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喧嘩するほど仲が良い
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喧嘩するほど仲が良い
「おい、待ちやがれ、秋之介!」
「うっせぇ! くそ親父!」
苛立ちの感情そのままに秋之介は菊助の執務室のふすまを叩きつけるように閉めた。勢いよく柱にぶつかったふすまは完全に閉じられず、中途半端に隙間が開いていた。それすらも忌々しくて秋之介は舌打ちするとどかどかと廊下を突き進んだ。
一四歳の秋之介は反抗期の真っ只中だった。両親に反発していらいらしていることがほとんどで、最近は幼なじみたちといるときでさえぴりぴりとしていた。どこに行っても居心地が悪く、秋之介はここのところ一人でいることが多かった。
このときも家を出て、町をふらつこうかと考えていたが、ちょうど白古門のところであかりと結月に行き会った。しかし今は誰とも話す気分ではない。秋之介は二人を無視して脇を通り抜けようとしたが、腕を掴まれたことで目論見が外れた。
「……放せよ」
秋之介の鋭い睨みにも全く怯むことなく、腕をつかんだあかりはきっと秋之介を見上げた。
「嫌。放したら行っちゃうんでしょ?」
「鬱陶しいな。放っておけよ」
「最近秋とは会わない日が続いたから心配してたんだよ」
「知らねえよ。んなのそっちの勝手だろ。俺は心配してくれなんて頼んでねぇ」
気の短い秋之介にはこれが限界だった。あかりの真っ直ぐな視線から逃れるように顔を逸らした秋之介は、掴まれた方の腕を振り払った。よろめいたあかりを結月が咄嗟に支える。結月はあかりに怪我がないことを確かめると剣呑な目つきで秋之介を睨んだ。
「秋」
「んだよ。こんくらいで怪我するような奴じゃねえだろ、あかりは」
過保護が過ぎると鼻で嗤えば、結月はますます目つきを険しくした。
「そういう問題じゃ、ない。あかりもおれも、昴だって心配してた。無視するなんて、あんまり」
「だから、そんなのはおまえらの都合だろ? いいから放っといてくれよ」
「秋……」
「うっせえなっ!」
秋之介は結月の胸倉をつかんで引き寄せた。
機嫌の悪いときに結月に懇々と諭されるのは正直気分が悪い。結月の言うことが正論なのも、冷静沈着で淡々とした態度なのも気に食わない。
荒ぶる感情をぶつけるように、秋之介は結月を睨みつけて叫んだ。
「おまえのその態度が気に入らねえ! 俺の何を知ってやがる! わかったような口きくんじゃねえよ、腹が立つ!」
結月は大音声に僅かに顔をしかめたが、ひたと秋之介の白い瞳を見つめた。表情こそ無表情に近いものだが、雄弁な青の瞳は確かに怒りを滲ませていた。
「言いたいことは、それだけ?」
「なめたこと言ってんじゃねえ!」
「なめたこと言ってるのは、秋の方。おれは秋の幼なじみ。全部は知らなくても、幼なじみの秋のことならよく知ってる。馬鹿に、しないで」
「この……っ」
秋之介が結月の胸倉を掴んだのとは反対の手で拳をつくり、振りかぶる。あわや結月の顔にぶつかる寸前で秋之介の動きは止まった。正確には止められたのだった。
「やめなさい!」
命令形のあかりの言霊には絶大な威力がある。秋之介はそれに抗えなかったのだ。
構えはそのままに、秋之介はあかりを見下ろした。
「おまえには関係ねえ。 引っ込んでろ!」
「関係あるもん!」
語気は秋之介に負けず劣らず強いものだったが、あかりの赤い瞳は徐々に潤みだす。ぼろぼろと涙をこぼしながら、あかりはつっかえつっかえ言葉を紡いだ。
「幼なじみ、なんだからっ、喧嘩なんて、しないで、仲良くしなきゃ駄目、なの……っ」
「……泣くんじゃねえよ」
興が冷めたのか秋之介は結月を解放し、構えを解いた。結月は乱れた襟合わせを軽く整えると、すぐさまあかりに駆け寄った。
