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野生の変態(王子)が現れた
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そして入学式当日。
私は真新しい制服に身を包み、セバスチャンの前でくるんと1回転する。
「どう?セバスチャン」
紺色を基本にしたブレザーに赤いラインが入っているシンプルなデザインの制服で胸元には黄色いリボンが結ばれている。このリボンは学年ごとに色が違うのだ。(ちなみに男子はネクタイ)
「よくお似合いですよ。アイリ様」
そう言いながらセバスチャンは私の髪を後ろにまとめパチンと髪飾りをつけた。(髪の毛は伸ばしたので今は腰まであります)
「これはもしかして……」
「もちろん、アイリ様のナイトです」
そういってつけたのはコウモリの羽の形をしたバレッタ。黒く艶やかに輝いている。もちろんこれは普通のバレッタではない。
『きゅいっ』
バレッタがぷるぷるっと揺れ、可愛らしい鳴き声が聞こえた。
そう、私を守るナイト(ペット)になるとついてきたあのコウモリだ。今はセバスチャンの能力でバレッタに変身している。名前はナイトである。
「ナイト、他の人間がいる時は決して動いたり鳴いたりしてはいけませんよ?でもアイリ様の緊急時は即座に私に報告しに来るように」
『きゅいっ!』
授業中とか場合によってはセバスチャンが側にいられない時があるのでもしもの時用らしい。(昨日の変態王子を警戒して)本当は普通にペットとして飼おうと思っていたのだが、これはこれで可愛いからよしとする。
「よろしくね、ナイト」
『きゅいっ』
ナイトがまたぷるぷるっと揺れた。
******
その後ルーちゃんと共に入学式を無事に終わらせ教室へと移動する。遠目にドS王子の姿を確認したがルーちゃんがべったり側にいてくれたおかげが入学式では近寄ってこなかった。(こっちを見てたけど)ルーちゃんには感謝しかない。
だって、ドS王子の目付きが気持ち悪いんだもん!(じっとりまばたきせずに見てくるし)
ドS王子から距離をとり、反対側の道から教室へと向かう。教室の入り口にそのクラスの生徒の名前が張り出してあるのでそれを確認するまでドキドキものだ。
出来ればルーちゃんとは同じクラスになりたい。そして王子とは別になりたい。そして廊下の角を曲がったとき、
「あ!」
目の前に野生のスライムが現れた!違った、野生の金髪碧眼王子が現れた!
反対側の道から来たはずなのに、なぜここに?!
王子は私と目が合いその姿を確認したとたん、急にうるうると涙を浮かべ両手を広げて、なんと私に抱きついたのだ!
「やっと見つけた!僕の女神ぃっほげぇっっ」
……抱きついた――――と思われた次の瞬間。(実際には触れるまで後3ミリ)王子は床に突っ伏していて、その背中にはルーちゃんといつの間にかいたセバスチャンの足が乗っていた。二人とも口元は微笑んでいるのに目が怖い。(今なら視線で人が殺せそうだ)
「これは、昨日とは違う害虫ですねぇ」
「ええ、第2王子の方ですわ」
グリグリと踵で王子を踏みつけながら二人の会話は続く。
「嫌な気配を感じて急いで来てみれば、この穢らわしい手でアイリ様に抱きつこうなどと万死に値します」
「まったく、王子という生き物は揃いも揃ってわたくしの親友を狙うなど……お仕置きが必要ですわね?」
「な、なぜルチアがいるんだよ~っ!?くそっこんな風に僕を誘惑しても惑わされないぞ!この魔性の女め!僕は真実の愛を貫くんだっ」
ドM王子はやはりドMに開花していたようで、まんざらでもない顔で頬をちょっぴり赤くしながらルーちゃんを睨んだ。
「害虫のくせに人間の言葉を話してはいけませんことよ?わたくしは王子を誘惑したことなどありませんわ」
「くっ!言葉攻めまで……!ここは学園だと言うのに破廉恥な!この変態女め!」
変態はお前だ。
ドS王子も気持ち悪かった(狂気の視線が)が、ドM王子はまた別の意味で気持ち悪かった。
ルーちゃんはそんな王子をゴミ屑でも見るかのような目で見下ろし、パチンと指を鳴らした。するといつの間にかいたボディーガードさんが鞭を手渡す。さっきいなかったのに本当にいつの間にか現れた。(セバスチャンは瞬間移動でもしたかのように現れたが)
