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二国会議改め懇親会のススメ 5
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「ライン。お前もお眼鏡にかなう女性を見つけて胸が逸るのは判る。だけれども、子供の前では隠せ」
「……はぃ」
ん!?ん"ん!?
や、ちょっと待って!?
フリストさん!!わたしに対してラインさんが「なんか良いな~」って思ったってこと!?
いやいや、は!?
あの舌戦で??
私は美しい方の部類で、それも武器に出来ると確信したのは、ここに来てからだ。
それは自分がきれいと言われる部類であると知らなかったと言うより、美貌で世を渡り歩いた時のデメリットの方が、メリットより大きいと思ったからあえて目をそらしていた。
逆に、接待と呼ばれる席でお酒を飲むことに重きをおいていたのは、顔が良いからと自分磨きのみに走っていた人たちが、妬まれたり嵌められたりして転落していったのを良く見ていたからた。
人というのは厄介なもので、自分より下が居ることに喜びを感じ、上があるなら引きずり下ろしたがるものなのだ。
何故??残念ながら人種関係なく、暗い愉悦に浸りたい。
「俺は偉い!!」と叫びたい人間はどこにでも居る、としかいえない。
さらにそういう人間は見返りを求める。
「◯◯をして上げたんだから……」
「◯◯したんだぞ??だから……」
ほとんどが「してやったんだから◯◯しろ」と。
それが、言われた人が顔だけで勝負してきたとしたら??
今まで人生イージーモード!!と嘯いてきた者だとしたら??
知恵も、立ち回りも人脈も何もかもがなかったとしたら??
目の前にエサをぶら下げられ、甘い言葉を囁かれた、対処法を知らない幼子同然な状態だとしたら??
身を守る術を知らない人間は簡単に喰われる。
そんな危ない橋だと判っているから、知識を吸収し、抗う術を学びつつもやっかみをも受けないために『女である。美貌がある』という一見、素晴らしい武器のように思えるそれはあえて使わなかった。
この、やっかみや嵌められることがわたしには大きなデメリットであると考えた。
あ"~。でも、子供達やシュリさんがいなくて良かった~。
三人がこの発言を聞いてたら、絶対にラインさんに物理にも精神的にも攻撃してたよね~。
安堵と共に少し背筋が寒くなるもうそうをしたわたしはそ知らぬふりで自分の体を抱き締めた。
ラインさんの思いが本当に恋愛感情なら、わたしは自分の心に問いかけなければいけない。
彼はそう言っているけれど、あなたは??と。
判らないままに付き合ってしまっては困るのはお互いだし、失礼だ。
だからこれからも私はそれだけに頼った営業ではなく、いろんな知恵や人脈を武器に行動していく。
今回は、オーシャンの官僚へこうして顔を売ることが出来た。
それを足掛かりにあやふやなアレコレを下品に見えないように真相を解明していかなければと思っていれば、フリストさんが大きく首を縦に振っている。
「ワシはやるぞ。アルゴス様とマルケス様と約束したしな!!」
「……っ!?」
なにをー!?
突然声を張る、なんとでもとらえられる、とんでもない含みを持った言い回しのフリストさんの笑顔ははっきり言って怖かった。
事実、自分の国の人間であるオーシャンの方々も軽く顔をひきつらせている。
「お??ん??ふふ」
「じーじ。どうした??バカ??」
フリストさんの言葉の意味も考えなければと思っていれば、ひぇー!?
なんちゅうこというの!!リオさん!!
や、うん。リオさんはなんだかんだでコミュニケーションを図るのが苦手なことはなんとなく理解してた。
けれども、いきなり笑い出した始祖様に対して、ド直球で「バカ??」は無いのではないかと突っ込みたくなってしまう。
でも、フフと笑う始祖様の姿は不思議と悪い印象は受けなかった。ならば、ここに居る皆さんにも悪いことではないとは思いたいのだけれども、なにが正解かは断定できない。
なんだろうと思っていれば、ニヤリと笑った始祖様が立ち上がって宣言した。
「オーシャンの。お前のナゾが一個解けるかもよ」
「「「「はぁ!?」」」」
告げられた言葉は、とんでもない爆弾だった。
「……はぃ」
ん!?ん"ん!?
