253 / 269
すり変わった歴史の真相。 11
しおりを挟む
気合い充分!!
オーシャンの方々には言い方は悪いが、生臭い話はボカすかそちらへ丸投げってことで、根本的な「どうして飛竜三兄弟に敬語を使うな。近づくなと言われるようになったのか??」という部分からまずは解きほぐしていこうと思う。
フリストさんへ「伝われ!!」とばかりに視線を向ければ、内容は判っていないだろうに力強く頷いてくれた。
よし!!それで良いと思い込もう。
オーシャンの方々は全てのナゾを私にといてもらおうとしていることは理解できる。
だけど、私はアルゴスくんとマルケスくんに導かれてフォレストに来た二人のママなのだ。
言い方は悪いが、二人以外の事柄なら、切り捨てて当然と思ってしまう。
でも、ランくんとリーンくんという二人の大切なお友達がいるからこそ、完全には切り捨てない。
こどもたちが過ごしやすいように導くお手伝いくらいはしたい。
「「ママ、頑張って♪」」
「ありがとう。頑張るね♪」
「「はい!!」」
すぅっと小さく息を吸い込めば、アルゴスくんとマルケスくんが何かを察してくれたのか私へ向けて応援してくれた。
よし!!唐突といえるかもしれないけど……
「リオさんがこうして私たちへイール、イースの言葉を通訳してくれるのは、ルークスさんのご先祖様が亡くなってからと言う解釈であってますか??」
「「グルァ~ル♪♪」」
「「「正か~い♪」」」
「ふふ。ありがとうございます」
……私の質問に楽しそうにイール、イース、アルゴスくんとマルケスくん、リオさんが答えてくれた。
オーシャンの方々の「残念王の話、どこ行った??」という痛いほどの視線がビシバシ来るけど、まぁ待て待てとばかりにあえて無視する。
ヒドイ??あえてって言ったでしょ??
理由があるのよ。
それこそ、オーシャンの方々へは爆弾となりうるだろう言葉が続くんだから。
「ルークスさんのご先祖様の事を悪く言われてリオさんが怒ったのは、彼がお三方になにか心に残ることを言われたからではないですか??だから、リオさんが心砕きながら通訳を勤めあげている」
「「「「「っ!!」」」」」
誰がどれというのは判別が出来ないほどに多くの人の息を飲む音がした。
ルークスさん、ラインさん、フリストさんは目をまんまるくして私を凝視している。
恐らく、その考えにはたどり着いていなかったからこその驚きなのだと思う。
「そう!!ミーナ、見てた!?スゴイ!!そう!!」
「グルァ!!ルルルァ!?」
「ルァ!!ルル、ルァ!?」
「本当にスゴイ!!ちびもふ、ママはスゴいな!!」
「ちびもふのママ、見たように話してる。考えだけでそう出来ることじゃない!!スゴいなって、イールとイースのお話です」
スゴイ!スゴいとリオさんがはしゃぎながら始祖様をガクガク揺すっているけど、じ~じの矜持からなのか、されるがままになっている。
あ、でも少し嬉しそう。ってことは、これはフォレストの母なる森的にも始祖様としても良い方向の考えだと言うことかな。
アルゴスくんとマルケスくんは、イールとイースへダッシュして、そのお鼻にスリスリしてる。
は~。私の癒しが……。
「ミーナ様!?何故!?何故、そう思うのです!?」
「うちのご先祖様はやっぱり悪い人じゃなかったんですね!?」
私はフリストさんとルークスさんに左右に陣取られてガクガクと不規則に揺さぶられ……、ヤバイ。気持ち悪くなってきた。
興奮する気持ちは判るけど、ホントに離れてー!!
や、不規則な揺れってさ??意外と胃にダイレクトアタックかけてくるのよ!?
