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第三章 僕と竜くんのえっちな人達
僕と竜くんとバッドトリップ
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頭がぼんやりして気持ちわるい僕の体を力付く。
押さえ込んでいる太った大人の人と、バーテンの人は、煙草を何度もふかして、バーテンの人が、僕のお尻の奥に指を入れてきた。
「っんだよ、ケツからザーメン出てくるじゃねえか。きったねえな。ヤった後かよ」
ぐりぐりと乱暴に押されて、吐き気に耐えきれなくて、押さえ込まれながら、
「げ……かはっ……」
って、吐いた。
「げ、吐きやがった!」
太った人が僕の首を絞める。
息苦しくて、もう一度吐いて体が震えた。
「こいつ、しょんべんも漏らしてるぜ?」
お尻の奥の指が無くなって、体の嫌な痙攣が止まらない。
「はっ……かはっ……」
また、力なく口から唾液が出た。
「おい……なんか……おかしい……力が……」
首を絞める手が緩んで太った人が横倒しになって、ベッドから落ちた。
バーテンの人も口からよだれを垂らして、何度も頭を振っている。
「なんだよ……なんだよ……これ……まじかよ……」
そんな声が聞こえる。
僕は何度も吐いて、床に落ちてじゅうたんを這った。
頭が痛くて体が震える。
煙が酷くて息が出来なくてもがいてると、新鮮な空気と光が入ってきて、僕はそれに目を向けた。
竜くんと宗像くんが入ってきて、久保田くんが携帯電話でなにか話してる。
「田中先輩、今、救急車来ます」
「だ……め。別の部屋に……」
僕を連れて行って……竜くんが僕についてきちゃうって言いたくて、でも、口が回らない。
本当に発表が台無しになっちゃうし、竜くんは僕に着いてきちゃって壇上に上がらないから、首を横に振った。
「みそらクン……みそらクン……死んじゃう……」
泣いてる竜くんに抱き上げられた僕は、震える体を止められなくて、宗像くんが持ってきてくれた制服をかけられたまま、竜くんの控えの部屋に連れて行かれた。
ベッドに丸くなった僕に、久保田くんはバスタオルを重ねて敷き、シーツをかけてくれる。
「鉄心、鈴木先輩と発表に行け。田中先輩は僕が見るから。あまり吸ってないから、すぐに治るはずだ」
「そんなの、分からない!みそらクン、救急車っ!」
「鈴木先輩っ!会社の威信がかかっているんです!」
「かんけーない!みそらクンのが大切!」
「分かってます!分かってますけどっ!」
久保田くんと竜くんの言い合いが続いてて、頭が痛くて堪らなかったけど、やっぱり竜くんが泣きながら首を横に振るから、
「行って、竜くん……」
って、必死で声を出した。
また吐きそうになる。
「でも……」
「竜くん!ちゃんと、して!」
竜くんは泣きながら、僕の吐き続けた口にキスをして頷いた。
竜くんと宗像くんが部屋から出ていくと、僕はまた久保田くんがくれたごみ箱に吐いて咳き込み、久保田くんは水をくれる。
「飲んで吐いて下さい。おしっこも出して、なるべく早く成分を出して」
水を一口飲んで、また、吐く。
「やつらはかなり重症で救急車で搬送です。多分、警察も動きます。ま、田中先輩のことは話さないと思いますが。鈴木先輩、匂いだけで田中先輩の場所を突き止めたんですよ」
久保田くんは言うけど、竜くんも使われたハーブの匂いかもしれなくて……。
僕は胃液まで吐いて、やっぱりタオルにおしっこも出してしまった。
痙攣が止まらないし、歩けない。
竜くんはこんなものをずっとあの人たちに使われていて、僕は悔しくて腹が立つ。
僕が吐くたびに久保田くんは背中をさすったり、水を飲ませてくれて、全裸の僕の火傷痣を全部見てしまっていて。
「田中先輩、前はすみませんでした。俺、鈴木先輩に忘れられていて、田中先輩に焼きもちを焼いていたんです」
って、悪びれもなくしみじみ言われて、少し笑えた。
「鉄心を好きになって互いを思い合ってみたら、鈴木先輩に対する気持ちが憧れだったって気づいたので、今は田中先輩を応援する気持ちでいっぱいです」
僕は吐き気が治ってきて、最後に口を濯いで、久保田くんに聞いた。
「好き……ってどんな感じ?大切とは違うのかなあ」
「田中先輩、鈴木先輩が好きだからセックスしているのでしょう?」
「初めは仕事だから」
久保田くんに1年生の頃の話をしたら、驚かれた。
「勤労学生にそんなことを。一応合意なんでしょうけど、バレたら鈴木螺子、ヤバイですよ」
そーだろうね……なんて僕は考えた。
「鈴木先輩、宗像……鉄心もそうでした。好きって感情が分からないって。だから俺は言ってやりました。いつも一緒にいたくて、いつも頭の中で考えて、いると幸せに感じるってことだって。そうしたら鉄心は、『開発にいるときは誠のことを忘れるから好きじゃないのかも』て言うんですよ。でも、俺は、開発のあとにすぐ俺を思い出すかって言いました。鉄心は頷いたので、セックスを許したわけですが、好きってこんなもんじゃないですか?第一嫌いな人と仕事だとしても、田中先輩はセックス出来ます?」
それは……ちょっとやだなあ。
「できないかも」
「それが、好きだから、鈴木先輩と住んでセックスしている理由ですよ」
なんて年下の久保田くんに諭されてしまった。
押さえ込んでいる太った大人の人と、バーテンの人は、煙草を何度もふかして、バーテンの人が、僕のお尻の奥に指を入れてきた。
「っんだよ、ケツからザーメン出てくるじゃねえか。きったねえな。ヤった後かよ」
ぐりぐりと乱暴に押されて、吐き気に耐えきれなくて、押さえ込まれながら、
「げ……かはっ……」
って、吐いた。
「げ、吐きやがった!」
太った人が僕の首を絞める。
息苦しくて、もう一度吐いて体が震えた。
「こいつ、しょんべんも漏らしてるぜ?」
お尻の奥の指が無くなって、体の嫌な痙攣が止まらない。
「はっ……かはっ……」
また、力なく口から唾液が出た。
「おい……なんか……おかしい……力が……」
首を絞める手が緩んで太った人が横倒しになって、ベッドから落ちた。
バーテンの人も口からよだれを垂らして、何度も頭を振っている。
「なんだよ……なんだよ……これ……まじかよ……」
そんな声が聞こえる。
僕は何度も吐いて、床に落ちてじゅうたんを這った。
頭が痛くて体が震える。
煙が酷くて息が出来なくてもがいてると、新鮮な空気と光が入ってきて、僕はそれに目を向けた。
竜くんと宗像くんが入ってきて、久保田くんが携帯電話でなにか話してる。
「田中先輩、今、救急車来ます」
「だ……め。別の部屋に……」
僕を連れて行って……竜くんが僕についてきちゃうって言いたくて、でも、口が回らない。
本当に発表が台無しになっちゃうし、竜くんは僕に着いてきちゃって壇上に上がらないから、首を横に振った。
「みそらクン……みそらクン……死んじゃう……」
泣いてる竜くんに抱き上げられた僕は、震える体を止められなくて、宗像くんが持ってきてくれた制服をかけられたまま、竜くんの控えの部屋に連れて行かれた。
ベッドに丸くなった僕に、久保田くんはバスタオルを重ねて敷き、シーツをかけてくれる。
「鉄心、鈴木先輩と発表に行け。田中先輩は僕が見るから。あまり吸ってないから、すぐに治るはずだ」
「そんなの、分からない!みそらクン、救急車っ!」
「鈴木先輩っ!会社の威信がかかっているんです!」
「かんけーない!みそらクンのが大切!」
「分かってます!分かってますけどっ!」
久保田くんと竜くんの言い合いが続いてて、頭が痛くて堪らなかったけど、やっぱり竜くんが泣きながら首を横に振るから、
「行って、竜くん……」
って、必死で声を出した。
また吐きそうになる。
「でも……」
「竜くん!ちゃんと、して!」
竜くんは泣きながら、僕の吐き続けた口にキスをして頷いた。
竜くんと宗像くんが部屋から出ていくと、僕はまた久保田くんがくれたごみ箱に吐いて咳き込み、久保田くんは水をくれる。
「飲んで吐いて下さい。おしっこも出して、なるべく早く成分を出して」
水を一口飲んで、また、吐く。
「やつらはかなり重症で救急車で搬送です。多分、警察も動きます。ま、田中先輩のことは話さないと思いますが。鈴木先輩、匂いだけで田中先輩の場所を突き止めたんですよ」
久保田くんは言うけど、竜くんも使われたハーブの匂いかもしれなくて……。
僕は胃液まで吐いて、やっぱりタオルにおしっこも出してしまった。
痙攣が止まらないし、歩けない。
竜くんはこんなものをずっとあの人たちに使われていて、僕は悔しくて腹が立つ。
僕が吐くたびに久保田くんは背中をさすったり、水を飲ませてくれて、全裸の僕の火傷痣を全部見てしまっていて。
「田中先輩、前はすみませんでした。俺、鈴木先輩に忘れられていて、田中先輩に焼きもちを焼いていたんです」
って、悪びれもなくしみじみ言われて、少し笑えた。
「鉄心を好きになって互いを思い合ってみたら、鈴木先輩に対する気持ちが憧れだったって気づいたので、今は田中先輩を応援する気持ちでいっぱいです」
僕は吐き気が治ってきて、最後に口を濯いで、久保田くんに聞いた。
「好き……ってどんな感じ?大切とは違うのかなあ」
「田中先輩、鈴木先輩が好きだからセックスしているのでしょう?」
「初めは仕事だから」
久保田くんに1年生の頃の話をしたら、驚かれた。
「勤労学生にそんなことを。一応合意なんでしょうけど、バレたら鈴木螺子、ヤバイですよ」
そーだろうね……なんて僕は考えた。
「鈴木先輩、宗像……鉄心もそうでした。好きって感情が分からないって。だから俺は言ってやりました。いつも一緒にいたくて、いつも頭の中で考えて、いると幸せに感じるってことだって。そうしたら鉄心は、『開発にいるときは誠のことを忘れるから好きじゃないのかも』て言うんですよ。でも、俺は、開発のあとにすぐ俺を思い出すかって言いました。鉄心は頷いたので、セックスを許したわけですが、好きってこんなもんじゃないですか?第一嫌いな人と仕事だとしても、田中先輩はセックス出来ます?」
それは……ちょっとやだなあ。
「できないかも」
「それが、好きだから、鈴木先輩と住んでセックスしている理由ですよ」
なんて年下の久保田くんに諭されてしまった。
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