ピシッ!とルーちゃんが鞭を打つ音が響く。
「さぁ、お仕置きの時間ですわよ?」
「ぼ、僕はそんな愛の無い行為なんかに負けない~っっ!」
※自主規制。
ルーちゃんにお仕置きされ目を回したドM王子(しかしその表情は恍惚としていた)は警護の人に回収されていった。
またボディーガードさんが教えてくれたのだが、第2王子はルーちゃんに頼んで殴られたり踏まれたりされていた(自ら望んで)が、「やっぱりこんな愛の無い行為など体だけの関係だ!どんなにテクニシャンでも僕の心までは奪えない!この破廉恥め!」と訳のわからない中傷をされてルーちゃんがまたもやブチギレし、王妃様直伝の鞭でメッタ打ちにしてやったそうだ。
しかしルーちゃんを中傷するわりには鞭で打たれてちょっと幸せそうな顔をするので大人たちも複雑な思いでいるらしい。だが「僕は真実の愛を貫くんだ!あの僕の初めてを奪った愛しい人を探すんだ!(初めて頬を殴った人)」と豪語しているらしく、ルーちゃんは第2王子を心底ゴミ屑のように思っているそうだ。
どうしよう、変態が増えた。(ゲームより悪化してる気がする)
私はまたもやフラグのへし折りに失敗していたようだ。
「アイリ様、ご無事ですか?」
「……うん、ありがとう。セバスチャン」
バレッタがちょっとだけ揺れる。ナイトも心配してくれてたみたいだ。ナイト的には自分が反応するより先にセバスチャンが来たので驚いているようでもあった。
「私はアイリ様の執事ですから。どんなときも駆けつけてお守りする契約です」
“1年間だけは”。と言葉に出さずに唇の動きだけでセバスチャンが付け足す。
どんなことからも守るといいながら、やっぱりセバスチャンはいじわるである。
「わかってるわよ」
まだその1年は始まったばかりなのだから。
「さぁ、アイリちゃん行きましょうか」
「うん、同じクラスだといいね」
セバスチャンとボディーガードさんに見送られ、私たちは教室へと急いだ。
私は真新しい制服に身を包み、セバスチャンの前でくるんと1回転する。
「どう?セバスチャン」
紺色を基本にしたブレザーに赤いラインが入っているシンプルなデザインの制服で胸元には黄色いリボンが結ばれている。このリボンは学年ごとに色が違うのだ。(ちなみに男子はネクタイ)
「よくお似合いですよ。アイリ様」
そう言いながらセバスチャンは私の髪を後ろにまとめパチンと髪飾りをつけた。(髪の毛は伸ばしたので今は腰まであります)
「これはもしかして……」
「もちろん、アイリ様のナイトです」
そういってつけたのはコウモリの羽の形をしたバレッタ。黒く艶やかに輝いている。もちろんこれは普通のバレッタではない。
『きゅいっ』
バレッタがぷるぷるっと揺れ、可愛らしい鳴き声が聞こえた。
そう、私を守るナイト(ペット)になるとついてきたあのコウモリだ。今はセバスチャンの能力でバレッタに変身している。名前はナイトである。
「ナイト、他の人間がいる時は決して動いたり鳴いたりしてはいけませんよ?でもアイリ様の緊急時は即座に私に報告しに来るように」
『きゅいっ!』
授業中とか場合によってはセバスチャンが側にいられない時があるのでもしもの時用らしい。(昨日の変態王子を警戒して)本当は普通にペットとして飼おうと思っていたのだが、これはこれで可愛いからよしとする。
「よろしくね、ナイト」
『きゅいっ』
ナイトがまたぷるぷるっと揺れた。
******
その後ルーちゃんと共に入学式を無事に終わらせ教室へと移動する。遠目にドS王子の姿を確認したがルーちゃんがべったり側にいてくれたおかげが入学式では近寄ってこなかった。(こっちを見てたけど)ルーちゃんには感謝しかない。
だって、ドS王子の目付きが気持ち悪いんだもん!(じっとりまばたきせずに見てくるし)
ドS王子から距離をとり、反対側の道から教室へと向かう。教室の入り口にそのクラスの生徒の名前が張り出してあるのでそれを確認するまでドキドキものだ。
出来ればルーちゃんとは同じクラスになりたい。そして王子とは別になりたい。そして廊下の角を曲がったとき、
「あ!」
目の前に野生のスライムが現れた!違った、野生の金髪碧眼王子が現れた!