「こ、これ……ら、説っ、しっ!!」
「「コラー!!ママが気持ち悪くなるでしょー!!」」
叫んで、二人で協力して私からフリストさんとルークスさんを引き剥がしてくれたアルゴスくんとマルケスくんは、私のヒーローだ!!と強く思ったのは言うまでもない事実だった。
オーシャンの方々には言い方は悪いが、生臭い話はボカすかそちらへ丸投げってことで、根本的な「どうして飛竜三兄弟に敬語を使うな。近づくなと言われるようになったのか??」という部分からまずは解きほぐしていこうと思う。
フリストさんへ「伝われ!!」とばかりに視線を向ければ、内容は判っていないだろうに力強く頷いてくれた。
よし!!それで良いと思い込もう。
オーシャンの方々は全てのナゾを私にといてもらおうとしていることは理解できる。
だけど、私はアルゴスくんとマルケスくんに導かれてフォレストに来た二人のママなのだ。
言い方は悪いが、二人以外の事柄なら、切り捨てて当然と思ってしまう。
でも、ランくんとリーンくんという二人の大切なお友達がいるからこそ、完全には切り捨てない。
こどもたちが過ごしやすいように導くお手伝いくらいはしたい。
「「ママ、頑張って♪」」
「ありがとう。頑張るね♪」
「「はい!!」」
すぅっと小さく息を吸い込めば、アルゴスくんとマルケスくんが何かを察してくれたのか私へ向けて応援してくれた。
よし!!唐突といえるかもしれないけど……
「リオさんがこうして私たちへイール、イースの言葉を通訳してくれるのは、ルークスさんのご先祖様が亡くなってからと言う解釈であってますか??」
「「グルァ~ル♪♪」」
「「「正か~い♪」」」
「ふふ。ありがとうございます」
……私の質問に楽しそうにイール、イース、アルゴスくんとマルケスくん、リオさんが答えてくれた。
オーシャンの方々の「残念王の話、どこ行った??」という痛いほどの視線がビシバシ来るけど、まぁ待て待てとばかりにあえて無視する。
ヒドイ??あえてって言ったでしょ??
理由があるのよ。
それこそ、オーシャンの方々へは爆弾となりうるだろう言葉が続くんだから。
「ルークスさんのご先祖様の事を悪く言われてリオさんが怒ったのは、彼がお三方になにか心に残ることを言われたからではないですか??だから、リオさんが心砕きながら通訳を勤めあげている」
「「「「「っ!!」」」」」
誰がどれというのは判別が出来ないほどに多くの人の息を飲む音がした。
ルークスさん、ラインさん、フリストさんは目をまんまるくして私を凝視している。
恐らく、その考えにはたどり着いていなかったからこその驚きなのだと思う。
「そう!!ミーナ、見てた!?スゴイ!!そう!!」
「グルァ!!ルルルァ!?」
「ルァ!!ルル、ルァ!?」
「本当にスゴイ!!ちびもふ、ママはスゴいな!!」
「ちびもふのママ、見たように話してる。考えだけでそう出来ることじゃない!!スゴいなって、イールとイースのお話です」
スゴイ!スゴいとリオさんがはしゃぎながら始祖様をガクガク揺すっているけど、じ~じの矜持からなのか、されるがままになっている。
あ、でも少し嬉しそう。ってことは、これはフォレストの母なる森的にも始祖様としても良い方向の考えだと言うことかな。
アルゴスくんとマルケスくんは、イールとイースへダッシュして、そのお鼻にスリスリしてる。
は~。私の癒しが……。
「ミーナ様!?何故!?何故、そう思うのです!?」
「うちのご先祖様はやっぱり悪い人じゃなかったんですね!?」
私はフリストさんとルークスさんに左右に陣取られてガクガクと不規則に揺さぶられ……、ヤバイ。気持ち悪くなってきた。
興奮する気持ちは判るけど、ホントに離れてー!!
や、不規則な揺れってさ??意外と胃にダイレクトアタックかけてくるのよ!?
「こ、これ……ら、説っ、しっ!!」
「「コラー!!ママが気持ち悪くなるでしょー!!」」
叫んで、二人で協力して私からフリストさんとルークスさんを引き剥がしてくれたアルゴスくんとマルケスくんは、私のヒーローだ!!と強く思ったのは言うまでもない事実だった。
20
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私は逃げます
恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる