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第3章 淫武御前トーナメントの章
22話 堕落♥
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22話 堕落♥
……仮眠……を、取る? 誰、が…………? そんなふざけたやつっ……。
1人しか…………いないっ……。
逆さにしたメガホンで喋っているような声。
距離感の覚束ないマモンの声が遠退いていく。
マモンがどこかに、いく……。今なら……、反撃できるっ……。
心が折れ兼ねない激感を与えられて、ナツキは脳から身体の隅々にまで快楽電流が帯電しっぱなしだった。
それでも指先がピクンッ、と反応した。
絶対的なチャンスをものにしろ、と悲鳴をあげるように反応したのだ。
「ひとりしか……いないよねっ……。この状況で寝るようなっ……図太い奴っ」
「えへへぇ……、まだ立ち上がれるのぉ? すごいねぇ……。流石女王様だぁ。でも、手加減しないよぉお? マモンの仮眠は長いから、そのあいだたぁああっぷり愛してあげるぅふふふふ♥」
絶好のチャンスとしか言いようが無い。
マモンが戻ってこないならこの勝負――。勝てる。
影縫いを仕掛け直すために大太刀を引っ張り出す。
が、……思った以上に身体が重い。
両手でしっかり握り締めていないと刀を落としてしまいかねない。それくらい指先がピクピク震えた。
己の軟弱さにチッ、と大きく舌打ちして、ナツキは影縫いを諦め斬り掛かった。
「これで、……倒すっ!」
しかし、刀を構えて駆け込むナツキの姿は、いつ倒れても不思議ではないほどふらふらで、味方であるなら見ているのも辛くなるほど痛々しい光景だった。
当然ながら、ナツキにはマロッグを斬り捨てる力は無く、手首を絡めとられ、そして転ばされてしまう。
「すごいねぇええ……、普通諦めるヨォオ……? 女王様ぁ……」
バキンンッ!!!
転ばされた直後、舌の1本を股の間にある硬質フロアタイルに振り下ろされて、その一枚を叩き割られた。
「ぅ……っう…………」
脅しのつもりだろうが、お漏らしさせられた恐怖を蘇らせるには十分だった。
それだけで身体が恐怖してしまい震え上がってしまう。
この状況でクリ責めされたら洒落にならない――。
マモンがいない分、容赦が無い可能性もある。
過度な調教を想像してしまい痛悦の記憶が蘇り、クリトリスがジーンッと痺れた。
身体は恐怖なのか期待なのか分からない興奮に、ピクンッ、ピクンッ、と震えが大きくなる。
……凶悪な陵辱が始まる。
そう恐怖したナツキの予想に反して始まったのは、たわいも無い愛撫だった。
手首を包めた舌にエスコートされるがままに乳責めが始まったのだ。
はっきり言って拍子抜けもいいところな責めに、ついついナツキは聞いてしまう。
「どういう、……つもり?」
「あれだけぶっ叩いても堕ちなかったからねぇ……愛撫らしい愛撫でしぃいいっかり堕とさせてもらうよぉ……おほぉ、おほほっ……」
なるほど、と言いたいところだが、マモンの話を聞いていなかったのだろうか。
『油断するな、仮眠から明けるまでに堕としておけ』
目は血走りつつも、口元はゆるゆるの色に溺れた表情を見るからに、どうやら全て忘れてしまったらしい。
仰向かされて観客席の様子が見えないが、オネエ達もこの異様さには気付いているはずだ。突然倒れて、形勢が逆転しているのだから。
ざわざわとした雑踏に投げ込まれたようなBGMを背景に、長い舌を乳房の麓に巻きつけ、ギュウッ、ギュウッ、揉みあげてくる、が相手が悪い。
ナツキは決して胸が大きい訳ではないのだ。Cカップあるのかも怪しい。
ツンと上向いた形の良いお椀型ではあるが、微乳なため羞恥心は煽られない。
刺激に関していえば、優劣が付いている以上ノーマルな愛撫ではまず感じない。
びちゃあ、びちゃあと乳房に唾液が塗りたくられていくも、下手に抵抗しないで回復を待った方がいいかも知れない。そう思うほどに余裕があった。
マロッグの愛撫よりも、頭の中に重たく残っている快感音波の残響のほうがよっぽど厄介だった。未だに大音量で流された余響が、じっくり発情させてくるような錯覚に苛んでくるのだから。
その音が脳から股までの正中線をボーンっと重たく揺らしてくる。
強くなっているような弱くなっているような、ぼーんっとした距離間掴めない覚束ない音に、身体の中心がぼーっとしてくる。
しかしマモンがいなくなって静まると思っていた残響が、一向に収まらない。
