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すり変わった歴史の真相。 8

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いやいや待て待て。
水無月楓。
怖がってる場合じゃないし、混乱するとこじゃない。ここは違う。
第一、ルークスさんのご先祖様にイール、イース、リオさんは悪い感情は抱いていないと見受けられる。
それに、子孫なルークスさんも「ご先祖かもしれない。だけど、悪い意味では言っていないはず」などと反論してたということは何か証拠となるものを後世に残したと言う可能性もある。
だからこそ恐れをなしてる場合じゃない。
私が思い付いたのはたった一つ。
『これで良いんだ。そのまんまで良いんだ。あなたはあなたの思うままに生きて良いんだ。あなた方はそれで良いんだ』
そう、ルークスさんのご先祖が飛竜三兄弟へ伝えたとしたら??
そして、そのお陰でのびのびと今のいままで彼らがのびのびと生きていたとしたら??
だから、飛竜三兄弟が覚えていたし、怒ったとしたら??
や、リオさんはほんと激おこだったしね。
それを聞いたイールとイースも目が静かに座ってたし。
あ~。オーシャン、フォレストの皆様の視線が痛い。
や、うん。早く解説して欲しいって気持ちはよーく判るんだけど、どう展開してけばよいか……。
あ、先に私が言ってたわ!!
飛竜三兄弟に質問していく形にする、と。
よし!☆なら、これを活用しよう。
「イール、イース、リオさんは、このルークスのご先祖様が残念王と称する方と同一だと思っている、という解釈でいらっしゃいますか????」
「「グルァ!!」」
「「そう!!おんなじ!!だって♪」」
私の言葉に勢い良くイールとイースが答えてくれ、アルゴスくんとマルケスくんもすぐに通訳してくれる。
「じ~じ、解釈、なに??」
解釈の意味が判らなかったようで、始祖様にリオさんが聞いていた。
あ、ごめんなさい。たった一人でも判らない人がいたらプレゼンは失敗。そうビジネスの先輩方に叩き込まれたのに。
「お前らが言う残念王と、匂いが似てる男は一緒と思って良いかってミーナは聞いてるぞ」
「お~。ありがと。じ~じ、そう!!男、ルークス??ルークス。残念王、子孫!!」
始祖様の解説に合点がいったようで、ルークスさん本人へ「残念王の子孫はルークスと言うのか??」と視線を本人へ投げて了承されると、嬉しそうに手を叩いてリオさんが興奮気味に答えた。
「「グルァルァ!!」」
「「そうだそうだ~!!だって」」
「ありがとうございます」
始祖様とリオさんの会話に、イールとイース、アルゴスくんとマルケスくんも楽しそうに続いてくれたから、「あ、ルークスさんのご先祖様が残念王なのは確定なんだ」と私も又、納得する。
以心伝心なのか、それともこの世界の不思議パワーのなせる技なのか、この場に居る皆様の気持ちも同様だったらしく、ルークスさんへ向ける視線がちょっぴり優しかった。
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