「ごめんね、あかり」
あかりは結月を睨み上げた。
「結月の、馬鹿……!」
「……うん」
返す言葉も見つからず、結月はしゅんと肩を落とした。
ざまあみろと秋之介が内心でほくそ笑んでいると、あかりのきつい眼差しがこちらに向いた。
「秋は、もっともっと、馬鹿‼」
「はあ⁉ 喧嘩両成敗っていうだろ! なんで俺の方が悪いみたいになってんだよ!」
「……それは、自分の胸に手を当ててよおく考えてごらん?」
聞きなれた声に秋之介はぎくりと肩を震わせた。おそるおそる振り返ると背後に昴が立っていた。にっこり笑っているはずなのに、その笑顔はどこか黒い。
「す、昴……。どうしてここにいんだよ」
「こんな往来で喧嘩してたものだから、町民が知らせてくれたんだよ。ここに向かう途中であかりちゃんの泣き声が聞こえたから急いで来たってわけ。……あかりちゃん、大丈夫だった?」
「す、昴……。秋と結月が、喧嘩して、それで……っ」
しゃくりあげるあかりをあやすように、昴はあかりに柔らかく微笑みかけた。
「うんうん、怖かったよね。よく喧嘩を止めてくれたね。ありがとう」
「ううん」
あかりの涙が引いたのを見届けると、昴は結月と秋之介の方へ振り返った。
「二人はうちにおいで。拒否権はなし」
「……はい」
結月と秋之介は声を重ねて返事をした。
「結月と秋は、本当は仲良しさん?」
「そうだねぇ。喧嘩するほど仲が良いっていうしね」
あかりはぱちくりと目を瞬かせる。昴はにこりと笑って頷いた。
そうと聞けば、あかりは早速動き出した。結月と秋之介の間に並び立つと、右手を結月と、左手を秋之介とつないだ。
「ふふっ。これで仲直りだね」
「そう、だね」
「……ほんと、あかりには敵わねえよ」
結月は微かに表情を緩め、秋之介は諦めたように笑いながらはあっと息をついた。その様子を眺めていた昴も安心したように微笑んでいた。
どんな形であれ幼なじみたちが笑ってくれたことがあかりにとってはこの上なく嬉しいことだった。
これもまた尊い日常の風景として、今もあかりの心深くに残っているのだった。
「おい、待ちやがれ、秋之介!」
「うっせぇ! くそ親父!」
苛立ちの感情そのままに秋之介は菊助の執務室のふすまを叩きつけるように閉めた。勢いよく柱にぶつかったふすまは完全に閉じられず、中途半端に隙間が開いていた。それすらも忌々しくて秋之介は舌打ちするとどかどかと廊下を突き進んだ。
一四歳の秋之介は反抗期の真っ只中だった。両親に反発していらいらしていることがほとんどで、最近は幼なじみたちといるときでさえぴりぴりとしていた。どこに行っても居心地が悪く、秋之介はここのところ一人でいることが多かった。
このときも家を出て、町をふらつこうかと考えていたが、ちょうど白古門のところであかりと結月に行き会った。しかし今は誰とも話す気分ではない。秋之介は二人を無視して脇を通り抜けようとしたが、腕を掴まれたことで目論見が外れた。
「……放せよ」
秋之介の鋭い睨みにも全く怯むことなく、腕をつかんだあかりはきっと秋之介を見上げた。
「嫌。放したら行っちゃうんでしょ?」
「鬱陶しいな。放っておけよ」
「最近秋とは会わない日が続いたから心配してたんだよ」
「知らねえよ。んなのそっちの勝手だろ。俺は心配してくれなんて頼んでねぇ」
気の短い秋之介にはこれが限界だった。あかりの真っ直ぐな視線から逃れるように顔を逸らした秋之介は、掴まれた方の腕を振り払った。よろめいたあかりを結月が咄嗟に支える。結月はあかりに怪我がないことを確かめると剣呑な目つきで秋之介を睨んだ。
「秋」
「んだよ。こんくらいで怪我するような奴じゃねえだろ、あかりは」
過保護が過ぎると鼻で嗤えば、結月はますます目つきを険しくした。
「そういう問題じゃ、ない。あかりもおれも、昴だって心配してた。無視するなんて、あんまり」
「だから、そんなのはおまえらの都合だろ? いいから放っといてくれよ」