「ふぅ…………、はぁ…………、ふ、ぅ……、乱暴に責めることしか……出来ないと、思ってたけど…………?」
快楽音波を己の声で上塗りするように言ったナツキであったが、その声の節々に妙な熱っぽさが含まさってしまう。
それをマロッグが指摘した。
「女王様ぁ……はぁ、はぁ……エロい声になってきたねぇ…………はぁ、はぁ、はぁ……はぁ……」
「なってないっ……からっ…………、そっちのほうがっ、ふ、ぅ…………はぁ」
「牛乳プリンみたいでぇはぁあはぁあ……うまいよぉおれろぉお……」
ジーーンッとした牝道の震えが強くなっている気がする。
音が鳴っているわけでもないのにだ。
バイブ音が朧気であり、なによりマモンがいなくなっているため、ナツキは身体を苛む疼きを、頭に残ったメロディー、もしくは絶頂の余韻だと決めつけていたのだ。
しかしこれが大きな誤りだったのだ。
仮眠を取ると偽った男・マモンが波長を変化させていたのだ。
ナツキが聞こえないのは、人間が耳で感じ取れないほどの低い音へと変わっていたためだ。
その超低周波が着実に牝道全体を震わせ、牝道の揺れを大きくさせていく。
鳴っていると気付かせないまま、低温火傷を起こさせていくように、じんわりナツキの発情を強めていく。
純粋な愛撫で感じていると、ナツキに錯覚させていく。さらにマモンは、マロッグにだけ聞こえるテレパスで、愛撫の手を抜くよう指示を出す。
『感じないところを狙って舐めてあげて。乳房の麓下りきったところとか』
言われたとおりに、マロッグの舌が性感帯でも無いところに触れていく。
性知識が豊富なナツキなら、どれだけ快感とかけ離れた場所かよく分かる愛撫。
快感音波でもなく、愛撫の巧みさでもなく、マロッグに舐められているだけで発情が止まらないと思い込ませる愛撫だった。
そんな愛撫にさえ湿った吐息を吐き、身体をくねらせ、発汗量が増えていくナツキの様を、マモンは面白おかしく見守っていた。
「っ、はぁ……ちょ、っ、と…………し、しつこいっ…………よ、っ……」
白桃が熟してピンクの色味を増すくらいにまで乳房ばかりをネロネロ唾液でコーティングされながらに、ナツキは初めて抗議した。それは弱みを見せたのと同じ事。
当然ながらに女の本性を引き出されてしまったその声は、潤みきっていた。
そんなナツキの甘え声に色気付いたマロッグは、更にねっとり愛撫を重ねていく。
ナツキが弱みを言葉にしたタイミングは、その時点で限界に達していた。
そのせいで、続けられる少しの乳房舐めでさえ、ナツキの股の間からはドロドロと白桃をすり潰したような本気汁が漏れ出していた。
(クリ責めは……はぁ、はぁ……過去最悪にっ……キツかったっ、けど……、これはこれで、……き、きついっ……)
回復を待つつもりだった。しかし、終わりの見えないまどろみの中でくどくどしい愛撫を続けられたら回復なんて絶対出来ない。
どうしたら良いのか考えたいものの、浮かんだ思考はマロッグの愛撫によって露と消えてしまう。その上、今まで一度も触れられなかった乳輪を、舌の穂先を使って、くりくりっ……、くりりっ……、と円を描き始めたのだ。
「っう、ぅあっ、……ぅ、あ、あぁ、あか、かはぁ、あ。あはぁ♥ ――ッ」
ぞわっ、ぞわっ……、ぞわ、ぞわっ……、と乳首に向かってむず痒い愉悦が波状に集まってきて、喘ぎ声が微かに漏れてしまう。
(まっ、まず…………っ……いっ……)
次から次へと喘ぎ声が溢れそうになるのを、口角を横に引っ張って抑えつける。
しかし、一度喘ぎを抑えつけたからといって、マロッグの乳輪責めは終わらない。
力加減から乳輪のなぞり方まで何一つ予測の付かない書道家のような鋭い筆捌きでにゅ……ぅ……ロンッ! にゅう……ルンッ! と舐められてしまう。
「……ンアッ、……ンハッ♥…………ンアッ、……アハッッ」
――な、なんでこ、こんな、っは、発情してる……っ……お、おかしっ、っ……
狂おしいほどの舌使いに、硬質タイルに指垢が付くくらいにおもいっきり力を込めて発情を誤魔化す。
宙に浮いた手を不可解な方向へと捻ったままに握り締めて分散させた。
そうでもしないととてもとても抑えられない性の衝動に駆られていた。
誤魔化したからといって、燻らされ続けた性衝動が抑えきれるはずもなく、背骨が規則性無く浮きあがる。下手くそなブリッヂを何度も繰り返してしまう。
「ま、まっ、てっ……ちょっ、とっ…………まっ、う、うぅうぁあああ、あ、あ、あ、はぁあ……あ、あ、あぁ……」
