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二国会議 初日 6
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九十度のおじぎなんて生で初めて見た!!
ヤクザが出てくるドラマなどでしか見たことがなかったのだが、シチュエーションの違いはあれど、威圧感を覚えるより先に、整然とした動きは格好よさを強調して、拍手をおくりたくなってしまった。
アルゴス君とマルケス君にも見せてあげたかったな~。
そんなつもりで頭を下げてくださったわけではないと理解しているつもりでも、子供たちも目を輝かせて喜びそうだと思った。もちろん、想像するだけで、オーシャン組には口がさけても言えないが。
「ミーナ殿はさぞや驚かれたでしょう。このバカタレどもが騒ぎまくって申し訳ない」
オーシャン組が席に着いたとたん、フリストさんに頭を下げられた。お爺ちゃんやお婆ちゃんっこだった私は、高齢の方に謝罪されると逆に申し訳なくてこちらが頭を下げたくなる。
「いえ。私の発言に驚いた事は存じているつもりですから、お気になさらず。むしろ、こちらが申し訳ありません」
「なんと!!なんとお優しい!!お前たちもミーナ様を見習わんか!!」
顔を真っ赤にした勢いで「キェ~」とか奇声をあげそうなフリストさんに、倒れては困ると思ったのか、王様が胸元で小さく手を挙げて視線を集めた。
「フリスト殿。うちのエリゴスとミーナの言動にそちらが反応したのはわかったが、説明してもらっても?」
「はい。陛下。儂なぞに敬称をつけてはなりませんぞ?なめられてはなりません」
王様の言葉に深く頷いたフリストさんは、もう地の喋りにする事に決めたのか、気付いていないのか。自国でも注意する存在が居るのか、孫をたしなめるお爺ちゃんのように王様に接したのが面白かった。王様は「以後気を付ける」と苦笑いした。
「まずは、リオ様と飛竜たちの関係についてですな。飛竜達はリオ様が始祖様と成られた時から共にあったと伝えられております。飛竜達もリオ様も互いを兄弟と呼び、行動を同じくしておられます」
「オーシャンの始祖様は飛竜と共に降臨されたのか」
呆然と呟く王様に同感なのは私だけでないようで、フォレスト組はみな首を縦に振っている。
リオさんと一緒に降臨したって、イールもイースも生きる伝説!?つか、死なないの?寿命無いの!?
「はい。そう伝えられております。飛竜たちはそもそも我等が近寄る事を良しとしません。視界に入るだけで威嚇される始末です。今回はリオ様の宥めがあってなんとか我等を背中に乗せてもらいました」
「だが!!アルゴス様とマルケス様は!!それにミーナはじゃれあっていたぞ!?」
思わず、といった感じで叫んでしまったエリゴスさんにフリストさんは目を丸くした後、私を見つめてくる。その目は「本当か?」と語っていた。
「はい。イール様もイース様も大変包容力がおありで面倒見も良く、最強のお守りになる、と匂いをつけて下さいました」
私の返答に、目がこぼれそうに見開いたオーシャン組の皆さんは、ただただ私を凝視している。又、私が彼等にとってなにか信じがたい事を言ったのは分かったが、こうも何度も驚かれると逆に「そちらの非常識と常識を箇条書きにして提出して下さい」と提案したくなる。
ヤクザが出てくるドラマなどでしか見たことがなかったのだが、シチュエーションの違いはあれど、威圧感を覚えるより先に、整然とした動きは格好よさを強調して、拍手をおくりたくなってしまった。
アルゴス君とマルケス君にも見せてあげたかったな~。
そんなつもりで頭を下げてくださったわけではないと理解しているつもりでも、子供たちも目を輝かせて喜びそうだと思った。もちろん、想像するだけで、オーシャン組には口がさけても言えないが。
「ミーナ殿はさぞや驚かれたでしょう。このバカタレどもが騒ぎまくって申し訳ない」
オーシャン組が席に着いたとたん、フリストさんに頭を下げられた。お爺ちゃんやお婆ちゃんっこだった私は、高齢の方に謝罪されると逆に申し訳なくてこちらが頭を下げたくなる。
「いえ。私の発言に驚いた事は存じているつもりですから、お気になさらず。むしろ、こちらが申し訳ありません」
「なんと!!なんとお優しい!!お前たちもミーナ様を見習わんか!!」
顔を真っ赤にした勢いで「キェ~」とか奇声をあげそうなフリストさんに、倒れては困ると思ったのか、王様が胸元で小さく手を挙げて視線を集めた。
「フリスト殿。うちのエリゴスとミーナの言動にそちらが反応したのはわかったが、説明してもらっても?」
「はい。陛下。儂なぞに敬称をつけてはなりませんぞ?なめられてはなりません」
王様の言葉に深く頷いたフリストさんは、もう地の喋りにする事に決めたのか、気付いていないのか。自国でも注意する存在が居るのか、孫をたしなめるお爺ちゃんのように王様に接したのが面白かった。王様は「以後気を付ける」と苦笑いした。
「まずは、リオ様と飛竜たちの関係についてですな。飛竜達はリオ様が始祖様と成られた時から共にあったと伝えられております。飛竜達もリオ様も互いを兄弟と呼び、行動を同じくしておられます」
「オーシャンの始祖様は飛竜と共に降臨されたのか」
呆然と呟く王様に同感なのは私だけでないようで、フォレスト組はみな首を縦に振っている。
リオさんと一緒に降臨したって、イールもイースも生きる伝説!?つか、死なないの?寿命無いの!?
「はい。そう伝えられております。飛竜たちはそもそも我等が近寄る事を良しとしません。視界に入るだけで威嚇される始末です。今回はリオ様の宥めがあってなんとか我等を背中に乗せてもらいました」
「だが!!アルゴス様とマルケス様は!!それにミーナはじゃれあっていたぞ!?」
思わず、といった感じで叫んでしまったエリゴスさんにフリストさんは目を丸くした後、私を見つめてくる。その目は「本当か?」と語っていた。
「はい。イール様もイース様も大変包容力がおありで面倒見も良く、最強のお守りになる、と匂いをつけて下さいました」
私の返答に、目がこぼれそうに見開いたオーシャン組の皆さんは、ただただ私を凝視している。又、私が彼等にとってなにか信じがたい事を言ったのは分かったが、こうも何度も驚かれると逆に「そちらの非常識と常識を箇条書きにして提出して下さい」と提案したくなる。
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