「秋……」
「うっせえなっ!」
秋之介は結月の胸倉をつかんで引き寄せた。
機嫌の悪いときに結月に懇々と諭されるのは正直気分が悪い。結月の言うことが正論なのも、冷静沈着で淡々とした態度なのも気に食わない。
荒ぶる感情をぶつけるように、秋之介は結月を睨みつけて叫んだ。
「おまえのその態度が気に入らねえ! 俺の何を知ってやがる! わかったような口きくんじゃねえよ、腹が立つ!」
結月は大音声に僅かに顔をしかめたが、ひたと秋之介の白い瞳を見つめた。表情こそ無表情に近いものだが、雄弁な青の瞳は確かに怒りを滲ませていた。
「言いたいことは、それだけ?」
「なめたこと言ってんじゃねえ!」
「なめたこと言ってるのは、秋の方。おれは秋の幼なじみ。全部は知らなくても、幼なじみの秋のことならよく知ってる。馬鹿に、しないで」
「この……っ」
秋之介が結月の胸倉を掴んだのとは反対の手で拳をつくり、振りかぶる。あわや結月の顔にぶつかる寸前で秋之介の動きは止まった。正確には止められたのだった。
「やめなさい!」
命令形のあかりの言霊には絶大な威力がある。秋之介はそれに抗えなかったのだ。
構えはそのままに、秋之介はあかりを見下ろした。
「おまえには関係ねえ。 引っ込んでろ!」
「関係あるもん!」
語気は秋之介に負けず劣らず強いものだったが、あかりの赤い瞳は徐々に潤みだす。ぼろぼろと涙をこぼしながら、あかりはつっかえつっかえ言葉を紡いだ。
「幼なじみ、なんだからっ、喧嘩なんて、しないで、仲良くしなきゃ駄目、なの……っ」
「……泣くんじゃねえよ」
興が冷めたのか秋之介は結月を解放し、構えを解いた。結月は乱れた襟合わせを軽く整えると、すぐさまあかりに駆け寄った。
「ごめんね、あかり」
あかりは結月を睨み上げた。
「結月の、馬鹿……!」
「……うん」
返す言葉も見つからず、結月はしゅんと肩を落とした。
ざまあみろと秋之介が内心でほくそ笑んでいると、あかりのきつい眼差しがこちらに向いた。
「秋は、もっともっと、馬鹿‼」
「はあ⁉ 喧嘩両成敗っていうだろ! なんで俺の方が悪いみたいになってんだよ!」
「……それは、自分の胸に手を当ててよおく考えてごらん?」
聞きなれた声に秋之介はぎくりと肩を震わせた。おそるおそる振り返ると背後に昴が立っていた。にっこり笑っているはずなのに、その笑顔はどこか黒い。
「す、昴……。どうしてここにいんだよ」
「こんな往来で喧嘩してたものだから、町民が知らせてくれたんだよ。ここに向かう途中であかりちゃんの泣き声が聞こえたから急いで来たってわけ。……あかりちゃん、大丈夫だった?」
「す、昴……。秋と結月が、喧嘩して、それで……っ」
しゃくりあげるあかりをあやすように、昴はあかりに柔らかく微笑みかけた。
「うんうん、怖かったよね。よく喧嘩を止めてくれたね。ありがとう」
「ううん」
あかりの涙が引いたのを見届けると、昴は結月と秋之介の方へ振り返った。
「二人はうちにおいで。拒否権はなし」
「……はい」
結月と秋之介は声を重ねて返事をした。
「結月と秋は、本当は仲良しさん?」
「そうだねぇ。喧嘩するほど仲が良いっていうしね」
あかりはぱちくりと目を瞬かせる。昴はにこりと笑って頷いた。
そうと聞けば、あかりは早速動き出した。結月と秋之介の間に並び立つと、右手を結月と、左手を秋之介とつないだ。
「ふふっ。これで仲直りだね」
「そう、だね」
「……ほんと、あかりには敵わねえよ」
結月は微かに表情を緩め、秋之介は諦めたように笑いながらはあっと息をついた。その様子を眺めていた昴も安心したように微笑んでいた。
どんな形であれ幼なじみたちが笑ってくれたことがあかりにとってはこの上なく嬉しいことだった。
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