待ってとさらなる弱音を言葉にしてしまうも、待ってもらえない。
まだ舐められてもいないのに、乳首は倒れる想像が付かないくらいにビンビンに立ち上がっている。
舌の熱気が伝ってくるだけでもぞもぞしてきて掻き毟りたくて仕方がない。
「ま、あっ、まっれっ……、まっあ、あ、っふぅあ、あ……あっ、あっ」
自分で弄ってもクリトリス以上の痛悦が生まれるのは目に見えている。
もし、今マロッグに舐められたら――、その想像だけで涎が垂れてしまった。
乳首を押し倒されたら――、想像だけで膝をもじもじと擦り合わせてしまう。
「らめっらめっ…………らめらっ……あ、はぁ、はぁ……」
邪な気持ちが生まれて、首を左右に振るって振り払う。
「ほんとぉに女王様はワガママで仕方ないなぁああ……――ボンッ!」
もわもわもわわあーーーーー~~~~~~~ん……。
マロッグがどこから取り出したのかも分からない大きな球体をコートに叩きつける。割れた球体がモクモクと煙を立ち上らせて、コートの上が煙幕で包み隠された。
野次なのか歓声なのか分からないざわめきも、煙と一緒に消え去った。
「……えん、……まく?」
「これで外部からは見えないねぇ……。きみのチームメイトにもねぇへえへ♥」
――え。
「好きなんでしょお。伝説のくノ一がぁ……。女王様はレズなんでしょぉお? マモンが言ってたよねぇええ? えへえへへぇ…………」
レズではない。説明するとすごく長い。
そもそもオネエに見られたくないから止めて、と言ったわけでは無い。
オネエには今まで散々犯される姿を見られている。はっきり言っていまさら感が強い。犯されるのを見られるのは、問題ない、……はず。
しかし淫魔がそんな配慮するのだろうか。
(……する…………かも)
思えば今まで相手してきた淫魔の大半は人間が淫魔に転生した男ばかり。
樽男、茂、榎本君、それに古賀の三人衆。みんな元は人間だ。
最初から淫魔だった相手は、オネエと小金井くらいだろうか。しかし2人はそこまで鬼畜ではなかった。
転生組のほうがよっぽどタチが悪かった。この男も、あの2人と同じでそこまで害がないのかも知れない。
淫魔らしからぬ気遣いに、ナツキは少しだけ好感を持ってしまった。
――これら全てが謀略とも知らずに。
コート外からの音声が途絶えたことによって、ナツキはコートの様子も外に漏れていないと思い込まされた。だが、実のところやり取り全てが筒抜けだった。
外部の情報がコートの中に入ってこないだけでしかなかったのだ。
思考が鈍って溶けてしまうほどに、ナツキは子宮の奥深くを活発にされた。
その上で行われた愛撫。冷静な判断をしろというのが無理な話である。
「じゃあ外に聞こえていないから、喘いでよぉ……演技で良いからさぁ……」
「な、何、言ってるの? 戦いの途中でしょ」
「じゃあもういいよ。ずっと我慢してたらいいよぉ……ボクなんかの愛撫で喘がないくらい余裕だろうしさぁ……」
――余裕じゃ……ない。
空中を蛇が這ってくるように舌が寄ってきて、ナツキは顔を青ざめさせる。
どう考えても我慢なんて出来るわけがない。
愛撫が一旦止まっても、快楽欲した疼熱はほとんど引いていなかった。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、うっ――あぁあああああんっ!?」
乳輪の回りを周回する舌の動きに合わせて呼吸を整えていた中、乳首をクリッと舐められて喘ぎ声を張り上げてしまう。
軽々と小さな絶頂を迎えてしまったのだ。
「ありがとおぉ……、喘いでくれたんだねぇえええ♥ 優しいねぇぇええ♥」
な、なにを言っているんだ……。演技でも、何でも無い。ゆ、優劣が未だに生きていると思っているの? はっきり言って、そんなものはもともと存在しなかったんじゃ無いかと思ってしまうくらいに、肌が触れあうだけでゾクゾクしてしまっている。
出来ることなら演技であって欲しい。
本気で思うくらいに、ナツキは演技ですまない快感に支配されていた。
「お、おねがいされたから……ねっ……」
感じていると思われないほうがいい。房術の基本ではある。
この状況では安易な返事と言わざるを得ないが、絶頂余韻で思考を止めたままにナツキは答えてしまったのだ。
お願いを受け入れた前提を作ってしまったとも気付かずに。
「あっ、んぅう、あ、あ、くうう、んぁああっ♥ あぁあんっ♥」
愛撫はさらにねちねちとした、喘がせることに特化したものへとなっていった。
喘ぐ事への抵抗が弱まった中、乳房の回りをねろねろっ、と蛇がとぐろを巻きながら先端へと向かっていく。
舌の表面が蛇と同じように鱗に覆われていて、乳首を舐められているのと変わらない快感を与えられていた。
喘ぎ声がさらに甘く蕩かせていく。
戦いとは縁の無い年頃の少女の声を漏らしていった。
身体の中にある快楽の鬱憤を発散させるべく、蛇頭と化けた舌が這い上る。
乳房はすれにすれて熟した白桃のように、ピンク色に染まっている。
先端にある突起に至っては倒されようものなら強烈な絶頂に見舞われるだろう。
その乳首だけを遠ざけていた蛇頭が、クリトリスと変わらぬ弱点へと牙を剥く。
「ンヒィイイイイイイイイイイイイイイィイッ!?」
ガプッ、と乳首を蛇に丸飲みされたのだ。乳輪まるまる隠す勢いで。それも左右の乳首を同時に責められたのだからタチが悪い。
「ひぃ、いっ、あアァアンッ! ら、らめっ、噛むのらめぇえっ! あ、あ゛!」
蛇頭の形だけではなく、歯がしっかりあってコリコリしてくるにとどまらず、舌がシュルンッシュルンッ! と擦ってくる。
まるで体操選手が扱うリボンのように乳首がすり切れんばかりに虐められる。
シュルンッシュルンッ! と含まれた内部で虐めてくる。
「んっうあ゛、あっ、あぁんっ! らめっ、あ、あぁああんっ!」
シュルンッ! 蛇舌に擦られるだけで、絶頂出来るのにコリッ、と噛み付かれて絶頂を無理に沈められる。逝ける快感なのに逝けなくて頭を掻きむしってしまう。
崩れたブリッジを繰り返して藻掻いていた。
「次は股をおもいっきり広げてぇえ、ちゃんと両手を使ってねぇえー」
「は、ぁ、はぁ…………な、…………はぁ、はぁ……なん、…………れぇ……」
一旦愛撫が止まったところで隙間なしにされた要求に、酸欠気味の頭で疑問を問い掛ける。
「お願いされたらなんでもしてくれるんでしょぉおおお? はやくしてよぉお」
バチンッ! と鞭の鳴る音を締めくくるように鳴らされた。
何か約束したような気はするが、言いなりになるような約束をした……?
それでも、鞭で叩かれるよりはずっとマシだった。
*****
じゅるるるるるるっ……、れろっ、れろっ、れろっ……。
「あっ、あぁああんっ♥ あ、ふぁ、あん……。んあ♥ い、いいっ♥ あんっ♥」
「どこいいのぉお!? どこ舐められるの良いの!? 答えて! お願いされたら何でも答えるんでしょ!?」
「お、おまんこっ♥ おまんこいいのっ♥ そ、そこっ、あっ、クリのところっ♥」
ナツキは股をガニ股に開いて、そこへマロッグの顔を迎え入れていた。
あれからナツキは小さな要求に応え続けた。エスカレートしていくことに気付けないくらいに徐々に侵食していくマロッグからの要求に応じていったのである。
最初にあった約束の形なんて当然覚えていない。
戦いであることも、そして敵であることも遠い記憶と化していた。
残されたのは、マロッグから言われたことを言われたままに応じるメス犬と化したドロドロな裸体だけである。
マロッグが欲しくて堪らなくて、夢中になってしまった身体だけである。
じゅるるっじゅ、じゅるるるっ、ちゅぱあっじゅるるっ――。
「いいっ、お、おまんこっ、レロレロされるのいいっ、あ、あぁあん♥ おまんこきすされるのいいのぉおおおっ♥」
ちゅぱっちゅぱっ、ちゅ、ちゅ、れろっ、ちゅぱっ……。
はぁ、はぁ…………、も、もうほ、ほしくてったまらないっ…………。
がまんっ、できないっ………………。
唾液の海に沈められたように愛撫を尽くされても、未だ身体の中へは入ってきてもらえていない。おまんこをぺちゃぺちゃ舐められても、舌の表面で陰唇を舐めたくられただけで中に入ってきてもらえていない。
ぺちゃくちゃっ、ぺちゃっくちゃ、ぺちゃ。
舐められれば蕩かされるほどに気持ちが良い。ただ、どれだけ気持ちが良くても、表面だけを理不尽に舐められて、身体の中が羨んで我慢が出来ない……。
「入れてっ……。お、おねがいっ……」
涙を垂らして懇願していた。
ここが戦いの場であることすら忘れたままにお強請りしていた。
「何を入れて欲しいのぉおお?」
「お、おちんちんっ…………いれてっ……、こ、このままじゃ……、へんにっ、なっちゃうっ…………」
「どこにぃいいいー? ナツキ女王様あああああ♥」
「お、おまんこにっ、――おまんこにマロッグの、おちんちん……、くださいっ」
今懇願しないと、懇願さえも出来なくなってしまう。
そんな不安を伴う欲求に苛まれて、ナツキは喉まで火照った身体の声を代弁するように屈服の台詞をひねり出した。
