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第一章 戦う聖女

第一王子の決意とそのころの魔王城では(R18)

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「ユーリを囮にして逃げた!?」

俺は副隊長の言葉に驚きの声を上げた。

「ユーリはまだ17だろう、
何やってんだよ、あいつら…」

「本当に申し訳ありません。まさか裏でそんな卑怯なことを
画策していたなんて気づきませんでした」

「いや、薄々わかっていたが、本当にクズだな。俺の兄弟。
聖女を総動員させたのもあいつらの仕業か…くそが」

「……国王と王子達で最初から仕組まれていたようで。
私どもは気づかずにユーリ様の実力がやっと認められて
総指揮を任されたのだと喜んでおりました。
何て、なんて愚かなことを…こんなことになるならユーリ様が
王宮に行くのをなんとしてでも止めたのに」

「とりあえずあいつらのことは後だ、後。
その前にユーリを助ける。お前はさっきも言った通り
他の生き残った聖女を連れて聖なる森に急いで向かってくれ。
そこに生き残った国民が集まっている」

「はい!」

副隊長は返事をしてすぐにその場から立ち去った。

「俺も急がないとな……。待ってろよユーリ」

そう呟いて俺は急いで魔王城へと駆け出した。

※※※


ぐちゅり。

ユーリの蕾から魔王の指が引き抜かれた。。
そこからどろりとした液体が漏れ、シーツを濡らし、
洪水のようになっている。

「…はぁっ、♡やっ、♡うぅー♡…」

ぬちゅっと再び魔王の指がそこに入れられて、
掻きまわされる。
すでに十分にほぐされたそこは指を
3本受け入れられるようになっていた。

「…もっ、早く、入れればいいだろう…はぁっ♡」

あまりに焦らされてユーリ自身の口からそのような言葉が
出ていた。

これ以上は耐えられない。
どうして早く終わらせてくれないんだ。

「そんなことをすれば、お前を傷つけてしまう。
我はお前を傷つけたくはないのだ」

愛したい。
甘やかしたい。

魔王の目はそう言っているようで、なぜ、なぜと戸惑うユーリの
足を持ち、胸につくほど折り曲げる。

そして、ユーリの恥ずかしい部分をすべて見えるような恰好に
して、魔王はその蕾に直接口を付けた。

「何をする!やめろっ!そんなとこ、汚い…」

だんだんとユーリの語尾が弱くなる。
ぴちゃぴちゃと音を立ててそこをなめられて、
羞恥からいやいやと子どものように暴れるが、
がっしりとした魔王の体格に叶うはずもなく、
唾液でふやけるまでなめられた。

「お前に汚いところなどない。すべて綺麗だ、かわいい我が聖女よ」

「うるさい、やめろ…」

ぐずぐずと涙が出てくる。
涙腺が壊れてしまったようだ。
何でこんなにもこの男は俺に優しい言葉をかけるんだ。
捕らわれてしまう。
ほだされてしまう。

そんなことを思っているうちに魔王の顔が再び股間に近づき、
舌が中に入ってくる感覚に身震いし、足をばたつかせる。

「はぁっ♡あ、ああああああああ!…」

だが、その抵抗も虚しく、何度目かになる絶頂を迎える。
優しく体が下ろされ、体勢を変えられた。
うつ伏せにさせられ、尻だけ高く上げるような姿勢になる。

ぬかるんだそこに質量のあるものがぐっと押し付けられる。

「くっ、んっ……」

圧迫感に顔を顰めるが、時間をかけてゆっくりと侵入してくるそれに
肉壁が馴染んで一体となっていく。

気持ちいぃ…。

無理矢理魔王にに犯されているはずが、体は快楽を従順に享受している。
体まで魔王に作り替えられてしまったのだろうか。

自然と腰が左右に振れて、魔王のそれを奥へ奥へと誘うように締め付ける。

「あっ♡おっきいっ……♡」
「煽るでない。抑えがきかなくなるであろう?」

魔王の言葉には余裕がない。

「…はぁっ」

魔王の熱い息がうなじにかかる。

「ひっ、ひゃあああ♡」

それすらも快感となって、全身をピリピリと
電流が流れ、体をびくびく揺らしながら達した。

「煽りおって…」

荒々しい息遣いとともに、魔王の腰の動きが激しくなる。
ぱんっ、ぱんっと肌同士がぶつかり合う音が響く。

「ひゃうっ……!!だめぇっ!そっち触っちゃ!」

魔王の手が伸びてきて、乳首を摘ままれる。
敏感になった体にそれはあまりにも強い刺激だった。

「駄目というわりにはここは素直に反応しているぞ?ここもかわいがってやろう」
「やぁぁぁぁぁ!!!」

同時に責め立てられて頭がおかしくなりそうだ。

「やだっ……やめてっ!イッちゃうっ♡!
またくる! なんか変なの来ちゃうぅ!ああああああ♡!!!」

ビクビクッと体が痙攣し、目の前が真っ白になり意識が飛びそうになる。
それなのに容赦なく魔王の腰は動き続ける。

「くっ、出すぞっ!受け止めろ!」
「あっ♡きてぇっ♡出して♡中に出して♡おれのなか、いっぱいにして♡」

びゅるるると勢いよく熱い液体が注ぎ込まれる。
それと同時にユーリの視界も白く染まった。
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