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すり変わった歴史の真相。 17
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あ、忘れてた!!
いまだに笑い転げている始祖様を尻目に、オーシャンの方々に謝らなければいけないことを私は唐突に思い出した。
それは「敬称を付けていたはずのイールとイースの事をいつの間にか呼び捨てにしていたこと」。
いや、オーシャンの国民ではないから、呼び捨てはまずいかな??と様呼びしてたのに、ほんっと、今は普通~に呼び捨て!!
心のなかで呼んでたそれをそのまんま口にだしてた!!
だからこれを謝ろうとしてるの。
「突然ですが謝罪したいことがあります」
「ママ??謝罪って、ごめんってことだろ??」
「え??ママ、悪くないでしょ??でも、悪いこと、したの??」
頭を下げれば、アルゴスくんとマルケスくんが呆然とした表情で私を見つめ、ポツンと言葉を漏らした。
ごめんね??二人とも。でもこれは今、言っとかなきゃなのよ。
大人だからこそ、その場で謝らないとのちのちに禍根を残す可能性が高いのよ。
だから、ね。
こどもたちの表情から失敗したな~とは思う。
さっきまで笑っていた始祖様も立ち上がり、真面目な表情でこちらを見つめてくださる。
小さくひとつ息を吸って、ペコリと皆さんに頭を下げて、上げて、口をひらいた。
「この場でだけではないのですが、飛竜三兄弟のイール様とイース様のことを呼び捨てにしていたこと、お詫び申し上げます」
「「グルァ!?」」
「「なんで!?とイールとイースは言ってます」」
イールとイースの驚きに満ちた短い鳴き声に、二人の頭の上に仁王立ちしたこども達がキリッ!!という擬音が聞こえそうな表情で叫ぶように訳した。
「え!?」
なんでってなんで??
疑問符を付けた声は私のものだけで、他の……、この場の皆さんの視線はほぼ、「な~んだ。そんなことか」と「なに言ってんだ??本気でいってる??」なものばかりだった。
「グルァ、グルル!?」
「仲良くなったからだろ!?良いじゃん!!とイールは話してるぞ!!」
「グル、ルルル??」
「そうだ。なんか言われた??噛っちゃおうか??と、イースも話してます」
心配そうなイールとイースの言葉をぷんぷんしたまんまでアルゴスくんとマルケスくんが訳してくれる。
リオさん??リオさんはもう、こども達へ訳するお仕事を任せているみたい。
でも、……そっか。「な~んだ」なんだ。
お友だち、気を許してるからこその呼び捨てだろう??な気持ちで居てくれるんだ。
ふふ。嬉しいな~。
「それを言ったらわしですじゃ!!」
んん!?
「ミーナ様を呼び捨てにする宣言しておきながら、興奮してこれですからな」
ふん!!とばかりに胸をはるフリストさんの真似をして、イールとイースの頭の上で「むん!!」と同じポーズで居るアルゴスくんとマルケスくんを、私はなんだかとても抱き締めたくなった。
いまだに笑い転げている始祖様を尻目に、オーシャンの方々に謝らなければいけないことを私は唐突に思い出した。
それは「敬称を付けていたはずのイールとイースの事をいつの間にか呼び捨てにしていたこと」。
いや、オーシャンの国民ではないから、呼び捨てはまずいかな??と様呼びしてたのに、ほんっと、今は普通~に呼び捨て!!
心のなかで呼んでたそれをそのまんま口にだしてた!!
だからこれを謝ろうとしてるの。
「突然ですが謝罪したいことがあります」
「ママ??謝罪って、ごめんってことだろ??」
「え??ママ、悪くないでしょ??でも、悪いこと、したの??」
頭を下げれば、アルゴスくんとマルケスくんが呆然とした表情で私を見つめ、ポツンと言葉を漏らした。
ごめんね??二人とも。でもこれは今、言っとかなきゃなのよ。
大人だからこそ、その場で謝らないとのちのちに禍根を残す可能性が高いのよ。
だから、ね。
こどもたちの表情から失敗したな~とは思う。
さっきまで笑っていた始祖様も立ち上がり、真面目な表情でこちらを見つめてくださる。
小さくひとつ息を吸って、ペコリと皆さんに頭を下げて、上げて、口をひらいた。
「この場でだけではないのですが、飛竜三兄弟のイール様とイース様のことを呼び捨てにしていたこと、お詫び申し上げます」
「「グルァ!?」」
「「なんで!?とイールとイースは言ってます」」
イールとイースの驚きに満ちた短い鳴き声に、二人の頭の上に仁王立ちしたこども達がキリッ!!という擬音が聞こえそうな表情で叫ぶように訳した。
「え!?」
なんでってなんで??
疑問符を付けた声は私のものだけで、他の……、この場の皆さんの視線はほぼ、「な~んだ。そんなことか」と「なに言ってんだ??本気でいってる??」なものばかりだった。
「グルァ、グルル!?」
「仲良くなったからだろ!?良いじゃん!!とイールは話してるぞ!!」
「グル、ルルル??」
「そうだ。なんか言われた??噛っちゃおうか??と、イースも話してます」
心配そうなイールとイースの言葉をぷんぷんしたまんまでアルゴスくんとマルケスくんが訳してくれる。
リオさん??リオさんはもう、こども達へ訳するお仕事を任せているみたい。
でも、……そっか。「な~んだ」なんだ。
お友だち、気を許してるからこその呼び捨てだろう??な気持ちで居てくれるんだ。
ふふ。嬉しいな~。
「それを言ったらわしですじゃ!!」
んん!?
「ミーナ様を呼び捨てにする宣言しておきながら、興奮してこれですからな」
ふん!!とばかりに胸をはるフリストさんの真似をして、イールとイースの頭の上で「むん!!」と同じポーズで居るアルゴスくんとマルケスくんを、私はなんだかとても抱き締めたくなった。
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