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すり変わった歴史の真相。 11

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気合い充分!!
オーシャンの方々には言い方は悪いが、生臭い話はボカすかそちらへ丸投げってことで、根本的な「どうして飛竜三兄弟に敬語を使うな。近づくなと言われるようになったのか??」という部分からまずは解きほぐしていこうと思う。
フリストさんへ「伝われ!!」とばかりに視線を向ければ、内容は判っていないだろうに力強く頷いてくれた。
よし!!それで良いと思い込もう。
オーシャンの方々は全てのナゾを私にといてもらおうとしていることは理解できる。
だけど、私はアルゴスくんとマルケスくんに導かれてフォレストに来た二人のママなのだ。
言い方は悪いが、二人以外の事柄なら、切り捨てて当然と思ってしまう。
でも、ランくんとリーンくんという二人の大切なお友達がいるからこそ、完全には切り捨てない。
こどもたちが過ごしやすいように導くお手伝いくらいはしたい。
「「ママ、頑張って♪」」
「ありがとう。頑張るね♪」
「「はい!!」」
すぅっと小さく息を吸い込めば、アルゴスくんとマルケスくんが何かを察してくれたのか私へ向けて応援してくれた。
よし!!唐突といえるかもしれないけど……
「リオさんがこうして私たちへイール、イースの言葉を通訳してくれるのは、ルークスさんのご先祖様が亡くなってからと言う解釈であってますか??」
「「グルァ~ル♪♪」」
「「「正か~い♪」」」
「ふふ。ありがとうございます」
……私の質問に楽しそうにイール、イース、アルゴスくんとマルケスくん、リオさんが答えてくれた。
オーシャンの方々の「残念王の話、どこ行った??」という痛いほどの視線がビシバシ来るけど、まぁ待て待てとばかりにあえて無視する。
ヒドイ??あえてって言ったでしょ??
理由があるのよ。
それこそ、オーシャンの方々へは爆弾となりうるだろう言葉が続くんだから。
「ルークスさんのご先祖様の事を悪く言われてリオさんが怒ったのは、彼がお三方になにか心に残ることを言われたからではないですか??だから、リオさんが心砕きながら通訳を勤めあげている」
「「「「「っ!!」」」」」
誰がどれというのは判別が出来ないほどに多くの人の息を飲む音がした。
ルークスさん、ラインさん、フリストさんは目をまんまるくして私を凝視している。
恐らく、その考えにはたどり着いていなかったからこその驚きなのだと思う。
「そう!!ミーナ、見てた!?スゴイ!!そう!!」
「グルァ!!ルルルァ!?」
「ルァ!!ルル、ルァ!?」
「本当にスゴイ!!ちびもふ、ママはスゴいな!!」
「ちびもふのママ、見たように話してる。考えだけでそう出来ることじゃない!!スゴいなって、イールとイースのお話です」
スゴイ!スゴいとリオさんがはしゃぎながら始祖様をガクガク揺すっているけど、じ~じの矜持からなのか、されるがままになっている。
あ、でも少し嬉しそう。ってことは、これはフォレストの母なる森的にも始祖様としても良い方向の考えだと言うことかな。
アルゴスくんとマルケスくんは、イールとイースへダッシュして、そのお鼻にスリスリしてる。
は~。私の癒しが……。
「ミーナ様!?何故!?何故、そう思うのです!?」
「うちのご先祖様はやっぱり悪い人じゃなかったんですね!?」
私はフリストさんとルークスさんに左右に陣取られてガクガクと不規則に揺さぶられ……、ヤバイ。気持ち悪くなってきた。
興奮する気持ちは判るけど、ホントに離れてー!!
や、不規則な揺れってさ??意外と胃にダイレクトアタックかけてくるのよ!?
「こ、これ……ら、説っ、しっ!!」
「「コラー!!ママが気持ち悪くなるでしょー!!」」
叫んで、二人で協力して私からフリストさんとルークスさんを引き剥がしてくれたアルゴスくんとマルケスくんは、私のヒーローだ!!と強く思ったのは言うまでもない事実だった。
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