その台詞が合図となって、マロッグの用意した霧が晴れていくのであった。
「どんな気分? ナツキ女王様」
……仮眠……を、取る? 誰、が…………? そんなふざけたやつっ……。
1人しか…………いないっ……。
逆さにしたメガホンで喋っているような声。
距離感の覚束ないマモンの声が遠退いていく。
マモンがどこかに、いく……。今なら……、反撃できるっ……。
心が折れ兼ねない激感を与えられて、ナツキは脳から身体の隅々にまで快楽電流が帯電しっぱなしだった。
それでも指先がピクンッ、と反応した。
絶対的なチャンスをものにしろ、と悲鳴をあげるように反応したのだ。
「ひとりしか……いないよねっ……。この状況で寝るようなっ……図太い奴っ」
「えへへぇ……、まだ立ち上がれるのぉ? すごいねぇ……。流石女王様だぁ。でも、手加減しないよぉお? マモンの仮眠は長いから、そのあいだたぁああっぷり愛してあげるぅふふふふ♥」
絶好のチャンスとしか言いようが無い。
マモンが戻ってこないならこの勝負――。勝てる。
影縫いを仕掛け直すために大太刀を引っ張り出す。
が、……思った以上に身体が重い。
両手でしっかり握り締めていないと刀を落としてしまいかねない。それくらい指先がピクピク震えた。
己の軟弱さにチッ、と大きく舌打ちして、ナツキは影縫いを諦め斬り掛かった。
「これで、……倒すっ!」
しかし、刀を構えて駆け込むナツキの姿は、いつ倒れても不思議ではないほどふらふらで、味方であるなら見ているのも辛くなるほど痛々しい光景だった。
当然ながら、ナツキにはマロッグを斬り捨てる力は無く、手首を絡めとられ、そして転ばされてしまう。
「すごいねぇええ……、普通諦めるヨォオ……? 女王様ぁ……」
バキンンッ!!!
転ばされた直後、舌の1本を股の間にある硬質フロアタイルに振り下ろされて、その一枚を叩き割られた。
「ぅ……っう…………」
脅しのつもりだろうが、お漏らしさせられた恐怖を蘇らせるには十分だった。
それだけで身体が恐怖してしまい震え上がってしまう。
この状況でクリ責めされたら洒落にならない――。
マモンがいない分、容赦が無い可能性もある。
過度な調教を想像してしまい痛悦の記憶が蘇り、クリトリスがジーンッと痺れた。
身体は恐怖なのか期待なのか分からない興奮に、ピクンッ、ピクンッ、と震えが大きくなる。
……凶悪な陵辱が始まる。
そう恐怖したナツキの予想に反して始まったのは、たわいも無い愛撫だった。
手首を包めた舌にエスコートされるがままに乳責めが始まったのだ。
はっきり言って拍子抜けもいいところな責めに、ついついナツキは聞いてしまう。
「どういう、……つもり?」
「あれだけぶっ叩いても堕ちなかったからねぇ……愛撫らしい愛撫でしぃいいっかり堕とさせてもらうよぉ……おほぉ、おほほっ……」
なるほど、と言いたいところだが、マモンの話を聞いていなかったのだろうか。
『油断するな、仮眠から明けるまでに堕としておけ』
目は血走りつつも、口元はゆるゆるの色に溺れた表情を見るからに、どうやら全て忘れてしまったらしい。
仰向かされて観客席の様子が見えないが、オネエ達もこの異様さには気付いているはずだ。突然倒れて、形勢が逆転しているのだから。
ざわざわとした雑踏に投げ込まれたようなBGMを背景に、長い舌を乳房の麓に巻きつけ、ギュウッ、ギュウッ、揉みあげてくる、が相手が悪い。
ナツキは決して胸が大きい訳ではないのだ。Cカップあるのかも怪しい。
ツンと上向いた形の良いお椀型ではあるが、微乳なため羞恥心は煽られない。
刺激に関していえば、優劣が付いている以上ノーマルな愛撫ではまず感じない。
びちゃあ、びちゃあと乳房に唾液が塗りたくられていくも、下手に抵抗しないで回復を待った方がいいかも知れない。そう思うほどに余裕があった。
マロッグの愛撫よりも、頭の中に重たく残っている快感音波の残響のほうがよっぽど厄介だった。未だに大音量で流された余響が、じっくり発情させてくるような錯覚に苛んでくるのだから。
その音が脳から股までの正中線をボーンっと重たく揺らしてくる。
強くなっているような弱くなっているような、ぼーんっとした距離間掴めない覚束ない音に、身体の中心がぼーっとしてくる。
しかしマモンがいなくなって静まると思っていた残響が、一向に収まらない。
「ふぅ…………、はぁ…………、ふ、ぅ……、乱暴に責めることしか……出来ないと、思ってたけど…………?」
快楽音波を己の声で上塗りするように言ったナツキであったが、その声の節々に妙な熱っぽさが含まさってしまう。