反対側の道から来たはずなのに、なぜここに?!
王子は私と目が合いその姿を確認したとたん、急にうるうると涙を浮かべ両手を広げて、なんと私に抱きついたのだ!
「やっと見つけた!僕の女神ぃっほげぇっっ」
……抱きついた――――と思われた次の瞬間。(実際には触れるまで後3ミリ)王子は床に突っ伏していて、その背中にはルーちゃんといつの間にかいたセバスチャンの足が乗っていた。二人とも口元は微笑んでいるのに目が怖い。(今なら視線で人が殺せそうだ)
「これは、昨日とは違う害虫ですねぇ」
「ええ、第2王子の方ですわ」
グリグリと踵で王子を踏みつけながら二人の会話は続く。
「嫌な気配を感じて急いで来てみれば、この穢らわしい手でアイリ様に抱きつこうなどと万死に値します」
「まったく、王子という生き物は揃いも揃ってわたくしの親友を狙うなど……お仕置きが必要ですわね?」
「な、なぜルチアがいるんだよ~っ!?くそっこんな風に僕を誘惑しても惑わされないぞ!この魔性の女め!僕は真実の愛を貫くんだっ」
ドM王子はやはりドMに開花していたようで、まんざらでもない顔で頬をちょっぴり赤くしながらルーちゃんを睨んだ。
「害虫のくせに人間の言葉を話してはいけませんことよ?わたくしは王子を誘惑したことなどありませんわ」
「くっ!言葉攻めまで……!ここは学園だと言うのに破廉恥な!この変態女め!」
変態はお前だ。
ドS王子も気持ち悪かった(狂気の視線が)が、ドM王子はまた別の意味で気持ち悪かった。
ルーちゃんはそんな王子をゴミ屑でも見るかのような目で見下ろし、パチンと指を鳴らした。するといつの間にかいたボディーガードさんが鞭を手渡す。さっきいなかったのに本当にいつの間にか現れた。(セバスチャンは瞬間移動でもしたかのように現れたが)
ピシッ!とルーちゃんが鞭を打つ音が響く。
「さぁ、お仕置きの時間ですわよ?」
「ぼ、僕はそんな愛の無い行為なんかに負けない~っっ!」
※自主規制。
ルーちゃんにお仕置きされ目を回したドM王子(しかしその表情は恍惚としていた)は警護の人に回収されていった。
またボディーガードさんが教えてくれたのだが、第2王子はルーちゃんに頼んで殴られたり踏まれたりされていた(自ら望んで)が、「やっぱりこんな愛の無い行為など体だけの関係だ!どんなにテクニシャンでも僕の心までは奪えない!この破廉恥め!」と訳のわからない中傷をされてルーちゃんがまたもやブチギレし、王妃様直伝の鞭でメッタ打ちにしてやったそうだ。
しかしルーちゃんを中傷するわりには鞭で打たれてちょっと幸せそうな顔をするので大人たちも複雑な思いでいるらしい。だが「僕は真実の愛を貫くんだ!あの僕の初めてを奪った愛しい人を探すんだ!(初めて頬を殴った人)」と豪語しているらしく、ルーちゃんは第2王子を心底ゴミ屑のように思っているそうだ。
どうしよう、変態が増えた。(ゲームより悪化してる気がする)
私はまたもやフラグのへし折りに失敗していたようだ。
「アイリ様、ご無事ですか?」
「……うん、ありがとう。セバスチャン」
バレッタがちょっとだけ揺れる。ナイトも心配してくれてたみたいだ。ナイト的には自分が反応するより先にセバスチャンが来たので驚いているようでもあった。
「私はアイリ様の執事ですから。どんなときも駆けつけてお守りする契約です」
“1年間だけは”。と言葉に出さずに唇の動きだけでセバスチャンが付け足す。
どんなことからも守るといいながら、やっぱりセバスチャンはいじわるである。
「わかってるわよ」
まだその1年は始まったばかりなのだから。
「さぁ、アイリちゃん行きましょうか」
「うん、同じクラスだといいね」
セバスチャンとボディーガードさんに見送られ、私たちは教室へと急いだ。
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