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第一三話 夏風邪の魔法
第一三話 一八
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慈乃が寝る支度を整えてから布団を運び、ニアの部屋に戻ると、既に二組の布団が敷かれていた。ニアとホノのものだろう。その隣に慈乃の布団も並べる。
「まあ、お泊り会とは言ったけど、ホノには早く寝てもらいたいし。常夜灯をつけておしゃべりするってことで」
「えー」
「じゃないとお泊り会自体なしにするからね」
「……わかったわ」
ホノは渋々承諾すると、真ん中の布団に横になった。慈乃とニアもホノに倣う。
「女子のお泊り会でおしゃべりっていったら、やっぱり恋バナかしら?」
常夜灯の灯りを反射したからという理由だけではなく、ホノの瞳はきらきらと輝いている。しかし左右のふたりは黙り込んでしまった。
「シノはなんかないの?」
「……ないですよ。ホノちゃんはありますか?」
「出会いの場がないわ。大体学び家にいるし」
「そりゃそうだわ」
何とも言えない空気になってしまったが、沈黙を破いたのは意外にも慈乃だった。
「まあ、お泊り会とは言ったけど、ホノには早く寝てもらいたいし。常夜灯をつけておしゃべりするってことで」
「えー」
「じゃないとお泊り会自体なしにするからね」
「……わかったわ」
ホノは渋々承諾すると、真ん中の布団に横になった。慈乃とニアもホノに倣う。
「女子のお泊り会でおしゃべりっていったら、やっぱり恋バナかしら?」
常夜灯の灯りを反射したからという理由だけではなく、ホノの瞳はきらきらと輝いている。しかし左右のふたりは黙り込んでしまった。
「シノはなんかないの?」
「……ないですよ。ホノちゃんはありますか?」
「出会いの場がないわ。大体学び家にいるし」
「そりゃそうだわ」
何とも言えない空気になってしまったが、沈黙を破いたのは意外にも慈乃だった。
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