それをマロッグが指摘した。
「女王様ぁ……はぁ、はぁ……エロい声になってきたねぇ…………はぁ、はぁ、はぁ……はぁ……」
「なってないっ……からっ…………、そっちのほうがっ、ふ、ぅ…………はぁ」
「牛乳プリンみたいでぇはぁあはぁあ……うまいよぉおれろぉお……」
ジーーンッとした牝道の震えが強くなっている気がする。
音が鳴っているわけでもないのにだ。
バイブ音が朧気であり、なによりマモンがいなくなっているため、ナツキは身体を苛む疼きを、頭に残ったメロディー、もしくは絶頂の余韻だと決めつけていたのだ。
しかしこれが大きな誤りだったのだ。
仮眠を取ると偽った男・マモンが波長を変化させていたのだ。
ナツキが聞こえないのは、人間が耳で感じ取れないほどの低い音へと変わっていたためだ。
その超低周波が着実に牝道全体を震わせ、牝道の揺れを大きくさせていく。
鳴っていると気付かせないまま、低温火傷を起こさせていくように、じんわりナツキの発情を強めていく。
純粋な愛撫で感じていると、ナツキに錯覚させていく。さらにマモンは、マロッグにだけ聞こえるテレパスで、愛撫の手を抜くよう指示を出す。
『感じないところを狙って舐めてあげて。乳房の麓下りきったところとか』
言われたとおりに、マロッグの舌が性感帯でも無いところに触れていく。
性知識が豊富なナツキなら、どれだけ快感とかけ離れた場所かよく分かる愛撫。
快感音波でもなく、愛撫の巧みさでもなく、マロッグに舐められているだけで発情が止まらないと思い込ませる愛撫だった。
そんな愛撫にさえ湿った吐息を吐き、身体をくねらせ、発汗量が増えていくナツキの様を、マモンは面白おかしく見守っていた。
「っ、はぁ……ちょ、っ、と…………し、しつこいっ…………よ、っ……」
白桃が熟してピンクの色味を増すくらいにまで乳房ばかりをネロネロ唾液でコーティングされながらに、ナツキは初めて抗議した。それは弱みを見せたのと同じ事。
当然ながらに女の本性を引き出されてしまったその声は、潤みきっていた。
そんなナツキの甘え声に色気付いたマロッグは、更にねっとり愛撫を重ねていく。
ナツキが弱みを言葉にしたタイミングは、その時点で限界に達していた。
そのせいで、続けられる少しの乳房舐めでさえ、ナツキの股の間からはドロドロと白桃をすり潰したような本気汁が漏れ出していた。
(クリ責めは……はぁ、はぁ……過去最悪にっ……キツかったっ、けど……、これはこれで、……き、きついっ……)
回復を待つつもりだった。しかし、終わりの見えないまどろみの中でくどくどしい愛撫を続けられたら回復なんて絶対出来ない。
どうしたら良いのか考えたいものの、浮かんだ思考はマロッグの愛撫によって露と消えてしまう。その上、今まで一度も触れられなかった乳輪を、舌の穂先を使って、くりくりっ……、くりりっ……、と円を描き始めたのだ。
「っう、ぅあっ、……ぅ、あ、あぁ、あか、かはぁ、あ。あはぁ♥ ――ッ」
ぞわっ、ぞわっ……、ぞわ、ぞわっ……、と乳首に向かってむず痒い愉悦が波状に集まってきて、喘ぎ声が微かに漏れてしまう。
(まっ、まず…………っ……いっ……)
次から次へと喘ぎ声が溢れそうになるのを、口角を横に引っ張って抑えつける。
しかし、一度喘ぎを抑えつけたからといって、マロッグの乳輪責めは終わらない。
力加減から乳輪のなぞり方まで何一つ予測の付かない書道家のような鋭い筆捌きでにゅ……ぅ……ロンッ! にゅう……ルンッ! と舐められてしまう。
「……ンアッ、……ンハッ♥…………ンアッ、……アハッッ」
――な、なんでこ、こんな、っは、発情してる……っ……お、おかしっ、っ……
狂おしいほどの舌使いに、硬質タイルに指垢が付くくらいにおもいっきり力を込めて発情を誤魔化す。
宙に浮いた手を不可解な方向へと捻ったままに握り締めて分散させた。
そうでもしないととてもとても抑えられない性の衝動に駆られていた。
誤魔化したからといって、燻らされ続けた性衝動が抑えきれるはずもなく、背骨が規則性無く浮きあがる。下手くそなブリッヂを何度も繰り返してしまう。
「ま、まっ、てっ……ちょっ、とっ…………まっ、う、うぅうぁあああ、あ、あ、あ、はぁあ……あ、あ、あぁ……」
待ってとさらなる弱音を言葉にしてしまうも、待ってもらえない。
まだ舐められてもいないのに、乳首は倒れる想像が付かないくらいにビンビンに立ち上がっている。
舌の熱気が伝ってくるだけでもぞもぞしてきて掻き毟りたくて仕方がない。
