202 / 269
にこにこ大作戦 5
しおりを挟む
「リオ兄!!こう、な??どうしていいか判らんちんになったらな??ランとリーンをきゅってすれば良いぞ!!」
「うん!!そうだね!!リオ兄?オトナでもね?人の気持ちって、全部は判らないんだって。だから、お話しするんだって」
俺とマルケスの言葉に、バッて顔を上げて、俺たち三人の顔をちょっぴりうるうるした目で見てきた。
「ラン、リーン、こども。良い??」
ん??これは「相手は子供だぞ??ホントにギュッてしてもらって良いのか??」かな??
「大丈夫!!」
「大丈夫だよ!!」
俺とマルケスが「お揃いだね」って笑ってたら、じ~じがリオ兄の頭をポンポンって優しく叩いてた。
「ほら。ちびもふブラザーズ見てみ?お前のことをバカにしてるか??」
「いや」
「だろ??子供ってな??スッゲーんだぞ?オトナがきらわれたらどうしようって、変なプライドでなんも言えないそれをポーンと飛び越えてくるんだ」
プライドってのがなんなのかはちょっと判らんちんだけど、話のそれからオトナは「なんか怖がってんだな」って思った。
「大丈夫!!ランもリーンもへなちょこオトナになら無いように頑張ってお勉きょしてる!!」
「そうだよ。それに、まだまだ初めましてな二人は、とっても良い子だって、僕たち、もう知ってるよ??リオ兄は??リオ兄の知ってる二人は、意地悪する子?」
マルケスも俺も二人でじ~じの真似して、リオ兄の頭を撫でて、「怖くないよ~」って気持ちを伝えた。
「違う」
だよな!!
ランもリーンもすごく良い子だよな!!
俺たちみたいに!!
ぽふぽふとリオ兄の肩を叩きながら、じ~じは「そうだな」って、大きく一つ頷いた。
「なあ?こいつらには『助けて~!!』と言えば、例えそれがふざけていてるものでも『どうした?』って聞いてくるオトナが居る。『寂しいよ~』って泣いてたらギュッと優しく抱き締めるオトナが居る」
ん??どういうこと??
いきなり話し始めたじ~じに、俺は「なんだなんだ??」だけど、マルケスにはいきなりじゃないと思ったみたいで素直にニコニコしてる。
「だから、『二人できゅってしたまんま、こどもだけで泣いてない?』なんだ。自分たちには周りに優しいオトナが居るけど、オーシャンは?ランとリーンの周りには居るか?こどもだけで悲しくなってないか?ってマルケスは考えたんだ。アルゴスもそうだ」
わ!!そうか!!
俺もそう!!マルケスのが判っても、俺がモヤモヤぐるぐるしたのは、それなんだ!!
「それだー!!」って言いたかったけど、代わりに首をうんうんって、ブンブン振ったら、なんかくらくらしてきた。
お"~。世界って、俺を中心に回るんだな~。
「違うから」
「まるけしゅ、あたま、見た??」
なんだか、ひゃっこい??違う。
バカだな~な感じだけど、バカにしてない目で見てきた。
「ぶひゃひゃひゃ!!あ、あたま!!頭の振りすぎで独裁政治思考!!やべー!!アルゴス、やべー!!」
なんかムカついたから、じ~じの手をパンッて叩いておいた。
「うん!!そうだね!!リオ兄?オトナでもね?人の気持ちって、全部は判らないんだって。だから、お話しするんだって」
俺とマルケスの言葉に、バッて顔を上げて、俺たち三人の顔をちょっぴりうるうるした目で見てきた。
「ラン、リーン、こども。良い??」
ん??これは「相手は子供だぞ??ホントにギュッてしてもらって良いのか??」かな??
「大丈夫!!」
「大丈夫だよ!!」
俺とマルケスが「お揃いだね」って笑ってたら、じ~じがリオ兄の頭をポンポンって優しく叩いてた。
「ほら。ちびもふブラザーズ見てみ?お前のことをバカにしてるか??」
「いや」
「だろ??子供ってな??スッゲーんだぞ?オトナがきらわれたらどうしようって、変なプライドでなんも言えないそれをポーンと飛び越えてくるんだ」
プライドってのがなんなのかはちょっと判らんちんだけど、話のそれからオトナは「なんか怖がってんだな」って思った。
「大丈夫!!ランもリーンもへなちょこオトナになら無いように頑張ってお勉きょしてる!!」
「そうだよ。それに、まだまだ初めましてな二人は、とっても良い子だって、僕たち、もう知ってるよ??リオ兄は??リオ兄の知ってる二人は、意地悪する子?」
マルケスも俺も二人でじ~じの真似して、リオ兄の頭を撫でて、「怖くないよ~」って気持ちを伝えた。
「違う」
だよな!!
ランもリーンもすごく良い子だよな!!
俺たちみたいに!!
ぽふぽふとリオ兄の肩を叩きながら、じ~じは「そうだな」って、大きく一つ頷いた。
「なあ?こいつらには『助けて~!!』と言えば、例えそれがふざけていてるものでも『どうした?』って聞いてくるオトナが居る。『寂しいよ~』って泣いてたらギュッと優しく抱き締めるオトナが居る」
ん??どういうこと??
いきなり話し始めたじ~じに、俺は「なんだなんだ??」だけど、マルケスにはいきなりじゃないと思ったみたいで素直にニコニコしてる。
「だから、『二人できゅってしたまんま、こどもだけで泣いてない?』なんだ。自分たちには周りに優しいオトナが居るけど、オーシャンは?ランとリーンの周りには居るか?こどもだけで悲しくなってないか?ってマルケスは考えたんだ。アルゴスもそうだ」
わ!!そうか!!
俺もそう!!マルケスのが判っても、俺がモヤモヤぐるぐるしたのは、それなんだ!!
「それだー!!」って言いたかったけど、代わりに首をうんうんって、ブンブン振ったら、なんかくらくらしてきた。
お"~。世界って、俺を中心に回るんだな~。
「違うから」
「まるけしゅ、あたま、見た??」
なんだか、ひゃっこい??違う。
バカだな~な感じだけど、バカにしてない目で見てきた。
「ぶひゃひゃひゃ!!あ、あたま!!頭の振りすぎで独裁政治思考!!やべー!!アルゴス、やべー!!」
なんかムカついたから、じ~じの手をパンッて叩いておいた。
0
お気に入りに追加
432
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる