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第一六話 遠足は花々に満ちあふれて
第一六話 一六
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そこでウタセがぽんと手を打った。
「あ、そうそう。ニア姉のおすすめもいいけど、僕からもおすすめしたいものがあってね」
「ウタくんからも?」
「うん。花のケーキなんだけどすごく凝ってるんだ。食べるのがもったいないくらいきれいなんだよ」
思い当たる店があるらしく、ニアは「ああ、あそこね」と呟いていた。
「本当は僕が案内したいところだけど見回りもしなくちゃいけないし、ニア姉に任せるね」
「はーい。了解!」
話が一段落したところで、話題は巡回についてに及んだ。
「ニア達は誰に会ったんだい?」
「スイ達とタム達、あとはリア達。ミオとマリカも楽しそうにしてた」
外出でミオとマリカが職員以外と行動を共にするのは初めてのことだったので、そのあたりも含めてニアはミトドリに報告した。ミトドリは安心したように息を吐く。
「それは良かったよ。こちらはヒイラギ達とツクシ達に会ったよ」
「ツクシ達はガザ達と会ったって言ってたから、みんな大丈夫そうかな」
ウタセの確認にミトドリは「そうだね」と相槌を打った。
「引き続き見回りも頼んだよ。それから遠足もちゃんと楽しんでおくれ」
「うん。またあとでね」
ニアはひらりと手を振ると、「さて」と慈乃を振り返った。
「あ、そうそう。ニア姉のおすすめもいいけど、僕からもおすすめしたいものがあってね」
「ウタくんからも?」
「うん。花のケーキなんだけどすごく凝ってるんだ。食べるのがもったいないくらいきれいなんだよ」
思い当たる店があるらしく、ニアは「ああ、あそこね」と呟いていた。
「本当は僕が案内したいところだけど見回りもしなくちゃいけないし、ニア姉に任せるね」
「はーい。了解!」
話が一段落したところで、話題は巡回についてに及んだ。
「ニア達は誰に会ったんだい?」
「スイ達とタム達、あとはリア達。ミオとマリカも楽しそうにしてた」
外出でミオとマリカが職員以外と行動を共にするのは初めてのことだったので、そのあたりも含めてニアはミトドリに報告した。ミトドリは安心したように息を吐く。
「それは良かったよ。こちらはヒイラギ達とツクシ達に会ったよ」
「ツクシ達はガザ達と会ったって言ってたから、みんな大丈夫そうかな」
ウタセの確認にミトドリは「そうだね」と相槌を打った。
「引き続き見回りも頼んだよ。それから遠足もちゃんと楽しんでおくれ」
「うん。またあとでね」
ニアはひらりと手を振ると、「さて」と慈乃を振り返った。
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