「ま、あっ、まっれっ……、まっあ、あ、っふぅあ、あ……あっ、あっ」
自分で弄ってもクリトリス以上の痛悦が生まれるのは目に見えている。
もし、今マロッグに舐められたら――、その想像だけで涎が垂れてしまった。
乳首を押し倒されたら――、想像だけで膝をもじもじと擦り合わせてしまう。
「らめっらめっ…………らめらっ……あ、はぁ、はぁ……」
邪な気持ちが生まれて、首を左右に振るって振り払う。
「ほんとぉに女王様はワガママで仕方ないなぁああ……――ボンッ!」
もわもわもわわあーーーーー~~~~~~~ん……。
マロッグがどこから取り出したのかも分からない大きな球体をコートに叩きつける。割れた球体がモクモクと煙を立ち上らせて、コートの上が煙幕で包み隠された。
野次なのか歓声なのか分からないざわめきも、煙と一緒に消え去った。
「……えん、……まく?」
「これで外部からは見えないねぇ……。きみのチームメイトにもねぇへえへ♥」
――え。
「好きなんでしょお。伝説のくノ一がぁ……。女王様はレズなんでしょぉお? マモンが言ってたよねぇええ? えへえへへぇ…………」
レズではない。説明するとすごく長い。
そもそもオネエに見られたくないから止めて、と言ったわけでは無い。
オネエには今まで散々犯される姿を見られている。はっきり言っていまさら感が強い。犯されるのを見られるのは、問題ない、……はず。
しかし淫魔がそんな配慮するのだろうか。
(……する…………かも)
思えば今まで相手してきた淫魔の大半は人間が淫魔に転生した男ばかり。
樽男、茂、榎本君、それに古賀の三人衆。みんな元は人間だ。
最初から淫魔だった相手は、オネエと小金井くらいだろうか。しかし2人はそこまで鬼畜ではなかった。
転生組のほうがよっぽどタチが悪かった。この男も、あの2人と同じでそこまで害がないのかも知れない。
淫魔らしからぬ気遣いに、ナツキは少しだけ好感を持ってしまった。
――これら全てが謀略とも知らずに。
コート外からの音声が途絶えたことによって、ナツキはコートの様子も外に漏れていないと思い込まされた。だが、実のところやり取り全てが筒抜けだった。
外部の情報がコートの中に入ってこないだけでしかなかったのだ。
思考が鈍って溶けてしまうほどに、ナツキは子宮の奥深くを活発にされた。
その上で行われた愛撫。冷静な判断をしろというのが無理な話である。
「じゃあ外に聞こえていないから、喘いでよぉ……演技で良いからさぁ……」
「な、何、言ってるの? 戦いの途中でしょ」
「じゃあもういいよ。ずっと我慢してたらいいよぉ……ボクなんかの愛撫で喘がないくらい余裕だろうしさぁ……」
――余裕じゃ……ない。
空中を蛇が這ってくるように舌が寄ってきて、ナツキは顔を青ざめさせる。
どう考えても我慢なんて出来るわけがない。
愛撫が一旦止まっても、快楽欲した疼熱はほとんど引いていなかった。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、うっ――あぁあああああんっ!?」
乳輪の回りを周回する舌の動きに合わせて呼吸を整えていた中、乳首をクリッと舐められて喘ぎ声を張り上げてしまう。
軽々と小さな絶頂を迎えてしまったのだ。
「ありがとおぉ……、喘いでくれたんだねぇえええ♥ 優しいねぇぇええ♥」
な、なにを言っているんだ……。演技でも、何でも無い。ゆ、優劣が未だに生きていると思っているの? はっきり言って、そんなものはもともと存在しなかったんじゃ無いかと思ってしまうくらいに、肌が触れあうだけでゾクゾクしてしまっている。
出来ることなら演技であって欲しい。
本気で思うくらいに、ナツキは演技ですまない快感に支配されていた。
「お、おねがいされたから……ねっ……」
感じていると思われないほうがいい。房術の基本ではある。
この状況では安易な返事と言わざるを得ないが、絶頂余韻で思考を止めたままにナツキは答えてしまったのだ。
お願いを受け入れた前提を作ってしまったとも気付かずに。
「あっ、んぅう、あ、あ、くうう、んぁああっ♥ あぁあんっ♥」
愛撫はさらにねちねちとした、喘がせることに特化したものへとなっていった。
喘ぐ事への抵抗が弱まった中、乳房の回りをねろねろっ、と蛇がとぐろを巻きながら先端へと向かっていく。
舌の表面が蛇と同じように鱗に覆われていて、乳首を舐められているのと変わらない快感を与えられていた。
喘ぎ声がさらに甘く蕩かせていく。
