが私の横に立ち手を握ってくる。
「安心しなよ、リリー。ルチアって子はちゃんと俺の国で客人として優遇してるからさ!
時期王位継承者の婚約者の親友ってことで、それはそれは大事にしてるよ?」
「う、うん。それはありがたいんだけど……」
なんか顔が近いので思わずのけ反ってしまった。
「リリーの唇は柔らかそうだね?味見していふぼっ!」
さらにニコラスの顔が近づいた瞬間、セバスチャンはニコラスの顔に蛸を押し付けた。えっ、なぜ蛸?どこから蛸?
「いてててて?!生きてる?!吸盤吸い付いてる?!かまっ噛まれるって!」
「とれたて新鮮ですから軟らかいですよ?」
「俺は生臭いの嫌いなんだよ――――っ!」
「さぁ、アイリ様。こんな犬は放っておいて行きましょうか」
セバスチャンはいつもの執事スマイルで私を教室に促した。
「うん……蛸大丈夫なの?」
「問題ありません」
セバスチャンが問題無いと言うので、蛸が顔から剥がれず悪戦苦闘しているニコラスを放置して教室に行くことにした。
そして教室にはいると、さらに大変な事になっていた。
黒板には“アイリさん婚約おめでとう”と大きく書かれていて、クラスメイトたちが祝福の言葉をかけてくれる。後ろの方でカルディナが悔しそうにハンカチを噛んでいた。
「アイリさん!あの異国の王子と婚約したって学園中の噂だよ!」
「あのミルク色の髪のワイルドな王子でしょう?!ファンも多いんだって!」
女子生徒達が口々に「羨ましい!」「お似合いだよ!お幸せに!」と言ってくる。
するとカルディナが女子生徒たちを押し退けて私の前に来た。
「……いつの間にあの異国の王子をたぶらかしましたの?アイリ・ルーベンスに今後何かしたら異国の王家が許さないと脅されたと、我が大国から連絡が来ましたわ」
「私は何もしてないわよ。だいたいあなたが勝手に私に嫌がらせをしてたんでしょ?」
「ふん、そんな証拠が、どこに――――」
「あんたが俺のリリーをいじめてた真犯人?」
私の背後にニコラスが生えた。
「……いつの間に来たの?蛸は?」
「俺は1分1秒リリーと離れたくないと思っているんだよ?」
ニコラスの顔にはうっすら吸盤の丸い跡がついている。
「ひっ……、そのミルク色の髪はっ」
カルディナがニコラスを見て怯えた。
ニコラスは目を細め、笑顔でカルディナを見たが、カルディナの顔色はどんどん悪くなっていった。
「俺の大切な婚約者に、そんなことしていいと思ってるんだ?
そうかー、大国の皇女は異国の王家との関係なんかどうなってもいいわけだ」
「そっ、それは……」
「俺が王位を継げはリリーは異国の王妃なのに、そんなことするんだ?」
まるで脅してるみたい……うん、完全な脅迫である。いや、結婚する気はないんだけど。
「し、知りません!あたくしはなにもしてないし、これからも致しません!ル、ルチアのことも関係ありませんからね!あたくしはなにもしていませんからね!!」
そう叫ぶとカルディナは教室から出ていった。ニコラスはニッと笑うと小声で耳元に囁く。
「とりあえず、これでいじめは完全に無くなるんじゃない?」
「うん……」
ルーちゃんの冤罪が晴らせないのは悔しいがあの嫌がらせがなくなるならそれはそれでありがたい。しかし、ニコラスの権力的なものの威力の大きさに驚いている。あのカルディナが真っ青になって逃げたのだから、相当なものだ。
「リリーの為ならなんでもするよ」
そしてに抱き締めようと腕を伸ばしてくる。クラスメイトの女の子たちが「きゃあー!」と黄色い声をあげるが、その腕が私に触れる前にニコラスはセバスチャンに首根っこを掴まれて連れていかれた。
「用が済んだのなら自分の教室に帰りなさい。役に立てて良かったですね?」
「はーなーせー!」
セバスチャンがやたらとニコラスにかまうせいか、ニコラスに最初に抱いていた警戒心がだいぶ薄れていた。婚約者っていうのはやはりお断りだが、ルーちゃんも助けてもらったし悪い人ではないのはわかる。
……とりあえずはお友達かな?
ニコラスが私の中で、ストーカー痴漢男から男友達にランクアップしたのだった。
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