や、ちょっと待って!?
フリストさん!!わたしに対してラインさんが「なんか良いな~」って思ったってこと!?
いやいや、は!?
あの舌戦で??
私は美しい方の部類で、それも武器に出来ると確信したのは、ここに来てからだ。
それは自分がきれいと言われる部類であると知らなかったと言うより、美貌で世を渡り歩いた時のデメリットの方が、メリットより大きいと思ったからあえて目をそらしていた。
逆に、接待と呼ばれる席でお酒を飲むことに重きをおいていたのは、顔が良いからと自分磨きのみに走っていた人たちが、妬まれたり嵌められたりして転落していったのを良く見ていたからた。
人というのは厄介なもので、自分より下が居ることに喜びを感じ、上があるなら引きずり下ろしたがるものなのだ。
何故??残念ながら人種関係なく、暗い愉悦に浸りたい。
「俺は偉い!!」と叫びたい人間はどこにでも居る、としかいえない。
さらにそういう人間は見返りを求める。
「◯◯をして上げたんだから……」
「◯◯したんだぞ??だから……」
ほとんどが「してやったんだから◯◯しろ」と。
それが、言われた人が顔だけで勝負してきたとしたら??
今まで人生イージーモード!!と嘯いてきた者だとしたら??
知恵も、立ち回りも人脈も何もかもがなかったとしたら??
目の前にエサをぶら下げられ、甘い言葉を囁かれた、対処法を知らない幼子同然な状態だとしたら??
身を守る術を知らない人間は簡単に喰われる。
そんな危ない橋だと判っているから、知識を吸収し、抗う術を学びつつもやっかみをも受けないために『女である。美貌がある』という一見、素晴らしい武器のように思えるそれはあえて使わなかった。
この、やっかみや嵌められることがわたしには大きなデメリットであると考えた。
あ"~。でも、子供達やシュリさんがいなくて良かった~。
三人がこの発言を聞いてたら、絶対にラインさんに物理にも精神的にも攻撃してたよね~。
安堵と共に少し背筋が寒くなるもうそうをしたわたしはそ知らぬふりで自分の体を抱き締めた。
ラインさんの思いが本当に恋愛感情なら、わたしは自分の心に問いかけなければいけない。
彼はそう言っているけれど、あなたは??と。
判らないままに付き合ってしまっては困るのはお互いだし、失礼だ。
だからこれからも私はそれだけに頼った営業ではなく、いろんな知恵や人脈を武器に行動していく。
今回は、オーシャンの官僚へこうして顔を売ることが出来た。
それを足掛かりにあやふやなアレコレを下品に見えないように真相を解明していかなければと思っていれば、フリストさんが大きく首を縦に振っている。
「ワシはやるぞ。アルゴス様とマルケス様と約束したしな!!」
「……っ!?」
なにをー!?
突然声を張る、なんとでもとらえられる、とんでもない含みを持った言い回しのフリストさんの笑顔ははっきり言って怖かった。
事実、自分の国の人間であるオーシャンの方々も軽く顔をひきつらせている。
「お??ん??ふふ」
「じーじ。どうした??バカ??」
フリストさんの言葉の意味も考えなければと思っていれば、ひぇー!?
なんちゅうこというの!!リオさん!!
や、うん。リオさんはなんだかんだでコミュニケーションを図るのが苦手なことはなんとなく理解してた。
けれども、いきなり笑い出した始祖様に対して、ド直球で「バカ??」は無いのではないかと突っ込みたくなってしまう。
でも、フフと笑う始祖様の姿は不思議と悪い印象は受けなかった。ならば、ここに居る皆さんにも悪いことではないとは思いたいのだけれども、なにが正解かは断定できない。
なんだろうと思っていれば、ニヤリと笑った始祖様が立ち上がって宣言した。
「オーシャンの。お前のナゾが一個解けるかもよ」
「「「「はぁ!?」」」」
告げられた言葉は、とんでもない爆弾だった。
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