戦いとは縁の無い年頃の少女の声を漏らしていった。
身体の中にある快楽の鬱憤を発散させるべく、蛇頭と化けた舌が這い上る。
乳房はすれにすれて熟した白桃のように、ピンク色に染まっている。
先端にある突起に至っては倒されようものなら強烈な絶頂に見舞われるだろう。
その乳首だけを遠ざけていた蛇頭が、クリトリスと変わらぬ弱点へと牙を剥く。
「ンヒィイイイイイイイイイイイイイイィイッ!?」
ガプッ、と乳首を蛇に丸飲みされたのだ。乳輪まるまる隠す勢いで。それも左右の乳首を同時に責められたのだからタチが悪い。
「ひぃ、いっ、あアァアンッ! ら、らめっ、噛むのらめぇえっ! あ、あ゛!」
蛇頭の形だけではなく、歯がしっかりあってコリコリしてくるにとどまらず、舌がシュルンッシュルンッ! と擦ってくる。
まるで体操選手が扱うリボンのように乳首がすり切れんばかりに虐められる。
シュルンッシュルンッ! と含まれた内部で虐めてくる。
「んっうあ゛、あっ、あぁんっ! らめっ、あ、あぁああんっ!」
シュルンッ! 蛇舌に擦られるだけで、絶頂出来るのにコリッ、と噛み付かれて絶頂を無理に沈められる。逝ける快感なのに逝けなくて頭を掻きむしってしまう。
崩れたブリッジを繰り返して藻掻いていた。
「次は股をおもいっきり広げてぇえ、ちゃんと両手を使ってねぇえー」
「は、ぁ、はぁ…………な、…………はぁ、はぁ……なん、…………れぇ……」
一旦愛撫が止まったところで隙間なしにされた要求に、酸欠気味の頭で疑問を問い掛ける。
「お願いされたらなんでもしてくれるんでしょぉおおお? はやくしてよぉお」
バチンッ! と鞭の鳴る音を締めくくるように鳴らされた。
何か約束したような気はするが、言いなりになるような約束をした……?
それでも、鞭で叩かれるよりはずっとマシだった。
*****
じゅるるるるるるっ……、れろっ、れろっ、れろっ……。
「あっ、あぁああんっ♥ あ、ふぁ、あん……。んあ♥ い、いいっ♥ あんっ♥」
「どこいいのぉお!? どこ舐められるの良いの!? 答えて! お願いされたら何でも答えるんでしょ!?」
「お、おまんこっ♥ おまんこいいのっ♥ そ、そこっ、あっ、クリのところっ♥」
ナツキは股をガニ股に開いて、そこへマロッグの顔を迎え入れていた。
あれからナツキは小さな要求に応え続けた。エスカレートしていくことに気付けないくらいに徐々に侵食していくマロッグからの要求に応じていったのである。
最初にあった約束の形なんて当然覚えていない。
戦いであることも、そして敵であることも遠い記憶と化していた。
残されたのは、マロッグから言われたことを言われたままに応じるメス犬と化したドロドロな裸体だけである。
マロッグが欲しくて堪らなくて、夢中になってしまった身体だけである。
じゅるるっじゅ、じゅるるるっ、ちゅぱあっじゅるるっ――。
「いいっ、お、おまんこっ、レロレロされるのいいっ、あ、あぁあん♥ おまんこきすされるのいいのぉおおおっ♥」
ちゅぱっちゅぱっ、ちゅ、ちゅ、れろっ、ちゅぱっ……。
はぁ、はぁ…………、も、もうほ、ほしくてったまらないっ…………。
がまんっ、できないっ………………。
唾液の海に沈められたように愛撫を尽くされても、未だ身体の中へは入ってきてもらえていない。おまんこをぺちゃぺちゃ舐められても、舌の表面で陰唇を舐めたくられただけで中に入ってきてもらえていない。
ぺちゃくちゃっ、ぺちゃっくちゃ、ぺちゃ。
舐められれば蕩かされるほどに気持ちが良い。ただ、どれだけ気持ちが良くても、表面だけを理不尽に舐められて、身体の中が羨んで我慢が出来ない……。
「入れてっ……。お、おねがいっ……」
涙を垂らして懇願していた。
ここが戦いの場であることすら忘れたままにお強請りしていた。
「何を入れて欲しいのぉおお?」
「お、おちんちんっ…………いれてっ……、こ、このままじゃ……、へんにっ、なっちゃうっ…………」
「どこにぃいいいー? ナツキ女王様あああああ♥」
「お、おまんこにっ、――おまんこにマロッグの、おちんちん……、くださいっ」
今懇願しないと、懇願さえも出来なくなってしまう。
そんな不安を伴う欲求に苛まれて、ナツキは喉まで火照った身体の声を代弁するように屈服の台詞をひねり出した。
その台詞が合図となって、マロッグの用意した霧が晴れていくのであった。
「どんな気分? ナツキ女王様」
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