上 下
35 / 127
第2章 忍の章

15話 ナツキVS茂 再戦♥(痴女プレイ・足コキ・強制絶頂)

しおりを挟む
 古賀忍軍を率いているだけあって、茂の身体能力は高かった。
 忍者の中でもかなりの俊敏さと言えるだろう。
 丸々とした体型で飛び回られると、四方八方からドッチボールを投げ付けられているような凄く嫌な気分になる。
 しかしナツキは、さらに上をいく素早さで茂の目の前に立った。


「エ゛!? ェエエエエエエエ゛ッ!?」


 突然目の前に現れた少女に慌てて、茂が大木のように武骨な拳を突き出す。
 ブオンッ、と風切る拳に臆することなく、ナツキは顎先目掛けて掌底をくり出してカウンターを見舞いすっ転ばせる。


「うぉオ!? アァアアアッ!!?」


 すっ転んだ身体が宙を舞っている中、1度目の射精が起こった。
 目にもとまらぬ手捌きで衣服を切り刻み、そのナイフのような切れ味鋭い手捌きで射精に至らしめたのだ。


「が、ガハァア……、が、ふぅ……、ふぅ……」


 長湯で逆上せた中年のようにぐったりしている茂を見下ろし、そして言った。


「早漏なんだね」


「ぐ、う……、ど、ど、どういう、……こと、かなぁっ♥ ……が、はぁ……」


(……こっちが聞きたいくらいだ)


「オネエよりも身体能力が高い? それは無いよね。オネエだけじゃ無い。どう考えてもおまえよりエリナのほうが強いよね」


「バカ言うガァアアアアッ!?」


 亀頭の裏をグリグリ踏みつけて、下腹部に押し付ける。
 強く踏みつける度に、亀頭の丸みから繊毛のような細長い触手がにょりにょり生えては戻っていった。
 天突きから押し出されるところてんのように、伸び出てきては戻っていく。
 

(……このミニイソギンチャクでエリナはあんなことに)


 エリナが意味不明に負けた理由を知った。


 ――いつもみたいに助けを求めればいいのに。……いや今のエリナは今まで付き合ってきたエリナよりもきちんとしていたんだ。
 両親の仇だから、どちらにしても横やりを嫌がっただろうけど。


 疲労困憊しているエリナを横目で見ていると、茂が起き上がろうと跳ねた。
 ドンッ! 当然許さず、肩を踏みつけて床に叩き戻す。


「グゥウ……SM女王にでも、なった、なったつもりぃいいいイイ゛っ!?」


「SM女王? ……それ、いいかもね。――セックスの才能あるらしいし」


 得意気にふふっと笑って茂の腰の隣に立つと、素足でちんぽを軽く踏んだ。
 そのまま流れるように、親指と人差し指を亀頭のリングに引っ掛ける。


「っぐ……グッグっ……お…………」


 たらたら唾液を垂らして、塗しながら竿の裏を滑らせる。
 根元から亀頭リングまで、ヌルーッヌルーッ、と満遍なく唾液を塗り込んでいく。


 足コキなんて生まれてこの方、一度として経験が無い。
 こんな高い位置から男を見下ろしたのは初めてのことだった。
 背が低いこともあって、いつも男の子からは必要以上に見下ろされていた。
 中学、高校では年下の男の子達にさえ見下ろされていた。


 そのせいか。なんか……凄く興奮する。


 足コキは、誰がどう反論しようとそれを許さない女が主導権を握った責めだ。
 その上相手は、オネエと双璧を成す古賀忍軍の頭領、それでもってエリナが手も足も出なかった淫魔だ。
 興奮しないわけがない。
 勃起ちんぽを踏みつけているだけで、臍と腰の間がきゅっ、と疼いた。
 この疼きがサディズムを増長させ、足コキを乱暴にさせる。


「う、おぉお、お、あ、アァアアア……」


 ネチャッネチュネチャッネチョッ!


「あははっ……、あははははっ♥」


 ネチュパンッ、チュパンッペチュンッ!


「うぉえぁあああああっ!?」


 垂らした唾液が散る勢いで裏筋を責めたくると、茂は足を♢字にして情けなく吼えた。吼えた直後、スチャンッ! 一気に裏筋を擦り抜いた。


「ガァアアアアッ!? ンブォあ、ガブッあ、あばぁ……」


 茂の顔に向けられていた肉先から迸(ほとばし)った精液が、ドバドバッと茂の顔を汚す。
 顔にぶつかるには飽き足らず、その汚液は茂の口の中をも汚染する。
 それが肺に入ってしまったのか、茂は噎(む)せ返(かえ)っていた。


「ぐぇ、ぶぅ、ブハアっ! ガ、ガハガゴッ! ぶふぇえっ!?」


 そんな足蹴にしている男に、ナツキは相も変わらず挑発的だった。


「自分の精子が肺に入って溺れ死ぬって、古賀のみんな引くね。榎本君を元に戻すなら許してあげても良いけど、どうしよっか、なっ!」


 ジュンッ! 逝ったばかりのちんぽをトドメとばかりに一蹴。


「ガァアッ!? グウ、ンウゥンッ!? ――ッ」


 酸素を取り入れたタイミングでの意表を突く絶頂に、茂は軽い発作を起こして泡を吹いて倒れた。


 ――勝った。淫魔って知らないで交渉に乗ったせいで一時はどうなるかとも思ったけど。はぁ……。少しムラムラしてきて股間からエッチな匂いが上ってくるけど、何はともあれ一件落着だ。


 古賀茂。樽男よりは骨があったけど、一対一ならエリナの方が手強かった。
 レズで逝ったばかりで、亀頭から糸こんにゃく状の触手が生えてくるって知っていたならエリナが勝っていただろう。
 どちらにしても――。


「エリナー、私の勝ちだよ」


「……うぅーっ、ナツキってほんと負けず嫌いー。別に勝ちとか負けとか幾らでも譲るしー。だいたい言われなくても分かっ、――ナッ、ナツキイッ!!!」


 突然釣り上がったエリナの表情、怒鳴るように張られた声に、ナツキは足蹴にしたままの茂を急ぎ見た。しかし、茂はぐったり寝転んだまま。
 安堵からため息が漏れたか漏れていないのか分からないくらいの刹那――。


「うしろぉおおッッツ!!!!」


 振り返ったタイミングを狙い撃つように、唇を奪われていた。
 今一番抵抗出来ない相手、天敵とも言える榎本君にキスをされたと気付いた時には舌まで絡められていた。


(えの……も、と……く……んちゅ…………はぁ……)


 舌全体が焼けるような刺激の中、唾液に混じったMARSなのか、MARSに混じった唾液なのか分からない体液が喉へと流れ落ちていく。
 どうにか、どうにか舌だけでも追い出さないと……。
 思う中、口内に囁かれた。


「強制……、絶……頂……」


「ん……アァぐゥアアッ!?」


 口に呟かれただけで、顎先蹴飛ばされたような衝撃ともいえる絶頂に襲われていた。口が絶頂直前のおまんこにされて、そこにおちんぽをガツンと突っ込まれたような衝撃だった。


 ま、まず、……い……。


 天井を見つめたまま、笑い続けた膝がガクンと落ちた。
 すべてを捨てたくなるような倦怠感のまま尻餅を付いてしまう。
 ぼふっ、とふかふかなクッションに支えられて助かっ――。


「逆転だっ……はぁ、はぁ♥ はぁ、……なぁ、ナツキちゃ、んっ」


「……し、しげ、る……ぅ……」


 何もかもを忘れていた、と茂から耳元に囁かれて思い出した。
 ど、どうにか、しないと……。
 ――思うもしかし。


「もう一回、絶頂……だよー?」


「んふ、ぇ!? ンガアッ!?」


 ――が、あ、はぁ、あ……あ……はぁ、ん……。


 MARSを変質させられて絶頂感を与えられているだけだ。
 はっきり言って偽物の快感でしかない。
 だというのに、その偽物は今までのどんな本物よりも強烈な快感だった。
 偽物のほうがいいとおもうくらいに、絶頂のタイミングに合わせて精液を注ぎこまれたような多幸感まで得られて、そのままぐったりと茂の身体に背を預けていた。


 多幸感に満たされて後は寝るだけ、そんな気怠いまどろみの中。
 二人の会話が聞こえてくる。


「頭領っ…………、あ、危なかった、危なかった……です、ねー」


「はぁ……はぁ……ま、全く、殺されるところだったよ…………」


「でも逆転ですね。とりあえず…………、とっておきにMARSを変質させます」


 やめてやめてとエリナが叫ぶ中。茂に後頭部の髪の毛をグシャっと掴まれて、除夜の鐘でも打たんばかりの勢いでズボッ、と榎本君のおちんぽを飲み込まされた。
 苦しい、濃い。
 他人事のように実感がない中で、ナツキは、茂と榎本君からの陵辱を唯々享受することしか出来なかった。
 


 

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【R18】泊まった温泉旅館はエッチなハプニングが起きる素敵なところでした

桜 ちひろ
恋愛
性欲オバケ主人公「ハル」 性欲以外は普通のOLだが、それのせいで結婚について悩むアラサーだ。 お酒を飲んだ勢いで同期の茜に勧められたある温泉旅館へ行くことにした。そこは紹介された人のみ訪れることのできる特別な温泉旅館だった。 ハルのある行動から旅館の秘密を知り、素敵な時間を過ごすことになる。 ほぼセックスしかしていません。 男性とのプレイがメインですが、レズプレイもあるので苦手な方はご遠慮ください。 絶倫、巨根、連続絶頂、潮吹き、複数プレイ、アナル、性感マッサージ、覗き、露出あり。

完結【R―18】様々な情事 短編集

秋刀魚妹子
恋愛
 本作品は、過度な性的描写が有ります。 というか、性的描写しか有りません。  タイトルのお品書きにて、シチュエーションとジャンルが分かります。  好みで無いシチュエーションやジャンルを踏まないようご注意下さい。  基本的に、短編集なので登場人物やストーリーは繋がっておりません。  同じ名前、同じ容姿でも関係無い場合があります。  ※ このキャラの情事が読みたいと要望の感想を頂いた場合は、同じキャラが登場する可能性があります。  ※ 更新は不定期です。  それでは、楽しんで頂けたら幸いです。

【R18】散らされて

月島れいわ
恋愛
風邪を引いて寝ていた夜。 いきなり黒い袋を頭に被せられ四肢を拘束された。 抵抗する間もなく躰を開かされた鞠花。 絶望の果てに待っていたのは更なる絶望だった……

【R18】女性向けレズマッサージを呼んでみた

桜 ちひろ
恋愛
真面目で普通の会社員「春花」 ただ唯一、普通でないことがある。それは性欲だ。 恋愛対象は男性だが、セックスは男女問わず。 強すぎる性欲と好奇心の赴くまま自由に楽しむ女性の物語 仕事終わり、自分へのご褒美にマッサージを選んだ週末 気になっていたレズマッサージからレズプレイをやって、やってヤリまくる! ガールズラブ レズ マッサージ 潮吹き 連続絶頂 オモチャ

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

【R18】淫夢の城

月島れいわ
恋愛
背徳の官能物語

処理中です...